西部警察_Wiki
ニュース...
西部警察 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ジャンル | 刑事ドラマ | ||||||||||
放送国 | 日本の旗 日本 | ||||||||||
制作局 | テレビ朝日 | ||||||||||
出演者 | 渡哲也 舘ひろし 寺尾聰 藤岡重慶 苅谷俊介 五代高之 加納竜 御木裕 峰竜太 庄司永建 古手川祐子 佐原健二 武藤章生 布目ゆう子 小野田かずえ 幸田薫 山田由紀子 豊島ひとみ 下之坊正道 山根久幸 柿沼大介 山本庄助 八木美代子 石原裕次郎 | ||||||||||
音声 | モノラル放送 | ||||||||||
| |||||||||||
| |||||||||||
| |||||||||||
特記事項: この他、単発作品『西部警察 SPECIAL』(PART-Iの直接の続編)と製作中止のシリーズ『西部警察2003』が存在する | |||||||||||
表・話・編・歴 |
『西部警察』(せいぶけいさつ)は、石原プロモーションが制作しテレビ朝日系列で放送されていたテレビドラマのシリーズ。警視庁西部警察署捜査課の大門部長刑事(渡哲也)を中心とした“大門軍団”の刑事たちと、それを見守る木暮捜査課長(石原裕次郎)が凶悪犯罪に立ち向かう姿を描く。
テレビドラマの枠を超えた派手なアクションシーンやカースタントなどが評判を呼び、シリーズ化された。
本項ではSPECIALを除くシリーズ全体について説明する。各シリーズの詳細についてはそれぞれの項を参照のこと。
日本テレビ系で放映されていた『大都会 PARTIII』のキャスティング・設定をほぼ継承し、アクションシーンの更なるスケールアップを図ったシリーズである。渡哲也・寺尾聰・苅谷俊介らは『大都会』とほぼ同様の役柄で出演しているが、役名や舞台などの初期設定はリセットされており、全くの別作品として企画・制作された。
銃撃戦やカーチェイス、爆破シーンが毎回のように盛り込まれ、ヘリコプターを飛ばし、日本中をロケするスケールの大きい刑事ドラマである本作には、多額の制作費が必要となる。そのメインはスポンサー収入である。ただ、西部警察に関しては、そのスポンサー収入の「金の流れ」が通常のスポンサー収入とは異なっていた。
従来の民間放送では、ほぼ全ての番組でスポンサーと局の間に広告代理店が介在して番組内容に注文をつけるほか、スポンサー料の10%〜20%を手数料として徴収する形をとっている[2]。『大都会』よりもスケールの大きいドラマを作りたいと考えていた石原プロモーションは、増収のために画期的な手法を用いた。テレビ朝日との直接契約を結んだのである。直接契約を行えば、広告代理店に無条件に手数料を搾取される事はなくなり、その分を制作費にまわす事ができる。
ただ、石原プロだけでは広くスポンサーを取る事ができないので、石原プロは東急エージェンシーにスポンサーのとりまとめなどを委託した[3]。これにより広告代理店が取る手数料やメディア企業に渡る金など、本来制作側(石原プロ)が関わる事ができないところに関わる事ができる。このため、電通もしくは博報堂が持つ時間枠を「この時期は」東急エージェンシーが持つ事になった。なお著書「弟」にもある通り、これらを影で支えたのは石原慎太郎である(なぜ東急エージェンシーか、などの部分)。石原プロは番組の長期ヒットに伴い、石原プロモーションは過去の映画製作で負った数億円の負債を完済し、30億円の資産を形成[4]することができた。
主に地方ロケにおいて、協力した会社の社員や地元役場の職員だけでなく幹部やトップクラス(社長など)もゲストでカメオ出演している。
「西部警察の登場人物」を参照
ロケ地の一つ中目黒駅
ファイル:Tokyusakuragicho.JPGロケ地の一つ桜木町駅
日産自動車劇用車の全面提供、撮影場所の提供、地方ロケ時の日産販売会社各社の社長・スタッフの出演など。ただし、トラック・バス類は主に当時グループ会社だった日産ディーゼル工業(現:UDトラックス)の車両を使用していたが、ロケ先の都合などで他メーカーの車両が使われることもあった[5]。東急グループ東京急行電鉄中目黒駅下り線桜木町駅ホーム渋谷109東急文化会館東亜国内航空(日本エアシステム→日本航空ジャパン→日本航空インターナショナル)地方ロケ時、大門部長刑事の移動に東亜国内航空の飛行機が使われていた。2004年放送の『西部警察 SPECIAL』では日本航空が協力しているが、宮崎空港で着陸した機はまだ一部で残っていたJAS(日本エアシステム)ロゴの機である。なお、例外としてパート2・広島ロケについては当時、羽田-広島線に東亜国内航空は就航していなかったため、唯一就航していた全日本空輸を使用[6]。