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Magnetic Accelerator Cannon(又はMass Accelerator Cannon[1], MAC Gun・MAC Cannon) として知られるこの兵器はUNSCの主要戦闘兵器として用いられるコイルガンである。これらの"スーパーM.A.C" (又は"ビッグスティック"と呼ばれる)は、非核兵器でコヴナント戦闘艦のシールドを無力化できる唯一の兵器である。UNSC軍では、MACは大型のフェリック・タングステン弾を戦闘艦の船首や軌道防衛プラットフォーム、マウントドライバーの配置から超音速で発射する重火器と定義されている。 MACは非同期リニア誘導モーター(ALIM)技術を採用したコイルガンであり、一般的には軍事用途で使用されるが、同様の技術は産業用の民間マスドライバーにも使用できる。
小型戦闘艦のMACはシールドの無力化に3発の射撃が必要なのに対し、軌道防衛グリットの大型MACは1発だけでコヴナント主力艦のシールドを破壊できるほどの驚異的な威力を秘めている。
惑星リーチの軌道防衛グリット。Magnetic Accelerator Cannonを発射している
MACは、グラディウス級小型コルベットからマラソン級重巡洋艦、さらにはフェニックス級コロニー船のような空母や改装された民間船まで、ほとんどのUNSC海軍艦艇の標準的な武装として装備されている。一握りの例外を除いて、MACは一般的にスピナリーマウントされている。つまり、艦全体が砲を中心に作られており、砲が艦の長さのかなりの部分を占めているのである。しかし、この技術はスピナリーマウントのMACだけに使われているわけではなく、海軍のオートキャノン(それ自体が「ミニMAC」と呼ばれることもある)や、M68ガウスキャノンやM99スタンチオンなどの地上兵器でも同じ原理で動作している。
MACの理論は"コイルガン"[notes 1] と同じようなものだ。軌道防衛グリット並びにステーションは"鉄タングスデン弾芯"の砲弾を、艦船は"劣化ウランの弾芯を鉄で覆った"砲弾をそれぞれ使用する。
Magnetic Accelerator Cannonの存在は、軍艦にとって必要不可欠なものだ。用途によっては惑星防衛用の大量破壊兵器としての位置付けもなされる。これらは主に使用・管轄組織によって異なる。
艦船用に搭載されるMACは約9.1mの鉄とタングステンの合金、または劣化ウランを弾芯にしたものが使われる[notes 2]。この砲弾は秒速30,000mのスピードで射出され、弾頭質量600トンの運動エネルギー等によるダメージを与えることができた[2]。軌道防衛グリットでは3,000トンの弾頭を光速の4%[3]、秒速12,000kmの速度で射出される。その破壊力は榴弾やミサイル、エネルギー兵器とは異なり、純粋な物理的衝撃のみで発揮されている。
その巨大さと砲撃時の反動から、Magnetic Accelerator Cannonsは多くの場合で大型構造物や船体の構造に組み込まれる形で装備されるが、それ故に照準には艦艇や大型構造物自体の機動が必要となる。砲弾それ自体には誘導装置の類は存在せず、発射された砲弾の軌道は変更できない為、艦艇搭載型は艦載AIが、軌道防衛グリット設置型は照準用コンピュータが設定を行うことになっている。これは、手動での照準が極めて困難なことに起因している。一方で、小型のMACも砲塔として存在しており、これらは威力こそ大型のそれに劣るものの、艦艇を機動させることなくある程度自由に照準することができた。
焼成プロセスを経て電磁気学によって高速でタングステン弾芯の砲弾が撃ちだされる。バレルには導線コイルが存在し、それらはソレノイドに接続されている。これらを経由することで速度が増し、砲口から射出されるときには艦船用MACで秒速30km、スーパーMACともなれば秒速12,000kmもの高速度に達するのだ。
MACは大きく分けて、ライトMACとヘビーMAC(ライトコイル、ヘビーコイル)の2種類に分類される。MAC全体の世代はMarksと呼ばれ、特定のモデルには固有の識別コードが与えられている。ヘビーMACはオータム級巡洋艦やストライデント級重巡洋艦などの主力戦闘艦に搭載されることが多く、ライトMACはシャロン級やスタルワート級巡洋艦などの軽巡洋艦、エポック級空母などの主力戦闘艦を想定していない艦、ハルシオン級巡洋艦などの歴史的に戦艦としては砲量不足とされる艦に搭載されることが多いようである。
一部の軌道防衛プラットフォームや大型戦艦に搭載されているような最大級のMACタイプは、「スーパーMAC」と呼ばれている。
