自来也(NARUTO)

ページ名:自来也_NARUTO_

登録日:2014/10/07 Tue 13:24:52
更新日:2023/12/21 Thu 11:08:49NEW!
所要時間:約 24 分で読めます



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あいやしばらく!!


よく聞いた!


妙木山蝦蟇の精霊仙素道人


通称・ガマ仙人と見知りおけ!!



自来也じらいやは、岸本斉史の漫画作品『NARUTO‐ナルト‐』の登場人物。
名前の由来は恐らく講談で有名な、架空の蝦蟇忍者の自来也(児雷也)。


●目次


【プロフィール】

所属:木ノ葉隠れ
役職:上忍
忍者登録番号:002301
年齢:50歳→53歳*1
誕生日:11月11日
星座:さそり座
血液型:B型
身長:191.2cm
体重:87.5kg
好きな食べ物:しそニンニク、鶏のからあげ
嫌いな食べ物:キウイフルーツ、グラタン
趣味:取材(という名の覗き)
CV大塚芳忠、奈良徹(幼少期)


【概要】

木ノ葉隠れの里に所属する忍者
三代目火影こと猿飛ヒルゼン弟子で、同作品の主人公・うずまきナルトの師匠。
大蛇丸綱手と同じく木ノ葉の内外にその名を知られた最強忍者「木ノ葉の三忍」の一人。
かつては木ノ葉に属する一介の忍であったが、第二次忍界大戦末期、雨隠れとの激戦の中敵の里長・半蔵を相手に生き残った大蛇丸綱手と共に劣勢に陥りながらも渡り合い、その武勇をたたえ「三忍」の名を半蔵から贈られた。


他の二人と異なり出自に関する情報がほとんどなく、家族構成や過去などは不明。伝説や功績は枚挙に暇がないらしいが、作中で語られていないのでこれも不明。


初登場は第90話、単行本10巻。このとき彼は執筆の取材のために女風呂を覗いていて、それを注意しようとした
エビス先生(ナルトの教育役に呼ばれていた)を口寄せした蝦蟇でぶっ飛ばして堂々(?)登場。


「ムッツリスケベがオープンスケベに負けた」と驚愕するナルト。
ちなみにこれ以降のナルトによる自来也の呼称(愛称?)はエロ仙人
一応、フカサク様からは「自来也ちゃんらしい慕われ方」とフォローされてはいたが……。



木ノ葉隠れの里の皆からは基本的に「自来也様」と呼ばれている。
敵対する立場の者、または綱手などごく親しい間柄の人物からは「自来也」の呼び捨てで呼ばれており、フカサク・シマ夫妻などの師匠筋に当たる目上は「自来也ちゃん」と呼んでいる。
長門・弥彦・小南波風ミナトなど弟子にあたる人物は「自来也先生」。
ただし長門は敵として「自来也」と呼び捨てにした事もある。
ナルトのみ上記の通り「エロ仙人」呼ばわりで一貫している。公衆の面前でも変えないため、自来也が慌てて訂正した事もあるが、最後までエロ仙人だった。
ただし流石のナルトでも、第三者との話の中で自来也の名前を出す時は(エロ仙人と言いかけて)「自来也先生」ときちんと呼んでいる。
もっとも、綱手や長門やフカサクなど自来也をよく知る人物との会話では訂正せずエロ仙人のままであり、そして相手もそれで通じている



【性格】

口癖は「○○だのォ」
自由奔放かつ筋金入りの女好きであり、覗きの常習犯*2
さらに作家でもあり、著作はそれなりに多い模様。文才はあるようだが処女作の「ド根性忍伝」はイマイチ(弟子達は絶賛)売れなかった。
続く18禁小説「イチャイチャシリーズ」は爆発的なヒットを記録、岸本先生いわく「綱手の借金と同じくらいには稼いでいる」とのこと。*3


忍者としては「忍とは忍び耐える者である」という、初代火影と同じ信念を心底に貫いており、諦めないことこそがもっとも重要なものだと考えている。
また里を想う気持ちは深く、木ノ葉隠れの里に徒なすと判断すれば、例え長い付き合いのある綱手であろうと容赦なく殺すと発言しており*4、それは愛弟子達であろうと変わらず、心を鬼にし割り切った判断が出来る一面を持つ。


また、師としても一流であり、ナルトを鍛え上げた*5だけでなく、四代目火影・波風ミナトの師匠でもあり、二人を含む自来也の弟子達は誰も彼も作中屈指の実力者に成長している。


