ナイトメア・プロジェクト YAKATA

ページ名:ナイトメア_プロジェクト YAKATA

登録日:2018/09/11 (火) 23:18:02
更新日:2024/03/22 Fri 12:56:17NEW!
所要時間:約 33 分で読めます



タグ一覧
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※CAUTION


1~7の数字もしくはsmallなどで指定してください。

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『ナイトメア・プロジェクト YAKATA』とは、1998年に発売されたPS用ゲームである。
発売はアスク、開発はチャイム。
やけに表記揺れが激しく、ナイトメア・プロジェクトが英語表記だったり、・が無かったり、ただのYAKATAだけだったり、ナイトメア・プロジェクトとYAKATAの順番が逆だったりするが、当項目は綾辻氏の著作リストに掲載されている表記に準じる。
なお、サン電子の同名のアプリゲーとは一切関係がない。


本作は日本ミステリ界の最重要人物である綾辻行人館シリーズを下敷きとし、綾辻氏自らが脚本・監修を担当したことでファンの間で話題となった。ジャンルはRPG


……そう、RPGなんである。サウンドノベルではなく。
小説は叙述トリックだらけなのにRPGとか何考えてんだよと思われるかもしれないが、事実だからしょうがない。
だからこそ館シリーズは「原作」ではなく「下敷き」という扱いであり、ストーリー展開も使用されたトリックも原作とは大幅に変えられている箇所が多く見受けられる。と言うかダンジョンを探索して魔法を使ってモンスターと戦うガチのRPGである。
本作がRPGとなった理由はただ一つ。綾辻氏がRPG好きだったから。しかもWizardry』のようなレトロRPGの。
そんな綾辻氏が監修しているため、本作は非常に難易度の高いゲームと化してしまった。どれだけ難しいかと言うと、プロローグが終了して目的地へと向かう途中の最初のダンジョンでゲームオーバーになるプレイヤーが続出したほど。


ただし原作者本人が担当しているだけあってシナリオの質は高い。モブキャラ・敵・イベント・装備品・アイテムの全てにマニアがニヤリとするような小ネタが散りばめられているのもファンの間では高評価だし、南澤大介が手掛けた音楽のクオリティも高い。
一部のシステムがプレイヤーにとって不親切なだけで、時間さえかければ攻略は充分可能な難易度になっている。


豪華声優陣が起用されているが、フルボイスではなくパートボイス。ただし容量の関係も多分にあると思われる。
イベント中にアニメムービーが挿入されることもあり、そちらの演出を担当したのはアニポケの総監督としても知られる湯山邦彦。


あと、本作はとにかくバグが多い。
特に後述する迷路館は、進行不能になるバグが2つも潜んでいるというマジもんの呪いの館である。


ストーリー

世紀末、世界中の人々は眠りの際に「夢」を見なくなった。
199X年、そんな人々の中にあって今なお「夢」――厳密に言うなら「悪夢」を見る者たちの元に招待状が届けられる。
招待客の1人である古我ユキヤは渡海中に嵐に遭い、記憶を失った状態で漂着する。
彼が漂着した場所こそ、目的の地・角島だった。
そこに建つ青屋敷には、当主である中村千織に招かれ、ユキヤと同じ「悪夢」を見る素質を持つ者たちが集められていた。
4人の招待客に対し、世界中で起きている異変は全て父・中村青司の建てた館に原因があると説明し協力を要請した千織だったが、翌朝彼女は密室の中で死体となって発見されるのだった……。


パーティメンバー

古我ユキヤ
CV:石田彰
主人公……なのだが中性的な顔立ち、おとなしい性格、石田ボイス、加えて後述するソウイチとマヤのお蔭でファンの間では本作のヒロインとの呼び声が高い。時計館に縁がある者として青屋敷に招かれた。
戦闘時にはパーティメンバーは、悪夢が現実を侵食している影響で戦闘に適した姿に変身できるようになっているのだが、ユキヤはアーマーを纏った騎士風の姿になり片手剣を武器に戦う。
元ネタは原作『時計館の殺人』に登場する古峨由季弥。綾辻氏の小説によく出てくる紅顔の美少年枠。
原作では敬愛する姉が亡くなったことが契機となり、精神に異常をきたしている模様。戦闘時の騎士の姿も原作を知る者からしてみれば涙を誘う。
ちなみに名字は固定だが名前はプレイヤーの任意で変更が可能。


北浜ミズキ
CV:小野坂昌也
ユキヤと同い年の高校生。ノリの軽い関西人でツッコミもお手のもの。しかし好きな人に対しては一途。水車館に縁がある者として青屋敷に招かれた。
戦闘時には鉢金を巻いた忍者風の姿になり、日本刀と手裏剣を武器に戦う。
探索中、やけにメタな発言をすることがある。
また、ピアノ演奏という意外な特技を持ち、水車館攻略直後、青屋敷のピアノで、ユリエとの連弾を披露するオマケイベントがある。この時演奏されるのは、綾辻氏の作品である囁きシリーズの一つ、『暗闇の囁き』の舞台版で使用された楽曲。


