法務官/Praetor(MTG)

ページ名:法務官_Praetor_MTG_

登録日:2013/02/18 Mon 17:39:05
更新日:2023/12/14 Thu 11:10:17NEW!
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mtg ファイレクシア 法務官 新たなるファイレクシア クリーチャー 伝説のクリーチャー 神話レア 5人の法務官 伝説のクリーチャーサイクル



何だか熱いぞ!ウラブラスク!
残酷な人体実験万歳!ジン=ギタクシアス!
皆聖典を読みなさい!エリシュ・ノーン!
次に寄生する対象はあ・な・た(はあと)シェオルドレッド!
プロテインと油はどこだ!ヴォリンクレックス!


五人合わせて




エリシュ・ノーン「何かこの紹介ダサくない?」
ウラブラスク「何か適当な気がするな」
シェオルドレッド「それに戦隊モノなら巨大ロボットが必要でしょ?カーンはどっか行っちゃったし」
ヴォリンクレックス「プロテイン与えすぎたせいか?」
ジン=ギタクシアス「何あげてるんだ…。」



「法務官/Praetor」とは、TCGMagic the Gathering」の背景世界に登場する勢力「ファイレクシア」の役職であり、その地位にある者を示すクリーチャー・タイプである。



概要

ファイレクシア時代

クリーチャー・タイプとして登場したのは「新たなるファイレクシア」の5人の法務官の登場に際してだが、役職自体は「ウルザズ・サーガ」時代のファイレクシアから存在している。


「ギックス/Gix」という人物が就いていた地位だが、詳細ははっきりしていない。
とはいえ後述する新ファイレクシアではトップに位置しているため、ヨーグモスに次ぐか、それに近い地位と思われる。


ヨーグモスの法務官、ギックス/Gix, Yawgmoth Praetor (1)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — ファイレクシアン・法務官
クリーチャー1体があなたの対戦相手1人に戦闘ダメージを与えるたび、それのコントローラーは1点のライフを支払ってもよい。そうしたなら、そのプレイヤーはカード1枚を引く。
(4)(黒)(黒)(黒),カードX枚を捨てる:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上にあるカードX枚を追放する。あなたはこれにより追放されているカードの中から、土地をプレイしたりそのマナ・コストを支払うことなく呪文を唱えたりしてもよい。
3/3


カードとしては登場から遥かに後、ウルザとミシュラの時代を振り返るセット「兄弟戦争」となった。
本来はデーモンなのだが、カードに収まりきらないという事情で省かれている。


新ファイレクシア時代

1度はウルザを始めとしたプレインズウォーカーの尽力によって滅びたファイレクシアだったが、ミラディンを侵食して「新ファイレクシア」として蘇り、ファイレクシアンは5色のマナ全てへと進出。
その結果、各色のマナの影響を受けたことでファイレクシアンは5つの派閥へと分化し、各派閥を率いる存在として5人の法務官が登場した。


以降はこの新ファイレクシアの法務官をメインに解説する。


特徴

「新たなるファイレクシア」の神話レアとして登場。各色に1枚ずつ存在し、それぞれ自軍に大きなメリット、相手にそのメリットと対になるデメリットを与える。
詳細は「ファイレクシア(MtG)」も参照。


登場当初は「書いてある事こそ強いが使い勝手が悪い」と言う外れ神話レア扱いされていた。除去耐性が無い事、ライバルに強力なタイタン・サイクルがあった事も向かい風。


だがその後、相性の良いデッキを得た事で評価は大きく変わって行く事になる。


白の法務官

大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite (5)(白)(白)
伝説のクリーチャー-ファイレクシアン・法務官
警戒
あなたがコントロールする他のクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。
あなたの対戦相手がコントロールするクリーチャーは-2/-2の修整を受ける。
4/7


「機械正典/Machine Orthodoxy」の指導者であり、自身を頂点とした階級社会を築き、「銀白の刻文/the Argent Etchings」に刻まれた教義に沿って統一を目指している。
現在はウラブラスク以外の法務官を従え、新ファイレクシアの支配者として好き勝手おちょくってくるアショクにカリカリしながら全次元を「完成」させることを目論んでいる。