ダイエーダイエー買物客が多数いるダイエーの店内を犯人がバイクで逃走しているシーンもあり。ローソン当時のコンビニエンスストアは、深夜も営業している小規模のスーパーマーケットとして認識されていたためか、西部警察PART-Iでは、『コンビニ「ローソン」』でなく『スーパー「ローソン」』として劇中に登場していた。オートバックス劇用車のオイル交換でオートバックスの店舗に訪れるシーンがあったり、オートバックスの店舗が地方ロケ時の捜査の聞き込み先や事件現場として登場していたほか、最後期(PART-III・第8話以降、最終話まで)のオープニングのキャスト紹介のうち鳩村(舘ひろし)のシーンで、鳩村がオートバイで乗りつけポーズを決めるバックとしてオートバックスの店舗ガレージが宣伝的に用いられている。宝酒造北海道・京都ロケで、石原裕次郎の友人である宝酒造社長(当時):大宮隆も登場していた。撮影打ち上げの際には、同社の日本酒「松竹梅」の樽酒が使われた。共豊産業(現・共豊コーポレーション)&エンケイ・アルミホイール西部警察PART-Iの59話から、ほとんどの車両が(マシンXは62話まで使用)、アルミホイールは同社の製品が使われていた(標準装備のホイール装着車は、地方ロケの際の現地日産ディーラーの広報車や協賛企業所有の車両の場合が多数なので、石原プロ所有の劇用車との見分けが付く)。スタントに用いられる車にも使用され、毎回新品のホイールが提供されていた。鈴木自動車工業(現・スズキ)バイクにおける劇用車の協力。朝日航洋(旧・朝日ヘリコプター)同社の塗色のまま、企業ロゴの上に旭日章や「警視庁」の文字を貼り付けて警察ヘリコプターに仕立てていた。本物の警察ヘリは、銀と青のツートーン + ノーズにオレンジの帯のカラーリングである。東芝第1話・第2話「無防備都市」ではヘッドホン式の無線機やその他の劇中、盗聴した電話や留守番電話を録音したテープを、東芝製のラジカセで再生する場面が幾度も登場する。また捜査課内のアナログ時計や軍団特殊車両に搭載されているモニタも多くが東芝製となっている。アップルコンピューター捜査課内のコンピューターや軍団特殊車両に搭載されているコンピューター、エンジニアの犯人が使用するマイコンではアップル社製が使われている。出光興産車両走行、爆破シーンに使用するガソリンの提供。地方ロケ時、出光興産のガソリンスタンドも登場していた。それ以前は主に共同石油(現・JOMO→ENEOS)のガソリンスタンドが登場していた。田崎真珠本編で登場する宝石、強盗が押し入る宝石店としてたびたび登場した。米澤玩具(現・セガトイズ)特殊車両のトイラジコン、当時同社が製造販売していたミニカーシリーズ「ダイヤペット」(現在はアガツマに権利譲渡)、LSIゲームの発売。青島文化教材社特殊車両のプラモデルシリーズの製造販売。チェスコム転送電話サービスの企業。PART-III正月スペシャル「燃える勇者たち」から登場。日本マクドナルドSP「燃える勇者たち」で、RS-2に乗った北条刑事と南刑事が放送当時はまだ珍しかったドライブスルーを利用するシーンがある。またエンディングでは、南刑事が当時のキャンペーン品だったけん玉「マックボール」で遊んでいる。木暮課長役を演じる石原裕次郎が、乖離性大動脈瘤による長期にわたる闘病生活から復帰できたことを記念すると共に、闘病中自分を応援してくれた全国のファンに対するお礼と、自分の元気な姿を少しでも多くの人に見てもらいたいという意味を込めてPART-II〜PART-IIIと股にかけて行われた、テレビドラマとしては異例の大規模な地方ロケ。
詳細は日本全国縦断ロケを参照
1979年から1984年までの放送の約5年間での数字。
スーパーZ(レプリカモデル)
日産自動車フェアレディZ280(S130型)ナンバーは品川33た35-27(初期は品川59た35-27だった)。マシンXに代わる大門団長の専用車。AT車であり、ドア窓からルーフ部分を油圧ダンパー式フルオート・ガルウイングドア化。ボンネット上には2連装の催涙弾発射銃が2基搭載されており、運転しながらの発射が可能であるが、銃身はボンネット上が最低仰角なのでそれより低い場所に撃ち込む事は出来ない。また、リアバンパー下部にはマフラーが5本出ているように見えるが、左右の4本は煙幕発生装置(通称「スカンク」)であり、中央部の1本が実際のマフラーである。乗車定員4名。基本的に大門団長専用車であるが、沖田刑事・鳩村刑事・平尾刑事・山県刑事が運転することもある(『PART-III』のオープニングでは、スーパーZを運転している姿を以って山県のキャスティング紹介がされているが、これはRS改修および新製時期に重なった為であり、沖田のポジションを継いだ山県は、劇中ではむしろRS-1を運転することの方が多かった)。