スーパー戦隊シリーズの殉職者

ページ名:スーパー戦隊シリーズの殉職者

登録日:2014/12/13 Sat 09:51:23
更新日:2023/12/21 Thu 13:47:26NEW!
所要時間:約 24 分で読めます



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【大凶】


そ、その3人は~~~!?


何の括りでしょう…?


取り返しのつかない不幸に見舞われたヒーローチュン!!


えーっ!?
そんなパイセンいたの!?え、ちょ、ナニコレ!?ナニコレー!?

[[あらあら何て運の悪さオミクジ~?グヒャハハハハハ!!>オミクジワルド(機界戦隊ゼンカイジャー)]]




日本の特撮界において長い歴史を誇る『スーパー戦隊シリーズ』。
多くの作品で「正義は必ず勝つ」という勧善懲悪的なストーリーが展開されているが、時に劇中で何らかの要因によってキャラクターが死亡するケースが起きることがある。



退場の原因

  • 役者の都合

特撮はテレビ番組である以上、役者の存在抜きで成立する事はない。
しかし、役者も1人の人間である以上、時に思いもよらないトラブルで仕事を続ける事が出来なくなる場合がある。
よって、戦隊シリーズでは複数のヒーローが存在している事を幸いに、殉職した展開を用いて作劇的に不都合なくフェードアウトさせる方法が他の特撮作品以上に用いられやすい。
特に初期の作品にこの傾向が多く見られた。



  • 作劇的な都合

スーパー戦隊シリーズが「戦い」をメインとした作品であるため、どのような作品であっても『』という観念から逃れる事は出来ない。
そのため、『死』を通して戦いの負の部分を見せ、物語に深みを持たせる手法が幾度となく用いられている。
しかし、それらは共通してその展開を通して、命の大切さを主な視聴者層である低年齢の子供が学ぶ機会を与えるものであり、軽はずみに用いられる事は決してない。



主な殉職者一覧

※一度は死亡したものの完全復活を遂げた者、初登場時既に(特に死因が明かされず)死亡が判明している者死んでもすぐ生き返るタイプは除外とする。


※都合上各作品のネタバレを多分に含みます。




















  • 熊野大五郎/キレンジャー(2代目)

秘密戦隊ゴレンジャー』にて、初代であった大岩大太がイーグル九州支部の教官に着任(劇中ではセリフのみの説明)した事に伴い、イーグル内部で最も優秀な隊員として2代目に就任した。
しかし、第67話「真っ赤な特攻!キレンジャー夕日に死す」で猪突猛進な性格が仇となり、細菌兵器「カビカX」をカンキリ仮面に奪われてしまい、
さらにこれを原因とするパトカーの交通事故で太郎が怪我をした事に責任を感じ、単独でカビカXの奪回を図り、見事に成功するもゾルダーの銃乱射やカンキリ仮面の放ったカンキリカッターで致命傷を負わされ、死亡した。
ちなみに、カンキリ仮面は復帰した大岩によって打ち取られた。
この交代劇は、初代を演じた役者の都合のためである。


  • 白石謙作/バトルコサック(初代)

バトルフィーバーJ』に登場する戦士で、バトルフィーバー隊のサブリーダーを務めていた青年。
第33話「コサック愛に死す」にて、秘密結社エゴスに殺された知人の三村教授の娘・まゆみの心を開こうとするが、
上記の出来事で心を閉ざしたまゆみから「血の匂いがするわ」と言われた事にショックを受け、強化服を持たずに手ぶらでまゆみと共に街を歩いたところ、
エゴスの戦闘員・カットマンに囲まれ、まゆみを庇って四方八方から銃撃を受けて致命傷を負い、他界した。