川口ミルコ
CV:水谷優子
出版社に勤める女性編集者。迷路館に縁がある者として青屋敷に招かれた。
設定画を見る限りかなりの巨乳。
戦闘時にはビキニアーマーの女戦士風の姿になり、片手剣と弓を武器に戦う。
これは本作にてキャラクター周りの設定を一手に引き受けた舞阪洸の趣味とのこと。ちなみに初期案だと決定稿よりもっと露出の多いデザインになる予定だったらしい。
実在する女性編集者の山口ミルコがモデル。本作発売当時は幻冬舎に勤めており、最終的には編集長にまで上り詰めた人物。


赤城ソウイチ
CV:置鮎龍太郎
売れない俳優。人形館に縁がある者として青屋敷に招かれた。
作中ではリーダーシップを遺憾なく発揮し、パーティの中心人物として他のメンバーを引っ張っていく。ユキヤがヒロインと呼ばれるようになった元凶その1。
実は高名な人形作家・飛龍高洋の実子で、自身も人形作りに関して非凡な才能を持つ。
戦闘時には羽根飾りを付けた吟遊詩人風の姿になり、大剣と弓を武器に戦う。
元ネタは原作『人形館の殺人』に登場する飛龍想一。こちらでの職業は俳優ではなく画家。売れてないのはどっちも同じ。
なお、ソウイチは幼少期のトラウマが原因で、特定のワードに反応して別人格が現れる多重人格者である。これも悪夢が現実を侵食している影響なのか、人格が切り替わるとともに服も体格も性別までも変わってしまう。おまけに戦闘中もランダムでこれらの別人格が参加するようになる。
仕方のないこととは言え、原作のネタバレを隠すつもりは毛頭ない模様。


江戸川ランコ
CV:冬馬由美
「事件」という単語をキーワードに現れる2番目の人格。
世紀の名探偵を自称する女性。作風の関係もあって出番は非常に多い。
戦闘時には2本の半月刀を手に飛び回り扇子を投げつけて戦うという、どこぞの英国紳士にも負けないぐらい武闘派な探偵。魔法はバフ/デバフによる補助が得意。


闘神サンダータイガー
CV:置鮎龍太郎
「鍵のかかった扉」をキーワードに現れる3番目の人格。
筋骨隆々の覆面レスラー。脳筋。戦闘時も素手オンリー。魔法? なにそれ美味しいの?
ちなみに登場時は元ネタとそっくりなBGMが流れる。


高山リカ
CV:冬馬由美
「病人」や「怪我人」をキーワードに現れる4番目の人格。
スーパードクターを自称する白衣姿の理知的な女性。予想通り回復魔法が得意。
戦闘時にはトンファを武器に戦う。また、飛び道具としてメスを投げつける。


忍田テンクウ
CV:置鮎龍太郎
「マジック」という単語をキーワードに現れる5番目の人格。
マントを羽織ったタキシード姿のマジシャン。タネも仕掛けもない状態でマジックを披露するチートキャラ。
戦闘時にはナイフとトランプを武器に戦う。
本作に登場するオリキャラの中で綾辻氏が最もお気に入りと公言するキャラで、本作発売の14年後に発表された『奇面館の殺人』に逆輸入されて登場する。その際の表記は忍田天空。
『奇面館の殺人』では登場人物たちがある事情から仮面を被ったまま行動するのだが、その際に天空が身分証明の手段として「象でも出現させてみせるしかないのかな」と冗談を飛ばす場面がある。が、本作を知る者からしてみれば本当にできそうなので冗談に聞こえない。


+ 最終人格。ネタバレ注意-

ハメツ
幼少期のソウイチが母を事故死させてしまった自責の念から生み出した人格。その名の通りソウイチ自身の破滅願望の化身。
ランコたち4つの人格は、全てこのハメツを封じ込めるために生み出された。


藤沼ユリエ
CV:前田愛
水車館の現当主・藤沼紀一の養子となった美少女。紀一とともに行方不明になっている。
戦闘時にはローブを纏った魔法使い風の姿になり、杖を武器に戦う。ちなみに投擲武器として毒の入った瓶を投げつけて戦う。毒婦ということか。
元ネタは原作『水車館の殺人』に登場する藤沼由里絵。ミズキとの関係を考慮し、原作よりも年齢が若くなった。そういう事情もあってか本作での紀一との関係は、原作と違い義理の親子のままで止まっている。


マヤ
CV:大野まりな
ソウイチが少年時代に作成したフランス人形で、人形館に保管されている。悪夢が現実を侵食している影響で魂を宿し、動き出した。
人形館のアニメパートでは、毎度のようにユキヤに抱きかかえられている姿が映される。ユキヤがヒロインと呼ばれるようになった元凶その2。
戦闘時の姿はそのままで、短刀と弓を武器に戦う。ぶっちゃけ傍から見ればホラー以外の何物でもない
中の人は本作発売当時にリカちゃんの声を担当していたことで有名。


