| 名前 | 催眠商法(SF商法 / ハイハイ商法 / 餌づけ商法) |
|---|---|
| 別名 | SF商法(新製品普及会の頭文字由来)、催眠(さいみん)商法 |
| 英語表記 | Bait-and-Switch Schemes |
| 分類 | 悪質商法・特定商取引法違反に該当しやすい手法 |
| 主なターゲット | 高齢者(特に60〜80代の女性が多い) |
概要
閉め切った会場(空き店舗・公民館・テントなど)に人を集め、無料または激安の日用品・食品を配ったり格安販売したりして雰囲気を異常に盛り上げ、「買わなきゃ損!」という催眠状態に近い高揚感を作り出したあと、高額な商品(健康食品・治療器・羽毛布団・マットレス・浄水器など)を次々に売りつける悪質商法。
「ハイハイ商法」とも呼ばれるのは、司会者が「欲しい人〜?」「ハイ!」と大声で手を挙げさせる挙手→配布を繰り返して、購買行動を条件反射的に刷り込む手法からきている。
特定商取引法で「販売目的を隠して勧誘・連れ込み」が禁止されている典型例で、クーリング・オフ(8日以内)が可能なケースがほとんど。
来歴
1980年代後半〜1990年代:最初にこの手法を大規模にやったのが「新製品普及会(SF)」という団体 → これが「SF商法」の語源。現在でも催眠商法=SF商法とほぼ同義で使われる。
1990年代以降:高齢者被害が社会問題化 → 特定商取引法の規制強化(販売目的隠し勧誘の禁止)。
2000年代〜現在:手法が進化。最初は短期集中型だったが、最近は「健康講座」「無料体験会」を数ヶ月〜数年にわたって定期開催し、常連さんを作って信頼関係を築いたうえで徐々に高額商品を勧める長期型も増加。
2020年代:サプリメント「食べる抗がん剤」など根拠のない効能を謳うケースで逮捕事例も出ている(例:健康食品会社社長らの逮捕事件)。
手口の流れ(典型例)
- チラシ・街頭で「卵10円」「洗剤無料」「健康無料講座」などお得感満載の宣伝
- 会場(閉鎖空間)に誘導 → 出口が見えづらい構造にしていることも
- 司会者が面白い話・感動話で場を温め、「ハイ!」「欲しい人〜?」で挙手→配布を繰り返す
- 会場全体が「買わないと損」「みんな買ってる」ムードに(サクラがいる場合も)
- 最後の方で「今日は特別!通常50万が20万!」など高額商品を一気に紹介
# 断りにくい空気で契約 → 通帳・印鑑を家まで取りに戻るよう誘導されるケースも
主な売りつけ商品
- 羽毛布団・磁気マットレス(20〜50万円クラス)
- 健康食品・サプリメント(「がんに効く」「糖尿病改善」など根拠薄弱な謳い文句)
- 電位治療器・磁気治療器・浄水器(30〜100万円以上)
- 鉱石ブレスレット・ダイエット商品など
被害実例(よくあるパターン)
- 2ヶ月で布団・治療器・下着など合計100〜300万円以上契約
- 4年間でサプリだけ500万円以上購入
- 認知症気味の高齢者を車で迎えに行き、常連化させて次々購入
- 老後資金をほぼ使い果たし、保険解約まで追い込まれる
対策・対処法
- 「無料」「格安」「先着」チラシを見ても絶対会場に行かない
- 家族が高齢で通っているようなら早めに消費生活センターに相談
- 契約してしまったら即クーリング・オフ(書面受領日から8日以内)
- 過量購入・日常生活に不要な量なら特定商取引法で取り消し主張可能