忍としても師としても超一流の大した人物なのであるが、当人自身はその意識は薄い。
それは「綱手にフラれ続け、を止めることも出来ず、弟子を守ることも出来なかった」という台詞の自嘲と悔恨の念によく表されている。火影の任を受けなかったのも恐らくはそのため。


若き日に二度の忍界大戦の惨禍を生き抜いて来た経験からか、憎しみの蔓延る世の中を憂い、自らの著作で世の中を変えようとしていた。



このように明るさと暗さ、軽さと重さを併せ持った好々爺ではあるが、少年時代は「木ノ葉の狂気」と呼ばれた超問題児だったらしい。


また後年、大蛇丸は「自分が闇に落ちていなければ、自来也のほうが変わっていたかもしれない」と述べており、自来也の心にも何らかのひずみがあったことを仄めかしている。




【能力】

作中での戦闘場面が少ないため物語中の戦績は悪いが、三忍の一人だけあってその実力は当然に高い。
うちはイタチ干柿鬼鮫が彼と遭遇した際は、直前に月読を使って消耗していたことを引いても「下手をすれば二人とも殺される」とイタチに逃げの一手を選択させたほど。
この時、「暁の増援を何人呼んでも全員まとめて相討ちに持ち込まれる」とさえイタチは主張していた。
作者から内でイタチと同格扱いされていたペイン六道も「秘密を知られていたら負けていた」と後に述べている。


しかし、ペイン六道との戦闘中の自来也自身による分析では、ペインが視覚の共有、畜生道と餓鬼道の能力のみが判明していた3対1の時点で「このまま戦い続けてもまず勝ち目は無い」と判断している。
実際、視覚共有により完璧なコンビネーションを操る3体に決定打を与えられずじり貧になりかけていたが、
それでもペインが自来也に対して上記のような評価をしていた意図は、「秘密(本体が別に居ること)を知られたら、本体を索敵されてあっさりやられていた」という意味だと思われる。


更に言えば蝦蟇仙人2匹の奥の手を使いつつ初見且つ3対1でもどうにか自来也が一度勝利しており、万が一6対1で6体全て始末された場合はほぼ復活できない*6ため、各ペインの性質を知っていた場合もやりよう次第でどうなっていたかは未知数である。
イタチの言動に関しては、さすがにペイン六道やサソリデイダラ等の増援があっても自来也一人に返り討ちに遭うとは考え難いことから、木ノ葉を護るためにわざと自来也を過大評価したブラフだった可能性はある。
しかし、口寄せや多彩な術を操る底知れなさ故に、六道仙人の域に近付いた忍を除けば、作中でも指折りの使い手である点は間違いない。


その強さの秘密は大技の存在や単純な攻撃力ではなく、手札の多彩さとそれらを過不足なく十分十全に扱いこなす応用力と判断力にある。
実戦に耐えるレベルの仙人モードを扱える忍の例に漏れずチャクラも豊富で、矢継ぎ早に術を繰り出せる。
性質変化は雷遁以外の全てを使いこなすが、特に火遁・土遁と口寄せを得意とする。
また高度な時空間忍術や封印術にも長けているが、反面幻術はからっきし
解除法は心得ているが自分からかける事は(蝦蟇仙人の助けを借りない限り)できない。
ペイン六道(長門)も修業時代に仙人モードまでは見せていなかったこともあり、「自来也先生は幻術が苦手だから幻術攻撃は無い」と思っていた。



【使用術】

ミナトと共に開発した術。
ナルトに叩き込んだこの術は、後々まで彼の忍道を支える大きな力となった。
多種多様な術を持つ自来也としても、印なしで一瞬で発動でき一撃必殺の威力を持つ性質は重宝した様子。


  • 蝦蟇油弾

口からチャクラを変換した油の玉を吐き出してぶつけ、粘着によって動きを封じる。


  • 火遁・炎弾

チャクラを変換した油を吐き出すと同時に火遁で着火、巨大な炎の玉を叩きつける。


  • 火遁・大炎弾

炎弾よりもさらに大きな炎を吹き出す。


  • 火遁・蝦蟇油炎弾

ガマブン太とのコンボ忍術。ブン太の蝦蟇油弾に火遁で点火し、巨大な火炎として敵を焼き尽くす。
相当な巨体であるはずの大蝦蟇がひどく小さく見えるとんでもない範囲の炎を形成する豪快もいいとこの術で、当然油を含んだ炎であるため単純な火遁より被害も悪辣と言えよう。
……そもそも火遁がヒットすれば人体にはオーバーキルなので、なおのこと大概の人間に対して過剰火力ではあるが。