マシンX同様に西部署内にスーパーZ専用の保管庫があり、シルバーのドア[7]が両側にスライドして開く[8]と暗闇の中からエンジン始動音とライト(赤色含)点灯、そして専用サイレンが鳴り響き発進、現場に急行する(マシンRSおよびマシンRS-1〜3にも同様の保管庫[9]がある)。当時の製作費は一台1,500万円とも言われており、製作は、日産プリンス自動車販売(当時)の特販推進室(現・オーテックジャパン)が手掛けたものである。テレビドラマDr.伊良部一郎最終回に登場。この時のナンバーは品川300て12-28(撮影用小道具)。マシンRS(情報分析車)日産自動車スカイライン(DR30型2000RS、前期型)ナンバーは品川59た35-26。スーパーZと共に登場した大門軍団特殊車両。助手席をコンソール化して潰し、ここに全方向回転式サーチライトおよびサーモグラフィ対応ビデオカメラ、コンピュータ、無線機(組み込まれていたのは八重洲無線FT-707S)、および信号操作装置(シグナルコントロール:進行方向の信号を直前の色に関係なく青に変えられる)などの操作盤を搭載している。また車内後部にもコンピュータ、無線機、プリンター等が搭載されており、進行方向に対して横向きに取り付けられた座席で操作する。この後部座席は、2ドア車であることに加え助手席にも大型コンピュータを置いているため、乗降に難あり(ドライバーがいると後部コンソール担当者は極めて乗降しにくい。RS-3改造後のPART-III第16話・第30話では平尾刑事が助手席ドアを開けて降車している)。主に沖田刑事が運転し北条刑事・平尾刑事・五代刑事も運転をしている。乗車定員2名。自然吸気エンジンのFJ20E型エンジンを搭載している。最高時速255km。基本的には運転席および後部座席の2名で乗車し、コンピュータ他の装備は後部座席側で操作するが、ドライバー1名のみが乗車した場合でも、助手席側のコンピュータで各装備の操作が可能である。赤色灯は前面バンパー下の点滅式警光灯とリヤトレイの回転灯しかないため、緊急走行時の視認性にも難がある。一部の回ではドアミラーが赤く塗られている。カラーリングに関しては、当時活躍していた「シルエットフォーミュラ」を意識したものと言われている(SPECIALのMR-Sも、全日本GT選手権参戦マシンを再現したもの[10])。マシンRS-1・RS-2・RS-3PART-IIIの第16話より登場。この3台のマシンを総称して「RS軍団」と呼称することがある。共通装備品…FET極東製エアロパーツ・エンケイ製メッシュホイール・サイレン(SPECIALのTVRタスカンも同じ音)・赤と黒のツートンカラー。製作はTBOが担当した。当時、日産自動車では西部警察仕様のメーカーオプションを設定していたこともある(赤灯などを除く)。RS-1(攻撃・戦闘指揮車)日産自動車スカイライン(DR30JFT型2000ターボRS、前期型)ナンバーは品川59た35-29。発砲して抵抗する犯人に対応するための単装20ミリ機関砲2門が助手席側のルーフ部分に装備されている他、マフラーに擬装した急加速装置「アフターバーナー」を装備し、追跡時に威力を発揮している。ルーフには空力抵抗を考慮した為の変形バーライト(大型警光灯)を装備。助手席に大型コンピュータを置いているため1人乗り。そのコンピュータには敵味方識別装置 (IFF) 、目標物の平面・側面投影が可能な逆合成アパーチャレーダー (ISAR) 、レーダーホーミング装置が装備されていたが劇中ではほとんど使用していない。エンジン出力(FJ20ET改)280ps。最高時速265km。アフターバーナー使用時の最高速度到達時間は16.3秒。 機関砲が使用されたのはPART-IIIの第16話と第17話のみ、アフターバーナー使用の描写も第16話と第33話のみである。初登場の時は大門が運転していたが、主に山県刑事、時々五代刑事・鳩村刑事・平尾刑事・南刑事が運転する。RS-2(情報収集車)日産自動車スカイライン(DR30JFT型2000ターボRS、前期型)ナンバーは品川59た35-28。特殊無線機(警察無線、航空機無線、船舶無線、遭難自動通報無線、アマチュア無線、各種緊急無線等の送受信が可能。組み込まれていたのはアマチュア無線機の八重洲無線FT-77S)、無線傍受用アンテナ、電動式サンルーフ、4連装特殊弾発射筒(通常とは逆ヒンジで開くトランク内に装備され、無煙閃光弾、信号弾、曳光表示弾、発煙弾、催涙ガス弾の5種類の特殊弾を発射可能。ただし、劇中では未使用)、センサー信号処理装置、パルスドップラーシステム、シグナルコントロール(旧マシンRSのものとは異なり進行方向の信号を青だけでなく赤にも変えられるようになっており、『PART-III』第47話で使用された)などを装備している。