登録日:2019/11/22 Fri 14:10:00
更新日:2024/05/13 Mon 11:20:48NEW!
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ポケモン ポケットモンスター 技 はがね 特殊技 徹底抗戦 最強 反動技 ロマン技 ジュラルドン コロコロコミック 誌上企画 技項目 ハイリスクハイリターン わざ
てっていこうせんとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場する技の一つである。
目次
■データ
タイプ:はがね
分類:特殊(非接触)
威力:140
命中率:95
PP:5
範囲:単体
効果:繰り出したポケモンは最大HPの半分のダメージを受ける。このダメージの端数処理は天井関数とする。*1
■概要
『ソード・シールド』にて登場した、「はがねタイプ最強クラス」と公式に銘打たれた新たな技。
発表当時はデータしか公表されておらず、技の名前はコロコロコミックでの読者応募という、『ダイヤモンド・パール』の「りゅうせいぐん」と全く同じ経緯で決定した。
ちなみに新ポケモンかつはがねタイプであるジュラルドンが使用するという形で改めて発表された。
名前の由来はもちろん四字熟語の「徹底抗戦」であるが、「全身から 集めた はがねを ビームとして 激しく 撃ちだす。」という技説明やゲーム中の演出、英語版だと"Steel Beam"という名前になっていることから「鉄」や「鉄蹄」、「光線」や「鋼線」も掛けていると思われる。
なお、日本人的にはド直球にしか見えない"Steel Beam"だが、実は"beam(ビーム)"は本来「梁」という意味の単語であるため、和訳すると「鋼鉄の梁」や「鉄骨」になる、という言葉遊びがやはり仕込まれている。ガードレールの「袖ビーム」がこちらの意味に由来していると言えば伝わるだろうか。
『ソード・シールド』では殿堂入り後にエンジンシティの裏道にいる少年から教えてもらうという形で習得可能となっており、はがねタイプのポケモンであればほぼ全員覚えられる。
特殊な条件ではがねタイプになれるシルヴァディやザシアン、ザマゼンタも覚えられるが、なぜかネクロズマ(日食)は習得できない。
NPCでこの技を使うのは、ガラル地方では殿堂入り後に戦うダンデのギルガルドのみである。
■性能解説
威力はなんと140と汎用はがね特殊技の「ラスターカノン」を60も上回っており、はがね物理技でも威力不定技を除けば「アイアンテール」の威力100が最大値なのでそれすらも突き放す、まさにはがねタイプ最強クラスの威力を誇る。
しかし使用すれば反動として自分のHPを最大値の半分も消費するという凄まじいデメリットを持つ上、
- 天井関数で端数切り上げのため、最大HPが奇数でも2回繰り出した後のダメージが最大HPを上回る
- 相手に「まもる」を使われたり、技が外れたりしてダメージを与えられなくてもダメージを受ける。
- 「じばく」や「だいばくはつ」と同じ仕様で、この技で双方のHPが0になった場合、先に自分が倒れてから相手が倒れる。このためラスト1匹同士で相討ちになると使用者側が負ける
と細かながらも重大な欠点を多数抱えている。
言ってしまえばズガドーンの「ビックリヘッド」で、反動技というより自爆技だが、あちらと違って命中率が100でない分リスクはあちらよりさらに大きい。威力もあっちより10低かったりする一方、特性で止まることが無いが
またはがねタイプ自体、優秀な耐性と耐久力を活かしてサイクル戦で戦うポケモンが多いので、その利点をいとも簡単に捨ててしまうという点でも非常に痛い。
ただしこのような自滅しやすい性質を逆手に取って、トリックルームや壁を切らす前に味方エースに繋げたり、先手で放って退場することで相手の「ニトロチャージ」やダイマックスわざを不発にして起点を回避でする、自主退場技としての使い方も可能である。
その場合対抗馬となるのは、高威力のじばくやだいばくはつだが、こちらははがねタイプ技でありタイプによって無効化されないため、物理主体のポケモンでもこちらを採用することも。
ダイマックス化させた状態で「ダイスチル」として使用した場合、威力は140のままだが反動ダメージを無くした上で防御を一段階上げる追加効果を得られるなど使い勝手が非常に良くなる。
「てっていこうせん」を火力面で最大限運用するにはダイマックスの存在は必要不可欠だろう。
■同じ効果の技
○ビックリヘッド
威力:150 命中率:100 PP:5 タイプ:ほのお 分類:特殊 接触:× 範囲:全体
ズガドーンの専用わざ。
てっていこうせんに先んじて登場した。
上述したように威力が10高い、全体に当たる、命中が100などの利点があるが、爆発技であるため「しめりけ」で不発になる。
○クロロブラスト
威力:120 命中率:95 PP:5 タイプ:くさ 分類:特殊 範囲:単体(アルセウス)
