| 名前 | コンドーム |
|---|---|
| 種類 | 避妊具・性感染症予防具 |
| ジャンル | 医療用品/日用品 |
概要
コンドームとは、性交時に勃起した陰茎に被せて使う薄膜の避妊具である。射精しても精液を内部に留め、膣内へ流れ出さないようにすることで妊娠を防ぐ。粘膜同士の接触も遮るため、梅毒・クラミジア・淋病・HIVなど一部の性感染症の予防にも使われる。
素材は天然ゴムラテックスが主流で、ほかにポリウレタン、ポリイソプレンなどがある。先端には精液を溜める突起(レザボア)があり、使用前は個別包装されている。俗称に「ゴム」「スキン」があり、かつては「衛生サック」「ルーデサック」とも呼ばれた。男性用が一般的だが、膣内に挿入して使う女性用コンドームもある。
避妊効果は、毎回正しく使った場合の失敗率が年間約2%、つけ忘れや装着ミスを含む通常使用では年間約13〜18%とされる。失敗の多くは製品不良より、途中からの装着、空気の抜き忘れ、サイズ不一致、油性潤滑剤の併用、再利用など人的要因による。油性のローションやワセリンはラテックスを劣化させるため使わない。二枚重ねも摩擦で破れやすくなるため推奨されない。
日本ではオカモト、相模ゴム工業、不二ラテックスなどが主要なメーカーで、厚さ・サイズ・潤滑剤・香料・形状などで多数の製品がある。サイズは公称幅(直径の目安)で区分され、合わないと脱落や破損の原因になる。
来歴
避妊や感染予防を目的に、動物の腸や膀胱などを陰茎に被せる方法は、近世ヨーロッパ以前から記録がある。16世紀のイタリアでは、パドヴァの医師ファロピウスが淋病対策として亜麻布の覆いを記したとされる。
近代的なゴム製コンドームは、19世紀半ばの加硫ゴムの普及以降に量産が進んだ。20世紀前半は厚手で繰り返し使う製品が多かったが、ラテックス製の薄型・使い捨てが主流になると装着性と普及が一気に進んだ。
日本では大正期以降に「衛生サック」として広まり、戦後は家族計画と性感染症対策の両面から一般化した。オカモトの「スキンレススキン」が俗称「スキン」の由来になったとされる。1980年代以降はHIV流行を背景に、避妊だけでなく感染予防の手段としても公的に推奨されるようになった。1990年代以降はポリウレタン製などラテックスアレルギー対応品や、0.02mm前後をうたう極薄製品、サイズ展開の細分化が進んでいる。