  • 土遁・黄泉沼

チャクラを流した地面を底なし沼に変えて敵を捕縛する。
使用した際は麻痺毒でコンディション最悪もいいところだったが、それでも大蛇丸操る巨大な蛇をほとんど全身浸からせる規模で展開してのけた。
空を飛べる忍などそう多くはない……多少跳躍したところでどうにもならないこれを個人に使われたらと思うと、ゾッとする殺意の術。


  • 風遁(術名不明)

アニメオリジナルの術。アニメで初登場時、温泉地でナルトを撒く際に使用した。自身の周りなどに木の葉が混ざった風を発生させ、その風を目眩ましに使い逃走した。


  • 忍法・蛙変えるの術

変化の術を相手に対して使用し、蛙に変えてしまう。
術名は使ったときに即興でつけたらしく、思わぬオヤジギャグになってしまって自来也は赤面し雨隠れの忍も言葉を失っていた。


  • 忍法・針地蔵

髪の毛にチャクラを流して針と化して纏い、相手の物理攻撃を防ぐと同時にダメージを与える。


  • 蝦蟇平影操りの術

平べったくなって対象の影に入り込み、思いのままに操る。対象者を介することで会話は可能だが、効果中は呼吸を止めていなければならない。大きく息を吸うことで元に戻る。


  • 乱獅子髪の術

髪の毛にチャクラを流して伸ばし、相手を縛り上げる。


陰陽遁の応用で実体を持った分身を作り出す。
自来也はこれの使い方が突出して上手く、ペイン畜生道との戦いではフカサク&シマを口寄せする時間稼ぎに獣の視界を逃れては分身を作り出して囮にし、追い込まれたら攻撃される前に消してチャクラを節約しつつ敵の居場所を把握して逃げ回るという模範的な使い方をしていた。


  • 封火法印

火遁用の封印術。
相手の火遁、または炎遁を巻物に封じ込める。
戦闘中に行うのは難しいかもしれないが、瞳術のさらに上位の技に対処できる何気にトンデモなもの。
これをあっさり繰り出すあたり、自来也の対応力と敵から見た厄介さが窺える。


  • 指刻封印

指先にチャクラを集め、物質に文字を焼き入れる。


  • 火跳風穴

ナルストシリーズでの綱手・大蛇丸との連携奥義。
綱手の「桜花衝」で動きを止めたところに大蛇丸が三重羅生門を口寄せして拘束。
自来也の火遁を大蛇丸の風遁で後押しして内部を火炎地獄と化した後、跳躍した綱手が降って来て鉄拳で羅生門ごと相手を粉砕する。



口寄せ系

ナルトに最初に教えた術。
自来也は主に妙木山に住む蝦蟇を召喚する。


  • 口寄せ・屋台崩しの術

ガマヒロをあえて上空に口寄せし、純粋な質量で敵を押しつぶす。
どうせデカブツが来るならそのまま攻撃に転用すればいいとでも言わんばかりの合理性が垣間見える。
上位の忍になれば対抗策も持つものの、意外と質量攻撃自体はずっと有効なためそういった面でも有用。


  • 口寄せ・蝦蟇口縛り

岩宿大蝦蟇の食道のみを口寄せし、敵を飲み込む。
一瞬で別空間を発生させ相手を閉じ込めるので、召喚→呑み込むの過程を強引にカットする荒業。
尋問に使ったり、消化して抹殺したりと使い方が色々ある。
自分にとっては有利な地形であり相手には状況把握と胃液等の対応を強いるため、単純な仕切り直しや休憩にも使える割と万能気味な術。


  • 口寄せ・蝦蟇見世の術

蝦蟇口縛りとの併用術。
蝦蟇の外見・中身をバーに擬態させ相手を誘い込み、術を解くと同時に閉じ込める。



仙法系

妙木山で習得した蝦蟇の仙人モード。
作中初の使用者だが、後のナルトと異なり仙術チャクラへの適性が完璧でなかったため、一部蛙化してしまっていた。


仙術チャクラを練る時の鉄則として「動くな」があるため、仙術チャクラを練るには完全に立ち止まって無防備な状態になる必要がある。
動きながらでも仙術チャクラを練れる常識外れや、仙術チャクラを練るのに要する時間を1~2秒単位まで縮められる余程の熟練者であれば別だが、残念ながら自来也はまだその域には達していなかった。
そのため実戦で使う場合、多数の仲間のサポートを受け完全フリーになれるのでもない限り、
予め戦闘前に練っておいたチャクラが切れたら終わりの効率の悪いモードである。


