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ラテラノ宮殿で見つけた鍵とロムルスの巻物
ロムルスの巻物はローマの6ヶ所にあるロムルス教徒のアジトで祀られた6つの古代の巻物である。各巻物は6つの鍵のうちの1つと結びついており、すべてを組み合わせると防具とブルータスの短剣がアンロックされた。
巻物はマルクス・ユニウス・ブルータスによって書かれた記録の残骸だった。専政的なローマの独裁者ガイウス・ユリウス・カエサルを殺す計画の足がかりとして、ブルータスがどのようにコロッセオの宝物庫を発見して使ったかについて記されていた。
16世紀初頭、アサシンであるエツィオ・アウディトーレ・ダ・フィレンツェはすべての巻物を集めて、コロッセオの宝物庫の位置を知るために使った。
巻物[]
ここに我が家伝来の防具を置く。これを見つけし者に力を授けよう。
-以降、違う筆跡-
この防具を鋼の扉の奥に隠すことにした。6つの鍵を使わねば開かない扉の奥に。我らが兄弟の至宝、ロムルスの所持品だと伝え崇めるために。
場所: ネロの黄金宮殿
私は膝をつき、目前の光景を理解しようとしながらあえいだ。ここは幾度も夢に見た洞くつだ。数え切れないほどの夜、私は眠りの中でここをさ迷い歩いたことがある。私はここを見つけねばならなかったのだ。
私は決意した。ここで会合を開こう。ここで我らは、我らの敵、我らの友、我らの終身執政官の失墜について策を練るのだ。我らは40人。皆、元老院議員だ。そして解放者でもある。カシウスは私に計画を一任してくれたが、今のところはまだ、何か考えがあるわけではない。
最初の会合は終わった。問題は明らかだが、対応は決まっていない。カエサルは元老院をないがしろにし、異国の支配者達に後事を託し、自惚れとあのエジプト女のうわべだけの美しさに耽溺している。彼は、我らを指名するときにも立ち上がらず、我らの懸念を笑い飛ばす。今や彼は自分だけの元老院を作り、ペテン師やごまかし屋、ローマの国事に何のかかわりも持たない者達でそこを満たしている。我が兄弟達は血を切望しているが、それは可能なことなのか、私にはまだ確信が持てない。
兄弟達が去った後、私は洞くつの探索を再開した。そして、私をこの場に引き寄せたものが何であるにせよ、私はその痕跡を発見した。ささやき声。そして地面の亀裂からもれてくる光。だが、そこに入口はそれ自体が謎かけだった。答えをみつけねば。
扉が開いた！その中にあったものは知覚を一変させ、私を身震いさせた。私が信じていたことの根幹が崩れ去ったのだ。すべての出来事は鎖のようにつながり、はるか昔に死んだ何者かによって形作られていた。いや、まだ死んではいないのだろうか？
私は心を静め、光の中に足を踏み入れた。亡霊たちが私の頭の中で叫び、私を呼ぶ。これほど壮大な規模の建造物を私はかつて見たことがない。どこからともなく生じる明かりに照らされた部屋の中央には、何かが横たわっていた。私には手を触れることさえできない、何か強大なものが。この場所の建設に神々がかかわっているのは間違いない。だが、それはどのような神々だろう？
突如、地面から台座が現れた。私はこの狂った場所から逃げ出そうかとも考えたが、どのみち再び引き寄せられることはわかっていた。私は台座に手を載せた。その瞬間、世界は一変し、私は見た。未来の光景を。炎に包まれるローマを。もはや一刻の猶予もならない。
場所: ラテラノ宮殿
我らは再び洞くつで会合を開いたが、私は自分が発見したものを兄弟たちには話さず、計画だけを伝えた。その一部は私が自分で考えたものだが、それ以外の部分は、あの幻に突き動かされて決めたものだ。私の提案はきわめて現実的だった。彼を元老院におびき出す一方で、彼に味方する者は立ち入れないようにしておく。そして彼が逃げられないよう、一団となって襲いかかり、全員で事を成し遂げるのだ。幻は、襲撃はマルスの日、すなわち今日でなければならないと告げていた。私の決意が試される日が来たのだ。ためらいは許されない。
私は暴力的な人間ではないが、今回は一族に伝わる短剣を使わねばなるまい。私はトーガを頭巾のように巻き、吉事をなすために元老院へ向かった。
場所: クロアカ・マキシマ
カエサルは死んだ。23ヶ所をローマの同胞に刺されて。その中には、彼がかつて友とみなしていた者も多く含まれていた。彼はその行いゆえに殺されたのではない。彼がなろうとしていたものへの恐れゆえに殺されたのだ。だが、私は自らの罪にさいなまれている。カエサルは私と目があった瞬間、はじめて自分の運命を受け入れた。私が見たのと同じものを、彼も私の目の中に見たのだろうか？
私、マルクス・ユニウス・ブルータスは洞くつの地下室に戻り、短剣と鎧を置いてきた。いつの日にか、再び誰かがここに呼び寄せられ、私と同じような悲しい役目を課せられるだろう。それは今これを読んでいる貴君かもしれない。
これほどの試練に耐えても、私はまだ答えを得られていない。だが、答えを得られるのは、そう遠いことではないだろう。この部屋に足を踏み入れし者は、声を大にしてー
（最後のページは失われている）
トリビア[]
- ブルータスは、アサシンの共謀者のそれぞれを解放者(Liberatore)と呼んでいるが、この言葉はイタリア語であってラテン語ではない。ラテン語であればLiberatorが正しい。
ギャラリー[]
ロムルスの巻物のメニュー画面
巻物が保管されている宝の部屋の一つ
リファレンス[]
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