| 名前 | 警察詐欺 |
|---|---|
| 別名 | ニセ警察詐欺、ニセ警察官詐欺、偽警察官詐欺 |
概要
警察詐欺とは、犯人が警察官・検察官・警察庁職員などを装い、被害者の不安を煽って現金やキャッシュカード、暗号資産などをだまし取る特殊詐欺の一種です。
警察庁の分類では「ニセ警察詐欺」とされ、特殊詐欺全体で被害が急増している手口の中心となっています。
主な特徴
電話(特に番号偽装・国際電話)から始まり、LINEやビデオ通話へ誘導されるケースが多い。 「あなたの口座が犯罪に利用されている」「逮捕状が出ている」「資産を保護する必要がある」などの脅し・不安煽りを使う。
若い世代(20〜30代)への被害も目立つようになった(従来の高齢者中心から変化)。
被害額が大きく、1件で数億円規模の事例も報告されている。
これは詐欺罪(刑法246条)や恐喝罪に該当する重大犯罪です。警察を装う行為自体も公務員冒用罪などに問われます。
来歴・歴史
従来の特殊詐欺(オレオレ詐欺、還付金詐欺など)の延長として、警察官を装う手口は古くから存在。
2010年代〜2020年代前半は、主に高齢者を対象とした「キャッシュカード交換手続き」などの預貯金詐欺が主流。
2024〜2025年頃には、番号スプーフィング(実在の警察署番号を偽装)や国際電話(末尾0110など)の使用が急増。ビデオ通話で偽の警察手帳・制服・逮捕状を見せる手口が普及。 2025年:特殊詐欺全体の被害額が過去最悪の約1414億円。そのうちニセ警察詐欺が7割近くを占めるケースも。認知件数1万件超、被害額約985億円規模。
2026年現在さらに巧妙化。20〜30代の被害増加、暗号資産への変換指示、大規模被害(例:80代女性が12億円被害)などが報告されている。
犯行グループは海外拠点や受信役・受け子を組織的に使い、AI音声や高度な偽装技術を悪用する傾向が強まっています。
典型的な手口
- 1. 初動に実在の警察署番号や国際電話から着信。「あなたの携帯が犯罪に使われている」「口座がマネーロンダリングに利用」など。
- 2. 信用構築に別の電話やLINEへ誘導。ビデオ通話で偽警察手帳・逮捕状・制服姿を見せる。
- 3. 不安煽り逮捕の危機、保釈金、資産凍結の話で焦らせる。
- 4. 金銭要求に指定口座への振込、暗号資産送金、キャッシュカードの受け渡しなど。
- 5. 二次被害に一旦騙されると「戻すための手数料」など追加要求が続く。
注意
本物の警察官は電話だけで現金・カードのやり取りを指示しません。必ず最寄りの警察署や110番で確認を。
対策
留守番電話設定を活用。不審な電話は出ない。
家族や警察にすぐに相談(一人で判断しない)。
着信番号が本物でも疑う(スプーフィング可能)。
ビデオ通話で「警察手帳を見せて」と言われたら*即切断・通報。
金融機関で大口振込時は必ず確認。
被害に遭った場合はすぐに最寄り警察署または警察相談ダイヤル(#9110)へ。早期相談で被害回復の可能性あり。
