オカルト哲学 4-2

ページ名:オカルト哲学 4-2

霊の名前について


 ゆえに惑星を司る知性体らの名前は、このように構成されると知るべきである。惑星の上昇から、(ホロスコープの)様々な角度を通じての諸宮の通過に従い、また、惑星そのもののアスペクトより様々な角度から、アセンダントの角度より計算をなし、世界の図(ホロスコープ)より文字を集めよ*1。似たような方法により、悪霊の君主らの名前も造り出せよう。これらは司る全ての惑星を、逆行する順に集めていき、諸宮の順番を第7ハウスから逆に進む事で投影は造られる。次に、多くの者らが世界魂と考える至高や高次の知性体の名前は、世界の像の東西南北の4つの方角*2より先に述べた方法により集める。反対で対照的な方法は、東西南北の大悪魔、悪霊の名前を知るために用いられる。似たような方法で、汝はサクシーデントのハウスの4方から、空を支配する大霊らの名前を理解するだろう。また、善霊らの名前は、アセンダントの角度から始めた順番に進む諸宮から計算して得られ、悪霊の名前については逆の方法をなす事で得られよう。


 また汝が観察すべき事として、悪霊の名前は悪霊だけではなく善霊(天使)の名前から取り出す事もできる。そして汝が図表*3を得たら、第2階級の善霊の名前と共に、君主や統治者の階級より悪霊の名前は取り出す事が出来よう。だが汝が第3階級の善霊の名前や、統治者の悪霊らの名前の図を用いるなら、これまで述べたやり方でこれらを取り出したら、この図にせよ、天の図(ホロスコープ)からにせよ、それらから得た名前は、悪霊、地獄の階級の御使いらの名前である。


 またさらに注意すべき点として、第2階級の善霊の図を用いたら、取り出した名前は第2階級のものである。そして、悪霊の名前を取り出したら、それらは統治者の上位の階級のものである。そしてより高い階級の悪霊の名前を用いたら、同じ階級のものとなる。それゆえ、第3階級の霊や、善霊や悪霊の御使いの霊らの名前の図を用いたら、取り出した名前は地獄の(同じ)階級の御使いの霊らの名前となる。


 だが多くの魔術師、少なからぬ権威のある者らが、ラテン文字へと拡張したこの種の図を持っている。この図によって彼らは、善霊と悪霊のどの霊の名前も、権能や効果の名前から先に述べたようなやり方により取り出していた。権能や効果の名前を用いて、文字の列より、それ自身の行から、それら自身の星の下でである。そしてこの実践について、トリスメギストス(3重に偉大なヘルメース)は大いなる創始者であり、この種の計算をエジプト文字から編み出した。そして、これらは他の言語の文字から行うのも、適切ではないとは言えないだろう。理性は諸宮へと割り当てられており、霊の名前を得るのに関して、彼の書は真に唯一現存するものだからである。


 それゆえ、霊の聖なる名前が何であれ、力と秘密により、真に正当に見つけられ、それらはそれ自身では霊の名前では無い母音(に子音)を配置し、それにより真の名前、正しい言葉を作るのである。それでは、この術はこのようにして完成させ、もたらされよう。まず第1に、第2の階級の議長、支配者らの霊らの名前を見つけるために、天の図(ホロスコープ)の計算により得た母音文字を配置する。そして善霊の場合は、星々を観察して文字を作り出し、それらをこれらの序列に従って配置する事で効果をもたらす。まず、第11ハウスの角度から、第1ハウスにある星の角度を引く。その残りをアセンダントの角度に足していき、そこで得た角度の文字から、最初の文字の母音の部分が決まる。そこから、数と序列に従って、これらの文字を計算していく。第1の序列にある星が落ちる場所にある母音が、第1の文字の母音である。その後に汝は第1の星から2番目の星の角度を引き、その残りをアセンダントから足す事で第2の文字の部分を見つけるであろう。そしてこの部分から汝は第2の母音を計算し、この第2の星が落ちる場所にある母音が、第2の文字の母音となる。このように続けて、先の星の角度から次の星の角度を引いていく事で、汝は全ての文字を常に探し出せよう。また、善霊の名前の計算全ては、宮の順番に従って計算しなくてはならない。そして悪霊の名前の計算では、善霊の名前が第11ハウスの角度から取られたように、こちらでは第12ハウスから取られる必要がある。そして第10ハウスの角度から始める事で、諸宮を順に計算していく。


 だが図から取り出して母音を配置するのには別の方法もある。ここでは、名前を構成する文字の特定の数を計算し、図の最初の文字か取り出した文字の列から数え上げていき、そこで見つけた文字を名前の最初の文字としする。つまり、アルファベットの順番によって片方からもう片方への距離を用いて取り出し、この距離の数を列の最初から投射し、それから終わった場所を最初の母音の部分とする。それから汝は、これ自身の数と序列によって、同じ列から母音を計算する。そして名前の最初の文字となる母音は、その名前に帰するであろう。次に汝はこの母音から次の文字の母音との距離を測る事で、次の母音を見つけ出し、アルファベットの順に従って得ていく。そして、この距離の数はそれ自身の列の始まりより数え上げていき、それらが終わった場所に、この文字の母音の部分がある。そこから汝は母音を先に述べた方法により計算する。そして、これらにより得た母音らは、名前に帰するものである。そして、母音の次に母音が入ったならば、前者は後者に場所を譲るべきである。そしてこれにより汝は善霊についてのみを理解した。悪霊においては同じ方法で汝は進めるが、アルファベットと列を数えるのは逆向きにする。


 善霊や人間の名前について、我がオカルト哲学 第3の書にてどのように見つけるかを教えたが、この方法は少なからぬ権威があり、悪しき基盤のものでは無い。だがここでは、虚しい理由からではなく記された、違った方法も汝に与えるとしよう。それらの1つは、出生の図(ホロスコープ)を用意し、5つのhylechを調べ、その文字は序列と数字を白羊宮から投射された。そして先に述べた場所の角度に落ちるこれらの文字は、それらの序列と威厳に応じて配置され、アスペクトを調べられ、それらにより天使の名前が造られた。また別の方法もあり、これらの5つの場所を支配するアルムテルと呼ばれる星々を調べ、アセンダントの角度から投射がなされ、アルムテルが落ちる場所の文字を集める事で、それらの威厳に従って序列を配置され、天使の名前が造られた。また別の過去に使われ、エジプト人らが多く用いた方法もある。アセンダントの角度から計算をし、彼らが良きダイモンと呼んでいた第11ハウスの、アルムテルに従って文字を集めた。それからそれらの威厳に従って天使の名前が造られた。次に堕天使らの名前も、同様にして知られるが、例外として宮の順番は逆向きに行われる。そして、善霊の名前を探す時には白羊宮より始めるが、悪霊の名前を得る時には天秤宮から始めなくてはならない。そして善霊に対しては、アセンダントの角度から数えていくが、悪霊に対しては逆に、第7ハウスの角度より数えなくてはならない。だがエジプト人は、天使の名前は彼らが悪霊と呼ぶ第12ハウスのアルムテルから集められていた。


オカルト哲学 4-3
↑ オカルト哲学 第四の書


*1 ホロスコープの周囲にアルファベット(おそらくヘブライ文字である)を並べて、諸惑星の位置やアスペクトから、文字を拾い集めていく技法が当時はあったようである。
*2 ホロスコープのアセンダント、デセンダント、ミッドヘブン(中天)、イマム コウリ(天低)の4つである。
*3 オカルト哲学 第3の書の27章の図である。