へろへろ
う〜ん とっても
ユキヤが時計館で飼っている。人形に続き犬がパーティに加入して、先行きが不安になったプレイヤーも多かったのではなかろうか。
戦闘時にはなんとドラゴンに変身して戦う。
実は青屋敷で初めてミルコと出会った際に受けることができる心理テストで、パラメーターの補正とデフォルトネームの変更が可能。
なお、このへろへろという名前は綾辻氏がRPGをプレイする際に主人公によく付ける名前とのこと。


+ 最後のパーティメンバー。ネタバレ注意-

中村青司
CV:屋良有作
まさかの生存、まさかのパーティ加入。
原作シリーズにおいて各地に風変わりな館を建てた建築家であり、『十角館の殺人』にて既に死亡したと語られている人物。
戦闘時にはターバンを被ったアサシン風の姿になり、カタールを武器に戦う。
屋良ボイスがぴったりのヒゲ面でダンディなオッサンだが、『暗黒館の殺人』を読んだ後だと凄まじい違和感を抱いてしまう。まあ射手座の聖闘士もこんな声だしそこは百歩譲るとしても、ねぇ……。



パーティメンバーは8人中半分が原作準拠のキャラ、半分がオリキャラというバランスの取れた構成になっている。
そして原作シリーズを読んだ人ならお分かりだろうが、原作準拠のキャラは真犯人、真犯人の共犯者、真犯人に罪を被せられて殺された者、全ての元凶という非常に濃い面子になっている。
また、お気付きの方も多いと思われるがパーティメンバーに勇者はいない。なんとも意味深である。
なお原作シリーズにおける探偵役の島田潔はパーティには加わらない。と言うかそもそも本作には出てこない。


館一覧

本作では人々から悪夢を吸収するための装置として、『十角館の殺人』から『時計館の殺人』までに登場した全ての館が登場する。
もう一度言う。『十角館の殺人』から『時計館の殺人』までに登場した全ての館は、本作では中村青司の手によって建てられた悪夢を吸収するための装置として漏れなく登場する。
何故しつこく2回も言ったかは、原作シリーズを読んだことがある人なら分かるはず。



青屋敷

九州は大分県の沖にある孤島・角島に建つ、中村青司の自宅。
綾辻氏の著書『霧越邸殺人事件』に登場する洋館を彷彿とさせる大規模な二階建て西洋建築で、外壁は海の底を思わせる濃い青で塗られている。館内の壁紙も青一色。
現当主である千織が密室で殺害されていたのを皮切りに、次々と館内で怪事件が発生するようになる。本作は章構成になっているが、奇数章は青屋敷での事件の捜査がメインとなって進行する。
館内には多数の客室が用意されており、大人数を収容できる食堂や談話室などが用意されている。音楽室もあり、章が進む度にそこにあるピアノを調べると……。
また、第9章にて選択肢次第で発生するとあるイベントは、プレイヤーの間ではトラウマ製造機として名高い。
原作『十角館の殺人』では物語開始前に火災によって焼け落ちており、跡地のみとなっている。本作でも一度火災に遭ったのち、建て直されたと説明されている。ただし綾辻氏曰く、本作に登場するのはあくまでもゲーム用の青屋敷で、原作とは別物とのこと。
館内で流れる曲は心臓の鼓動がサンプリングして使われているのだが、章が進むにつれて鼓動がどんどん早くなり、非常に不穏な感じになっていく。


中村千織
CV:新山志保
中村青司の娘で、青屋敷の現当主。
ユキヤ達を青屋敷へと集め、その「悪夢を見る力」を使って青司が建てた4つの館を巡り異変を解決するよう依頼する。
原作『十角館の殺人』にも登場するが、既に故人で名前が出てくるのみ。原作では女子大生だったが、本作ではどう見ても女子大生ではない妖艶なデザインになっている。
ゲーム中のグラフィックでは髪をアップにしているのにアニメパートになると急に髪を下ろすという、なんとも忙しい人。


鬼怒川
青屋敷の執事
千織の死後も彼女の言いつけを守り、青屋敷内で次々と発生する怪事件の捜査を行うユキヤたちの手助けを行う。
中の人は本作の発売前にも執事キャラを演じている


有馬
青屋敷のコック。
基本的にキッチンに常駐している。腕は確かだが、口を開いて出る話題は料理のことばかり。
中の人は本作発売前に翔陽高校バスケ部のエースを演じていた。


別府
青屋敷の雑用係。
無口で不愛想。しかしながら青屋敷はイベントが多いため、他の使用人ともどもCVがついている。
中の人がディアナ・ソレル親衛隊隊長に抜擢されるのは翌年のこと。
なお、お察しの通り本作のオリキャラの多くは温泉地の名前が付けられている。


おろち
青屋敷のメイドその1。童顔の方。担当は2階。
名前の由来は綾辻氏の大好きな楳図かずおの漫画『おろち』の同名の登場人物。
CVは当時新人だった高橋千晶が担当。


