ディーの日記 1583年3月24日

ページ名:ディーの日記 1583年3月24日

1583年3月24日 日曜日 朝8時頃


 テーブルと椅子が(水晶玉に)現れ、昨日に見えた者*1も来て、跪き、というより、眠るようにその顔をひれ伏させていた。彼は長い間、横たわっていた。
 羊の頭のようなものが来て、彼を舐めると、彼は起き上がり、泣いたかのようにその顔を拭いた。
 神の癒しは言った。「汝らへの謙遜と悔恨の徴があり、それらは我は汝らに全て作り、我がものでは無い。神の御言葉が天で称えられ、また地でも称えられんことを。神(イエス)の発言(あるいは言語)の謙遜の力を発見せよ。さすれば汝らはその顔の栄光を見るであろう。その力の栄光は慈悲深く全能だからである。その誘惑の中に虚栄は存在し、汝らの真の必要の中に必要性が存在する。神は万物を自らを称えるために造られたからである。そして(見よ)その被造物は、その御顔の光を称える。お互いに愛し合い、謙虚に生きよ。真に、我が癒し(神のものでもある)は、全てに伝えられよう。
 野原は神の憐れみの滴が無ければ萎れる。人の記憶はこの器から放たれるものを味わわない限りは鈍くなる」
ケリー「この天使はその外衣の下に何か大きなものを持っています」
神の癒し「自然と理性は、それらの味わいにより深く真に争ってきた。それゆえ、これは深く浸透するのである。だが、理解と理性は、この味わいによって、人の記憶の威厳と価値を高めてきた。計り知れずに語れない始まり(まさに、始まりとその原理)はこれらには(一応は)正確にして完全に知られている。これは地から天へと、天から神の御座へと、御座から神の僕らへと伝えられる。神の僕らから、その計り知れない慈悲の計測が可能となる。これは真理であり、最も真理であり、永遠の真理である。これは草の最底辺から木の最高位まで、谷の最底辺から山の最高位までであり、さらに光と闇の間の区別の中にすらある。それらの計測は最も深遠なもので、さらに(真に)裁きを教えている。知恵や世界の未来について尋ねる者は、それを受け取り、世界の事柄を測るであろう。偉大なものは内なる目であり、さらに偉大なものは、それらの主観や客観を運ぶ方法である。
 最後に、これは神から起きるもので、その最初のものは形成されているが、その後にくるものは似たものでは無い。足を滑らせる者は、その頭を地面にぶつけて闇へと落ちる。だが再び、我がもたらした薬を飲む事で、その眠りから覚めよう。これにより、万物を知るのみならず*2、それらの計測と真の使用法についても知るであろう。肉体の中に(命の)火を持たないならば、それは現在死んでいるであろう。この方法(薬)が加えられない限り、あらゆる器官は無の性質となろう。汝の過去も同様であり、真の使用と秩序に導かれなるならば、より驚異的でかつ利益となるであろう。我が言葉と、汝に教えられたものは偉大である。だがさらに偉大なものは、これらの神の慈悲の目的である。
 新たな世界が、これらより湧き起きるであろう。
 新たな方法、奇妙な人々、真の光と茨の道が明らかに見えよう。万物はこの1つの中にあり、それでいてただの幻視である。驚異的であり偉大なものは、我がその薬を運ぶ方の目的である。我はかく語りき」


 この者は再び横たわり、余の神に対しての長い祈りと告白、対話などの後に、しばらくしてから起き上がった。


ケリー「この者はある書を取り出しました。そのページの全ては金の様であり、そこには乾いていない血で文字が書かれているように見えます」


 この者は、「数えよ」と言うと、ページを捲り始めた。だがエドワード ケリーはこれらを良く数えられなかった。そのため彼は言った。


神の癒し「我は汝の鈍さを取り除き、これらが明白となるようにしよう」
ケリー「(再び数えてから)これらは48ページありました」
神の癒し「そして、これが終わりである。これは単独のものであり、過去、現在、未来に知られていないものだ。だがそれでいて、多くのものがある。先に行った多くの名前があり、多くの神秘がある。これは第2と第3である。第3にして最後である*3。これは世界全体の計測である。
 これらの秘密を知る価値が人にあろうか? その悪は重く、その罪は強い。これらを汝らは知り、用いるであろう。片方は師であり、もう片方は僕である。片方は手であり、もう片方は指である。不満を抱くなかれ。また汝らへの悪の誘惑を許すなかれ。お互いに愛せよ。汝が呼ぶものに満足せよ。全ての獣らはこのようなものと似ていないが、これらは全ての生き物だからである。器らは1つのものではないが、これら全ては満たされている。両者とも充分に信仰と理解を持て。だが第3の者もやがて来るが、神はまだ選んでいない。時はもはや短い。これらは偉大であるが、終わりはさらに偉大である。今、汝が望むことを尋ねよ、彼はそれを答えるであろう」
ケリー「水晶玉の中に、ディー殿に似たような者が現れました。彼はその両腕の片方を私の肩に置いて、もう片方は我々が知らないがエイドリアン ギルバート氏*4に似たような者の肩に置いています」
ディー「汝がこのようにして(啓示を)進めるならば、もはや終わらせるべきだ。だが、(ディーは昨日ケリーが与えた書の絵を指さして)これらの印章と宝が隠された場所について、汝は何か言えるか?」
神の癒し「汝が望むならば」
ディー「神の意志ならば、それは余の意志である。神の意志については余よりも汝がよく知っていよう」
神の癒し「エーテルの液体は汝と共にある。では再び、汝は何を望むか?」
ディー「余は万物よりも天の液体を好み、その超越天の滴を飲むのを望みたい」
神の癒し「先に述べた木について考えよ」
ディー「水が根元にあった木の事か?」
神の癒し「汝が述べたものだ。その育てる力は、活動をもたらす。君主とその配下らについて、それらの地の内部(汝が我に望んでいた宝を求める事柄は、我が権能には無い)に持つ力(汝に先に述べられたように)について忘れるな。彼*5を呼べ。それは彼の権能であり、その配下らによって、汝に示されるからだ。神はその憐れみとともに、愛する者らに全ての必要なものを与える。滴について、これにせよ他にせよ、我はそれを語らない。彼の権能は、それを語る事だからだ。にも関わらず、汝らは真理と謙遜とともに生きよ。これら神の生き物らを、神の栄光のため、汝の利益と必要のため、全ての病んで腐った肉を切り取るために用いよ。汝の目が開かれるように理解せよ。アーメン」
ケリー「彼は両手を広げて、去っていきました。そして行く際には、彼の書を胸元へと片づけました」
ディー「栄光は父と子と聖霊に。アーメン」


ディーの日記 1583年3月26日
↑ ディーの日記


*1 Medicina Dei(神の癒し)、ラファエルのこと。ディーは天使をヘブライ名ではなくラテン語での意味で書くのを好む。
*2 ディー注。アダムは、その没落の前には、万物を知っていた事を注意せよ。
*3 ディー注。この書を注記せよ。
*4 女王の寵臣ウォルター ローリー卿の異母兄弟のエイドリアン ギルバートは、モルトレークのディーの家によく訪れていた人物で、やがてはこの交霊会合にも幾つか参加するのを許されている。この1583年の初期に、ディーはギルバートとジョン デイヴィスと共に北米に植民地を作る計画を立てていて、後の会合でディーは天使にこの試みについて相談している。
*5 ディー注。BlisdonはBnaspol王の下にいる君主である。上記の第4の書を参照せよ。1587年3月頃にBen(霊的な生き物)がケリーに言うには、Dunstanの書と粉末については彼自身が守護していたという。