幻視の短期コース 第四章

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第四章 ヴィジョンをテストする
 

 あなたが幻視で得たヴィジョンや出会った様々な物をテストするのは一般的には良い考えである。究極のテストはもちろん、あなたの作業か得た結果に対しての、性質、継続性、価値の批判的吟味である。だがそのようなテストは作業が終わった後にのみ行われよう。他の技法はセッションの初期の段階で何かが間違っていると判断できる。その後にあなたは、問題に対して適切な対処をしたり、必要ならばセッションを即終えて、あなたのエネルギーを他の時のために取っておく。
 

 最も信頼のおけるテストの技法は、黄金の夜明け団の大五芒星や大六芒星の儀式の象徴を使う事である。だが、この技法の効果を発揮するには、あなたがこれらの儀式に熟練した経験を必要とする。あなたがこれらを用いた経験が無ければ、テストのために使う前に、しばらく魔術の空間で実践を行う。

 この技法の限界は、幻視に用いた力が魔術に使われてきた伝統的、慣習的なもののみ有効なことだ。すなわち、エレメンタル、惑星、黄道十二宮の諸力だ。力の性質が未知なるものの場合や、本質的に混合された性質の場合、他の技法を使うべきだ。
 

 あなたの鏡の中に魔術の領域のイメージを堅固に得たら、あなたが招聘した力に応じた五芒星、六芒星を目の前の空間に白い光で描く。力の神名を何度か振動させながら唱え、それから鏡に象徴を投射する。鏡が適切にこの力で「調節」されていたら、五芒星や六芒星は吸収され、何の効果も無いか、形がはっきりと明るくなるようになる。だがイメージが暗くなったり、ゆがんだり、完全に破壊されたら、何かが悪いと判断できる。あなたは追放の儀式をしてから、初めからやり直すべきだ。
 

 同様に、あなたが鏡を門として使い、どこかの領域へ入ったとする。あなたはこの領域の主要な物や、自らをガイドとして現れた者に対して相応しい象徴を投射する。どちらの場合にも正しい相手なら、物や存在に何の効果も無いか、明るく大きく堅固になる。偽物や欺く存在は、縮まったり、歪んだり、完全に消えるだろう。
 

 魔術の存在は、これらのテストを受ける事に対して不満を感じたりしないだろう。これらのテストをする事で、実際上はそれらを祝福するからだ。もし存在があなたに対してテストしないように述べたら、それ自体が何か悪い徴である。
 

 あなたは常に五芒星や六芒星の「招聘」をテストに使い、決して追放の方を使わない。追放を存在に使うことは、これらの招聘した諸力を退去するよう命ずるのと同等であり、あなたの努力を無価値にする。
 

 次の二つの補助的なテスト技法は、魔術師が正しく働くよう「意思」するのに依存している。なぜこれらが働くかの明らかな理由は無いが、両方とも一般的に働く。これらの最初のものは、黄金の夜明け団の位階のサインで、二番目のものは惑星のヘブライ文字である。
 

 幻視に位階のサインを使う考えの根底にあるのは、フリーメイソンリーの儀式や挨拶で使うのと同じである。あなたが会った霊に対して、サインを示す事により、その位階の「秘密」と関連するエレメントの権利を主張する事になる。霊は彼もまた位階の秘密に対処する資格があるのを示すために同じサインで返答をしなくてはならない(位階のサインのイラストはクロウリーの「Oの書」やリガルディのThe Golden Dawnにある)。
 

 霊が招聘したエレメントのための相応しいサインを実践できたら、あなたのヴィジョンは正しい事を示している。霊が実践できなかったり、適切に行わなかったり、形が崩れたりしたら、何かが悪いのを示している。だがそれは偽る霊と対処している必要条件の証拠ではない。特に、その霊がすでに五芒星、六芒星のテストに受かっている場合はそうだ。むしろ、これは対話をはっきりとさせるだけの魔術のエネルギーが足りない可能性の方が高い。最良の方法は、あなたが招聘した力のための神名を振動させながら何度か唱え、それから再びサインを行うことだ。霊がなおもサインを正確に実行できなかったら、セッションを即終わらせるべきだ。
 