たまみ
青屋敷のメイドその2。童顔じゃない方。担当は1階。
名前の由来はやっぱり楳図かずおの漫画『赤んぼ少女』の同名の登場人物。
中の人は本作発売の少し前に、某暗黒太極拳でヒロインの一人を演じている。


パイロット
プロローグのアニメパートにて、炎上する青屋敷にヘリに乗って駆けつけた救助隊員。
突如として吹き上げた炎に呑み込まれ、そのまま消息不明となる。
いわゆる名もないモブキャラなのだが、まさか中の人がこの12年後にアジアNo.1声優と呼ばれる日が来るとは誰も夢にも思わなかったに違いない。


十角館

青屋敷の傍に建つ正十角形の形をした建物。
原作『十角館の殺人』では青屋敷を訪れた来客用の離れとして建てられていたが、本作では当の青屋敷内に客室が大量に用意されていることもあり、あくまでも青屋敷の別館という位置付けにある。
そして本作では、日本各地に建つ青司の館へ移動するためのワープゲートとしての役割を課せられている。
館内で流れる曲のリズムは基本的に10拍子なのだが、1ヶ所だけ11拍子になっている。
ちなみに、この館には「水車館」への扉を鍵で開けたあと、そのまま中に入らずに「迷路館」への扉を調べると、何故か「中に入りますか?」という質問が返ってきて「はい」を選ぶと、そのまま「迷路館」へワープしてしまうという「呪い」もとい「バグ」が存在する。


水車館

岡山県の山中に建つ、中世ヨーロッパの古城を彷彿とさせるデザインの館。当主は資産家の藤沼紀一。
水力発電のために設置された巨大な三連水車が特徴。ただし来館時は水が引かれておらず水車は動いていない。
紀一の父親である幻想画家・藤沼一成の絵画が館のあちこちに展示されており、その絵を目当てに様々な人物が来訪している。
原作『水車館の殺人』と比べて関係者の数は減らされているが、倉本、三田村、森と原作のキャラも何人か登場する。
また、原作のキーアイテムだった「幻影群像」も登場するが、原作と異なり特に誰も行方を気にしてはいない模様。
館内で流れる曲のコンセプトは「永遠に触れることのできない美への執着」とのこと。


藤沼紀一
水車館の当主。事故が原因でゴムマスクを被り車椅子に乗って生活している。養女のユリエとともに館内で行方不明になっている。
原作『水車館の殺人』にも同名の人物が登場。どうやら本作では紀一本人の様子。結局死ぬけど。
水車館のトラウマ要因。


三田村
紀一の友人の外科医。紀一に招待されて水車館を訪れていた者の一人。
元ネタは原作『水車館の殺人』に登場する三田村則之。状況が状況なので、本作では邪な考えは抱いていない模様。
イベントシーンにも登場。CVが野島健児なので非常に良い声。


ゆい
水車館のメイド。
原作『水車館の殺人』における根岸文江のポジション。
名前からしておそらく、綾辻氏の著書『眼球綺譚』に収録された一連の短編に登場する咲谷由伊が元ネタ。
この名前のせいで綾辻ファンのプレイヤーからは作中で殺害されたり、水車館の異変の黒幕なのではないかと疑われていたようだが、そんなことはなかった。


迷路館

京都は丹後半島の突端に建つ館。当主はミステリ作家の宮垣葉太郎。
地上に建っているのはあくまでも入り口部分であり、館本体は地下に存在する。各部屋を繋ぐ廊下は迷路のように入り組んでおり、さながらクレタ島のラビュリントスを彷彿とさせる。
過去に館内にて4人の推理作家が惨殺されるという事件……つまり原作『迷路館の殺人』と同じような事件が実際に起きており、当主の宮垣が亡くなった今も、彼が館内に残した遺稿「華麗なる没落のために」を求めて各出版社の編集者たちが大挙して訪れている。
原作では各部屋を楽に回る手段があったのだが本作では割愛されており*1、いちいち迷路を抜けなければならない。
また、条件を満たすことでとあるアイテムが無限に入手可能になるというバグが存在し、2つ以上入手するとフラグ管理がおかしくなって進行不能に陥ってしまう。当時は販売元に電話することでデータ復旧サービスを受けることができたようなのだが、当然今は対応していないので注意。
それ以外にも壁に嵌まって進行不能になるバグが存在する。
館内で流れる曲は「彫像」「妄執」をイメージしてあるとのこと。


宇多山
奇談社の編集者で、かつて宮垣の担当だった。
イベントシーンにも登場するため声が付いており、出番は非常に多いのだが、酔い潰れて前後不覚の状態で出てくることが多い。
元ネタは原作『迷路館の殺人』に登場する宇多山英幸。更に言うなら実在した編集者の宇山日出臣がモデル。綾辻氏を発掘し、新本格ミステリというジャンルを確立させた立役者。
以降も綾辻氏の妻である小野不由美を始め、京極夏彦森博嗣西尾維新といった面々のデビューにも関わり、文字通り現在の文壇に多大な影響を与えた人物。


