その他の離脱技法

ページ名:その他の離脱技法

その他の離脱技法


 この章では、上記のカテゴリーに含まれないユニークな諸技法について述べている。


ヘミシンク


 現代の体外離脱の代表者の一人、ロバート A モンローが開発した脳の両半球が共振(ヘミシンク)する特殊音響を用いて、体外離脱を誘引させる方法である。
 もっとも、僕は合計で3万ほど払って瞑想CDを買って試してみた事があるが、これで一度も成功した試しが無いので、あまり勧める気にはならない。
 YoutubeでBinaural beatなどで検索すれば、同様の効果の音響を(無料で)聴けるので、それらで自分に合っているかどうか試してみた方がいいだろう。


マントラ「ファラオン」


 これはサマエル アウン ベオールというオカルティストが提唱する方法で、寝る前に心の中で「ファラオン」のマントラを唱え続けるというものである。このマントラは古代エジプトで使われていたというが、単に「ファラオ」の言葉のような気もする。
 それぞれの音節を伸ばしていき、Faaaaaaaa Raaaaaaa Oooooonという風に唱える。
 そしてぼうっとしてきたら「アストラル体を」起き上がらせようとする。


 またこの変形の方法として、両膝を曲げて、両足の裏はベッドに付けた姿勢で寝ながらファラオンを唱え続けて、眠ろうとする時にピラミッドをイメージする方法もある。
 これを試してみたら、確かにその後の夢では体外離脱っぽい明晰夢を得たが、奇妙な迷路を歩いたり化け物と戦ったりと碌な夢を見なかったので、あまり勧められない方法である。


主の祈り


 また同著者は、キリスト教の主の祈りをゆっくりと心で唱えて、各部分について瞑想する方法も勧めている。そして起きてから、見たもの、聞いたものを記録する。
 キリスト教徒ならば、先に述べたものよりも良い方法だろう。


Henry Naiken博士の方法


 「Astral Travel In less than 2 hours Guaranteed!」(現在では入手不可)に記された内容で、これはかなり変わった方法なので、特筆に値する。


実践の前に:
 瞑想1分前に牛乳を飲む(なぜ体外離脱のために牛乳を飲まなくてはいけないのかの説明もあったが、僕は全く理解できなかった。まあ栄養にはいいのだろう)。それから、「私は今日アストラルトリップを行う」と3回宣言(できたら大声をあげると良いとのこと)。神やハイアーセルフに加護と成功を祈る。
 時間は午後の昼寝がベスト。午前4時もよい。


ステップ 1:
 横たわって目を閉じてリラックスをする。両手の指と手のひらの50%は太ももに付ける。
 最初の3分間は体の各部のリラックスに使う。足のつま先から太ももへと上へ向けて。手足がもう機能しない振りをする。穏やかな気分で、自由落下を永遠に続けるとイメージする。何度か深呼吸する。
 「精神は目覚め、肉体は眠る」を心の中で繰り返す。「精神は目覚め」の部分で頭の部分に白い光が広がるイメージをし、「肉体は眠る」では残りの体の部分が闇に沈むとイメージする。
 徐々に唱える回転を速める。
 次に唱えるのを止めて、呼吸で吸う時に白い光の粒が鼻に入って頭へと向かうとイメージする。頭の光が大きくなっていく。残りの体は無視して頭のみに集中する。
 頭が輝くようになると、エネルギーに満ちていて、残りの体は鈍いとイメージする。
 次には天井から自分の体を見下ろすとイメージする。そして心臓が上昇してきて天井の自分に触れるとイメージする。次に下がっていくが体には入らずに直上で浮かぶ。再び繰り返してから、「精神は目覚め、肉体は眠る」をもう一度繰り返す。それから光の粒子の呼吸も素早く軽く行う。
 この瞑想は15~20分かかる。この時には眠ってはならず、意識を保つ必要がある。頭以外の体の感覚は無くなり、手足は動かせないとベストである。


