ディーの日記 1582年4月29日

ページ名:ディーの日記 1582年4月29日

1582年4月29日 日曜日 夜の8時15分


タルボット「ミカエルとウリエルの2人が現れました」
ミカエル「そして彼はこれらを仕えるようにした。汝は何を望むのか?」
ディー「神の栄光のために仕えるのに必要な知恵と知識です」
ミカエル「知恵は神から来て、知識は生き物らから生き物へと来る」
ウリエル*1「来たれ、娘らよ」
タルボット「美しく公正な顔立ちの7人の娘らが現れました」
ミカエル「この作業は知恵のものである」
 とミカエルは言うと立ち上がった。それからタルボットが余に伝えるには、ミカエルはその剣を抜くと、余にミカエルが望む事もなし、その助言に従うよう誓うようにとミカエルは望んだ。
ミカエル「汝はかくなすべし」


 それから多くの騒ぎとともに、タルボットは以下の様に述べた。


タルボット「我は父なる神、子なる神、聖霊なる神の御名において、汝が我に望む事を我が力の限りにおいて行うと誓います。
 今、2人はお互いに協議しているように見えます」
ミカエル「今や、汝は世界に触れ、地になすゆえ、我らは汝に低位の世界を示そう。すなわち神の下で働き、君臨する統治者らである*2。これらの者により、汝は神の栄光に仕えたり、汝の祖国に利益を与えたり、神の被造物の知識を得たりといった働きをする力を持つであろう。
 (タルボットへ向けて、)我は汝に何をなすのを望むか。汝が向かう前に、ここで知るべきか。我らは一つの神、一つの知識、一つの作業を進める。
 来たれ、娘らよ。
 これらの図を見よ。ここには、神の下で地で働く者らの御名がある。これらは悪しき者ではなく、光の天使らである。この統治全体は、49の手で構成されている。(神の力、慈悲、正義において)これらの御名は明白で、素晴らしく、栄光がある。これらの図を記せ。これらを記せ。汝の望むように記録せよ。
 これは、第1の知識である。ここに、汝は知恵を持つであろう。ハレルヤ。
 その被造物らの間で、力と全能は、神、神、神にあり。その素晴らしき予見により、万物を満たす御方よ。その栄光は我らの間に永遠にある」
ディー「アーメン」
タルボット「(ここに現れた)7人の娘ら全てが、彼女らがそれぞれ持つ図を1つのものへと組み合わせました。そして、これらは全てが合わさった形となりました。中央にあるのは、大きな正方形で、このそれぞれの側面には、同じように大きな正方形が繋がっています。そして上側の正方形は、同じ大きさの2つの部分が共にあり、下側も別の2つの部分がこの小さなパターンで現れています。これらが繋がっていて、輝く円がこれら全てを取り囲んでいますが、円そのものの中には何も記されていません。



[44 E:forte I, as in Baligon ]


タルボット「1人が前に出て、こう述べました」
1人目「汝が機智と知恵を持つには、ここにあり(中央の図を指す)」
2人目「(別の者が述べる)君主らの高みと統治は、我が手にあり(上の2つの部分のうちの左側を指す)」
3人目「助言と高潔さにおいて、我は打ち勝つ(上の2つの部分の右である別の側を指す)」
4人目「商売の獲得と売買は、我が手にあり。見よ、ここである(彼女は中央の図の右側の図を指した。それは余らが見る我らの(同じ側から見ると)右側の7つの図の反対側である)」
5人目「地と海の質は我が知識であり、我はこれらを知る。そしてここがそうである(下の2つのうちの右側を指す)」
6人目「風の動きと、そこで動く者らは、我が全て知る。見よ、ここがそれらである(下の図の左側の別の方を指す)」
7人目「我は知恵を表す。火こそ、我が統治である。我は始まりとともにあり、終わりまであろう(中央の図の左側の図を指す)」


ミカエル「これらの神秘を書き記せ。この知識により、地全体とそこにある全てのものの状態は知られるからだ。力は神にあり、然り、力は永遠に構成する神にあり。聡明な目を持て。賢くあれ。主を喜べ。その御名を、中央の図から始めて書き記せ」


 余は水晶玉から、これらの7つの図(汝がこれらの数と文字とともに見るように)を書き記し、一方でタルボットは水晶玉を見て、整然とこれらを述べていった。


ディー「第2の図の39V. 47Lなどに関して、これらは7つの場所がありますが、6つの数と文字しか無く、タルボットの目の判断では、あらゆる場所に文字があるように見えます。何の数と文字を、どこに置くべきでしょうか?」
ミカエル「汝は、これを計算無しには見る事は出来ない」




 翌日、余は諸図を完成させ、それらを1つの結び付いた形に加えていると、エドワード タルボットが来て余の傍に立ち、彼の目は余が空白にしておく必要があった第7、最後の場所へと向けられた。そして驚くべき事に、彼は空中に2つの数とそれと関わる2つの文字が、先に述べた場所とその次の場所の上で浮かんで飛び跳ねているのを見た。そして余が第6の場所にかつて置いたものを、第7の場所に置き、浮かんでいたものを、第6の場所に30 Nとして置いた。