威力:150 命中率:95 PP:5 タイプ:くさ 分類:特殊 範囲:単体(メインシリーズ)
ヒスイマルマインの専用技。
『LEGENDS アルセウス』で登場。
マルマインの専用技なのに爆発技ではないため、しめりけで不発にもならない。
更にてっていこうせん、ビックリヘッドと異なり当たらなかったときはHPが減らない。羨ましい。
また、この技で相手のポケモン倒した場合てっていこうせん、ビックリヘッドと異なり使用者側の勝利になる。羨ましい。
■相性が良いであろうポケモン
主に第八世代の対戦環境下で考察。
特攻種族値は120と十分に高く、はがね・ドラゴンという優秀な複合タイプを持つ。「ステルスロック」や「リフレクター」「ひかりのかべ」等起点作成に長けた技を多数覚えることができ、一通り場を整えた後「てっていこうせん」で自主退場という動きができる。特性すじがねいりのおかげでこのゆびとまれに引き寄せられず、そこそこ素早いのもポイント。
特攻種族値79と並程度しかないが、ジュラルドンと同じくサポート後の自主退場目的で採用が考えられる。
剣盾では「だいばくはつ」を覚えられなくなってしまったので替えが利かないのも大きい。
はがねタイプ第4位タイという比較的高い素早さと115もの特攻種族値を持つ。
一番持たせたい道具であろうきあいのタスキとの相性が非常に悪いため運用が難しいが、「こだわりスカーフ」を持たせて奇襲をかけた後ダイマックスでこだわり効果を解除して暴れさせるという戦い方が可能。
元から耐久力が低い以上デメリットも軽く、物理型や両刀型など運用の幅が広いためはがねタイプ中最も「てっていこうせん」を単純に攻撃技として扱えるポケモンだろう。
物理技に威力120の「マルチアタック」があるため見劣りしがちだが、高威力の特殊技を複数覚えるので特殊型で運用する価値もある。
ダイマックス後の威力は「てっていこうせん」が大きく勝る。
タイプの変化に関係なく「てっていこうせん」を習得可能という特例があり、サブウェポンとして「てっていこうせん」を運用することができる数少ないポケモンである。
鈍足なのでデメリットが非常に重く、特性の関係上ダイマックスにも頼り辛いと相性がいいかはかなり微妙なところ。
しかし一般はがねタイプ最強の特攻種族値140から放たれる「てっていこうせん」はまさにロマン砲。
ボディパージで素早さを挙げて上から殴る型なら採用候補になるか。
ギルガルドBフォルムに次ぐ特攻種族値135の持ち主。
鈍足な点はギルガルドと同じだがこちらは特性のがんじょうで一回の行動保障が保たれているのが強み。
特性で相手の攻撃を耐え、ヤタピのみを持たせてのてっていこうせんの破壊力はチョッキ持ちHD特化ブリザポスが低乱数一撃と凄まじい。弱点突かれても低乱数に抑えるブリザポススゲーとか言わない。
イバンのみとも相性抜群である。
ただし他のはがねタイプにも言えることだが、「がんじょう」を貫通可能なエースバーンなどが幅を利かせている現環境ではそれでも厳しいと言わざるを得ない。
フェアリー・はがねという優秀な複合タイプを持ち、いたずらごころで壁を貼ったり「でんじは」や「まきびし」を撒いたりした後、「てっていこうせん」により素早く退場できる。
火力は期待できないが、退場できることの方が重要だろう。
DLC第2弾「冠の雪原」で帰ってきた600族とウルトラビースト。
どちらも特攻種族値は100前後とパッとしないが、この2匹は鎧の孤島で追加された新技、「メテオビーム*2」を覚えられるのが最大の特徴。
パワフルハーブを持たせてメテオビームを発射した後、ダイマックスしててっていこうせん由来のダイスチルを連発すれば対策を怠った相手はなす術もなく沈む。
テッカグヤはそれに加えダイジェットで素早さを上げ、ビーストブーストで特攻を更に上げるという、剣盾初期に流行った「龍舞しながら殴るギャラドス*3」と同じようなムーブを放つことができることが強み。
一方のメタグロスは、剣盾では「つばめがえし」を没収されたことでダイジェットは使えないが、エスパー技の「ワイドフォース」を習得。
特殊型で育成すればダイサイコでワイドフォースの火力を上げつつ相手の先制技を封じ、倒されそうになったらてっていこうせんで相手を道連れに自主退場することが可能。
ただしやはり微妙な素早さはネックなので、そこをどう補っていくかトレーナーの腕が試される。
追記・修正はてっていこうせんを外して何も出来ず退場した人がお願いします。
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▷ コメント欄
- はかいこうせんの亜種かと思ったらあながち間違いでもなかったでござる。 -- 名無しさん (2019-11-22 14:37:19)
- メタグロスがいてこれ覚えられれば特殊or両刀が割りと実用的な型になってたのかなぁ。 -- 名無しさん (2019-11-22 15:08:06)