トランク部分の後部両端に長めのアンテナが取り付けられており、このアンテナの先をサンルーフ部分に固定している[11]。助手席側の床は鉄板張りのフラットフロアとなっており、シートを後部へスライドさせることでサンルーフからの安定した射撃が可能となっている。また、サンルーフを装備する為にRS-1・RS-3に装備されている大型パトライトは設置されておらず、車体後部側面に反転式パトライトを装備しているのが特徴。そのため覆面車両として使用しやすいはずであるが、劇中でそのような出番はPART-III 第54話を除いては無かった。 乗車定員2名。エンジン出力(FJ20ET改)280ps。最高時速260km。主に五代刑事が運転をし南刑事が助手席に座っていた。また五代刑事が怪我等で不在の時には平尾刑事が運転し、正月スペシャルでは北条刑事が南刑事を助手席に乗せてマクドナルドのドライブスルーを利用していた。RS-3(情報分析車)日産自動車スカイライン(DR30型2000RS、前期型)ナンバーは品川59た35-26。旧マシンRS。RS-1・RS-2の登場を期にルーフ上の大型パトライト・エアロスプリットなどのエアロパーツの追加と、タイヤサイズの変更といったRS-1・RS-2に仕様を合わせるための再改造を実施しRS-3となった(ただし、元がターボ車ではないためRS-1・RS-2とはボンネットの形が異なる)。初代マシンRSなのにRS-1ではなくRS-3になった理由は不明。主に北条刑事が運転し、平尾刑事が後部座席に座っているが、平尾刑事・五代刑事が運転することもある(地方ロケでは南刑事が運転する姿も見られ、最終話のみ山県刑事も運転)。最高速度255km。一部のスチールにはパトライトが付いていないものがある。テレビドラマDr.伊良部一郎最終回に登場。この時のナンバーは品川300み59-63(撮影用小道具)。スズキ・GS650GPART-Iの第110話から使用されたバイク(特機隊用は第109話から登場している)。鳩村用のバイクは黒にリペイント(特機隊用はシルバーのまま)され、ハンドルを交換している。PART-IIの第3話からはスズキ・カタナに乗り換えているが、第5話などの回想シーンでも使用されている。スズキ・カタナスズキGSX1100S KATANAPART-IIから使用された鳩村専用のバイク。オリジナルのカラーリングとは一線を画し、鳩村演ずる舘ひろしの指定により、黒を基調とするものにリペイントされている。『PART-III』終盤(第60話)で大破炎上(実はダミー)、後述の「カタナR」にその座を譲る。設定上は750cc。尚フロントウインカーとマフラー・テールカウルは社外へ変更されている。スズキ・カタナRスズキ・カタナを元にしたカスタム車両で、上記のカタナが大破したために鳩村が乗り換えたバイク。『PART-III』第60話から最終回スペシャルまでの計10話分のみの登場。後年に発売された市販車ではなく、ロケ用オリジナル改造車。レース出場用として製作していたものを警察車両に転用したもの。舘に拠れば、渡らが劇中で運転する車はスーパーZ等の改造車ばかりであるのに、自分が劇中で使用するオリジナルのスズキ・カタナは本来自分の好みではなかったため、好みのカフェレーサータイプのものに改造したくなり、スタッフに頼み込んでいたところ、番組終盤になって漸くOKが出て、この改造車の登場が実現したとのこと。デザインにも舘の好みが相当に反映されている[12]。エンジンは、元々レース用としてチューンアップされた為、公道用にデチューンされた可能性がある。エンジンの他、パワーアップに対処する為、大型オイルクーラーへ換装すると共にサスペンションとフレームを強化。エンジン出力170ps。最高時速270km。ゼロヨンタイム10秒。前照灯脇に赤色点滅灯を備え、鳩村用バイクとしては唯一緊急走行が可能(前身の巽刑事が乗っていたハーレーダビッドソンは、『PART-I』第30話でパトライトを装着しサイレンを鳴らしていた)。テレビドラマDr.伊良部一郎最終回に登場し館ひろしが乗り、走行した。大門軍団が所有するスーパーマシンやパトカーなどと一戦を交えた車両である。主に民間車や何らかの改造を施した武装車両及び高性能な特殊車両等が多く、苦戦を強いられる象徴でもある。第一作目では唐突に装甲車(後述)を出したり、アメリカ製のマーキュリー・クーガー(後述)がマシンXとカーチェイスする。なお、これら犯人の車両などは話の終盤で爆破、もしくは大破する。