能力は味方全体強化+敵の全体弱体化。
いかにもウィニー向けの効果の癖に7マナと有ってハズレア扱いされていた。


が、次のイニストラード・ブロックが出ると評価が一変。
環境のトップメタがタフネスの低いモンスターを並べるビートダウンであり、そういったデッキに対しては全体弱体化が凄い勢いで刺さるため、「出せば勝ち」であったのである。
出して即除去されたとしても、相手の場のタフネス2以下のクリーチャーは一掃されており、大幅有利。


もちろんビートダウンに対して悠長に7マナ溜めている暇などないが、幸いにして《出産の殻》や《心なき召喚》と言った、このカードを出しやすくするカードも多かった。
スタン落ち後も相手のシステムクリーチャーを除去しつつ味方の打点を上げられるという特徴からリアニメイトなどの踏み倒しとセットで見られるカードである。


愛称はノーン様、もしくはイカ娘。
一応女性だが、貧にゅ…あれ?何か力が抜けていく…。


青の法務官

核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur (8)(青)(青)
伝説のクリーチャー-ファイレクシアン・法務官
瞬速
あなたの終了ステップの開始時に、カードを7枚引く。
各対戦相手の手札の最大枚数は7少なくなる。
5/4


「発展の動力源/Progress Engine」の指導者であり、効率よく完成化する手法を日々研究している。
ファイレクシアの聖典を修正した「大いなる合成/The Great Synthesis」を規範として、多元宇宙への進出も目論んでいる。


能力は相手ターンの最後に相手の手札を0にし、自分のターンの最後に手札を7枚追加。
しかも瞬速を持ち、出せれば圧倒的なアドバンテージを得られるのは間違いない……が、あまりに重い。


スタンダードでは運用が難しい上に、超強力除去である《四肢切断》にも弱く、使いにくかった。
よりカードプールが広く早出しがしやすいレガシーのリアニメイトに居場所を見つけ、それなりに活躍していたのだが、
後に《グリセルブランド》に居場所を奪われる。


現在の主戦場は特殊な多人数プレイである統率者戦。面白い動きのデッキを構築出来る。


黒の法務官

囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred,Whispering One (5)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー-ファイレクシアン・法務官
沼渡り
あなたのアップキープの開始時に、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
各対戦相手のアップキープの開始時に、そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。
6/6


「七人の鋼の族長/Seven Steel Thanes」の指導者。ただしこの派閥は常に「機械の父」の座を賭けた熾烈な権力闘争を繰り広げており、シェオルドレッドでさえもその実力によって現状頂点に立っているに過ぎない。
彼らが規範としているのはヨーグモスが記した「真実の教典/The True Scriptures」であり、指導者を信仰対象とする機械正典を危険視している。


能力は毎ターン無条件でリアニメイトした上、相手クリーチャーを問答無用で生け贄にさせる。
黒なので墓地に簡単にクリーチャーは貯まるから簡単に発動出来る。
が、沼渡りのインパクトがあまりに強く、発売前からネタキャラ・萌えキャラ扱いされ過小評価されていた。


いざ発売されると、出産の殻デッキとの相性が抜群過ぎたため、採用率は普通に高かった。


赤の法務官

隠れしウラブラスク/Urabrask the Hidden (3)(赤)(赤)
伝説のクリーチャー-ファイレクシアン・法務官
あなたがコントロールするクリーチャーは速攻を持つ。
あなたの対戦相手がコントロールするクリーチャーはタップ状態で戦場に出る。
4/4


「静かなる焼炉/Quiet Furnace」の指導者。
この陣営には感情を司る赤マナの影響を受けたことでファイレクシアと相反するはずの感情を持つようになった者が多く、ウラブラスクはその多様性を陣営の強みと結論付け、それを活かした形での完成化を目指している。
その方針上、画一的な支配を目論むエリシュ・ノーンを危険分子とみなしている。
また、自身の管理する溶鉱炉階層に避難してきたミラディン人を放置しているが、その理由は不明。


性能は実質5マナ4/4速攻持ち。弱い訳が無い。更に相手の出たばかりのクリーチャーはブロック不可。
マナカーブ的に各種タイタンにとって最高の相方役。
……と言うか普通に強く、ネタになる所がない。当初の記事では無理やり弱い事にされていた。