- 小学生のネーミングセンスっていつの時代も侮れないな -- 名無しさん (2019-11-22 15:42:18)
- 自傷ダメあるってことはカムラ持ちエンペルトの激流狙いがしやすくnエンペルトいねえ! -- 名無しさん (2019-11-22 15:59:46)
- 鉄底光線なんだろうか。アイアンボトムレーザーとか呼びたくなるな。 -- 名無しさん (2019-11-22 17:15:39)
- ネーミングだけでなく使用方法もハイセンスだぜぇ -- 名無しさん (2019-11-22 20:18:56)
- ゴキブロスの出番 -- 名無しさん (2019-11-22 20:57:21)
- 小学生にしてこんな上手いダブルミーニングを考えられる発想力に素直に脱帽する -- 名無しさん (2019-11-22 22:28:34)
- 流星群といい徹底抗戦といい小学生のセンスに勝てる気がしない -- 名無しさん (2019-11-22 22:57:09)
- 現HPじゃなく最大HPなのか、ロマン砲すぎる -- 名無しさん (2019-11-23 06:10:01)
- 「鋼」「特殊」「高威力」「反動」の各要素をきっちり詰め込んだ秀逸なネーミング。 -- 名無しさん (2019-11-23 09:02:19)
- やはりりゅせいぐんやオーバーヒートに比べてデメリットが大きすぎる鋼タイプ自体フェアリーの実装で攻撃面の評価は上がってもいまだに半減が多いから技の通りはよくないのに -- 名無しさん (2019-11-23 14:54:04)
- 徹底、鉄底に光線、鋼線、抗戦……よくこんな名前思いついたよ -- 名無しさん (2019-11-23 15:31:36)
- 方向性は違うんだけどロックマンエグゼのレーザーマン考えた人に並ぶセンスの良さだわ -- 名無しさん (2019-11-23 21:00:44)
- りゅうせいぐんは竜星群らしいし、徹底鋼線とか鉄底抗戦がいいな -- 名無しさん (2019-11-23 22:18:32)
- 攻撃手段見てると、ジョジョ5部に出てくるリゾットを思い出す -- 名無しさん (2019-11-24 07:05:36)
- 実際に使ってみると使用タイミングがすごく難しい。名前に反して追い込まれたときに使ったらまず負けるから、徹底抗戦じゃなくて先手必勝を意識しないといけない -- 名無しさん (2019-11-24 11:54:31)
- 隠れ特性ニャイキングを傍に置くとさらに破壊力が加速する -- 名無しさん (2019-11-30 09:20:07)
- でっていうせんに空目した -- 名無しさん (2019-11-30 14:58:18)
- ↑英名はヨッシービームですね -- 名無しさん (2019-11-30 15:04:13)
- ガルドのてっていこうせんはつよい -- 名無しさん (2019-12-05 01:40:57)
- 英語のsteel beamは鋼鉄の梁とのダブルミーニングだろうな -- 名無しさん (2019-12-26 08:39:47)
- 「先に自分のHPを減らしてから相手にダメージを与えるという順序になるので」は違うから修正した。ダメージを与える順番自体は相手が先。相打ちで倒れる場合はダメージを与えてから自分のHPが削られて、そのまま自分が先に倒れる。わかりにくかったら修正してちょ -- 名無しさん (2020-01-03 21:57:22)
- ネクロズマ(黄昏)「解せぬ」 -- 名無しさん (2020-07-12 10:47:18)
- ザマゼンタも両壁、怖い顔、徹底光線と起点作り用に使えて相性抜群 -- 名無しさん (2020-07-18 21:32:48)
- ↑ザシザマは「戦闘中のみ」はがねタイプが追加されるから、てっていこうせんは覚えられなかったような -- 名無しさん (2020-11-27 19:57:01)
- ↑覚えるんだな~これが。 -- 名無しさん (2020-11-30 10:10:56)
- むしろザシザマが覚えるのにネクロズマが覚えないんだよなあ まあソルガレオの力に寄生してるだけだからかもしれないけど -- 名無しさん (2021-02-24 20:23:30)
- ほかの反動技と同じ感覚で最後の1体でこの技使って負けたことある人自分だけじゃないよな…?てかなんでこれだけ自爆大爆発と同じ仕様にしたんだろう -- 名無しさん (2021-09-21 15:22:13)
- ↑主な用途を考えると爆発と同類な気はする -- 名無しさん (2022-07-05 09:01:43)
#comment
*2 威力120命中90の特殊いわ技。発動時に1ターン溜めて特攻を1段階上昇し、次のターンに発射する
*3 ダイジェットで素早さを上げつつ、相手を倒して隠れ特性の「じしんかじょう」で攻撃力を上げる戦法
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