TU-89 355 LADYBIRDPART1の第1話と第2話に登場。日米合同の軍事演習が行われていた防衛隊(現実で言う自衛隊)の南富士演習場から強奪された米軍の最新鋭兵器。大河内ら一団が国家転覆をもたらすために使用した。全電気コンピューター制御の150mm戦車砲(劇中では125mm戦車砲と呼ばれた)や重機関銃を車体と砲塔上に搭載し、側面にはスモークディスチャ-ジャーを装備しており大門軍団と死闘を演じた。また、中折れ式で車高も高く取っ手がないと上れないぐらいである。劇中ではテレビ朝日本社を奇襲したり行幸通り(東京駅と皇居をつなぐ広大な通り)や国会議事堂、銀座四丁目などを蹂躙した。その後、死闘は続いたが大門自らが囮になり廃工場で炎上させた。撮影後は後部に籠を設けて遊園地を2カ所ほど経由したのち[14]、その後静岡県内の建機販売会社にて展示品として展示された後個人に引き取られたが利用されることは無く私有地内に放置されていたが近年スクラップとして処理された。マーキュリー・クーガー第45話に登場した住山率いる強盗団が駆使するアメリカ製のスポーツカー。大門軍団のスーパーマシンの第一号であるマシンXと激闘を演じた。この時高速道路も撮影に使用された。その後、崖に追い詰められ大門らとの銃撃の末炎上した。フォード・トリノGT第47話に登場したハネムーンカー。中古車会場でマシンXとの死闘を繰り広げ、最期は運転する犯人の野崎が大門に射殺された事でコントロールを失い、中古車の置かれているエリアに突っ込み炎上した。「亭主に飽きたら高価買入」等の落書きが特徴。セドリック・バンPART2の第37話に登場した宣伝カー。その後、大門軍団のスーパーマシンや警察隊の車両とナガシマスパーランドで逃げ回る死闘の末、なぜか後部が突然炎上し園内の池に落下した。MX-83近距離攻撃用ミサイル搭載列車PART3の第23話に登場したミサイル搭載型装甲列車。貨車に実行犯であるヘンリー野口らが強奪したMX-83を搭載しており南アフリカから脱走した反政府軍のリーダー総計10名が乗船し航行していたヨーロッパ船籍の「ユーラシア号」撃沈作戦に使用された。しかし、その後大門らの反攻もあって発射される直前にヘンリー野口らのいた管制室兼アジト諸共爆破された。また、ミサイルを爆破することもあってか、この時ばかりは警察だけでなく消防隊も多く登場した。日野自動車製大型タンクローリーPART3の第30話に登場した民間用のタンク車。東部署にて殺人を交通事故として処理されたことに憤慨し、再捜査を西部署に要求する武藤により強奪され改造された。ガソリンと一緒に風圧爆弾を搭載しており、停車して内蔵されたファンが止まると大爆発するようになっている。終盤で黒幕が射殺された後、誰もいない埋め立て地で爆破された。浜名湖遊覧船「リステル」PART2の第11話・静岡編に登場した遊覧船。強奪した金塊を山積みし、高飛びのために沖合に停泊している貨物船への交通手段として、無断使用され事実上ジャックされた(ただしリステルサイドの人的被害はない)。内部に迫撃砲やバズーカ砲・ライフルなどが犯人グループによって持ち込まれた。その後、静岡県警察やモーターボート及び哨戒艇などを借用した大門軍団と外洋などで激戦を繰り広げた後、犯人側の誤射で金塊諸共自爆した。偽スーパーZPART3の第14話「マシンZ・白昼の対決!!」に登場。大門に恨みを持つ犯人が警視庁のコンピュータに侵入し、設計図データを盗んで制作したという設定であり、本物との相違点は、ボンネット上の2連装の催涙弾発射銃が機関銃に変更、パトライトが付いていない、フロントノーズにNISSANのロゴが無い点である。それ以外はカラーリング、ガルウイングドア、ナンバーまで同じ「品川33た35-27」である。犯人は現金輸送車の襲撃などに使用し、最後は本物のスーパーZと共に富士スピードウェイにてレースを繰り広げた。その後犯人は逮捕されたが車両そのものを爆破もしくは炎上させた描写は無い。オープニングとエンディングにはインストゥルメンタルのテーマ曲が使用され、主題歌は本編のラストシーンに挿入されるのが通例だった。
すべて石原裕次郎の歌唱。なお、通常はワンコーラスのテレビサイズであるが、刑事が殉職した回では、殉職刑事の在りし日の勇姿を回想するシーンと共に、フルコーラスで流れることが通例であった。
挿入歌は基本的に「コーナーラウンジ」(通称・カド屋)や「セブン」のシーンで、歌手の弾き語りという形で使用されていた。そのため、ギター1本で演奏できるように、レコード用とは異なるアレンジになっている。