タルボット「水晶玉より現われた全ての7つの図は、その後に火に燃やされているように見え、火の中に立っています。
 全ての図が書かれた後、さらにこれらの図が再び分離され、それらの順で立っています。
 さらに注記すべきです。
 第1の者は、その手に書を持つ王です。
 第2は、その頭に王冠をかぶった貴族らです。
 第3は、ローブを着ている商人らです。
 第4は水の者で、全ての色が違う四肢を持つ動物です。
 第5は地の者で、植物です。
 第6は風の者で、翼があります。
 第7は火の者で、その手にも炎を持っています」
ミカエル「汝らをここに送った者らの名から離れよ」
タルボット「ウリエルは、自らが持つ書を開いて、言いました」
ウリエル「知恵の泉は開かれた。自然は知られるであろう。地において彼女の諸秘密は露わとなろう。エレメンツとそれらの諸力は裁かれよう。汝が(神の御名において)これらの図を理解できるならば見よ」
ディー「いいえ、まだ余はわかりません」
ウリエル「見よ。我が教える。ここには49人の栄光と卓越した天使らがおり、全ての地上の活動を司るべく配置されている。これらの49人の天使らは、創造主の意志を働き、配置しており、始まりより力と栄光に制限が与えられている。
 これらは汝に仕えるであろう。その名前により、そして神の御名を呼ぶ事により、輝き、配置し、汝を満足させよう。
 これらにより、汝は作業すべきである。自らの領地を穏やかにしたり、知恵を学んだり、貴族ら(の争い)を宥めたり、残りも、水の深淵、風の秘密、地の奥底から入り口までも判断できよう。
 これらの名前は、これらの図の中に含まれている。見よ、彼は教える。彼は教える。見よ、彼は教授する。これらは聖なる至高のものである。これらを受け取れ。もっとも、汝はこの素晴らしきものを悪用したり、虚しい事で覆ったりはせず、神の愛(神の栄誉のため)に、堅固に絶対的に完全に共に*3留まるようにせよ。
 神に喜び、その御名を称えよ。その聖人らにおいて神に誉れを帰せよ。知恵において神を見よ。そして理解において神に示せ。神に栄光を。主よ、その御名は地全てを貫く。栄光は永久にあらんことを」
ディー「アーメン、アーメン、アーメン」
ウリエル「我は簡潔に汝に教えるであろう。汝は、神における、神による神秘、すなわち万物の神秘を知るであろう。これらの文字は、7つの等しい数らの上に立つ。これらの前にある数は、どこの文字を共に繋げるべきかを(第1の図から最後まで)指し示し、教え、教授するものである*4。全てはBの文字から始まり、数の配置に従って(名前は作られ)、それらは(49人中の)29人の一般的な名前となる。この最初の29人は、残りの者らよりも優れている。全ての名前は、場所の数量の上に構成される。あらゆる場所に付け加える事で、その名前、すなわち49を生み出す。我はかく述べた」
ディー「余に最初の名前を語るように祈ります」
ウリエル「最初の名前は、BALIGONである」
ミカエル「我は汝(タルボットに向けて)にいうべき事がある。聞くのだ」


 今、ミカエルはタルボットに、この最後の教授の始まりで、誓うべき事について話した。そして後に彼は余に、ミカエルが何を望むのかについて語った。この事について彼は非常に不安に見え、余にこう述べた。


タルボット「ミカエルは、私がこの世界に自らを捧げて、この世界を捨て去る必要があると述べました。つまり、私は結婚すべきであると。結婚する事について、私は自然な望みは持ってませんし、我が誓いと公言に反して行えるような安全な道義もありません。そのため、これらの言葉には何らかの他の意味合いがあると考え、望みたいものです」
ミカエル「汝はこれを保持するように努めるべきである。汝は我が心を知っていよう」


 神に全ての善、名誉、称賛、栄光が永遠にあらん事を。アーメン。


 夜11時半頃にこの会合は終わる。


1. BALIGON
2. BORNOGO
3. Bapnido
4. Besgeme
5. Blumapo
6. Bmamgal
7. Basledf
8. BOBOGEL
9. BEFAFES
10. Basmelo
11. Bernole
12. Branglo
13. Brisfli
14. Bnagole
15. BABALEL
16. BVTMONO
17. Bazpama
18. Blintom
19. Bragiop
20. Bermale
21. Bonefon
22. BYNEPOR
23. BLISDON
24. Balceor
25. Belmara
26. Benpagi
27. Barnata
28. Bmilges


29. BNASPOL
30. BRORGES
31. Baspalo
32. Binodab
33. Bariges
34. Binofon
35. Baldago
36. BNAPSEN
37. BRALGES
38. Bormila
39. Buscnab
40. Bminpol
41. Bartiro
42. Bliigan
43. BLVMAZA
44. BAGENOL
45. Bablibo
46. Busduna
47. Blingef
48. Barfort
49. Bamnode


49人の良き天使らの順番の名前を集めた図(ディーによる)



ジョン ディーにより配置した49人の天使らの順番の図


ディーの日記 1582年5月4日
↑ ディーの日記


*1 ディー注。余は彼女らを呼んだのがウリエルかミカエルかの確信が持てない。
*2 ディー注。低位の世界で働いている者らである。
*3 ディー注。余ら2人の事であろう。
*4 ディー注。以下のページで、49の名前が集められた図そのものを見よ。