この降板は番組放送中に秘密裏に結婚していた事をテレビ朝日の女性がマスコミにリークした事が原因。
演じていた伊藤武史氏は謝罪を要求したが、件の女性は逆切れして謝罪すらしなかったとのことで、「プライベートを売るような奴とは仕事が出来ない」と降板を決めたらしい。
なお、2003年にTBS系で放映されたバラエティ番組『USO!?ジャパン』でこのエピソードが紹介された際に「強化服はクリーニングセンターに出した」という謙作の台詞を強調した編集がなされ、「強化服をクリーニングに出した隙に殺されたヒーロー」として揶揄的に語られた。
しかし、この台詞は実際は強化服を持たずに出かける事を仲間に止められた際にとぼけたものであり、その編集意図は不明だが、初代バトルコサックの退場劇に関して誤解を招くものであった。
『ファンロード』のシュミの特集「特撮もの特集」では、この件について「バトルコサック…戦闘服をクリーニングに出したまま敵に撃ち殺されるという、戦隊史上最も恥ずべき死に方をした人」と誤解されたまま投稿され、後の号のハシラ部分でその誤解が指摘されていた。
そのため「強化服を洗濯に出して敗死したうっかり者」などという情報が一部でまかり通っているが、真相は前述の通りである*1


  • 小泉ミカ/イエローフォー(初代)

超電子バイオマン』の戦士。現時点で日本のスーパー戦隊で唯一の女性の殉職者。
第10話「さよならイエロー」において反バイオ粒子を用いたバイオキラーガンの前に倒れ、息を引き取る。
演じていた矢島由紀氏が唐突に降板したため、変身後の姿のみの登場となり、同話で戦死するという衝撃的な退場になり、変身解除出来ないためにスーツ姿のまま採石場に埋葬された。


ちなみに役者の都合で交代したメンバーでは唯一、旧メンバー退場と新メンバー登場が1話で同時にではなく2話に分けて行われた。
なお、初期メンバーが途中で死亡するのは今のところこれが最後である。
矢島氏の降板理由は現在でも明らかになっておらず、「マネージャーと駆け落ちした」「レズの恋人と駆け落ちした」「監督とケンカして追い出された」等々、様々な説が取りざたされているが、いずれも面白半分で囁かれているものにすぎず、裏付けるものは一切ない。
それどころか、第6話のアフレコを終えたところで突如失踪しており、現在に至るまで消息は一切不明という不穏な背景がある。
ただ、レッドワン/郷史朗役の阪本良介氏が、彼女が失踪する前日に(当時の社長へのイザコザから)「私、明日の撮影サボるから」と言われたという話があり、
阪本氏はそれを冗談だと思って「いいよー、じゃあサボっちゃえば」と軽く返した翌日、彼女は撮影に来る事なく本当にいなくなり、その後一切音沙汰が無くなってしまったことが、2010年にピンクファイブ/桂木ひかる役の牧野美千子氏から語られている。
また、鈴木武幸プロデューサーの著書によると彼女が失踪してしばらくは氏に話が伝わっておらず、事実を知ったのは実父が亡くなり、自宅で営まれたら葬儀に参列したスタッフが何やら言いたげな表情だったのを見て家の外で話を聞いたところ、失踪の事実を明かされたという。
スタッフに「どうして早く言わないんだ」と叱責しつつも完成済みのフィルムをどうするかという心配に苛まれた鈴木Pは撮影済みのフィルム映像と脚本をチェックした結果、10話はミカを変身後の姿(イエローフォーの姿)のみの登場とし、同話で「戦死」する形に脚本を修正。
また、当時のスーパー戦隊はオールアフレコだったため「日本一声にうるさいマネージャー」なる人物の推薦で声優田中真弓氏が代役としてアフレコを行った。


鳥人戦隊ジェットマン』に登場する戦士。
戦隊としての戦いの中で命を落としたわけではないので、正確な意味での「殉職」には当たらないが、一応記載する。


最終回「はばたけ!鳥人よ」にて、最終決戦から3年後の竜と香の結婚式当日、偶然出くわした引ったくり犯の男を追跡して盗んだバッグを取り戻すが、逆上した男にナイフで腹部を刺されて重傷を負ってしまう。
その傷を隠しながら、親友の竜と香の結婚式に出席する。竜に顔色が悪いと心配されたが、「二日酔い」とごまかし、2人の幸せそうな姿を満足げに見ながら静かに瞳を閉じた。
劇中では死亡したかどうかは曖昧に描写されているが、メインライターの井上敏樹氏や凱役の若松俊秀氏は明確に死亡したと公言しており、
海賊戦隊ゴーカイジャー』でのゲスト出演時にも「死亡」と扱われており、現在は故人である事が明確化している。
ちなみにこの引ったくり犯の役者はブラックコンドルのスーツアクター・大藤直樹氏。つまりブラックコンドルはブラックコンドルに殺されたという事である。
これらの演出は全て凱役の若松氏の提案によるものであり、ひったくりに刺される展開は『太陽にほえろ!』で萩原健一氏が演じたマカロニ刑事の殉職シーンのオマージュである事が氏のTwitterにて明かされている。