また、各シリーズで一度ずつ、木暮が石原裕次郎の歌を歌うシーンがある(『PART-I』第48話で「ブランデーグラス」、『PART-II』第28話で「涙は俺がふく」、『PART-III』第31話で「思い出さがし」を歌った)。「ブランデーグラス」は『PART-I』で歌われる2年前に発売され、当時はヒットしなかったが、1年ほど前から地方の有線放送で人気が出始めたため、さらなるブレイクを見込んで本作で使われることになったという経緯がある[15]。「思い出さがし」はその回のみの主題歌としても使われた。また、木暮は『PART-I』劇中で、時間稼ぎのため新聞記者達を相手に「今流行りの歌」と称して主題歌である「みんな誰かを愛してる」を歌おうとするも、「グレさん(木暮)の歌なんて聞きたくないよ。」とあっさり却下されるシーンがある。
さらに木暮だけでなく大門も同様に、『PART-I』第53話冒頭で「ちいさな春」、『PART-II』第13話冒頭で「無理をするなよ」と渡哲也の歌を歌うシーンがある。
また、鳩村にいたっては、『PART-II』第38話ラストで「ロックンロール1981」をステージ上で熱唱している(ただしこれは名古屋ロケでのイベントから舘ひろしのオン・ステージをストーリーに登場させたもの。詳しくは日本全国縦断ロケを参照)。
挿入歌ではないが、PART-I・第123話の松田刑事の殉職シーンでは、ムソルグスキー作曲の組曲「展覧会の絵」の第1曲め・「小人」がBGMとして使用され、荘重かつ重苦しく、不吉なムードを演出している。
2009年には第1回放送から30周年を迎え、テイチクエンタテインメントより「西部警察」誕生30周年サウンド・トラック・アルバム大全集が発売された(特典レコードアーカイブ&テキストブック)。
※印は、全国縦断ロケで登場し製作協力に参加した局。○印は『PART-III』最終回でも製作協力した局。☆印は『SPECIAL』を放送した局。本放送の放送局の系列は放送当時のもの。再放送の系列は全てテレビ朝日系列。
放送地域 | 本放送の放送局 | 本放送当時の系列 | 備考 | 再放送の放送局 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ朝日 | テレビ朝日系列 | ☆制作局 | 同左 |
北海道 | 北海道テレビ | ※○☆ | ||
青森県 | 青森放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | ☆青森朝日放送[16] | |
岩手県 | 岩手放送 | TBS系列 | 現:IBC岩手放送 | ☆岩手朝日テレビ |
宮城県 | 東日本放送 | テレビ朝日系列 | ※☆ | 同左 |
秋田県 | 秋田放送 | 日本テレビ系列 | ☆秋田朝日放送 | |
山形県 | 山形放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | ※1980年3月までは日本テレビ単独加盟局 | ☆山形テレビ |
福島県 | 福島中央テレビ | 1981年9月まで | 福島放送 | |
福島放送 | テレビ朝日系列 | ※☆1981年10月開局から | ||
山梨県 | テレビ山梨 | TBS系列 | - | |
新潟県 | 新潟総合テレビ | フジテレビ系列 テレビ朝日系列 | 1983年9月まで。PART-II途中まで 1981年3月までは日本テレビ系列とのトリプルネット局 | 新潟テレビ21 |
新潟テレビ21 | テレビ朝日系列 | ☆1983年10月開局から。PART-II途中から[17] | ||
長野県 | 信越放送 | TBS系列 | ☆長野朝日放送 | |
静岡県 | 静岡けんみんテレビ | テレビ朝日系列 | ※○☆現:静岡朝日テレビ | 同左 |
富山県 | 北日本放送 | 日本テレビ系列 | - | |
石川県 | 石川テレビ | フジテレビ系列 | PART-I・IIを放送 | ☆北陸朝日放送 |
北陸放送 | TBS系列 | PART-IIIを放送 | ||
福井県 | 福井テレビ | フジテレビ系列 | PART-Iを放送 | - |
福井放送 | 日本テレビ系列 | PART-II・IIIを放送 | ||
中京広域圏 | 名古屋テレビ | テレビ朝日系列 | ※☆ | 同左 |
近畿広域圏 | 朝日放送 | |||
島根県 鳥取県 | 山陰放送 | TBS系列 | - | |
広島県 | 広島ホームテレビ | テレビ朝日系列 | ※☆ | 同左 |
山口県 | 山口放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | ☆山口朝日放送 | |
香川県 岡山県 | 瀬戸内海放送 | テレビ朝日系列 | ※○☆ | 同左 |
愛媛県 | 南海放送 | 日本テレビ系列 | ☆愛媛朝日テレビ | |
高知県 | テレビ高知 | TBS系列 | - | |
福岡県 | 九州朝日放送 | テレビ朝日系列 | ※○☆ | 同左 |