タケモト
ミステリ作家。宮垣の遺稿を求めて館を訪れていた。
モデルとなったのはミステリ作家の竹本健治。綾辻氏がデビュー直後から世話になっている恩人の一人。
竹本氏は著書『ウロボロスの純正音律』にて本作の制作裏話を少しだけ書いているので、そちらも併せてどうぞ。


キグニ
笹書房にて麻雀漫画を連載中の漫画家。ミステリ好きが高じて館を訪れていた。
モデルとなったのは漫画家の喜国雅彦。綾辻氏と交流が深く、『暗黒館の殺人』以降の氏の文庫本装丁も手掛けている。
また、業界随一のミステリマニアとしても知られており、好きが高じて執筆したエッセイ『本棚探偵シリーズ』は日本推理作家協会賞を受賞している。その授賞式に、Tシャツにジーンズというラフな格好で出席したロックな人物。*2


キョーゴク
妖怪研究家を名乗る怪しい風体の男。
館に集まった者たちの中で唯一、異変の原因が悪夢に起因すること、それを解決できるのがユキヤたちであることを看破した。
妖怪相手なら何とかなったらしいのだが、悪夢に対抗する手段は持ち合わせていないためユキヤたちに事態の収拾を託す。
モデルとなったのは小説家・意匠家の京極夏彦。綾辻氏と交流が深く、氏の著書の装丁も多く手掛けている。
正直、この人をパーティに加えたかったという声多数。
肩書が妖怪研究家なのは、デビュー作アメリカで紹介された際に作者の肩書が妖怪研究家になっていたのが由来だろうか……?
なお、本作には京極氏の著書『鉄鼠の檻』が敵として出てくる。いや、確かにレンガ本と呼ばれるぐらい分厚くて凶器にはピッタリだけどさ……と思いきや、攻撃方法は本の中から鉄鼠の幻影を召還するというものだった。う~む……。


しずか
S英社の編集者。館内からの脱出が不可能と分かるや否や、遊戯室を占拠し、持参したカラオケセットで一人カラオケ大会を始めた女傑。
モデルとなったのは編集者の遅塚久美子。京極氏の小説『どすこい。』や『南極。』に登場する椎塚有美子のモデルでもあり、竹本氏の小説『ウロボロスの純正音律』にも登場する名物編集者。


れいか
角山書店の編集者。館内からの脱出が不可能と分かるや否や、こちらは食堂でマージャン大会を始めてしまった。
彼女に話しかけた際マージャンに誘われるが、実は開発当初は本当にマージャンのミニゲームが始まる予定だったらしい。
綾辻氏は双葉社主催の「麻雀名人戦」第30期優勝者としても知られる雀士である。そんな氏が監修をする以上クオリティは保証されていたと思われるだけに、ボツになったのがつくづく悔やまれる。
モデルとなったのは編集者の三浦玲香。綾辻氏の担当として、本作発売以降も『Another』などの作品に関わっている。


のぞみ
文芸評論家の女性。宮垣のファンとして遺稿の行方が気になり館を訪れていた。
モデルとなったのは翻訳家・評論家の大森望。ちなみにこちらは男性である。公式女体化その1
京極氏の小説『南極。』にも、やはり氏をモデルにした女子高生が登場する。


人形館

京都市内に建つ日本家屋。改築の際に西洋建築部分が追加され、そちらはアパートとして貸し出されている。元々の当主は人形作家の飛龍高洋だったが、彼の死後は息子のソウイチに家督が譲られている。
内庭に大きな桜の木が植えられており、館内には一部が欠損したマネキン人形が8体飾られている。早い話が『占星術殺人事件』のオマージュ。
原作『人形館の殺人』と比べてアパートの住人が大幅に増えているのが特徴。
館内で流れる曲は、他の館と比べて和風に仕上がっている。また、とあるボス戦では専用のBGMが流れる。


沙和子
ソウイチの母の妹で、幼いソウイチを養子として引き取っていた。
元ネタは原作『人形館の殺人』に登場する池尾沙和子。原作では実年齢より遥かに若く見える美魔女として描写されており、酔って着物をはだけ髪を下した姿は非常に官能的。本作では不幸な最期を迎えることはないのでファンの皆様はご安心を。
本作には、原作準拠のキャラは彼女以外だと倉谷ぐらいしか出てこない。管理人夫婦も何故かオリキャラに置き換えられている。


登和子
ソウイチの実母。ソウイチが幼い時分に亡くなっている。
原作『人形館の殺人』における飛龍実和子のポジションに当たる人物だが、息子の行為が原因で事故死したという点以外に共通項はなく、本作では城崎あやめという芸名で活動していた伝説の女優となっている。


リンタロー
2-Eの住人。悩める小説家。悪夢の影響で館からの出入りが不可能になったのを、編集者が自分をカンヅメにするために封鎖したのだと本気で勘違いしている。
元ネタは綾辻氏の著書『どんどん橋、落ちた』に登場する同名のキャラクター。こちらでの肩書は悩める自由業者という名の無職。名前のモデルはミステリ作家の法月綸太郎。綾辻氏の大学の後輩である。
原作『人形館の殺人』における辻井雪人のポジションに当たるのだが、同じセリフでもキャラが違うだけでここまで受け取り方が違ってくるのかと思わせてくれる。辻井は出てこないが、たぶん夜見山市にでも引っ越したんじゃなかろうか。