  • 仙法・両生の術

上記の仙人モードの欠点を補う自来也考案の仙術。
自身の両肩に口寄せしたフカサクとシマをそれぞれ乗せる(ごく一部的に融合する)ことで仙人モードの弱点をカバーする。
この状態であれば、肩に乗ったまま動かないフカサクとシマが仙術チャクラを練って供給する役を担えるため、
戦闘で動き回りながら仙術チャクラを補給してモードを維持する事ができる。
発動中は2匹の知恵袋が同時に備わるため、敵の術や能力の考察・看破にも大いに役立つ。
こうした「意識が別にある古強者が二人(二匹)も増える」ことによるアドバンテージは非常に大きく、
できることなら単体で完結できたほうが瞬発力や安定性は高いものの、一概にどちらが優れてるとは言い難いバランスになっている。


ただし、このフカサク・シマ夫妻が口寄せできる蝦蟇の中でもかなり強大な個体であり、
自来也ですら口寄せするまでに多大な時間を要するという欠点もある*7


  • 仙法・超大玉螺旋丸

読んで字のごとく巨大な螺旋丸。


  • 仙法・毛針千本

仙術チャクラで髪の毛を千本に変え、鬼太郎よろしく射出する。
自来也の術の中でもっとも範囲とスピードに優れる。


  • 仙法・五右衛門

自来也は油、シマは火遁、フカサクは風遁をそれぞれ同時に放ち、超高温の油で一帯を満たし攻撃する。
シマが「唐揚げ」と称して指揮した術。


  • 魔幻・蝦蟇臨唱

フカサクとシマの合唱によって嵌める、強力な音幻術。
超高等レベルのAランクに分類され、口寄せを介して自来也が唯一扱える幻術でもある。
合唱を聞いた対象を、幻術世界の中で四体の不動蝦蟇に囲まれた水中に囚えて、その間に妙木山に伝わる霊剣を手にした自来也が心臓を貫いて確実に仕留める。
合唱をある程度の間術者に聞かせなければならず、蝦蟇達の喉を傷めるため戦闘中は一度しか使えない問題点はあるが、
音は広域に届き、一度嵌ればペイン六道程の忍でも抜け出せない。



【作中での活躍】

◆予言

若き日、まだ二代目火影が現役であった頃。
師・ヒルゼンの口寄せを目にしたことで、女にモテたいという不純な動機ながら修行に打ち込むようになる。
が、契約動物のいない状態で口寄せを空撃ちしてしまったことで自分が転送され、妙木山に迷い込んでしまう。


そこで大ガマ仙人から、「この先自来也は一流の忍者となり、弟子を得る。その弟子は忍の世界に大きな変革をもたらすが、自来也の選択によって破滅か平穏かが決まる」と予言を授かる。
間違えないためにどうすればいいのかと問うたところ、世界を旅して本を書いていたと言われ、執筆に打ち込むようになった。


仙術の修行を受け下山した後は予言どおり本を書きながら弟子探しの旅に出るが、そのさなかに第二次忍界大戦が勃発。
旅を中断して帰還、木ノ葉の忍として任務に参加することになり、綱手・大蛇丸と共に多大な戦果を挙げる。そして戦争末期に半蔵との戦いの中、三忍の称号を与えられた。


終戦間際、雨隠れで弥彦・小南・長門という三人の孤児と出会う。彼らが戦災孤児であるのを知ると贖罪も兼ねて三人の世話をしながら忍としての育成に着手。
彼らが自身の影分身を倒すまでに成長したのを見届けると木ノ葉に帰還した。
この時に長門が伝説の瞳術・輪廻眼の持ち主であることを知り、彼こそが「予言の弟子」ではないかと考え、弥彦を守る為に殺人を犯し思い悩む長門に、その眼の意味をよく考えるように訓示した。