長崎県 | 長崎放送 | TBS系列 | ☆長崎文化放送 | |
熊本県 | テレビ熊本 | フジテレビ系列 テレビ朝日系列 | 1982年3月までは日本テレビ系列とのトリプルネット局 | ☆熊本朝日放送 |
大分県 | テレビ大分 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | ☆大分朝日放送 | |
宮崎県 | テレビ宮崎 | ☆ | - | |
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | 1982年9月まで。PART-IとPART-IIの途中まで | 鹿児島放送 | |
鹿児島放送 | テレビ朝日系列 | ☆1982年10月開局から。PART-IIの途中から | ||
沖縄県 | 琉球放送 | TBS系列 | ☆琉球朝日放送 |
この他、1990年6月、NHK-BSにおいて石原裕次郎の特集が組まれた際、『PART-I』の第37話と第48話、『II』の第28話、『III』の第31話が放送された。また、この特集では、石原プロモーション所属俳優が西部警察にまつわる思い出を語るコーナーも設けられ、所々でハイライトシーンが放映された。
パチンコ機として、ニューギンから2002年に「CR西部警察」が登場。演出が好評で、人気機種となる。さらに2005年夏、続編となる「CR西部警察2」が登場。2011年10月には「CR西部警察III」が発売された。シリーズを重ねるごとに液晶の大型化や表示系サブ基板の性能向上等により、演出の強化・放送当時の映像の使用増加といったパワーアップを続けている。
1999年、石原プロワールド開館にあわせ同番組のVHSビデオ・DVD『西部警察 男たちの伝説』(番組内のアクション及び登場車両の解説紹介)、『西部警察・男たちの伝説2 殉職-わかれ-』(5人の刑事が殉職する番組の以下五話、PARTI第30話「絶命・炎のハーレー」、同第54話「兼子刑事暁に死す」同第123話「1982年春・松田刑事絶命」、PARTII第35話「娘よ、父は…浜刑事・絶命」、PARTIII第6話「沖田刑事・絶唱!」の総集編を収録)、『男たちの伝説3 大門死す!男たちよ永遠に…』の3作品が発売された。
但し、上記3作品はいずれも総集編となっており、それ以外では2004年に発売された『西部警察 SPECIAL』と同DVDに特典映像として収録された『燃える勇者たち』を除いてソフト化は行われていなかったが、2012年1月12日に石原プロモーション創立50周年記念の一環として、2012年2月15日発売の『西部警察PART-I セレクション 大門BOX1』(販売元:ポニーキャニオン、PCBP-62001)を皮切りに、テレビシリーズの傑作選DVD-BOXの順次発売が発表された[18][19]。
題名 | B/W・C/W | 発売年 | アーティスト | 備考 |
みんな誰かを愛してる | 誕生日おめでとう | 1979年9月25日 | 石原裕次郎 | |
愛のゆくえ | なにもかも | 1979年10月25日 | 幸田薫 | |
西部警察メインテーマI・フルサイズ | 木暮刑事のテーマ | 1980年4月25日 | ホーネッツ | レコード用ミックス |
夜明けの街 | 孤独の詩 | 1980年10月25日 | 石原裕次郎 | |
想い出はたそがれ色 | 迷い螢 | 1980年10月25日 | 幸田薫 | |
通り雨 | 泣けちゃう港 | 1981年3月25日 | 豊島ひとみ | |
時間よお前は・・・・ | 涙は俺がふく | 1982年4月25日 | 石原裕次郎 | |
「西部警察PART-II」テーマ ワンダフル・ガイズ | パトカー・コンボイ | 1982年9月21日 | 高橋達也&東京ユニオン | SE入り |
男と女のWaltz | 美しいわあなた | 1982年11月21日 | 八木美代子 | |
勇者たち | 夜よ | 1983年3月21日 | 石原裕次郎 | |
風の招待状 | 季節の向うに… | 1983年7月21日 | 井上美恵子 | |
つ・ま・ん・な・い | RAIN-BOW | 1983年8月21日 | 八木美代子 | |
嘆きのメロディー | 彩りの街 | 1984年2月21日 | 石原裕次郎 |
バラエティ番組などでパロディ化されている。
|
シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。
ニュース...
「私は親父みたいなものだったからなあ。いま、親元を離れた息子たちが心配、っていう心境だよ。こっちは相変らず”若さと行動力”ではりきってるけど、手こずらせるやつがいない分だけ、ファイトが余っちゃってね。...