Mark II MACは軽量のコイルシステムで、そのバリエーションはCharonやStalwartといったフリゲート艦のほか、Epochクラスの空母や改装されたHalcyonクラスの巡洋艦に搭載されている。フリゲート向けのマーク2 MACは600トンの劣化ウラン弾芯を鉄・タングステン合金で覆った砲弾が発射できる[2][4][notes 3]。だが、充電時間が非常に長く、これは対コヴナント戦闘では大きな欠点となっている。コヴナント戦闘艦のシールドを撃ち抜くには1発では不足で、MACで複数回砲撃する必要がある。1発の砲弾による破壊力は2.7e14 (Ek = ½ × 600,000 kg × 30 km/s2)ジュールで、これはTNT換算で64.53キロトンに相当する[notes 4]。
艦載MACは艦内の動力源(つまり原子炉や核融合炉)から電力を供給される。この電力は必要な箇所に次々と供給され、やがて砲弾が発射される。Halo:Fall of Reachによれば、3発のMAC砲弾が命中すると敵戦闘艦のシールドを破壊できたとされている。極めて素晴らしい威力だろう。だが、MACの充電時間の長さが戦闘中に使用を決断する際の足かせとなっていることで、これが実施された事はあまりなく、艦長又は司令官の立案する戦略に基づいてのみ使用されるにすぎなかった。結果、MACの砲弾を全て撃ち尽くすような事態は長い間発生していない。MACは最大まで充電しなくとも発射はできたものの、その場合には砲弾の速度と破壊力はどちらも大きく損なわれてしまった。
UNSCのフリゲート艦とハルシオン級巡洋艦は1基、UNSC駆逐艦とマラソン級巡洋艦は2基装備していた。空母は不明だが、おそらく1~2基だろう。
種別[]56A2S4 MAC - UNSC インアンバークラッド[5]など、スタルワート級フリゲートが装備
83B6R3 MAC - UNSC フォワード オントゥ ドーン[6]など、カロン級軽フリゲートが装備
改造M.A.C.[]UNSC Pillar of Autumnは、改造されたMACを付与されていた。3発同時に射撃できるように変更が加えられたものだ。通常のMAC砲弾ではなく、軽量化されたMAC砲弾が使用されることになっていた。これは、弾芯に使われる高密度鉄の量を減らし、代わりにそれを覆う炭化タングステンを多くしたことで、発射される砲弾をより高速にしたものだ。またオータムのMACは、改良型核融合炉からの電力のおかげで通常のMACよりも充電時間を短くすることができた[notes 5]。
Mark IV MACは、ストライデント級重巡洋艦に搭載された。
UNSC軍が有する大型車両 マンモスに搭載されていた砲撃兵器。小さなフレームに収容されているが、構造は基本的に戦闘艦等の物と変わりは無い為、軌道上での作戦にも使用可能だった。
軌道防衛グリット(ODA-142: Cairo Station)"スーパー"M.A.Cを装備
Main Article: Orbital Defense PlatformUNSCの防衛グリットにはスーパーM.A.C.が設置されている。
この火砲からは、3000トンの鉄・タングステン合金製の砲弾が秒速12,000km、光速の4%の速度で発射される。
この砲弾が命中した場合、ほぼ間違いなく艦艇は粉砕される。それはUNSCであろうとコヴナントであろうと全く関係ない。シールドで防護されたコヴナント艦の場合1発だけで合計3隻の敵艦を損傷させることが出来た。1隻目はシールドを無効化させ、船体に大穴を穿つ。2隻目はシールドが停止し、船体に被害を受ける。そして、3隻目は航行不能にとなる程の恐ろしい力を持っていた。ただ、このシステムの使用には防衛する惑星の地表部にジェネレーターを構築しなくてはならず、これが機能停止状態に陥る又は破壊された場合、攻撃が不可能になる。
リロードには約5秒の時間が必要で、砲撃時には反動で地表へ落下しないよう、防衛グリッド下部にある1対のスラスターを発射の前後数秒の間、噴射する必要がある。このスラスターのキャパシタの充電には、スーパーMACのリロードと同じ約5秒の時間が必要だった。
このMACキャノンが搭載されているのはインフィニティ級戦艦クラス のみとなっている。このCR-08シリーズ-8 MACは光速分の1の速度で直径27mの超高密度発射体を射出する。この威力はすさまじく、地上に着弾した場合、数マイルにも及ぶクレーターを穿つ程だ。生成される衝撃波は宇宙船をも容易に破損させる力を持つ。大気圏外における戦闘力に関しては不明ではあるが、ダイダクトが操縦していた10万年前に建造されたフォアランナーの大型艦マントル・アプローチに唯一損傷を与えられた。非常に強力な力を有していると見て良いだろう。
ストライデント級重フリゲートが94B1E6 MACという種別のものを搭載している[7]。
M68ガウス・キャノンは、ワートホグに搭載される対軽車両用兵器として大量生産されている。