ただ、あまりに普通であったため、スタン落ち後は一番価値が落ちた。
下の環境では「普通に強いカード」はあまり需要がなく「壊れカード」と「個性のあるカード」ばかりなので……


緑の法務官

飢餓の声、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Voice of Hunger (6)(緑)(緑)
伝説のクリーチャー-ファイレクシアン・法務官
トランプル
あなたがマナを引き出す目的で土地を1つタップするたび、あなたのマナ・プールにその土地が生み出したいずれかのタイプのマナ1点を加える。
いずれかの対戦相手がマナを引き出す目的で土地を1つタップするたび、その土地はそれのコントローラーの次のアンタップ・ステップの間にアンタップしない。
7/6


「悪意の大群/Vicious Swarm」の指導者……と言いたいところなのだが、方針が弱肉強食のため実際に管理する気は全くなく、完成化して彼の右腕となった「グリッサ/Glissa」が事実上指導者となり、組織化を考える者を処罰している。


性能は自軍のマナは二倍にし、敵はテンポがかなり遅れるが、8マナとかなり重い。


オチ担当。法務官の中で最も採用率が低く、今に至るまで採用デッキは非常に少ないまま。
ライバルがタイタン・サイクル最強の《原始のタイタン》だったのがあまりに厳しい。
「モミール・ベーシック」と呼ばれる特殊フォーマットでは活躍の余地がある。このフォーマットは簡単に言えばランダムに出てくるクリーチャーで戦うルールなのだが、もちろんこのルールで出すにしてもマナが必須。
その為こちらの出せるマナが単純に2倍、相手の動きが大幅に制限されるこいつとの相性はとても良い。




その後―各次元に忍び寄る影―

――そして新たなるファイレクシアの誕生から10年近くの時が経ち、「それ」は突然姿を現した。


巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Monstrous Raider (4)(緑)(緑)
伝説のクリーチャー-ファイレクシアン・法務官
トランプル、速攻
あなたがパーマネントやプレイヤーの上にカウンター1個以上を置くなら、代わりに、そのパーマネントやプレイヤーの上にそれぞれその2倍の個数のその各種類のカウンターを置く。
対戦相手がパーマネントやプレイヤーの上にカウンター1個以上を置くなら、代わりに、その対戦相手はそのパーマネントやプレイヤーの上にそれぞれその端数を切り捨てた半分の個数のその各種類のカウンターを置く。
6/6


ファイレクシアとは縁もゆかりもないはずの北欧神話モチーフの次元「カルドハイム」にヴォリンクレックスが出現。
突如として登場が発表された際は、多くのプレイヤーを震撼させた。


特徴(新サイクル)

「カルドハイム」から1人ずつ登場していった、5人の法務官の新しいサイクル。
いずれも自分にメリット、相手に対になるデメリットを与える能力を持つことは以前のサイクルと同じ。
ただしデメリット側が色の役割からズレていることも多かった旧サイクルとは異なり、両方が色の役割に沿ったもの担っている。


なお、カードの解説は各法務官の個別記事にて。


動向

ヴォリンクレックスは周囲の生物を捕食することで自分の肉体にできる性質を活かし、カルドハイムに侵攻して《樹の神、エシカ》から世界樹の精髄を奪取。
その精髄は新ファイレクシアで生育され、次元を渡るための紛い物の世界樹である《侵略樹、次元壊し》となった。


更にファイレクシアの他次元への出現は留まる所を知らず、「神河:輝ける世界」ではジン=ギタクシアスも登場した。
ストーリーでは神河の「神/Kami」をサンプルとした何らかの実験に躍起になっていたが、その成果は思わぬ形で披露され、多くのプレイヤーに衝撃を与えた。


続けて「ニューカペナの街角」ではウラブラスクが登場。異端の肩書に違わず、ファイレクシアの思想を私物化し、自らを頂点とした統一を成さんとするエリシュ・ノーンへの反逆を企てている。
テゼレットの助けを得てファイレクシアと所縁のあるニューカペナへと向かい、そこでビビアン・リードと接触する。