西部警察 > 西部警察の登場人物西部警察の登場人物(せいぶけいさつのとうじょうじんぶつ)では、石原プロモーションが制作しテレビ朝日系で放送された刑事ドラマ『西部警察』シリーズの登場人物を紹介する。目次...
Seibu logoテンプレート:ドラマ『西部警察 SPECIAL』(せいぶけいさつスペシャル)は、石原プロモーション制作の刑事ドラマ。2004年10月31日にテレビ朝日系で放送された。なお、制作予定...
第075話 平尾一兵、危機一髪第077話 38時間の戦慄第082話 ろくでなしの詩第083話 西から来た刑事第088話 バスジャック第089話 もう一つの勲章第091話 鮮血のペンダント第093話 氷...
第05話爆殺5秒前第09話ヤクザ志願第13話大門危機一髪第14話殺し屋参上第20話爆発ゾーン第27話傷だらけの白衣第33話聖者の行進第34話長野行特急列車第39話消えた大門軍団第40話手錠のままの脱走...
収録話数[]通算回タイトル脚本監督放映年月日ゲスト第01話無防備都市(前編)永原秀一渡辺拓也1979年10月14日(第1・2話共通)伊藤雄之助、浜田晃、ウイリー・ドーシー、片岡五郎、小寺大介、花上晃、...
西部警察 PART-IIISeibu3ジャンルテレビドラマ放送時間54分放送期間1983年4月3日~1984年10月22日(70回)放送国 日本制作局テレビ朝日出演者渡哲也三浦友和柴俊夫石原良純峰竜太...
西部警察 PART-IISeibu2ジャンルテレビドラマ放送時間54分放送期間1982年5月30日~1983年3月20日(40回)放送国 日本制作局テレビ朝日出演者渡哲也三浦友和舘ひろし峰竜太御木裕井...
西部警察Seibu1ジャンルテレビドラマ放送時間54分放送期間1979年10月14日~1982年4月18日(126回)放送国 日本制作局テレビ朝日出演者渡哲也古手川祐子寺尾聰舘ひろし加納竜峰竜太藤岡重...
西部警察ジャンル刑事ドラマ放送国日本の旗 日本制作局テレビ朝日出演者渡哲也舘ひろし寺尾聰藤岡重慶苅谷俊介五代高之加納竜御木裕峰竜太庄司永建古手川祐子佐原健二武藤章生布目ゆう子小野田かずえ幸田薫山田由紀...
石原プロワールド・西部警察(いしはらプロワールド・せいぶけいさつ)は、かつて北海道小樽市のマイカル小樽内(現:ウイングベイ小樽)にあったミニパークである。概要[]「マイカル小樽」内に1999年にオープ...
Logo sakuhin石原プロモーション(いしはらプロモーション) は、日本の芸能事務所、制作プロダクションである。本社は東京都調布市に所在。社名の由来は、設立者及び初代社長であった石原裕次郎の名字...
「”地位があろうが金があろうが、悪いやつは悪い。権力をカサにきるやつが俺は大嫌いだ!”という俺の姿勢は西部署を離れたいまも変わらない。”相変らず体力にモノを言わせて?”という想像も、よーく当っている。...
「警視庁狙撃班あがりの拳銃の名手。さまざまなメカニズムにも強い、大門の力強い片腕であった。第123話(PART1)で殉職。愛用のマグナム44・8インチだけが残った。」―西部警察署刑事 松田 猛(リキ)...
「”エリートコースを捨てて、何故西部署へ”そう聞かれたら、笑ってごまかすことにしている。まあ、あえて答えるとすれば、最後まで捜査の最前線にいたいし、それが私の使命、一番似合っているような気がするからだ...
西部警察 > 日本全国縦断ロケ日本全国縦断ロケ(にほんぜんこくじゅうだんロケ)は、テレビドラマの西部警察 PART-II、西部警察 PART-IIIと股にかけて行われた、テレビドラマとしては異例の大規...
「権力や権威に決して屈することのない刑事だった。30話(PART1)で殉職。愛車ハーレーダビットソンにまたがり、果敢に捜査に挑んでいた姿が、目に浮かぶ。」―西部警察署刑事 巽 総太郎(タツ)[ソース]...
10000035874大門軍団(だいもんぐんだん)は、テレビドラマ『西部警察』シリーズに登場する、警視庁西部警察署捜査課の別名。部長刑事の大門圭介(渡哲也)を筆頭に構成される。団員[]大門圭介(だいも...
Ako1だいもん あきこ大門 明子性別:女性俳優:古手川祐子、登亜樹子 表・話・編・歴 「木暮課長さんをはじめ、みなさんには大へんかわいがってもらいました。得意の似顔絵で捜査に協力できたときなんか、大...