……まさか放送から30年経ってこの死亡シーンがギャグとして公式にネタにされることになるとは思うまい。



恐竜戦隊ジュウレンジャー』に登場する戦士。
厳密にいえば初登場の時点で既に死亡しており、命の精霊「クロト」によって仮初めの命で蘇生されている。
時の止まった部屋で寿命の消費を防いでいたが、物語の終盤にバンドーラの手で部屋を破壊されて延命すらできなくなり、
最期はゲキにドラゴンアーマーとレンジャーアームレット、獣奏剣を託して消滅した。
劇中では生き返る効果がある「命の水」をブライに与えようとしているが、一度死んだブライには意味がないため、出来レースであった。


演じた和泉史郎氏は書籍のインタビューにて「当初5話程度という事でオファーを受けた」と明かしていた事からこの時点で退場は決まっていたようだが、あまりの人気の高さに文字通り「延命」して出番が伸びたらしい。
ちなみに退場回のタイトルが「ブライ死す…」とネタばれすぎる(正しくは次回予告の時点から)ことはあまりにも有名。


未来戦隊タイムレンジャー』に登場。
タイムファイヤーの力を手に入れたことでシティーガーディアンズ(以下CGC)の隊長になった青年。
強い野心から治安維持局の長官に取り入り、CGCの全権を握ろうとした。
が、その後ろ盾にしていた伊吹長官が浅見渡の手で過去の不正を暴かれ、退任に追い込まれた事で直人自身も失脚。
さらにブイコマンダーの声紋認証が解除されたために、タイムファイヤーの力すら没収されかかり、通告を受けた場から逃走したところをゼニットの攻撃を受け負傷。
一旦は浅見竜也に助けられ、救護所にたどり着いた。
しかし、助けた少女の小鳥を捕まえに行った際に背後からゼニットに撃たれて致命傷を負い、駆け付けた竜也にブイコマンダーを託して死亡した。


謙作に続く、戦闘員によって殺害された数少ないキャラクター。
なお、彼の死は演じる笠原紳司氏がメインライターの小林靖子氏に直談判して決まったもの。
タイムレンジャーとぶつかっていた直人がすんなり仲良くなるのを良しとせず、「滝沢直人」のキャラクターを貫いた結果と言える。


忍風戦隊ハリケンジャー』に登場。生死不明といってもおかしくない扱いなのだが、一応記載しておく。
終盤で自暴自棄になったサタラクラから仲間を庇い、共に自爆した。
……はずだが、後のVシネマ『爆竜戦隊アバレンジャーVSハリケンジャー』や『手裏剣戦隊ニンニンジャー』では普通に登場したりしているため、死んでいるかどうかは微妙なところ。
Vシネマ『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』といった後日談を描いた作品では、死んでいる前提で2代目が登場する。
退場時まで一切素顔を見せなかった唯一の戦士である(一応、その正体に触れる場面はあったが、素顔は最後まで明らかにならなかった)。


爆竜戦隊アバレンジャー』に登場。
邪命神デズモゾーリャの別れた半身を身に宿す存在で、邪命因子による不死身の力を持つ。
最後にはアバレンジャーに協力してデズモゾーリャの化身・デズモヴォーラと戦った。
アバレンジャーと自身のダイノガッツを合わせて体内の邪命因子を消滅させるが、そのために不死身の力を失い、デズモヴォーラとの戦闘で負っていた致命傷が開いてしまう。
更には邪命因子により抑制されていたダイノマインダーの暴走も復活
相棒の爆竜トップゲイラーが彼を連れて宇宙空間へ飛び去り、暴走したダイノマインダーの爆発に吞まれる形で運命を共にした。