 サインを交換し合うのはまた、内なる同意があなたとテストされる霊との間であるのを含んでいる。すなわちこれらを行う事で、あなたは霊に対して支配するのでもなく服従するのでもなく、対等で信愛とともに対処すると同意する。あなたはまた、両者とも「同じ友愛団のメンバー」、自らを「神」(あるいは、あなたが考えるどの神性でも)を求める実践者の仲間の中で働いていると認めている。あなたは決してサインの交換をこの共同体に属さないと知っている霊や、あなたが支配の立場を維持しなければならない相手、つまり悪魔や純粋な「エレメンタル」に対して行ってはならない。反対に、あなたはサインの交換をした霊を決して支配しようとしてはいけない。この霊はあなたを強制によらず自由意志により助けると考える。同様の敬意を相手に対しても与えるべきだ。
 

 時には、あなたのサインへの返答として、霊はあなたが使ったのを繰り返した後に、他のサインを追加で与える事がある。これは霊がエレメントが混合された性質であったり、あなたが働いているのよりも、高い「位階」の本質であるのを示している。第一の場合の例えとして、あなたが地のエノキアンタブレットの低位の天使達の中の一つの天使を招聘したとして、あなたはセトのサインをしたとする。天使は同じサインを返すのを期待されるだろうが、もし天使が火の低位の天使だったら、これらに加えて火のサイン(ソム アエシュ ネイト女神)も行うだろう。後者の場合の例は、地のタブレットの上位者は、セトのサインをしたあとにLVXのサインも加えるだろう。
 

 LVXのサインは特殊なケースである。これらの使用は霊が神性に直接属しており、「善」の性質があるのを示している。だがどんな特別なエレメンタルや惑星の性質に対してもテストしない。惑星や黄道十二宮に関連する霊をテストする場合、相応しい六芒星と組み合わせてこれらは使われるべきだ。あるいは霊の博愛に疑問がある場合はいつでも使用する。エノキアンの天使全ては、ヘブライ系の大天使らと同様に、これらのサインを行える。
 

 黄金の夜明け団の体系には、惑星に関連する位階のサインは無い。実践者はLVXのサインをすれば、通常は充分である。だが、霊のテストのための効果的でエレガントな惑星のサインを作りたいと望む者は、Melitta DenningとOsborn PhilipsのPlanetary Magickを参考にするとよい。
 

 テストの最後の形式は、私の意見では、最も信頼がおけない。私自身はこれを使っておらず、自らの判断の方に信を置いている。だが、これらを実験していきたいと望む者のために記そう。
 

 黄金の夜明け団の達人達は、どんな作業においても、見えたヴィジョンが常に招聘した力の真の反映ではなく、見者自身の精神や感情の投影や建設物である危険があるのを認めていた。彼らはこれらの投射を惑星に関連させて区別させた。
 

タイプ 惑星 ヘブライ文字 タロット
記憶 土星 タウ ת 世界
建築 木星 カフ כ 運命の輪
怒り 火星 フェー פ
虚栄やエゴ 太陽 レーシュ ר 太陽
喜び 金星 ダレット ד 女帝
想像力 水星 ベート ב 魔術師
思考の迷い ギメル ג 女高祭司


 あなたの幻視にこれらの要素が影響を与えているという疑いがあれば、関連するヘブライ文字やタロットの大アルカナカードを情景へ投射させる。情景が実際あなたの疑うような投射だったら、暗くなったり崩れたり消えるだろう。
 

 私の個人的な感じでは、外的な力を幻視へ投げ込むのは、問題を解決するよりも、さらなる問題の原因となる。同様に、投射のタイプに応じた諸力を招聘するのは、それを除去するよりも強化するように思う。だが、あなたの場合にはそうでないかもしれない。あなたが望むなら試してみて、それが働くか見よ。

 

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