オカルト哲学 4-8

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霊の書


 (ほぼ悪霊を用いている)魔術師らの間で、霊を召喚する前にある書によって聖別する特有の儀式があり、この書は霊の書(Liber Spirituum)と正当に呼ばれている。これについて私はここで少しだけ話すとしよう。
 この書は聖別された悪霊らの書で、儀式的に構成され、その名前と権能があり、特定の聖なる誓約によりこれらの霊は縛られ、ここに記されている霊らは(召喚されるべく)準備され服従しているのである。


 この書は、多くの者が処女紙と呼ぶ、以前には使われていない最も純粋で清澄な紙により造られる。そしてこの書は以下のような方法により書かれるべきである。本の左側には霊の像を、右側にはその印章を、その誓約を上に加えて書き、さらに霊の名前、威厳、階級、その権能と力も書き記す。多くの者は印章や像を省いているが、これらを無視しない方が効果が高まる。


 さらに、これらの霊が属し、従い同意し、それらの場所、儀礼、序列が当てはめると思える星々の時間や場所の状況にも従うべきである。


 この書が書かれたら、よく縛られ、装飾をなし、印で封じてから安全な場所に保つべきである。そして、意図しなかったり、作業者が危険な場所で、聖別した後にこの書を開く事が無いようにせよ。さらにこの書は可能な限り恭しく保つべきである。不敬な精神は、腐敗と冒涜によりこの書の徳を失わせるからである。


 次に、この聖なる書が先に述べたような方法により造られたら、以下の2つの方法のいずれかにより書を聖別する。その1つは、この書に書かれている全ての霊らを(魔術の)円へと、私が先に述べた儀式や序列により呼び、さらに聖別すべき書も用意し、それを円の外で三角形の中に置く。そしてまず最初に、霊らの前でこの書の中に書かれている誓約を全て読む。そして円の外で三角形の中に置いた書を聖別する。まず霊ら全てに、それらが描かれている像や印章のページで手を置かせて、特別なものと普遍的な誓約をさせて確言し聖別する。これらが行われたら、書は取り上げて片付ける。そして、私が先に述べたように保管する。それから霊らは儀式と序列に従って退去させる。


 この霊の書を聖別する別の方法もあり、それはもっと簡単であり、あらゆる効果を生み出すのに、より効果的であるが、例外として書を開いても、霊は常に見えるように現れるとは限らない。そしてこの方法は以下のようなものである。先に述べたように霊の書を造るが、最後にはそこに全ての霊らが縛られる召喚、拘束、強固な呪文を書く。それから、この書は2つのテーブルあるいはラメンの間に置いて、それらの内側には、先に私がヨハネの黙示録から書き記した2つの神の聖なるペンタクルを描く。そしてその最初のものを、書の最初の部分に、2つ目のを最後の部分に置く。この方法により書が完成したら、先に私が述べた術に従った十字の方法により準備した円の中へと、晴れた清澄な時にもたらす。そして書を開いたら、先に聖別についてで述べたような儀式や方法により聖別する。これらが行われたら、この書に書かれている全ての霊らを、書に書かれている誓約によって、その序列と階級に応じて召喚する。これらの霊は3日以内に連れてきて、服従を確言させ、書が聖別されるようにする。それからこの書を清潔なリネンの布で包んで、円の真ん中へと埋めて、速やかに塞いでから円を破壊する。それから霊らの退去の許可をして、自らも日の出前に退散する。それから3日後の夜中頃にこの場所に戻ってきて、新たに円を描き、跪くと神に感謝の祈りを捧げてから、貴重な香を焚いて、穴を開けて書を取り出す。そして書を保持し、開かないようにして、霊らを序列ごとに退去させ、円を破壊し、日が昇る前に退散する。そしてこれが聖別の最後の儀式、方法である。これにより、書いたものや試みで利益を出せるようになり、(儀式の時には)霊らの方へと向けて、先に示したように2つの聖なるラメンかペンタクルの間に置くようにする。


 そして作業者は、この聖別された書で作業する際には、霊らが最もトラブルを起こしにくい、晴れた季節に行うようにする。そして自らを霊の軍団に向き合わせ、記されたように書を開き、汝の望みのために霊らをその確証させた誓約により、さらにその印章と像の名前により召喚する。そして望んだ結果を得たら、霊に退去するよう許可を与えるべきである。


オカルト哲学 4-9
↑ オカルト哲学 第四の書