ちなみにアバレキラーは中島豪プロデュ―サーの意向で仲間に加わる事なく終盤まで対立し、敵キャラクターとして最期を迎える予定だったが、テレビ朝日上層部がスポンサーやBPOからの抗議に押されて現在の形に落ち着いたという経緯がある。
壬琴のキャラ像を尊重していたプロデューサーや脚本家はギリギリまで路線変更に応じず、テレ朝が戦隊シリーズの存続に言及した程に揉めたという(演じた田中幸太朗氏も味方化には当初納得していなかったらしい)。
ゴーカイチェンジなどを除けば変身バンクが登場せず、スーペリアダイノボンバーが玩具で再現不可能なのもこの影響思われる。
敵→味方の期間があまりに長かった事がその後のストーリーに大きく影響したこともあって、このような体制の6人目は『動物戦隊ジュウオウジャー』の門藤操/ジュウオウザワールドまで登場しなかった。
キラーは後にVシネマ『特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー』にてトリノイド第0号・サウナギンナンの死者復活能力によって一時的にだが復活している。
この時、サウナギンナンは本来デズモゾーリャを復活させる予定だったが、「エヴォリアンで一番強い奴」と指定した結果、
デズモゾーリャではなくキラーが復活するという手違いが発生、敵を増やして墓穴を掘る事となった。
以降の作品でも、TVシリーズ内でレギュラーの戦士が死亡していた場合、Vシネマなどにおいては何らかの方法で生き返って出演する手法が用いられている。


獣拳戦隊ゲキレンジャー』に登場。
同作における敵組織「臨獣殿」の首領と、その腹心の女幹部。敵役ながらスーパー戦隊の一員として数えられている稀有な存在である。
理央は幼少時に家族を惨殺されたことがトラウマとなっており、強さを求めるきっかけとなったが、終盤にその黒幕がロンと発覚する。


理央と彼を愛するメレはロンを共通の敵としてゲキレンジャーと共闘。後に和解に至るが、メレはゲキレンジャーを庇ってロンに殺害され、
理央はロンに一矢報いるべく、自らの命を犠牲に無間龍を消滅させた。
ロンは不死身のためまた復活したことで無駄死にになってしまったが、彼らの遺志はゲキレンジャーに最終決戦の決め手となる技を託した。


  • 志葉雅貴/先代シンケンレッド

侍戦隊シンケンジャー』に登場。志葉家十七代目当主で志葉薫の父親。
先代シンケンジャーを率いて血祭ドウコクと戦うも瀕死の重傷を負い、死に際に不完全版「封印の文字」を喰らわせて相打ちとなった。
この戦いの影響で、ドウコクは人間界に出てもすぐ水切れする体質になり、三途の川への滞留を余儀なくされた。


天装戦隊ゴセイジャー』に登場。
グリーンの戦士となるはずだったが、メンバーとの合流前にウォースターから相棒のハイドをかばって死亡したことが回想で語られた。
1話限りのゲストキャラクターで、交代劇もないスーパー戦隊シリーズの中でも異色の存在。
変身後の名称は長らく不明で、スーツもゴセイブルーのそれをCGで加工したものだったが、後に「ゴセイグリーン」の名前と正式なデザインが設定された。


特命戦隊ゴーバスターズ』の戦士。
13年前、亜空間にメサイアを追放するために他の転送研究センターの職員共々亜空間に転送された天才エンジニアで、
亜空間からの帰還のためにバディロイドのビート・J・スタッグを介して自身のアバターを現実世界に送り込んで戦っていた。
しかし、13年前の陣の亜空間への転送は、陣のすべてをデータ化して転送した後、亜空間にて再構成される段階で止まっており、
まだ再構成されていない陣のデータはメサイアのバックアップである「メサイアカード」に記録されてエンターに掌握されていた。


終盤、桜田ヒロムの中に埋め込まれたメサイアカードに、自分のデータもバックアップされているという点に着目し、
「亜空間にある『欠損したデータを欲しがる自分の身体』と『ヒロムの中にある自分のデータをバックアップしたカード』を共鳴させ、自分のデータごとヒロムの中のメサイアカードを取り出す」
……という荒技でヒロムの体内にあるメサイアカードを除去するが、代償として肉体は消滅。自身のアバターも最終決戦後に消滅した。


Vシネマ『帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ』に登場したパラレルワールド動物戦隊ゴーバスターズ6人目の戦士。
演じるのはウサダ・レタスの担当声優・鈴木達央。


