ディーの日記 1582年11月21日

ページ名:ディーの日記 1582年11月21日

1582年11月21日 水曜日 昼の7時


 まず最初に赤と緑の色に変化するシルクの布で覆われたテーブルが現れた。さらにその下には白い布があり、全ては非常に低い所で吊るされていた。そしてミカエルが用いていた第1の椅子もあった。それからH(Carmara王)も、自らの特有の椅子と共に現れ、その側に立っていた。だが透明な球とその中にいる人々は今回は現れず、またこれらの霊的な生き物からは何の声も言葉も来ないので、学者がその師の面前で言うように、まず余に述べた事柄への感謝の意を述べてから、昨日に助言されたように、約束の疑いの幾つかについて述べた。Carmara王は、(2つの部分に分かれ、その片方は黒く、もう片方は赤い)ロッドを持ち上げると言った。


Carmara王「人の子らの弱さと腐敗はなんと大きな事か。汝らは天使らとその良き行いには僅かな信仰があるものの、神にはほとんど無い。全ての世俗の事柄にはその中に世界の腐敗が含まれる。我らの神よ、我らの神よ、真に我らの神は真理であり、その真の天使らと、仕える者らとともに真理である。汝が望む事を尋ねよ。余は語り、余が語った曖昧な事は、(実際には)真理、正義、完全なものである」



Carmara王「見よ(ロッドを持ち上げる)。ここと(ロッドの末端を指さす)、そして、こことを(その中間を指さす)。そして、これらの計測の末に、汝は我らとその力を測るであろう。真に実践せよ。何を汝は望むのか?」
ディー「では余は約束に甘んじて少し話をします。王らは寓話的に他のより深遠な事柄や文字通りに他の事を示せました。そして、先の内容の最初の基礎と文章は余には平明でありましたが、中には分かりにくい部分もあり、それらはエドワード ケリーに示されたものを、彼が余に報告したものや、余自身が聴いたり、無頓着に書いたりしたもので、余がそれらの書いたものを理解しているのか疑いがあります。一部では、ケリーはこれらの言葉は続いていると言っており…」
Carmara王「死の影の下では、平等は無い。汝が彼(ケリー)を通じて受け取ったもので、曖昧なものは無い。実践せよ。
 汝はこの7つの形のうちの3つの部分*1で作業してきた。それら自身も7つに分割され、上にあるもの、隣にあるもの、下にあるものの流れ、領地、決定と関連している。そして、これ自身は純粋に完成され、傷の無いものである。にも関わらず、余は汝にこれらを答えるであろう。
 この7人の王らは、一般的な数に分割された7つ組の第1の中に順に含まれている。これらの王の名は第1の図、この3重の作業の基盤の中に、表現され、公表され、完全に形成されている。この諸王とは、7人の生ける神に永遠に従う御使いの印章と名前の事である*2。これらの名前は、汝はここに書かれているだけではなく、先に開かれ、最も平明で、真実で、誠実に語られた所でも見ているであろう*3。これらの書を参照すれば、汝は明らかに知るであろう。にも関わらず、永遠の王として神はその座と領地全ての威厳を理解しているように、余自身も第1の者として、自らのみが知る神秘として統治をしている。これは、人に公にするのは不法であり、我らが統治するのは法に適っている。そして人の貧弱な威厳は領地を損なわせる。それらは汝は七芒星で見るであろう。ここでは望む名前があり、残りの円……(判別不能)、この球の完全な円周は6人の王あるいは従う……(判別不能)である。……(判別不能)の諸神秘の中に書かれているように、彼らは君主と諸力とともに始まり、それらの印章は七芒星から順に得られる。
 神よ、この第1のものの理解は何と容易なことか。汝はこれらを完全で、平明で、絶対的に語られた。神が定めた万物の威厳の条件、領地のみならず、これら全ての最も完全な形成と使用法についても汝は与えられたのである*4
 だが、さらに余は汝に述べるべき事がある(汝が知るために、そして真の知恵に対して無知とならないようにするために)。これらの七芒星の中にある6つの名前は、一般的に先に述べた名前ら*5から、集められ育てられるものである。
 これらの名前を知れ。余はそれらを知るように教えよう。余の導きなくば、汝は見つけられないであろう。



 第1の図を見よ。余はそこの人々とともにBALIGONと呼ばれる。汝は天使らの間で(秘密である)我が名を記した。このMの文字から始めて、7文字で構成し、最後の文字はAである。
 余は、MARMARAと呼ばれるが、別にはCARMARAである。だが、このMの文字は表現されるべきではない。
 汝は次に、第2の王であるBOBOGELを見よう。汝はBORNOGOを七芒星の第1に見る。これはその君主である。それゆえ、余はこの者を王冠ではなく小冠をかぶった者として記した」