ありす
2-Bの住人。ロックバンド「カメレオン」の女性ベーシスト。
モデルとなったのはミステリ作家の有栖川有栖。公式女体化その2。「カメレオン」とは、有栖川氏が大学時代に所属していた推理研の会誌の名前である。
彼女の部屋にあるコンポを調べると、A面ではカメレオンの曲という体で作られたロック調の曲が聴く事ができる。聞き終わった後に、ありすから求められる感想に好意的に答えると、室内の宝箱のアイテムをもらえるようになる(それ以外の場合、宝箱を調べようとするとありすに咎められるが、人形館クリア後は彼女がいなくなるので回収できる)。
この曲の歌詞は有栖川氏の作品を連想させるものとなっており、ボーカルは本作の作曲を担当した南澤大介氏(つまり、実際は作詞作曲歌唱の全てを担当している)。
B面を再生すると、ゲームのメインテーマを元にした、カメレオンの物とは思えない、静かな楽曲が流れるが、コチラのボーカルを担当しているのはなんと綾辻氏本人。


みゆき
2-Fの住人。城崎あやめが住んでいたという噂を聞きつけてアパートに越してきた女優の卵。
モデルとなったのは女流作家の宮部みゆき。綾辻氏の影響でゲーム女となったことで知られる。


湯布院
1-Cの住人。マッサージ師。
原作『人形館の殺人』における木津川伸造のポジション。
日本家屋部分への進入が可能になった後に彼の部屋を訪ねて話しかけると、施術を受けてHPを回復することができるようになる。


タケマル
またお前か。
こちらも『どんどん橋、落ちた』に登場する犬。収録されている5つの短編のうち3つに出てくる。ただしそのうちの1つでの扱いはだが。もう1つに至っては四足獣ですらないし。
悪夢の影響で人の言葉が話せるようになっており、話しかけるとヒントをくれる。
名前のモデルはミステリ作家の我孫子武丸。彼もまた綾辻氏の大学の後輩である。
本作には我孫子氏のペットの猫であるポテも登場し、やっぱり喋ってヒントをくれる。


時計館

鎌倉市の外れに建つ洋館。元々の当主は古我精計社会長の古我倫典。
巨大な時計塔を擁し、上空からは館それ自体が巨大な振子時計に見えるようにデザインされている。
その振子部分に当たる部屋が、原作『時計館の殺人』と異なり塔に変更されているのが特徴。また、時計塔も館と繋がっておらず、振子の塔の傍に独立して建てられているうえ針が存在するという違いがある。
原作終盤におけるカタストロフもアニメパートにて再現されているが、色々と状況が違うこともあってか過度の期待は禁物。
館内で流れる曲は、古峨倫典の名前のモデルとなったギタリストの岡崎倫典にちなみ、アコギの旋律を中心に組み立てられている。


古我倫典
会長職を辞したのち、時計館を建てて隠遁するようになった。
野々宮から告げられたある残酷な予言に心を痛め、時を支配する方法に執着するようになる。
原作『時計館の殺人』にも同名の人物が登場。


古我永遠
倫典の一人娘。名前の読みは「トワ」。いわゆる薄幸の美少女。
若くして結婚した母に倣い、自分も16歳の誕生日にウェディングドレスを着たいと願っていたが……。
原作『時計館の殺人』にも同名の人物が登場。
なお、彼女の暮らしていた振子の部屋が塔に変更された結果、病弱であるにもかかわらず長い階段を恒常的に上り下りしていたというツッコミどころが発生してしまった。最終チェック用に通しプレイをする時まで、スタッフも綾辻氏も誰一人としてこの違和感に気付いていなかったそうな。


紗世
時計館の管理責任者を務める女性。
元ネタは原作『時計館の殺人』に登場する伊波紗世子。
本作ではユキヤがまともなため、発端となった例の悲劇は起こっていない可能性が高い。


野之宮
時計館で暮らす占い師。
倫典の古くからの親友で、彼の相談役だった。占いの結果はどんな悪いことでも包み隠さず報告するという約束から、結果的に悲劇を生みだしてしまう。
徐々に記憶を取り戻しつつあったユキヤに、全てを思い出すために必要な最後のピースを預ける。
元ネタは原作『時計館の殺人』に登場する野之宮泰斉。
原作準拠のキャラは他には田所が登場するのだが、何故か設定が屋敷の執事に変更されている。


ゆうか
時計館の敷地内にて、唐突に時計塔の説明をしてくれる=原作小説の地の文にて語られていた内容を原作未読者に教えてくれる通りすがりの時計マニア。
モデルとなったのは編集者の平野優佳。宇山氏とともに『十角館の殺人』出版に尽力した立役者の一人。