獣電戦隊キョウリュウジャー』の戦士兼司令官。
獣電竜ブラギガスをパートナーに持つ「閃光の勇者」。元々はデーボス軍の一員だったが、裏切った過去を持つ。
デーボモンスターの魂を保管する「大地の闇」を破壊するためにあえて桐生ダンテツに殺され、魂だけの存在として大地の闇に送られた。
最終決戦後は既に死した戦士であるラミレス、鉄砕と共に成仏したが、韓国を舞台とした続編『獣電戦隊キョウリュウジャーブレイブ』ではスピリットとして再登場している。
やむを得ない事情があったとはいえ、味方側に殺害された数少ない例。


手裏剣戦隊ニンニンジャー』の戦士兼師匠。
キンジ・タキガワを除くニンニンジャー5人の祖父であり、伊賀崎旋風の父。
かつて復活した牙鬼幻月と交戦し、終わりの手裏剣で幻月を封印するも、その際死んだと思われていたが、ニンニンジャーの初勝利の後姿を現す。


しかし、実際は上述のブライのように幻月との戦いの際命を落としており、終わりの手裏剣の力で現世に留まっていた。
8人となったニンニンジャー全員での幻月との戦闘中、乱入してきた十六夜九衛門に終わりの手裏剣の力を奪われて消滅した。


騎士竜戦隊リュウソウジャー』の師匠達。
第1話コウ達に竜装者=リュウソウジャーを継承。程なくしてリュウソウ族の村に戦闘民族ドルイドンが襲来する。
継承後も変身能力は失っていなかった為にコウ達と共に戦うが、神殿の力が失われたために変身を維持出来なくなってしまう。
そんな中、ドルイドン幹部のタンクジョウにコウが追い詰められ、止めを刺されるまさにその時、マスターレッドが身を呈してコウを守り、消滅してしまった。
マスターブルー及びピンクはドルイドンと同時に村を襲ったマイナソー完全体に立ち向かうが、前述の通り変身能力を失い危機に陥るメルトとアスナを庇ったために、マイナソーの吐いた炎に焼かれ、跡形も無く消し飛んでしまった。
しかしマスター達のソウルは滅んでおらず、コウ達のリュウソウルに宿ることによって神殿の代わりにリュウソウジャーの力を与える存在になった。


『リュウソウジャー』の番外戦士。
惑星ネメシスでガイソーグの力を得て以降、その呪いに苦しめられていたが、第32話で呪いから解放された事でリュウソウジャーの心強い仲間となった。
続く第33話でドルイドンの幹部の中でも指折りの実力者であるウデンに苦戦し、リュウソウブラックも取り込まれた事で孤軍奮闘を強いられてしまう。
その状況に追い込まれながらも、かつてコウ達と会ったばかり頃のように自らを奮い立たせ、必死に食らいついていくが、ここでウデンに刺し貫かれてしまう。
しかし、これを勝機と見たナダはウデンの急所めがけて頭突きを食らわせ、コウを救い出した。
……のだが、先の一撃が致命傷となり、コウに自身の延命よりも残りのメンバーを助け出すよう告げて消滅してしまった。
そして残されたソウルは「マックスリュウソウチェンジャー」と「マックスリュウソウル」に変わり、コウをマックスリュウソウレッドという更なる高みへと導いた。


後に第32話~第33話の間を描いた短編映画『騎士竜戦隊リュウソウジャー 特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ』で判明した事だが、ガイソウルは呪いから解放された時点で空っぽになっており、ガイソーグは装着しても強くなるわけではない、ただの鎧になっていた。
つまり、仮にウデンとの戦いがなかったとしても、あのまま戦士として戦い続ければいずれは戦死していた可能性が高かったのである。


なお、彼の退場及びマックスリュウソウレッドの誕生については最初から決まっていたという。


ちなみに2021年6月時点で恐竜モチーフの作品は4つあるが、4作品とも上記の通り追加戦士が殉職している。


暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の番外戦士。
元々敵側の脳人陣営におり、ドン27話でドンモモタロウ/桃井タロウとの戦いに敗れて死亡。
ドン29話で元老院の騙し討ちによりタロウのタロウ汁力を奪い取ったことにより蘇り、何だかんだでドン47・48話を以てソノニ・ソノザと共にドンブラザーズに加入。
以降は短い期間ながらもドンブラザーズのメンバーと共に戦っていたのだが、ドン最終話の1年後を描いたVシネクスト『暴太郎戦隊ドンブラザーズvsゼンカイジャー』において、
機界鬼に敗れて命を落としたタロウを蘇らせるため、1年前に貰った命をタロウにゲロを吐くかの如き絵面で返却。
最終決戦では暴走するドンドラゴクウを抑え込んで病院送りにし、エンドロール内で静かに命を散らしたところをソノザに発見された。



















上のキャラで締めると思っていただろ。残念だったな!まだ、『パワーレンジャーシリーズ』のキャラの紹介が残ってるぜ!!