その後も続く戦争で綱手・大蛇丸と共に次々と功績を上げるも、長門たちが死んだという噂を聞きつけ、再び弟子探しの旅に出ることを決意する。



◆ナルトと自来也

里を抜け狂気に走った大蛇丸の動向を探っていたが、木ノ葉の中忍選抜試験の直前に里に帰還。
前述のとおりナルトと邂逅した後、紆余曲折を経てナルトの修行の手伝いをすることに。最初は渋っていたが、ナルトの「おいろけの術」を見て一発OKする。
その後、大蛇丸がナルトに施した封印術を解除し、さらに口寄せの術を教え込む(九尾の力をコントロールする方法を教えるため)。


が、センスの無さ過ぎるナルトの修行に手を焼くハメに(ナルトは最初はおたまじゃくししか呼び出せなかった)。「あーもうお前忍者に向いとらん! 死ね!!!」など、ヒジョーに大人げない叱り方をする始末。


その後、捗捗しくない修行(一応、足は生えたし尻尾は短くなってきたが…)に業を煮やした自来也は、「身の危険が九尾のチャクラを引き出す」と考えてナルトを谷底に突き落とす。
結果的にこれは奏功し、ナルトは最大級のガマ親分・ガマブン太を呼び出す。


この時期に里へ来ていたのは大蛇丸が木ノ葉隠れの里に侵攻することを予期していたため。
実際"木ノ葉崩し"の際にも大蛇丸が口寄せした大蛇を撃退するなどの活躍を見せるが、師であった三代目火影を食い止めることは叶わなかった。


三代目の死後、新しい火影として自来也が指名されるが、当人は「柄じゃない」と拒否し、別の候補として同じ「三忍」の綱手を推薦する。
その捜索の際についでにナルトにも修行をつけてやることに。


また、同時にはたけカカシにナルト(というか九尾などの尾獣)を狙う犯罪組織、「暁」についての情報を流す(この情報は大蛇丸の追跡をしていた際に自来也が掴んだものらしい)。


その後、襲ってきた暁の二名、うちはイタチ干柿鬼鮫女のウインクというベタな手に引っかかりつつも撃退する(ちなみにこれはイタチが足止めのために幻術で操った女性)。ちなみに「無類の女好き」という弱点(?)、もといエロ仙人の正体(by.ナルト)は暁の人間にまで知られていた。


その後、当初の予定通り綱手捜索に出発。その道中、ナルトにいまやナルトの代名詞となった「螺旋丸」を教え込む。


ナルトの貯金を女遊びで使い果たしたり、(しかもよりによってナルトに対し「忍びの三禁*8」について諭した直後の出来事だった)バカ面でナルトの集中を乱したりしつつも、時に厳しく、時に心優しく、ナルトを鍛え上げてゆく(厳しく突き放すのはこの術が自分で掴むしかないと分かっていたからこそ)。


その後、短冊街で綱手と接触。
当初は火影就任要請を一笑に付され、さらには大蛇丸の誘惑に揺れていた綱手に痺れ薬を盛られるハメになるが、最終的に綱手の承諾も得られ、またナルトは彼独自の工夫により螺旋丸を完成させた。


その後、第一部の終盤にサスケ奪還に失敗したナルトの前に姿を現し、ナルトの修行役兼保護役を買って出る。
自らが大蛇丸の里抜けを止められず深い悔恨を抱くことになった経験からサスケのことを諦めるよう諭すが、


賢いってのがそういうことなら…オレは一生バカでいい…
一人でもっとスゲー術あみ出して、サスケはぜってー助ける!
そんでそんで、暁だってぶっとばす!!


というナルトの返答に「お前みたいなのが一人でやっても…どうせくだらんエロ忍術を思いつくくらいが関の山だ」と苦笑しつつも、一応は納得した模様。


バカはバカでも大バカだったら何とかなるかもしれんの。
退院したら覚悟しとけよ大バカモンが。


その後二人は里を出て修行期間に入る。
原作漫画ではその後すぐに出発しているが、アニメでは尺稼ぎのためにアニメオリジナルエピソードとして、自来也が多忙で出発まで少しかかるという事でナルトが他の班の下忍といくつかの任務に出ている。


修行中、人生で二度目の死にかける程の目に遭う(一度目は後述、交友関係の綱手の項を参照)。
それはナルトの修行の一環として九尾チャクラに手を出した際、好奇心も手伝って封印を緩めすぎ、ナルトが暴走して四本までを出し自来也を半殺しにしてしまった。
その傷跡は第二部で里に帰還した後でも、生々しく自来也の胸に大きく残されている。
実際、「ナルトが九尾チャクラをまとっている」と言える三本までの状態とは明確に異なり、ナルト本体への負担が跳ね上がると共に外見がナルトだと分からなくなるほどの変化を遂げる四本目は格段に危険度が上がる状態であり、この出来事を例に出しつつ、ナルトのお目付け役を引き継いだカカシに「四本出る前にナルトを止めろ」と忠告している。



