ディーの日記 1583年5月23日

ページ名:ディーの日記 1583年5月23日

1583年5月23日 木曜日 午前10時半頃


 エドワード ケリーは昨日に再び余の家に来て、前に定められていた11の場所の土を持ってきていた。余らはいと高き神のさらなる喜びのためと、余らの他の活動に関する事柄を進めるのを望んでおり、そのような意図の祈りを、小礼拝堂と余の机の両方で行った。また、エドワード ケリーが無事に帰還した事と、知事とその部下らから最近、余が採掘権の利益を受け取った(余はこれを彼らの心への神の奇跡的な働きと考える)事への感謝もし、それからアルベルト ラスキについて述べようとした時に、エドワード ケリーは遠くでメロディーと、さらに多くの以下の言葉による歌声を聞いた。


水晶玉


歌「Pinzua*1 Lephe ganiurax Kelpadman pacaph」


 やがて、幕が引き上げられ、透明な白っぽい蒸気が現れたが、火は無かった。 その後、前のように3人が来た。
ミカエル「地は光の敵らの悪を受胎し苦闘し、それゆえ告発される。なぜなら、ここは破滅と闇の子宮の中だからである」
ウリエル「それは我らには下品で不快である」
ラファエル「それは震えにより、自らを懲罰している」
ケリー「彼らは何かを探すかのように見渡しています」
ラファエル「神は『veh』と言ったが、聴いたものではない。我らは悲嘆を見ているが、神は惨めとは感じていない。ゆえに、その聖なる方により我らは聖別されんことを。なぜなら、我らはこの御方の中で聖別されるからだ」
ミカエル「そうあらん事を」
ケリー「彼はこの場所でいつも吊るされている全ての物を引き抜いていき、今は彼らはテーブルと椅子を運んでいます。そして椅子があった場所には、今は吊るすために立っている天蓋か布が見えます」
ミカエル「古き道は静まり、新しきものが始まる」
ケリー「今、天幕の辺りを雲のようなものが来ました。天幕はとても美しく、その底部には全てが宝石で覆われています。そして中部はカーバンクル石のようなもので取り囲まれ、最初のものよりも大きくなっています」
ミカエル「これは」
ウリエル「それは」 2人はそう言うと、家の周囲を指さした。
ラファエル「我らは」
ケリー「彼らは、玉座や裁判長の席のような御座を持って、組み立て始めました。その背後は壁に付けています」
ミカエル「季節の間、覆われるように。(それから3人全てが言う)神よ、その義は永遠に」
ケリー「そして、御座からは煌く火の光が来ました。御座から光線が来て、ラファエルの頭を通り抜けて、その口から出ているように見えます。他の2人は跪いているように見えます。ミカエルは彼の右で、ウリエルは彼の左です」
ラファエル「我は(主よ)語るであろう。なぜなら、それは神が命じた義だからである。
 汝の(世俗の者よ)無分別は、足元で踏み潰される。神は(我では無い)、汝の罪は許されたと述べた*2
ディー「祝福された神よ、その憐れみへの我らの称賛は永遠に。なんと喜ばしい知らせか」
ラファエル「(主は述べられた)我が訪れる者を、我は清める。他のものがその年齢や汚れにより腐敗した時(それらは今や最も高い段階である。我はそれらを1フィートも遠くには動かさないようにするであろうと主は述べられる)、汝の枝は現れ始めて、我が栄光のために我は汝を繁栄させるであろう。そして我が証言は真実であり、我が契約の言葉は義である。我が道は棘が多いが、我が住居は心地よい*3。我が手は重いが、我が助けは偉大である。我の中に汝は安らぐがよい。我から、そして我の中に、我は汝を慰める者(聖霊)だからだ。そして、汝の心を別の力によるように持ち上げよ。我を新たな民と考えるなかれ、我は汝の新たな神では無いからだ。終わりまで我と共にあれ。我は汝と始まりよりあったからだ。汝に対して誰が起き上がろうとも、(見よ)我は汝と共にある。
 汝の父祖らは闇の中に住んでいたが、なおも蘇っている。真に汝の父祖らは光の中にあったが、なおも彼らは真理を見なかった。だが地の国々は見よ、この御方から我らは起き上がったと言い、我は知られるであろう。我は有りし者。それゆえ、喜ぶのだ」
(3人全ては言った)「(主よ)我らは自らの不義のゆえに滅びよう(そして彼らは跪いた)。だが、御身の中にて、我らは創造され、御身の中にて、我らは再び起き上がろう*4。Huseh Huseh Huseh garmal, Peleh Peleh Peleh pacáduasam」
主「汝らが共に集まり、その心を引き上げたのを喜ぶ。我は汝の目を開け、耳があるならば聞けと言った(我らは震えた)。この憐れみはイスラエルから決して消え去る事は無い。
 悪しき者は去り滅びよう。
 汝、冒涜者と悪の働き手よ、去るのだ。ここは聖別とともにある栄光、義の場所だからだ。我は汝の質問に答えよう」


 注記。かのポーランドの君主が先ほど、まず余に質問状を提出しており、回答を望んでいた。君主は余にこれらの質問を残していた。
 1. ポーランド王ステファンの寿命について何が言えるか?
 2. その王位継承者はアルベルト ラスキかオーストリアの家(ハプスブルク家)の者か?
 3. シレジアの宮中伯*5アルベルト ラスキは、モルダビア王国も得られるか?