『マイティモーフィン・パワーレンジャー』から『パワーレンジャー・イン・スペース』まで、俗に言う『ゾードン編』の主要登場人物。
外見は巨大な白い生首だが、これは本来の姿ではなく、1万年前にリタ・レパルサの術により時空間に閉じ込められ、
この姿に変えられたものでかつては人間のような姿だった。
パワーレンジャー・ターボ』でダークスペクターに捕らわれてしまい、『パワーレンジャー・イン・スペース』でアンドロスが何とか彼のもとに辿りつくが、
このときアストロネマの手で悪の軍団によって宇宙は支配寸前まで追い詰められていたため、最後の手段としてアンドロスに自分を殺害させ、
善のパワーを全宇宙に放出することで、自らの命と引き換えに悪の軍団を一掃した。
ちなみに、『パワーレンジャー 映画版』でもアイヴァン・ウーズに基地を破壊されたことでタイムワープから弾き出されて死んでしまったが、こちらではレンジャーが惑星フェイドスから持ち帰ったニンジェッティパワーによって無事に蘇生している。


  • ケンドリックス・モーガン/ロストギャラクシー・ピンクレンジャー

パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー』の登場人物。
テラ・ベンチャーのメインクルー。頭が良く、ギャラクシーブックの翻訳などをしていた。
サイコピンクのせいでレイション星にあるサベージ・ソードというの強大なパワーが暴走し、テラ・ベンチャーは危機に陥る。
ケンドリックスはなんとかサベージ・ソードを破壊するが、その代償に肉体が消滅し、死亡する。
でも最終的に生き返るんですけどね!
とはいえ、規制の厳しいアメリカで明確な「戦死」がパワーレンジャーシリーズにおいて描かれたのは初であり、当時の衝撃は相当なものだったらしい。
この降板は、役者の急病が発覚したことによるものである。しかし、このピンクレンジャーの後任も衝撃的な人物だったため、パワーレンジャーシリーズのなかでもいろんな意味で印象に残った交代劇となった。


  • アレックス/先代タイムフォース・レッドレンジャー

『パワーレンジャー・タイムフォース』の登場人物。原典は『タイムレンジャー』のリュウヤ。
ランシックを逮捕した後、恋人のジェン(ピンクレンジャー)にプロポーズしたのも束の間、脱獄したランシックとの一騎打ちの末に致命傷を負い、遅れて駆けつけたジェンの目の前で戦死する。
ジェンは怒りに任せて実験段階のタイムシップを起動し、ランシックの後を追って21世紀に飛ぶが、クロノモーファーは5人同時でないと起動せず、さらにアレックスのモーファーを起動するには、彼の遺伝子情報が必要だった。色々とあって、レッドレンジャーになったのは彼の先祖であるウェスだった。
21世紀の戦いの影響で歴史が代わり、後に生きている状態でタイムフォースレンジャー達の前に現れるが……。
規制の関係か、原典のような黒幕でないにせよ、レンジャーが未来を変える“障害”となる点は共通している。


  • スカイの父

『パワーレンジャー・SPD』に登場。
SPDブルーレンジャーであるスカイの父親。
生前はSPD地球署でレッドレンジャーとして活躍しており、スカイがレッドレンジャーを目指すきっかけともなった偉大な戦士だったが、ある日起こった混戦の中で殉職。
遺族の元には遺品としてヘルメットが送られ、作中時点ではスカイが所有している。
変身後のスーツはタイムレッドのものが流用されており、胸にはSPDのバッジが追加されている。