◆選択の時

二年半後、里に帰郷し(ここから第二部スタート)、カカシ先生相手の鈴取り合戦でナルト(と春野サクラ)はその成長ぶりを読者に印象付けた。


その後も自来也は独自に情報収集を続けていたようだが、遂に暁の本部が雨隠れの里にあることを突き止め、里に一人で潜入することになる。「危険すぎる」という綱手の言葉を斥け、さらに増援も拒否した。
その際、賭け事に破滅的に弱い綱手に自分が帰ってこない方に賭けさせた(帰って来たら、の続きは笑って誤魔化している)。なお、綱手は確かに「伝説のカモ」と呼ばれるレベルで賭けに弱いが、命に関連する賭けには絶対に負けないというジンクスがある。


…何と言うか、もうあからさまな死亡フラグ乱立展開であるが、自身も死地へと赴く覚悟だったらしく、自分が何かあった場合、九尾の封印を解く鍵をナルトに託す手配までしていた*9


その後、自来也は雨隠れでの情報収集を行い、その中で暁のリーダー・ペインと対峙する。
最初に姿を見せた畜生道が輪廻眼を持っていたことから、外見が全く似ていなかったがそれを長門だと判断する。畜生道も自来也と長門しか知らない事を知っており、「長門が姿を変えたもの」として会話する。
口寄せしていたガマケンさんに一旦戦闘を任せ、フカサク・シマの大蝦蟇仙人夫妻を口寄せして仙人モードを使う事を決意。
かなり時間がかかるも何とか口寄せを完了し、仙術を初披露するが、その後さらに人間道・餓鬼道が現れ、「輪廻眼を持つ者が3人もいる」事に驚愕。
目の前の人物が長門なのかそうでないのか、この3人が見せる不可解なコンビネーションの正体は何なのか、謎だらけのまま戦っても勝ち目は薄いとして、一旦引いたが畜生道、人間道、餓鬼道の3体を不意打ちの幻術にハメてどうにか勝利する。


自来也は3体に止めを刺したことを確認してその場を後にするが、直後に修羅道に背後から不意打ちを受ける。片腕を吹き飛ばされつつも建物外に出て向かい合うが、そこにはさらに3体追加された、合計6体もの輪廻眼を持つ忍がいた。
フカサク・シマ夫妻には勝てる訳がないから逃げろと止められるが、「今逃げたら誰も二度とここまでたどり着けず、ペインの謎を解けなくなる」として戦闘を続行。


何とか畜生道のみを結界に引きずり込んで再度仕留めるも、残りの5体の同時攻撃には歯が立たず、敗北。
死の間際にペインの秘密について思いいたるも喉を潰されていて喋る事ができず、身体も動かせずにそのまま意識を失い、心臓も止まって一旦は死亡した。
しかし、最後に自身の忍道を思い返す事で気力のみで息を吹き返し、辛うじてフカサクの背中にチャクラで焼き文字を入れる事でメッセージを残し、ナルト達に後に託すための手がかりを残す。
動けない自来也は息を吹き返したことを見たペインの追撃を回避できなかったが、メッセージを受け取ったフカサクはすんでの所で離脱が間に合う。


「諦めない」と言う忍道を貫き通し、ナルトに全てを託した自来也は、満足げな表情で水底へと沈んでいった。






自来也豪傑物語…これでちったぁマシな結びになったかのォ。



最終章…井の中の蛙大海で散るの巻……と。フフフ…ほどほどにあっぱれ、あっぱれ…。



さて、そろそろペンを置くとしよう。おお……そうだ。続編のタイトルは何がいいかの?