M99対物ライフルはM68同様にMACの技術が応用されている。この銃は主に5.4mm口径/21口径弾薬が使用され、コイルガンの原理が使用される。従来の弾薬よりも小さいものの、それと同等またはそれ以上の威力を提供する。非常に長距離の狙撃任務に適している。
M92ガウスも同様である。これはOpen Frame 92/Extra-Vehicular Activityに使用された。
マスドライバーはやや原始的なUNSCの軌道打ち上げ用設備である。これはアセンブリ軌道に低重量のペイロードを射出するために設計された。質量ドライバの動作原理は基本的には、MACの磁化ホルダーペイロードを含む構成と加速コイルガンを含んでいる。
UNSCではMACのテクノロジーが応用され、素晴らしい力を持つ兵器にされることが多かったが、非戦闘用にも使用されている技術なのだ。この技術はルーブルとハーベストで使われていた。
UNSC インフィニティやイヴァノフ研究所、惑星リーチ等一部の地域、艦艇では有力な兵器として使用されていた。
Halo WarsでUNSC陣営が要請できた火力支援の一つであった。これはUNSC スピリット オブ ファイアから精密な砲撃支援を受ける。主にUNSC軍によるコヴナント基地襲撃を援護する際の支援火力として投入される。スカラベに対しても強力である。
スカーミッシュモードではカーター大佐を選択したプレイヤーのみが使用を許可される。シナリオでは幾つかのステージで使用が出来たが、特に光のドームステージにおいてこの支援砲撃を思う存分活用できた。40発ものMACラウンドをコヴナント基地攻撃のためだけに使用できた。
恐らく、フリゲートのMACより小型のものや、超空母やマラソン級巡洋艦のような大型で強力なMAC等、様々なタイプがあるものと思われる。大型艦船はより多くの小型MACを搭載できた。しかし、電源確保が大きな問題となる。唯一の知られる例はピラー オブ オータムでは144トンの"シュレッダー" ラウンドを搭載している。これは、3発のMACを発射することができる兵器であった。
恐らく艦の中心線付近に沿って存在するものと思われる。それならば巨大なMACを配置することも容易であるからだ。だが、それは推測の域を越えてはいない。
UNSCの車載兵器、爆破物リスト | |
---|---|
大砲 | 102mm SC-HE ロケット砲 | 44cm重砲 | Mk34対人火炎迫撃砲 | XM511重グレネードランチャー | MG460 オートグレネードランチャー |
オートキャノン | AAA ヘリックスガン | ポイントディフェンスガン | 11cmロータリーキャノン | 12cmヴェントラルガン | GUA-23/AW/オートキャノン | GUA-23/AW/リンクオートキャノン | M1024 ASW/AC 30mmALAキャノン | X23 NNEMPキャノン |
化学兵器 | ナルコジンガス | VX 7 神経ガス |
磁気加速兵器 | LRGレールガン | M68ガウスキャノン | M.A.C.キャノン | M2488 M.A.C.キャノン |
機関銃 | AIE-486H HMG • M247 GPMG • M247H HMG • M41 軽対空機関砲 • M46 軽対空機関砲 • M67 LAW |
EMPウェポン | |
エネルギーウェポン | M8C G/GNC スパルタンレーザー • XEV9-M NPC |
地上地雷と爆弾 | アントリオン対人地雷 • アステロイデア対人地雷 • ロータス対戦車地雷 • GBU-1105 クリオ爆弾 • M208爆弾 • トリップ地雷 • T-14 磁気/対戦車地雷 • 不明なUNSC製爆弾 • XGBU-302 Disruption Bomb |
ミサイル | アナコンダSAM • ANVIL-II ASM • ANVIL-IV ASM • A-74スレイバー垂直ミサイルランチャー • アーチャーミサイル • アレスミサイル • アージェントVミサイル • ASGM-10ミサイル • クラス2 GM発射システム • M75 Rapier Missile • M79 MLRS • M95 GMWS • M96 Howler Missile • M97 GMWS • メデューサーミサイル • スコーピオンミサイル |
核兵器 | フェンリス核弾頭 • ヒューリー戦術核 • 中型融合破壊装置 • M4093 ハイペリオン核ミサイル • ハボック戦術核 • ノバ爆弾 • シバ-級核ミサイル |
宇宙機雷 | HORNET機雷 | モライ宇宙機雷 |
戦車砲 | M512 9cm砲 | 12cm高速砲 |
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