最後の館

この世界の何処かにあるとされる館。
水車館から時計館までの4つの館から悪夢を吸い上げ、増幅して現実世界へと解き放つ装置としての役割を持つ。
4つの館にそれぞれ隠された「悪夢の石板の破片」を集めることで、この館の完成を阻止することができるようになるらしいのだが……。


黒猫館

本作発売当時には既に発表されていた『黒猫館の殺人』に登場する館。大人の事情で収録できなかったことが綾辻氏の口から説明されている。
その詳細は不明だが、考えられる可能性として

  • 容量の都合
  • 原作の黒猫館はごく普通の一般家屋であり、探索するには物足りない
  • 黒猫館を出すと対となる館にも触れねばならなくなり、原作のネタバレに思い切り抵触する

といった点が挙げられる。
が、流石に黒猫館だけハブるのは忍びなかったらしく、ゲーム中で本をめくる時に使われるSEは新書版『黒猫館の殺人』をめくる時の音を録音して使っているとのこと。


悪夢の森

角島の中央部に位置する森。
モンスターが登場するダンジョンとなっており、第1章開始直後にユキヤのみで挑戦することになる。
基本的に道を辿っていけば迷わず外へ出られるのだが、カメラの視点移動に慣れない序盤は見落としやすく、アイテム目当てで少しでも道を外れようものなら確実に遭難してしまう。
前述の通り多くのプレイヤーをさ迷わせた挙句ゲームオーバーへと追い込んだ魔所。


殺人鬼
CV:綾辻行人
第3章以降に森を探索すると1/65という低確率で出現する隠しボス。綾辻氏の著書『殺人鬼』に登場するキャラクター。
専用のBGMが用意されており、曲の開始から153秒経過すると原作の文庫版153ページに出てくるとあるセリフを喋りだす。しかも立体音響で。ステレオ推奨。
森は二つのエリアに別れているが、森1には殺人鬼Ⅰ、森2には殺人鬼Ⅱがそれぞれ登場し、「あるアイテム」を装備していない限り倒すことができない(後述の「秘宝館」での戦闘で勝利するには、クリア前に当該アイテムを装備させておく必要がある)。無事に殺人鬼を倒すと……?
殺人鬼Ⅲを出そうという話もあったらしい。エンカウントして戦闘テーマが流れるものの、何も現れず、「殺人鬼Ⅲ……はまだ書かれていない」というメッセージが出てくる、というジョークだった模様。


悪夢界

各館が吸収した悪夢により生まれた異空間。いわゆるダンジョン。それぞれの館に4~5ヶ所の入り口が存在し、謎解きによって進入が可能となる。内部も謎解きという名のお使いによって進んでいく。
悪夢と言うだけあって内部はいずれも非常に気色悪いうえ、異常なまでに入り組んでいる。また、各館によって登場するモンスターやギミックのコンセプトが異なる。
内部で流れる曲は5分程度の長さのものを4つのパート(ABCD)に分割し、毎回ランダムで開始パートが異なって再生されるように設定されている(ABCD、BCDA、CDAB、DABCの4パターン)。
地図は、下記のバクの子供からもらったもので、全ての悪夢界に対応しているものの、プレイヤーの現在位置は表示されない
悪夢界の各地には触れる度に色が変わるクリスタルが点在しており、地図にはクリスタルの場所と色が表示されるので、これを便りに現在位置を探る必要がある。
なお、製作初期段階ではマップ表示すらなかったが、それは流石に難しすぎるだろうという事で、このような仕様になったとのこと。


バク
悪夢を食べるとされる存在。でもデザインは幻獣のバクではなくマレーバク。
各悪夢界にてショップを経営している。本作は章が進むごとに敵が目に見えて強くなっていくため、ここで装備を整えるのは必須となる。


メルカトル
水車館の悪夢界に登場し、子バクをフルボッコにして楽しんでいた。
元ネタは麻耶雄嵩の一連の小説に探偵役として登場する「銘」探偵メルカトル鮎。性格に難あり……と言うか外道としか言いようがない素敵な性格で、助手役の美袋三条に対する可愛がりも日常茶飯事。
本作では真っ白いタキシードにシルクハットという出で立ちで登場し、手にしたステッキで可愛がりを仕掛けてくる。
中ボスかと思いきや、そのあと普通にザコとして一度に5人ぐらいまとめて出てくる。美袋のストレスと殺意が天元突破不可避。


メリヴェール氏
時計館の悪夢界に登場。自分もまた悪夢界の出口を探しているとして、ユキヤたちに協力してくれる。
元ネタはカーター・ディクスンの一連の小説に探偵役として登場するヘンリー・メリヴェール卿。流れるように暴言を吐くことに定評のあるオッサン。
彼が手を貸してくれる悪夢界には、かの妖魔の森の家がギミックとして登場する。