そうだのう…







うずまきナルト物語…





うむ…それがいい…







【交友関係その他】

三忍の一角で三すくみの「蛇」。幼い頃からの同志であり、またライバル同士でもある。そのため、大蛇丸が闇堕ちした際には必死の説得を試みたが、結局その願いは叶わなかった。
第一部の末尾でナルトを諭したのも、ナルトに同じ道を歩ませたくないという想いからである。
彼の死死んでないを知った際には何とも言えない表情を見せている。
自来也が情報収集に専念していたのも大蛇丸の後を追うため。その過程で大蛇丸の加入した組織、についての情報を入手することになる。


三忍の一角で三すくみの「蛞蝓」。綱手に対しては若い頃からアプローチをかけていたが、当人に嫁(婿?)がいるせいかフラれ続けた模様。
ただ、なんだかんだ言って関係は良好であり、自来也の戦死を知った際には気丈な彼女には珍しく涙を見せている。
ちなみに自来也は温泉地で女風呂を覗こうとした時、綱手に100mほどぶっ飛ばされた挙げ句、アバラ六本と両腕骨折・内臓破裂数箇所で、人生で初めて死にかけた*10。よく生きてたな…。


師匠。才能豊かな大蛇丸を可愛がる彼に反発してはいたが、ムッツリスケベな彼とはなんだかんだで気が合った様子。
覗きがバレた自来也を叱りつつ、出てきた言葉は「今度はワシも連れていけ」。
のちに火影となった綱手も、「三代目本人はずっと自来也を火影に推していた」と推察している。


弟子の一人。「予言の子」の破滅の片割れ。
輪廻眼を持つ彼こそが「予言の子」だと信じ、術や心構えを叩き込んだが、弥彦の死と半蔵の裏切りをきっかけにその道はゆがみ、抱いていたはくすんでいくことになってしまった。
最後には彼の操るペイン六道と戦い戦死することに。
しかし、そのくすんでいた光はもう片方の「予言の子」であるナルトとの邂逅で吹き払われ、師のを思い出させるきっかけとなった。


雨隠れの戦争孤児。長門と共に彼らにも修行をつけていた。


弟子。「十年に一度の逸材」と評し、「あいつがワシの子だったらさぞかし鼻が高かった」としてナルトとの違いを認識しつつも、
その面影を残すナルトについては孫を見ているような感覚で接している。
ちなみに螺旋丸は彼が編み出したものを短期間でマスターしたもので、「ロストタワー」でその場面が描かれている。


ミナトの教え子で、自来也から見ると孫弟子に当たる。
時々ミナトの思い出話をしていた模様。


弟子の一人。「予言の子」の平和の片割れ。
かつての弟子であるミナトの子。自来也とは色々な意味で似たもの同士の若き忍で、彼の代名詞となる螺旋丸を教え込んだ。
「いつか人が本当の意味で理解しあえる時が来る」「憎しみの連鎖を断ち切る時が来る」という夢を忍道としてしっかりと継承しており、立ち止まらず突っ走り続けたその生き様は、後に自来也や長門の望んだ平和な時代を実現させるに至った。
ちなみに自来也は彼の名付け親でもある。由来は処女作『ド根性忍伝』で、その小説に感銘を受けたミナト・クシナ夫妻が産まれてくる赤子に付けた物(当人は「ラーメン食いながら適当に付けた名前」と苦笑していたが)。


  • ガマブン太

口寄せ蝦蟇の一人。煙管を咥えて着物を羽織っており、広島弁で喋る。
綱手のカツユ、大蛇丸のマンダと並ぶ三竦みの一匹で、マンダとは犬猿ならぬ蛙蛇の仲。
自来也とは子蛙の頃からの付き合いで、自来也と共に数多の戦場を駆け抜けてきた。
後に自来也の弟子であるミナトやナルトとも口寄せ契約を交わした。
モデルは海軍最高勢力と同じく俳優の菅原文太。


  • 大ガマ仙人

若き日の自来也に予言を与えた。ただ、その「弟子=予言の子」が二人いるとは思っておらず、長門とナルトが互いに影響しあって結果を出したことには驚いていた。


  • ガマケン

口寄せ蝦蟇の一人。さすまたと杯のを持った大蝦蟇で、口癖は「自分、不器用ですから」。
ペイン戦で口寄せし、畜生道の口寄獣を相手に激戦を繰り広げた。
モデルは俳優の高倉健。


  • フカサク&シマ

妙木山の仙蝦蟇夫婦で、仙術の師匠。「頭」「姐さん」と呼んでおり、二人からは「自来也ちゃん」「自来也の小僧」と子ども扱いされている(実際この夫婦はかなりの長命だが)。
実戦で仙人モードを使う際にはこの二人のサポートが必須。


続編の『BORUTO‐ボルト‐』で登場したそっくりさん
正体は自来也の伝説に肖ろうとして「」の科学者・アマドが作り出したクローンであり、それゆえに自来也と同じチャクラや同じ能力を備えている。
内面は正反対で、「忍とは道具である」という考えを持つリアリスト。