  • 先代レッドサムライレンジャー

『パワーレンジャー・サムライ』に登場。劇中のレッドレンジャーであるジェイデンの父。
原典は上述した『シンケンジャー』の雅貴で、彼と同様、マスター・ザンドレッドとの戦いで重傷を負い、不完全版の封印のシンボルで相討ちに持ち込んだのちに死亡する。
彼が使用していた旧型サムライザー*2は、後にローレンに受け継がれた。


  • ロボナイト

パワーレンジャー・メガフォース』に登場。原典はゴセイナイト
厳密にいえばシュリケンジャーのように生死不明に相当するのだが、一応記載しておく。
ヴラックに捕らわれたオリオンを助けるために単身で海底基地に乗り込むが、オリオンは生命エネルギーを吸い尽くされ絶命寸前であり、
さらにヴラックによって海底基地を破壊される。ロボナイトはオリオンに生命エネルギーを与えて地上に転送するが、
そのせいで自分は海底基地の崩壊から脱出できず、生死不明となり、最終回後もその安否は不明だった。
本作が『ゴセイジャー』と『ゴーカイジャー』の2作品を扱う性質上、第2シーズン終盤でゴーカイジャーの映像を流用するにあたって、「何故ロボナイトが最終決戦に参加しないのか」という問題点を解消するための措置と思われる。
それ故に、原典で生存したキャラが生死不明となる極めてイレギュラーな形になった。
最後のレジェンドバトルでチラチラとゴセイナイトが見えるのは禁句
最終話にカットされた映像を加えた『Extended Edition』では明確に姿を映しているが、本人含め登場人物達が説明をブン投げているため、何故生存していたのか、そもそも同じ個体なのか、実は幽霊(?)なのか、不透明になっている。


  • 先代パワーレンジャー

2017年のリメイク版『パワーレンジャー』に登場。
新生代の地球で繰り広げられたジオクリスタル攻防戦でリタと相討ちになり、全滅する。
レッドレンジャーだったゾードンはその後魂だけの状態で復活し、TV版同様にジェイソン率いる新生パワーレンジャーの指導者となる。
他のメンバーはイエローレンジャーのみが登場し、重傷を負ったゾードンの目の前で変身解除され事切れる様子が冒頭で描かれた。
リタによると、配下のモンスターではなく彼女自らの手にかかった模様。


  • スティール(ビート・J・スタッグ)/シルバービーストモーファーズレンジャー(スタッグバスター)

パワーレンジャー・ビーストモーファーズ』に登場。原典はビート・J・スタッグ/スタッグバスター
最終話において、ヴェンジックス化したエヴォックスの攻撃から仲間を庇って破損し、そのままデータ粒子に変換され消滅した。
かくして、ビーストボットとしてのスティールは死亡したが、最終決戦後に散開したモーフXが自動的に肉体を復元し、スティールは記憶を保ったまま人間として生まれ変わった。


  • トリニー・クワン/初代イエローレンジャー(タイガーレンジャー)

30周年記念作品『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー:ワンス & オールウェイズ』においてレンジャーに復帰して戦うが、ロボ=リタ・レパルサの攻撃からビリーを庇い死亡。
他の仲間達、とりわけ庇われたビリーの心に深い傷を残すことになった。
そして彼女が未婚のシングルマザーとして育てていた一人娘のミン・クワンは、この出来事により母がパワーレンジャーの一員だったと知る事になる。
これはトリニー役のサイ・トラングが2001年9月3日に交通事故で帰らぬ人になったための措置であるが、
『ワンス & オールウェイズ』は庇われた当事者であるビリー、ビリーと共にミンの法的後見人となったザック、そして娘であるミンが物語の中核となっており、
トリニーもまた作劇的には死してなお大きな存在感を放つ役割を与えられていた。
また、ジェイソン・デビット・フランクと共にサイ・トラングに追悼のメッセージが手向けられている。




どうやら俺はここまでのようだ……追記・修正は頼んだぜ……


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*1 「強化服をクリーニングに出した」という謙作本人の発言はあるが、実際は謙作が出かけた直後に、正夫がケイコに強化服の準備を命じている。つまり強化服を持たずに出かける事を誤魔化すための嘘だった。
*2 シンケンジャーのショドウフォンと同型のもの。ジェイデン達が使用する新型サムライザーは文化の違いや玩具規制の関係で毛筆モードへの変形ギミックが撤廃されている。

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