頭文字D Second Stage

ページ名:頭文字D Second Stage

登録日: 2012/10/27(土) 00:03:15
更新日:2023/12/21 Thu 10:54:09NEW!
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アニメ 頭文字d 二期 良作 名作 しげの秀一 cg 90年代テレビアニメ 99年秋アニメ



しげの秀一の漫画『頭文字D』を原作としたテレビアニメ。
1999年10月から2000年1月までフジテレビ系列で放送された。全13話



[概要]

『頭文字D(First Stage)』の続編。
前作までのセル画からデジタル画に移行と同時に、キャラクターデザインの変更により前作よりも原作に近い作画になった。
また、一年弱でCGが大幅に進化したのも特徴。
本作は原作やアニメ第一期に比べてギャグ表現が抑え目になっており、前作よりもやや雰囲気が重くなっている。
その為なのか次回予告で前作のようにナレーション(CV:細井治)と登場人物の会話は行われなかったが、代わりに次回のサブタイトル読み上げやアイキャッチの声を回によっては本編登場人物が行うようになった。
なお、次作以降から放送形態の変更により次回予告が無くなるので本作が最後になる。




[進化した技術]

本作の大きな特徴の一つであるマシンのCG化は、チープだった前作までのCGから一転、僅か一年で大幅に進化した。
バトル中は勿論、停車中もCGで描かれるようになった。
更に本作からナンバープレート(ただし架空のもの)や車名がハッキリ描かれるようになり、以後のシリーズにも継承された。


また、本作のみの要素として、バトル中のCGをよく見ると運転中のドライバーまでCG化されている事がある。




[原作との相違点]

前作程ではないが、やはり原作との違いがいくつかある。



1.原作で登場したキャラの一部が登場しない
高橋兄弟の従姉妹の「緒美」、拓海となつきのサッカー部での先輩の「塚本」、なつきの親友の「白石」が相当する。
緒美については前作の時点で登場せず、賢太戦でエンペラーが登場しなかった事により彼女の出番が完全に消失した。
塚本の登場する話は拓海が初めて赤城山に走りに行った話と、僅かではあるが、ギャラリーとして参加した拓海vs京一(赤城)戦の時の話であり、アニメだとこの話が塚本共々カットされた(啓介vs渉(赤城)戦で事故を起こすのも別人)。


その為、アニメでは須藤京一のバトルが初めての赤城山になる。


ただし、その拓海vs京一(赤城)戦の方は彼と同じ様な風貌の男がギャラリー出ており、恐らく彼だろうと推測されている。



なお、塚本は後にPS2用ゲーム『頭文字D Special Stage』でボイス付(CV:陶山章央)で登場した。


白石はアニメには登場せず、アニメで拓海になつきの正体を教えた人物は不明である。



2.バトルの結末が違う
拓海vs渉戦で、原作では渉の集中力が切れた事によるミスからの逆転勝利だが、アニメでは土砂崩れの場所を利用した拓海の天性による勝利になった。




3.細かい変更
武内樹と秋山和美の出会う話で、原作で和美が買っていたのは焼き鳥だったが、アニメでは鯛焼きに変更された。
また、拓海がなつきの真実を知る場所がラブホテルの駐車場からファミレスの駐車場になった。



4.アニメオリジナルの要素
エンペラーがナイトキッズとバトルする前に岩城清次とサンダーファイヤー(THUNDERS)のリーダー(CV:遊佐浩二)のバトルが追加された。車種は紫の180SX。
THUNDERS自体は前作から噛ませとして度々登場している。
また、塚本が登場しない関係で赤城で事故を起こしたのはアニメではこのリーダーになっている。



中里vs清次戦は、原作だと「その頃」といった感じで場面が切り替わり中里が劣勢の場面から描写されているが、アニメでは妙義山にエンペラーが襲撃してくる所から始まり、バトルもスタートから描かれている。
中里と清次のセリフも増えたり、原作で説明文だった部分は啓介が妙義でのバトル情報を仕入れ涼介に伝え彼が説明するといった形になっている。
また、原作では単独で秋名を攻めていた京一もアニメでは妙義山に居合わせている。



拓海vs渉戦では原作ではギャラリーのいないバトルだったが、アニメでは店長の許可を得て仕事を抜けた池谷と健二、賢太から情報を得た高橋兄弟と賢太がバトルを観戦している。
最終回でも中里と慎吾がほんの少しだが登場したり、原作では拓海達と同じガソリンスタンドでのアルバイトをしていたなつきがハンバーガーショップでアルバイトの面接をしていたりと独自の要素も多々ある。




[主要登場人物]