【著作】

  • 『ド根性忍伝』

かつての弟子の一人、輪廻眼の長門をモデルとした忍「ナルト」の活躍を描いたデビュー作。
反響はイマイチだったが、弟子の波風ミナトはこれを絶賛、当時クシナが身ごもっていた我が子に主人公の名前をつけるほど気に入っていた。
その息子・うずまきナルトにとっても、この作品は特別な意味を持つようになっている。作中作なので詳しいストーリーは不明だが、描かれているのは「ナルト」が里を狙う忍と戦い、影分身と煙玉でかく乱して勝利を掴んだシーン(これは自来也が後にペイン畜生道に改造された風魔一族の忍と戦った時の実体験であることがアニメで描かれている)。この時「ナルト」が敵の忍に放った台詞は、独立直前に長門が口にした決意で、後にナルトがその長門に対してこの台詞を踏襲する形で宣言している。


なら……オレがその呪いを解いてやる。平和ってのがあるならオレがそれを掴みとってやる。オレは諦めない!


実際に書籍化されて発売されており、また続編にあたる『ド純情忍伝』も刊行されている。


  • 「イチャイチャ」シリーズ

自来也の代表作。「ド純情忍伝」を原作とする18禁小説で、カカシを筆頭に根強いファンがいる。
『パラダイス』『バイオレンス』『タクティクス』と結構続いている。
ちなみにタクティクスに関してはナルトの修行中に書いていたため、大まかなあらすじはナルトも知っている(帰郷直後のカカシ戦ではこれのネタバレでカカシの動きを封じるという奇策を披露した)他、ペインの手がかりを残す暗号にも利用されている。


  • 『自来也豪傑物語』

本というより、自来也が己の人生を本に例えての表現。世界に変革をもたらす「予言の子」を巡る一大サーガ。
木ノ葉隠れに始まり、雨隠れでの最終章「井の中の蛙、大海で散るの巻」で幕となった。


  • 『うずまきナルト物語』

死の間際に思いついた『自来也豪傑物語』の続編。「予言の子」たるナルトを主役に据え、その活躍を描く。
執筆されなかった幻の本だが、その内容はナルト自身が自らの生き様を持って示し、第四次忍界大戦の終結と火影就任をもってひとまず完結した。
長門に言わせればこれは「三部作の第三部」であり、完璧だった「自来也の章」、駄作だった「長門の章」に続く「ナルトの章」らしい。


  • 『ナルト豪傑譚』

無限月読の世界で綱手が読んでいた架空の作品。主役はナルトだがキャストは正史の面々で、本編の「IF*11」を描いている。



【余談】

構想の段階では「実は生存しており、最終決戦に現れる」というアイデアがあったが、終盤でのパワーインフレのおかげで出番を逃してそのままになったらしい。思えばもったいない話のような気もするが……。
実際、ありとあらゆる名だたる忍が掘り返されたと言っても過言ではないカブトの大量穢土転生でも転生されておらず*12、「生きていた」と言う伏線になる状態ではあった。



追記・修正よろしくお願いするのォ。んじゃ、頼むぜぃ。


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*1 享年
*2 綱手にぶっ飛ばされて、ギャグ抜きで死に掛けたこともある。後述
*3 偶然彼の預金通帳を覗いたナルトは「0がいっぱいだってばよ!?」とかなり驚愕していた
*4 この場面での表情は鬼気迫る憤怒の形相で、それまでのギャグ的な面が消えうせている
*5 本来の指導役であるカカシも「螺旋丸なんて術よくこの子に教え込めたもんだよ」と半ば呆れ、半ば感心している
*6 天道は替えがきかない個体であるのに加え、それ以外でも地獄道を使わない復活は死体からの作り直しになる
*7 動きながらでは物理的に不可能な仙術チャクラ練成よりはマシだが
*8 酒、女、金
*9 十五年前の九尾襲撃事件の真相や波風ミナトがナルトに九尾を封印した真意についても薄々は感づいていたらしく、ナルトに九尾の力のコントロールを教えようとしたのもこのため
*10 二度目はナルトとの修行中、九尾の四本目の尾を見たときである
*11 ミナトとクシナが生存しており、うちは一族のクーデターも回避された世界。
*12 沈んだはずの場所には水圧で侵入できず、DNAを採取できなかったため

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