ナフサ

ページ名:ナフサ
名前ナフサ

概要

ナフサ(naphtha)とは、原油を常圧蒸留装置で分離して得られる石油製品の一つで、沸点範囲がおおよそ30〜230℃程度の炭化水素混合物である。粗製ガソリン、直留ガソリンとも呼ばれる。無色透明で揮発性が高く、ガソリンに似た液体である。
主に軽質ナフサ(沸点30〜140℃程度)と重質ナフサ(沸点40〜230℃程度)に分けられ、日本では石油化学工業の重要な原料として用いられる。ナフサを高温で熱分解(ナフサクラッキング)することで、エチレン、プロピレン、ブタジエン、ベンゼン、トルエン、キシレン(BTX)などの石油化学基礎製品が生み出され、これらからプラスチック、合成繊維、合成ゴム、塗料、洗剤などの多様な製品が作られる。
原油全体から得られる割合は約10%程度と少なく、現代社会の「モノづくり」を支える基幹原料の一つである。

来歴

語源は古代アッカド語の「napṭu」(燃える、炎上する)に遡り、ギリシャ語・ラテン語の「naphtha」を経て現代に至る。元来は原油や揮発性の石油全般を指す言葉で、古代ペルシャやメソポタミアでは自然に湧き出るナフサを照明・薬用・宗教儀式(拝火教の永遠の炎)などに利用していた。
19世紀に近代石油産業が誕生すると、石油精製過程でガソリンや灯油以外の軽質留分として「ナフサ」と呼ばれるようになった。当初は燃料として用いられることも多かったが、20世紀中盤以降の石油化学工業の発展により、主に化学原料としての重要性が高まった。日本​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

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