 余は諸王とその君主らについて、それらの名前は49の集成の図から学ぶべきだと(Carmara王の教授により)結論づけた。


1 -△- 44
8 --- 2 逆向きに読むように
15 --- 9 逆向きに読むように
22 --- 16 逆向きに読むように
29 --- 23
36 --- 30
43 -△- 37


 余が記憶する限り、我が君主は我自身の中にあり、これは神秘であると述べた。


(集成の図の中の49の名前で、君主を見つけるための逆向きに読む事についての)余の推測は、BaginolはBALIGONの下の君主である。なぜなら、これらの文字は1つを除いて、それらの場所は様々であり、それゆえ、彼の君主は彼自身の中に含まれているのである。
 そしてCarmara王は余の推測の6人までは認めたが、彼の君主は別であった。それゆえ、ここに追記するものが思いつかなかった。余はまだそれを良く知らないのである。11月23日。


王と君主


注1 このプロセスは7を追加する事で得られた。43の数に7を足したら50となり、49よりも1つだけ多くなる。これは第1の王Baligonを示すのであろう。
注2 このプロセスは7を追加する事で得られた。37の数に7を足したら次の君主である44となる。
注3 これはBaginolではなく、Bagenolであり、iではなくeである。それゆえ、考慮すべきである。


 そして王は述べた。「諸王の印章は球*6の中にあり、その君主らは七芒星にある」


 注意:最後の項の指の絵から、終わりのこれらの言葉までは、Carmara王は視野から消えていた。そして、最後のこれらの言葉を述べると同時に、彼は再び見えるようになり、その手には七芒星の星を持っていた。


H(Carmara王)「見よ。これらの君主の誰もが、その特有の図を持つ。余が汝にこれから語るように、始まりの第1の図を汝は記している。
 1.2:BOBOGELのO(第2の文字)は、OESENGLEの図の第1であり、Befafesの第2は第2のもので、かつ第3の第3である。そして第4の第4であり、第5の第5であり、第6の第6である。そしてE(第7の文字)、Bangoleはこの第1の図のこの第1の7つ組の第7にして最後である。このようにして第1を計算すると、AVZHILNとなる。
 第2の7つ組は、同様にBabalelとその七芒星の残りから集められる。このように続けていき、汝が先になしたように最後まで下がっていく。
 2.3:第2の図で(その最初の文字の)Lは、Bobogelの最後の文字であり、第2の文字はBefafesの第6の文字であり、第3の文字はBasmeloの第5の文字である。このように続けていくと、汝はLEENARBを得る*7。残りはBamnodeの最後の名前まで下向きに続けていき、逆に読むようにする。
 3.4:第3の図は、7つのうちの2番目の最後から最低位の文字(あるいは言葉の最後の文字)から始めて、上向きで右側*8へと向かって行く。7つ組の第2の最後の言葉はBnagoleであり、それらの最後の文字はeであり、これはこの第3の図の第1である。そして、Brisfliのiは第2であり、Brangloのlは第3であり、と上と左側へと続けていくと、やがてはBobogelの第2の文字Oにたどり着き、それからBoneforのN、Bermaleのe、Bragiopのoなどと続いていく。
 4.5:第4には、Bobogelを見よ。それから、この第4の図を見て、図の第1のBは、Bobogelの最初のBの文字である。この図の第2のBはBefafesのBである。第3の文字はaであり、Basmeloの第2の文字である。第4のRの文字は、Bernoleの第3の文字である。第5の文字は、Brangloの第4の文字である。第6の文字は、Brisfliの第5の文字である。第7の文字は、Bnagoleの第6の文字である。このようにして、次の7つ組も、図の残りで順に下へと向かって行く。
 5.6:第5では、Bnagoleから始めて上向きへと向かう。最後の文字のeから始めて、上へと進んでいき、最後にはBobogelのBにたどり着く。同様に次の7つ組も、Bonefonのnから始める。残りも同様に行う。
 6.7:第6(地獄の図)では、第1の文字はBobogelの第1のBで、第2の文字は15番目のAである。第3の文字は22番目のNである。第4の文字は29番目の4であり、第5の文字は36番目のものである。第6は43番目であり、第7は49番目であり、BamnodeのEから始めて、7つ組の最後から2つの文字が取られる。第2の7つ組は、第1は15番目の始まり、第2は22番目の第2(Yの字)で、第3は29番目の第3で、第4は30番目で、第5は43番目である。
 7.1:第7では、第1のAの文字は、BaligonのAであり、このように7人の王らの第2の文字全てを下向きに進む。それから、第3の文字全てを、それから第4の文字全てを、それから第5の文字全てを、それから第6の文字全てのみにし、最後に7つ組の第1の名前らの第7にして最後の文字全てを用いる。