カッコ内は担当声優。



藤原拓海(三木眞一郎)
主人公。
今作では何かと不幸が多い。



藤原文太(石塚運昇)
拓海の父親。
本作では文太の優しい一面を見ることが出来る。



武内樹(岩田光央)
拓海の親友。
この頃から自身のハチゴーにターボを付ける計画を立て始める。
再びリア充フラグ到来。へし折られたけど。



池谷浩一郎(矢尾一樹)
拓海達の先輩。
この頃からスピードスターズとしての活動が減っていく。
ニューハチロクのタコメーターの付け替えを健二と共に手伝う。



健二(高木渉)
相変わらずの暇人。
見せ場は少ない。



茂木なつき(川澄綾子)
拓海の彼女だった
本作で遂にあの秘密が拓海にバレる。
ベンツの彼氏と仲良くやれよ。



立花祐一(西村知道)
GSの店長。
割と出番がある。



鈴木政志(石井康嗣)
文太の元走り屋仲間。
レース用エンジンを仕入れる事が出来たりする謎のオッサン。




高橋涼介(子安武人)
赤城レッドサンズのリーダー。前作で拓海に負けたことで引退を決意していたが、エンペラー襲撃に伴う緊急事態から一時的に現役復帰する。
前作からイメチェンして茶髪にした(前作では青みがかった黒髪)。Fourth Stage以降で元の髪色に戻るが。
拓海に負けた後である本作でも、ストリートのカリスマとしての風格を改めて視聴者に見せつけた。



高橋啓介(関智一)
レッドサンズのNo.2。
本作ではバトルが渉戦しかない上に、事故車との遭遇により決着がつかないまま中断してしまったので見せ場が少ない。
…一応エンペラーとのバトルで啓介は清次とバトルしているが、本作はおろか原作ですら詳細は描かれなかったので省略された(後のBattle Stageに収録された)。



中村賢太(岡野浩介)
レッドサンズのメンバー。
本作では単なるギャラリーに近い。
渉に対していかにも小物っぽい事を言ったりすると言う、ボコボコにされるフラグを立てた後、見事にそれを回収し、直後に始まった啓介vs渉(赤城)戦では、見事に1人だけ置いていかれた。
エンジンブローしたハチロクが復活したのを目撃したり、拓海が秋山渉とバトルするという情報を得たりとやたら情報通で、ある意味怖い活躍をしている。



史浩(細井治)
外報部長。
前作の第11話で啓介にヒロシと呼ばれていたが、今作では第6話のみだがエンドクレジットまで浩(ヒロシ)表記になってしまった



須藤京一(田中正彦)
エンペラーのリーダー。
涼介の苦手な合理性を重視するタイプ。
ハイパワーターボに4WDじゃない車は車として認めないらしい。
色々と彼に不利な条件が重なっていたとは言え、拓海に完全勝利し、連勝記録をストップさせるという、涼介ですら出来なかった偉業を成し遂げた。*1
(バトルした場所は地元でない赤城だったが、拓海自身も「もし秋名でやっても勝てなかった」と振り返っている。)
涼介とは浅からぬ因縁があり、彼と自分の「走りにかける哲学」をかけた、激しいバトルを繰り広げる。



岩城清次(川原和久)
いろは坂のサル
…ではなくエンペラーのメンバー。
キレやすい性格で、京一曰わく「腕は良いが頭が悪い」。
ガラは悪いが、同じくガラの悪かった慎吾や後の土坂峠のランエボ組に比べると、バトル自体は遥かに正々堂々としている。
「アウト・オブ・眼中」などの台詞やビンタなどのシーンから、妙に人気がある。
(上の台詞は次回予告でも使われており、「見ない奴は…。」と前置きした上で、「アウト・オブ・眼中!!」中里と一緒に叫んでいる。)



秋山渉(松本保典)
埼玉からやってきたシスコン走り屋。
思い立ったら直ぐに行動する。
エンジンの素性をよく知らない池谷ですら、一目見て「ただ物じゃ無い。」と言った、レース用のエンジンを「遅い」と言う、拓海自身の無知から来る発言に、激しい敵愾心を抱き、彼にバトルを申し込む。
アドレナリンどっぱどぱだぁ!



秋山和美(柚木涼香)
樹の嫁になりかけた
渉の妹で、群馬には知り合いの旅館の手伝いでやってきた。
樹とは結構良い雰囲気だったのだが…
Fourth Stageでは樹に更なる悲劇が…



中里毅(檜山修之)
ナイトキッズのリーダー。
本作で一番不幸な人物。(尤も原作では「一方その頃…」というもっと酷い扱いだったが。)
彼の大活躍は彼が主役のドラマCD『頭文字D オリジナルCDドラマ 黒い稲妻・新たなる不敗伝説』まで待たねばならなかった。



庄司慎吾(藤原啓治)
ナイトキッズのメンバー。
出番は少なく、最終回でも登場したがセリフなし




[主題歌]

  • OP

Blazin' Beat/m.o.v.e


  • ED

キミがいる/Galla






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  • 原作だとギャグっぽかった「そんなにビンボーじゃねーぞオレ」がアニメだと物凄くカッコいいシーンになってたのは衝撃だった。どっちも良いと思うけど -- 名無しさん (2014-09-12 23:58:46)
  • ケンタの渉に対する煽りは啓介と強引にでもバトルさせるための演技にも見えたんだけどどうなんだろう -- 名無しさん (2023-04-25 06:15:12)

#comment

*1 なお啓介は条件があまりにも拓海に不利すぎる内容だったのを理由に「あんなおかしなバトルはバトルじゃない」と無効試合扱いしており、のちに渉に対して「群馬にはどんな奴にも負けたことがないハチロク使いがいる」と述べている。

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