そして「団結のドミナリア」では本格的に侵攻を開始。
脅威となりうるカーンと酒杯を排除すべくシェオルドレッドがドミナリアに送り込まれ、自身の軍勢と潜伏工作員と共に甚大な混乱をもたらす。


最後に新たなサイクルの締めくくりとして、「ファイレクシア:完全なる統一」でエリシュ・ノーンが登場。
かつてのカーンに代わり「機械の母」を僭称し、自らを頂点とする「完全なる統一」を成さんとする。
しかしその内心ではアショクが見せた悪夢によって自身が抱く恐怖を自覚させられ、その原因であるエルズペスの排除に躍起になっている。


機械兵団の進軍

機械兵団の進軍では、両面カードとして5人の法務官がそれぞれ登場。いずれも変身すると英雄譚となり、Ⅲ章の能力によって再び第1面として戦場に戻る。
こちらもカードの解説は各法務官の項目にて。


しかしその内情はとても一枚岩とは言えず、シェオルドレッドはウラブラスクと組んで反乱を計画。ギタクシアスはノーン側に付いているが、内心ではその方針を疑問視している。



余談

その他の法務官

ここまでファイレクシアの法務官について解説したが、実は他にも《Ebon Praetor》《血なまぐさい法務官/Sanguine Praetor》という2体の法務官が存在する。


ただしそれぞれ「フォールン・エンパイア」と「ギルドパクト」のカードであり、ファイレクシアとは何ら関係ない。
名前に「法務官/Praetor」とあるので付けておいた程度の認識で問題ないだろう。なお1度目のオラクル更新でうっかり元のタイプであるアバターを消してしまったため、改めてアバター・法務官に変更されている




-Φ-ㅤ追記・修正は、生皮を剥がされ機械の体を手に入れて「完成」した方のみお願いします。ㅤ-Φ-


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  • ジンさんの元ネタって多分ギックスだよね、シュオルさんはサーヴォっぽい。法務官ってもしかして全員旧ファイレクシアの幹部の生まれ変わりなのかな -- 名無しさん (2014-04-28 23:42:53)
  • 集団変身でエルドラージ落と子トークンから法務官を呼び出すネタデッキ作ったけど、決まると超気持ちいいww -- 名無しさん (2014-06-19 15:59:13)
  • ヴォリンクレックスはモミールベーシックで生きる道を見つけた模様 -- 名無しさん (2015-02-09 15:27:30)
  • モミールとかランダムやないか -- 名無しさん (2015-05-08 00:41:58)
  • 名前が覚えにくい伝説のクリーチャーサイクル暫定1位 -- 名無しさん (2015-10-01 21:55:22)
  • ヴォリンクレックスは統率者で使える -- 名無しさん (2017-02-15 08:59:32)
  • ウラブラスクは新Φとは相反する「自由・(権力や横暴への)抵抗・憐憫」と赤に合致した性格なのに全然目立出なかったの悲しい -- 名無しさん (2021-05-29 20:33:48)
  • アリーナでは飢餓ックスに相手の除去使わせてマナ縛って、返しのターンでジンさん呼ぶクソリアニメイト使ってる -- 名無しさん (2021-06-21 08:39:54)
  • 新ジンギタクシアスも参戦、2,3年で完結するメガサイクルになるのかな -- 名無しさん (2022-01-27 15:09:59)
  • 総合相談所の項目議論用スレッドで、項目名を「法務官/Praetor(MTG)」に変更することを提案しました。反対意見が無ければ5月28日以降に実行します -- 名無しさん (2023-05-21 23:44:30)
  • ↑個人的には「新ファイレクシアの法務官」の方が良い気がしますがいかがでしょうか?(新ファイレクシアの五人以外にもクリーチャー・タイプが「法務官」のカードが「Ebon Praetor」、「血なまぐさい法務官」。ファイレクシア繋がりでも旧ファイレクシア時代の「ヨーグモスの法務官、ギックス」があるので……) -- 名無しさん (2023-05-22 00:38:07)
  • Φの法務官とは何か?を説明するために「法務官/Praetor(MTG)」にしておきたいです。Φに関係ないものは別途項目内で言及しようと思います -- 名無しさん (2023-05-22 22:23:03)

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