天使「神に感謝せよ。汝の質問は受け入れられた。我らは自らの速度と共に汝と御身の速度を求めるが…(判読不能)
 汝は支配者を持ち、我らはその口と書記であり、我ら無しには神を聞く事は出来ない。また、我らも自らでは聞く事が出来ない。
 第1の質問は考慮せよ。第2の質問は尊重せよ。第3の質問は自らで測れ。
 汝の過去や未来は既に定められており、神の過去、現在、未来は我らは決められない。神の目的は計り知れず、それでいてその目的は汝の中にある。ゆえに、汝が呼ばれた時には、命ぜられた事をなせ。だが神の建設物には何の形も定めるな。多くの風が来るが、それらの怒りは無益なものである。征服すべきは汝自身であると言われる。
 この目的のために、これらの国々を見るために、誰がこの君主の父を定めたか、それとも誰がそれを防いでいるか? たとえ、息子*6を与えられた父にすらも、神の選んだ御手としてあるのだ。
 真に丘は血で覆われるであろう。谷は形無き杉の木々を取るであろう。彼(アルベルト)はこれらの場所を見るが、その終わりは知らない。



 彼はその不在という意味では死者である。だが神が聖別した者らに栄誉を与えよ。主が汝らは時が満ちたならば我が民を統治せよと述べたようにである。そしてこれは太陽の軌跡である。その時、彼は王よと呼ばれるであろう*7
 汝が山々を運んでいるように思える時、汝は……(判読不能)を触れている。見よ(主は言われる)姦通は蔓延らず、高価な宝石は取り去られ、テーブルは血で覆われ、彼らの日々の毛布は引き裂かれよう。
 汝が何を手に取るにせよ、まず最初にそれを見て、それが義によるものと見たならば、汝の手に取れ。それは許されているからである。
 主は言われた。我は汝らに力を与え、汝らの仲間は火のようであれと。我が御名のために、汝は力ある者らに対して勝つであろう。だが、プライドには気を付けよ。
 この異邦人*8に対して、多くの魔女、妖術師、真に多くの悪魔らが立ちあがっている。そして彼らはこの者に勝つであろうと述べている。だが何故か? 彼の混乱を熱心に求めている者がいる。だが、我は彼にその望みを叶えるであろう。彼は多くの者に良き行いをなすであろう。汝の名は1つの書の中にある*9。それゆえ、恐れずに共に愛し合え。


 彼らは起き上がり、言うであろう……*10
 異邦人らと話す。だが我は……
 我は彼らを自らの場所から放逐するであろう……
 遠くに埋められた骨……
 彼らは……に対して復讐をなし、
 彼ら自身の下劣さの中に……
 全ての者は……を見る。なぜなら、それは栄光の……
 幸いなるは、その顔が記され……た者である。
 ……は働きの貫く炎である。
 我はこの君主(主が言われる)……へと動かすであろう。
 簡潔に述べよ。我に……の助言を与えたまえ。
 我への企みに対して助言し、 
 見よ、これらは汝に示され、小さな友情はむしろ……
 強制された行い(汝が義とともに告白したように)は……
 良く、真に彼らはそれに不平を始めるなら……


 では、待っているこれらに時をもたらすとしよう*11。恵みの永遠の慰めと、完全な愛を持つ御方は、汝と共にある。汝を愛するこの御方に名誉と栄光を与えよ。
 汝の教師を信じよ。汝の全ての要求は答えられた。
 我ら自身については、汝と共にあるのを望む。そして我らに属するものは、汝も同様に持つであろう」
ケリー「彼らは水晶玉の前に全て幕を下ろしました。この幕は打たれた黄金のようです(他の幕はこれが行ったように全てを覆ったりはしなかった)」
ディー「三位一体の我らの永遠にして全能の神が、永遠に祝福されん事を。アーメン」




以下に続くのは、相似した新たなる地についての第六の神秘(と聖なる)の書である。


ディーの日記 1583年5月28日
↑ ディーの日記


*1 ディー注。このPiunzuの後ろの「a」は、余らが英語のbaladsで用いるような音である。また、downの言葉がdownaの音をするようにである。
*2 ディー注。贖罪である。
*3 ディー注。棘の道、3月24日の日記を参照せよ。
*4 ディー注。神の義と比べたら天使も不義である。
*5 自国領内で王と同等の特権を持つ貴族。
*6 ディー注。アルベルト ラスキである。
*7 ディー注。アルベルト ラスキの支配の預言である。もっとも、彼は神へと自らの心を改め、神を崇める事を常に望まずにいたが。
*8 ディー注。アルベルト ラスキの事である。
*9 ディー注。アルベルト ラスキの名前は、我らの名前と同じく1つの書の中にある。
*10 以下の文は判別不能な箇所が多くて、ほとんど意味をなさない。
*11 ディー注。余らは今、昼食が出来たという知らせをしばしば聞いているので、彼は終わらせる事にした。