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フェイバーオブウィルアンドマイト[1] は、一般的にその称号マスタービルダーの名で有名であり、非常に強力な ビルダーレートのフォアランナーだった。[2] 彼はヘイローアレイの建造を委任し、ウル-ダイダクトの側でメンディカントバイアスを共同開発した。
人類 が最初にフォアランナーの植民地と船に攻撃を仕掛けて来たとき、フェイバーは今後の道筋を決定すべくエキュメン評議会のミーティングに参加した。 ダイダクトは排除ではなく、マントルの責務の信念に従い、敵を破って彼らの母星に返す方向での中立的和解を進言し、 フェイバーはダイダクトの選択を 「険しくとも、正しき道だ」と認めダイダクトを支持した。[3]
人類-フォアランナー戦争が終結したあたりの時期、フェイバーはヘイロー、つまり星系中、そして最悪の場合、銀河全域の知的生命体を消し去ることができる一連の兵器の建造を委任した。この計画は二つの目的を抱えていて、それは万一フラッド が銀河に戻ってきた際にそれらに対する防衛手段として使われること、そしてビルダーレートの突出した優位性を確保することである。ヘイローの建造を数千年間なんとか延期させてきた、ダイダクト以下プロメシアンたちの反対にも関わらず、エキュメン評議会はフェイバーの主張に賛同し、ダイダクトの 追放という事態を引き起こした。[4]フェイバーの要請に応じてボーンステラーメイクスエターナルラスティングの 父親 はヘイローアレイを創造し、兵器の十二基は彼のギルドによって建設された。[5]
しかし、ライブラリアン以下ライフワーカーレートが、マントルの責務の原理に反しているとみなして、ヘイロー建造に強く反対した。兵器が建造されれば集団ストライキを起こすというライフワーカーたちの脅迫により、カウンシルはライブラリアンからの最終的なリングの発射から銀河の知的生命体を護るため実現可能なプランの提出要求を飲んだ。このプランは保存計画の名でも知られていて、ライフワーカーによる、ヘイローと、そのアークとして知られる鋳造工場を含んだ幾つかのマスタービルダーのインストレーション上に、数多くの種のサンプルの生物学的保存が行われた。[6]フォアランナー-フラッド戦争が幕を開いたのち、フラッドの寄生に対する治療策の発見という希望を籠め、フェイバーはヘイローインストレーション上のライフワーカーの生体サンプルをフラッドの実験に使うことを認可した。[7] 特に彼の下の調査者の関心をひいていたのは、主に07に移民していた人類で、彼らの多くは寄生への耐性を示しているようだった―それがフラッドの欠片により水面下で行われている作戦だとは知る由もなかったのだが。彼は評議会の意向とライブラリアンに反して、地球からライブラリアンの特別なGEASを持つ人類を更に連れていく事を認めた。[8]
およそ紀元前一万年、彼はサンシュームの上層部からフラッドについての情報を探るべくJanjur Qomに降り立った。その訪問はライブラリアンによるサンシュームのインデックス化を伴い、サンシュームのフォアランナーに対する反乱を招いた。この件の報復として、マスタービルダーはサンシュームの種を浄化するとしてメンディカントバイアスにインストレーション07の使用を命じた。戦争中、フェイバーの軍隊は、ボーンステラーとウル-ダイダクトを乗せ、サンシュームの首脳と会うべく移動していた船 を捕えた。彼はダイダクトを捕縛しボーンステラ―を彼の家族の元に送りかえした。[9] ダイダクトが後に有益な情報をマスタービルダーに渡すことを拒むと、彼はダイダクトを殺すため彼をフラッド汚染星系に放り出してしまい、銀河の多くの人々は彼が死んだと思いこんだ。[10] しかしダイダクトはそのエッセンス、データ化した魂の一部をボーンステラーの精神の中に転写し、新たな身体でマスタービルダーの計画への妨害を続けた。[11]
マスタービルダーは自身の身内への影響力を過信していた。彼はヘイローアレイがもはや多くの支持を得て約束された最終兵器であり、反動を抑える必要もないと考えていた。しかし密接な支持者の多くは彼の言動がマントルの責務を侵していると感じていて、ついには多くの評議員たちの辞任のもと、政治革命が発生してしまった。その一方で、多くのライフワーカーとウォリアーサーバントたちはインストレーション07のマスタービルダーに対する激しいボイコットの中にいたが、この暴動はフェイバーのロイヤルビルダーセキュリティ部隊に鎮圧された。[8] ビルダー陣営はフェイバーの称号をはく奪し、そしてフォアランナー評議会の前で彼をヘイローの不当使用と他の戦争責任によって告発した。[12] しかし、その裁判はメンディカントバイアスのcapitalへの侵攻により中断された。[13]
Halo: Silentiumでは、新フォアランナー評議会の中でフェイバーが再び権威に登り詰めていたことが明かされる。またフラッド星系でのグレイヴマインドの拷問を生き延び帰還したウル-ダイダクトによって自分の家族の苦悶のうめき声をグレイブマインドの中で聞いたと告げられ、絶望に包まれる。彼はGreater Ark防衛戦に立ち合ってその神話的効力をビーム射出する形でオメガヘイローの起動を命じ、即座にPath Kethona周辺銀河の生命を消去した。これがフラッド軍の包囲とそのプリカーサーアーティファクトによるグレーターアークとオメガヘイロー断砕の危機からアイソダイダクト-ライブラリアン夫妻に退路を導きだした。レッサーアークへの避難中にアイソダイダクトたちは逃走に使ったフェイバーのシークレットポータルの目的について「フェイバーは逃げることさえ望んでいなかった」と述べていることから、彼はこの出来事の中で死んだと考えられる。
フォアランナー社会でも高度な立ち位置にいながら、フェイバーはフォアランナーらしい平和の理想や教えに反して傲慢さと残虐性を示した。劣等種族、そしてまた位の低いフォアランナーたちには明らかな侮蔑の念を抱えていた。必要とあらば対立者への拷問もいとわない。その残虐性にもかかわらず、彼は多方面で非常に強い権威者であり、政治力に加えて、"無限に近い精神力と複雑性,"と言及されるほどの存在であり、ダイダクトと同等の狡猾さを持ち、そして莫大なフォアランナー技術と政治の知識を掌握していた。[14]
フェイバーは その身なりに特に注意を示し、常に香水を用いて会う者全てに対して優越感を表現していた。[15][16]
しかし、オメガヘイロー起動の際、彼はリング起動の直前に「珍しい人類の見世物」として彼の興味が自身と彼のレートの利益にあることを明らかにする。これはそれまでの彼の幾つかの活動が権力への欲求と強欲さを駆り立ててしまったことを示していた。オメガヘイローの起動前の彼がマントルの信奉者で、多くのフォアランナー同様マントルへの信心を維持していたことは忘れてはならない。
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