| 名前 | 年末年始 |
|---|---|
| 時期 | 毎年(おおむね12月下旬〜1月上旬) |
| 区分 | 年中行事/大型連休 |
概要
年末年始(ねんまつねんし)とは、一年の終わりと翌年の始まりが重なる時期、およびその期間に行われる行事・休業・生活様式の総称である。日本ではおおむね12月下旬から1月上旬を指し、官公庁・多くの企業・学校が休業する大型連休となる。
期間の区切りは固定されていない。実務上は12月28日前後から1月4日前後までを指すことが多く、12月29日から1月3日までを「年末年始休暇」とする例も多い。郵便・銀行・証券などは独自の休業日を設け、配送や決済が遅れる。
この時期には大掃除、年賀状、忘年会、帰省、年越しそば、除夜の鐘、初詣、おせち、お年玉、書き初め、初売りなどが集中する。交通機関は帰省ラッシュとUターンで混雑し、商店は正月飾りや福袋を用意する。一方で、医療・交通・小売・宿泊など一部業種は通常どおり、または特別体制で稼働する。
カレンダー上は太陽暦の1月1日を起点とするが、行事の多くは旧暦・農耕暦の年始習俗が明治以降に新暦へ移されたものである。
来歴
日本の年始は、古くは立春前後を一年の境とする考えと、旧暦正月(太陰太陽暦の一月一日)を年始とする考えが併存していた。宮中では元日の朝賀や四方拝が行われ、民間では年神を迎えるための煤払い、門松、注連飾り、雑煮などが行われた。これらの多くは農閑期の区切りと祖霊・年神信仰に由来する。
明治5年(1872年)の改暦で、旧暦明治5年12月3日が新暦明治6年(1873年)1月1日とされ、公式の年始は太陽暦の1月1日に固定された。年中行事の多くは新暦へ移されたが、地域によっては旧正月を重視する慣行が残った。
近代以降、鉄道・郵便・官庁の休日制度が整うにつれ、12月末から1月初めがまとまった休業期間として定着した。高度経済成長期には帰省と年賀状の大量処理が社会現象となり、郵便の年賀特別取扱、交通機関の臨時列車、企業の年末年始休暇が一般化した。平成以降は週休二日や有給取得の広がりで休暇日数が伸び、令和期にはリモートワークの影響で帰省のピークが分散する傾向も見られる。
なお「年末年始」という期間呼称自体は、近代の行政・企業カレンダーに由来する実務用語であり、伝統行事の名称ではない。
