函館五稜郭火災 (2025年)

ページ名:函館五稜郭火災

名前函館五稜郭火災 (2025年)
発生日2025年11月2日
住所北海道函館市本町6−15

概要

函館五稜郭火災は、2025年12月2日に北海道函館市の五稜郭タワー近くの繁華街で発生した建物火災事件である。古い木造2階建ての建物が全焼の危機に瀕し、消防の消火活動が長時間にわたり続く大規模火災となった。発生直後から煙と炎の勢いが強く、周辺の交通・商業活動に即時的な影響を及ぼした。この火災は、函館の中心部である五稜郭エリアの安全管理と古築物の防火対策をめぐる議論を呼び起こす可能性がある。

建物


火災前の建物

火災後の建物

来歴

2025年12月2日午後2時50分頃、北海道函館市本町6番付近の五稜郭エリア、函館市電の五稜郭公園前停留場そばの繁華街で、2階建て木造建物から出火。建物内には不動産事務所や飲食店が入居しており、従業員が119番通報。通報時点で建物内の従業員は全員避難済みだった。1階裏口付近のトイレから出火した可能性が警察の初期捜査で指摘され、従業員証言によると裏側のアスファルト工事(道路補修)の引火が疑われる。火災は急速に拡大し、2階の窓から激しい炎が噴き出し、大量の黒煙が周囲を覆い、見通しが悪くなるほどの煙で現場周辺は騒然とした状態となった。函館市消防本部は消防車14台を投入し、午後3時以降も懸命な消火活動を継続中である。火災の影響で、近隣の商業施設「丸井今井函館」や「シエスタハコダテ」が午後4時半頃に臨時閉館を余儀なくされ、お客はマスクやハンカチを口に当てて避難されていた。市電は全線一時見合わせ、午後6時25分から一部区間(函館駅前~谷地頭間など)で部分再開となった。
12月3日その後、午前2時24分頃にほぼ鎮火され、発生から約11時間半で最終確認。午前8時すぎに全面鎮火完了。同日朝からショベルカーにより焼失ビルの解体作業を開始し、危険箇所除去のため現場は立ち入り禁止が継続された。午前9時半頃から警察・消防が実況見分を実施し、隣接ビル(飲食店など)への延焼を確認、2棟以上が全焼・半焼した。煙害で近隣店舗の従業員数名が軽い体調不良を訴えた。近隣の精肉店「コマキ精肉店」など飲食店が臨時休業となり、年末商戦の書き入れ時に被災した店主は「何とか店を開けるつもり」とコメント。火事場泥棒の発生も報告され、警察が警戒を強化した。全員避難済みだったため、怪我人や死者は出なかった。警察と消防は火災原因の詳細調査を継続中(工事引火の可能性が高い)。朝8時頃には市電全線やバスを含む交通機関が通常通り再開された(市電は始発から通常運転)。

目撃者

近くの会社で働く女性は、出火した建物の前を車で通りかかり、1階出入り口から煙が出ているのに気づいた。「最初は少しだったが、みるみるうちに大量の煙が出てきた」と話した。

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