秘宝館

ゲームクリア後に遊べるおまけモードの名前。
本作の最初の打ち合わせが熱海で行われたのが名前の由来。オリキャラの名前が温泉地なのは伏線であったか。
モンスターが出現しない状態で、最後の館を除く全ての館を自由に探検できる。もちろんそれだけではなく、各館に隠されたお宝を探しだす宝探し的な遊びも楽しめる。隠されているのは以下の7点。

  • サウンドテスト
  • 殺人鬼と任意のパーティ編成で戦える戦闘シミュレーター
  • バクなどのNPCを動かしての館内探索
  • 竹本氏による書き下ろしイラスト
  • 喜国氏による書き下ろし4コママンガ*3
  • 京極氏による書き下ろし書画
  • 当時執筆中だった『暗黒館の殺人』冒頭部分の原稿*4

余談

本作で語られる「悪夢」という要素は、その後原作小説においても重要な要素として取り上げられるようになっている。
例えば『時計館の殺人』の新装改訂版では、数ページにわたって古峨倫典の悪夢について言及するシーンが追加されているほか、『奇面館の殺人』では真犯人の独白シーンにて悪夢について触れている箇所が存在する。


本作は『YAKATA』というタイトルでコミカライズも行われているが、こちらはホラー要素に比重を置いた完全な別物。主人公の名前も古賀由季弥と、原作ともゲームとも微妙に変えてきている。


綾辻ファンの間ではアーカイブ配信を熱望する声が多い。しかし様々な作家や出版関係者が関与していることもあり、権利的な問題で配信は難しいと思われる。
ならば現時点での最新作である奇面館までを収録した完全版を作ってほしい*5という声も一定数あるようなのだが、綾辻氏がマジでゲーム制作はもうこりごりらしいので実現の可能性は極めて低いだろう。
どれくらいこりごりだったかについては、短編集「どんどん橋、落ちた」において、ゲーム制作に追い込まれた綾辻の悪夢として、狂気的な作品が一本書かれているほどである。



今こそ、我らの手に<現実(リアル)>を。
今こそ、我らが<リアル>になる時……
今こそ、<リアル>を……
今こそ……
今こそ……




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明るい音楽とともにエンドロールが流れた後、突如ユキヤたちが戦闘時の姿に変わったことが音声のみでプレイヤーに知らされる。
……そう、悪夢はまだ滅んでいなかったのだ。
直後、プロローグで流れたアニメパートが、実は1回目の青屋敷炎上を描いたものではなく、エンディングに続いていたことが判明する。
一転して不穏な音楽が流れる中、画面が暗転したままゲームは終わりを迎え、その後世界がどうなったのかは語られていない。
これに関して、プレイヤーの間では下記のような説が飛び交っている。

  • 青司が角島に残ったことで、今度は彼の館に対する執着が核となり、新たな悪夢が誕生した説
  • ラスボスの名前は<リアル>。実はユキヤたちが倒したのは悪夢の核ではなく、悪夢と入れ替わりつつあった現実世界そのもので、図らずもナイトメア・プロジェクト成就に手を貸してしまった説
  • 逆に、既に悪夢と現実の入れ替わりは完了しており、<現実と化した悪夢>を倒したことで今度は<悪夢と化した現実>が顕現したという説

いずれも公式の見解ではないため、真相は不明のままである。



追記・修正は連日のように悪夢にうなされつつお願いします。



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  • 100円で買って意外に遊べたゲーム。二周目には行かなかったが。後、ここから原作小説にハマり、再現度にも感動した。ゲームとしてはバランスが悪いのが否めないので、暗黒館をテーマにリメイクとかしないかな。身内ネタで出版会絡みが多いのもマニアなんてを擽るのかな? -- 名無しさん (2018-09-11 23:25:19)
  • ゲームはやった事ないが、コミカライズは全部読んだなぁ。ショッキングなわけじゃないけど、ラストシーンは個人的に結構なトラウマ -- 名無しさん (2018-09-12 08:14:41)
  • 曲がなかなか良い -- 名無しさん (2018-09-12 18:13:14)
  • ピアノの音が変わるのは真相知れば納得出来るが(もしかしたら、消えた「あれ」ってピアノの下の床に隠されてたんだろうか・・・)、悪夢の石板はどんな意味があったんだろうか・・・(囮、設計図?)? -- 名無しさん (2018-09-13 23:41:24)
  • 喜国雅彦って有名人だったんか!? 攻略動画の4コマ漫画を見るまで同一人物だと信じられなかったわ。京極夏彦が喜国雅彦の爆発オチを羨ましがってたってのも、こういうとこで繋がりがあったからか -- 名無しさん (2023-02-12 02:52:46)

#comment

*1 あれは各部屋に原作通り設置されているため、原作既読者ほど淡い期待を抱きやすい。
*2 ロックも何も、実際にロックバンドのベーシストとしてかの『イカ天』に出演している本物のロッカーでもある。
*3 のちに氏の著書『メフィストの漫画』に収録。
*4 前口上に当たる部分。
*5 特に暗黒館は、作者本人がテーマパークという表現を出すぐらい探索のし甲斐がある館のため、尚更こういった意見が出やすい。

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