 この図は王の形質により全て造られているのに注意せよ。


ディー「今や、余は7つの図を造るのを良く理解したと信じます。さらに、(汝が球と呼ぶ)大いなる円の図についても教授を与えるなら有難いです。これらには、王とそれらの印章があり、その中には7つの、7掛ける7の、7に……7掛ける6の、7つの文字と数が満たされてる種類のものです」
Carmara王「それは別の時に述べるとしよう」
ケリー「幕は降ろされました。そして水晶玉からは声が聞こえますが、先に述べた黒い布以外は何も見えません」
Carmara王「まだ言いたい一つの事がある。mete(金属?)の容器、水晶玉などについて言いたい事がある。これは最も優れたもので、深遠の秘密の中に隠れているなどである。ローマ人が保有していたものの中でも、最大限の部分を占めていたものだ。
 書き記せ。全ての法、栄光、誉れは永遠に統治する神に。アーメン。良き慰め(聖霊)と共にあれ。
 見よ、神の力ある手は汝らにある。
 汝はそれを持つべきである。汝はそれを持つべきである。汝はそれを持つべきである。汝らはそれを見て、汝の場所からかき混ぜるなかれ(ケリーはそれを指さした)」
ディー「決して致しません」
Carmara王「これは神の被造物への使用において、聖なるもの、祝福されたもの、そして……*9である。
 汝はこれにより、諸王と世界の全ての生き物らに打ち勝つであろう。この(美徳における)美は、地上の諸王国よりも価値があるものだ。
 汝が見れるならば見よ。ただしかき混ぜるなかれ。神の力の天使はここにあるからだ」


 エドワード ケリーは我が部屋の西の窓を見て、そこにある我が書の傍のマットに卵ほどの大きさの、最も輝き、透明で、栄光ある何かがあるのを見た(と彼は思った)。そして子供の姿をした天使も、余に向けて伸ばした手に同じものを持っていた。この天使は火の剣を別の手に持っていた。


Carmara王「進み、手に取るのだ」


 余はエドワード ケリーが指さす場所へと進み、2フィート以内に近づいた。余は最初は何も見えなかった。だがやがて、西の窓の我が書の傍の床か固いマットの上に影のようなものを見た。この影は丸く、我が手のひらよりも小さかった。余は手をそれへと降ろして取ると、冷たく固い感触がした。(これを取った余は)先に述べられた水晶玉だと気付いたのである*10


Carmara王「これを大切に保つようにせよ。
 真理は真理の中にあり、神は神の中にあり、一者は一者の中にある。
 この所有者以外は、この水晶玉に触れさせないようにせよ。
 神を称えよ」
ディー「全ての誉れ、称賛、栄光は、火を通じて時代を明かした*11方に、世々限りなく。アーメン」


ディーの日記 1583年3月23日
↑ ディーの日記


*1 ディー注。3重の作業である。
*2 ディー注。An、Aue、Rocle、Libaなど。余は、Il、An、Aueなどは、7人の王の印章と理解した。
*3 ディー注。息子の息子、An、Aueなど。これらの書を参照すべきである。
*4 ディー注。11月21日にCarmaraが述べたこれらの事は、「創造の書」である。この書で教えた事を注記せよ。
*5 ディー注。集められた49の名前の事であろう。
*6 ディー注。王は常に球と呼んでいるのに注意せよ。この球にて、Nalvageは全ての呼びかけを示していたのである。
*7 ディー注。Lの字はBabalelの最後の文字であり、それから先のように逆に読むなどである。
*8 ディー注。実際には左側である。
*9 ディー注。余はこの言葉を書き忘れ、記憶は残っていない。これはおそらくは威厳がある、であろう。
*10 アシュモール注。天使によりもたらされたこの水晶玉は、以下の第5の書にて、1インチの厚さの蜂として述べられている。これはレンズ状の形をしており、頂点には十字架のある円形の周縁も含まれ、この枠組みの中に填められていたと考えられている。
*11 アシュモールは火で時代を裁く方と読んでいる。