ステップ 2:
 すでに90%は終わり、あとは寝るのみである。頭以外は動かせない。目を閉じたまま頭を少し動かして調整し、潜在意識に頭のみは動かせると意識させる。そして寝る。
 この際に決して体を動かしてはいけない。また頭ももう動かさない。
 そして90%の人はここで夢を見る。途中で夢は消え、目覚める。1分後に体が振動するのを感じるだろう。夢と現実の狭間で意識はしっかりしている。もし起きたときにヴァイブレーションが無ければ、また寝ること。次に起きた時には離脱しているだろうが、この時に決して目を開けたり体を動かしてはいけない。


ステップ 3:
 眠りから覚めた時に体が振動していると、すでに半分は離脱している。四肢はたとえ動かそうとしても動かせない。口が話すこともできない。怖ければ、ここで目を開ける。
 続けるなら、共振を高めようと続ける。ストレスは高く、心拍数も上がるだろう。これらを続けているうちに離脱し、起き上がり、肉体の上を浮遊するだろう。なお、注意すべき事として、ヴァイブレーションが起きたとき、わくわくする気分をもってはいけない。


肉体に帰るには:
 自分の家に帰るように意識して、肉体と重なるように横たわり、目を開ける。遠い場所の時は、眠っている肉体を意識して、目を開ける。


Naiken博士の別の方法


 別の本で紹介している、こちらもかなり変わっている。実践は大変そうである。


1) 自宅の中でアストラルトリップ中に訪れたい場所を選ぶ。
2) 夜、始める時にベッドに横たわりリラックスさせる。起き上がり、目標の部屋へ行き、立つか座る。ここではソファに座るとしよう。数秒したら、再びベッドに戻る。
3) これを静かに集中しながら、100回繰り返す。
4) もっとも重要なことは、体に感じたことすべてを記憶すること。ベッドに横たわっているときに感じること、起き上がるときに感じること、ソファへ歩くときの足元の感触、ソファに座るときの感覚、ベッドに戻るときに感じることなどである。
5) 次にベッドに横たわるが、再び「精神的に」100回繰り返す。100からはじめて、起き上がりソファへ向かい、ベッドに戻るのを精神的に行う。次には99、その次は98、と最終的に1になるまで続ける。
6) だが、1になる前に、あなたはすでに肉体から離れて浮遊しているか、ソファに座っているものの触れないのを感じるだろう。


Phaseの方法


 Michael Radugaの「The Phase」(邦題「明晰夢と体外離脱を三日以内に経験する方法」)は、一時期、体外離脱業界でよく宣伝されていたので、ここでも紹介しよう。


ステップ 1:6時間眠り、目覚まし時計で起きる(省略可能)。


 明日は仕事に行かないで良かったりと、早起きする必要が無い夜に、目覚まし時計を6時間にセットして寝る。起きてから、台所で水を飲んで、再び明晰夢についての本を読む。この夜には体外離脱の技法をしたりはせずに、寝るのに集中する。良い眠りにより、より成功率が高まる。


ステップ 2:明晰夢を見るために、また寝る(省略可能)。


 30-50分起きてから、また寝る。この際に、体外離脱のために、起きたらどの技法を用いるかを心の中で意識する。この際に、起きた時に体を動かさないようにすると注意を向ける。これは不可欠ではないが、成功率を高める。


 それから1から3時間眠り、自然と起きるを繰り返し、それぞれで離脱を試みる。


ステップ 3:離脱の技法を行う。


 再び起きるのを繰り返すたびに、体を動かしたり目を開けたりしないように努め、即座に離脱を試みる。このシンプルな第1ステップの時に、離脱の50%は起きる。
 離脱のためには、シンプルに微細体を起き上がろうとしたり、横に転がったり、浮かんだりする。これらは肉体の動きと同様に感じるだろう。あまり複雑に考え無いようにする。


ステップ 4:分離の試みの技法をサイクルさせる。


 3-5秒の間に即座に分離が起きなかったら、回転する、泳ぐしぐさ、イメージの観察、イメージの手を想像する、イメージの手をもむといった技法の2、3を行う。数秒やってみて効果が無ければ次へと速やかに移る。目覚めの最初の数分が鍵との事である。


 言うまでも無く、起きた時に体を動かさず目を開けないように肉体を条件付けするのは大変なので、この技法は成功者を選びそうである。


瞼の裏を見続ける方法


 これは今は亡きwizard forumsで掲載されていたAngelo氏による方法で、氏によるとこれまでの多くの技法は複雑すぎていて、実際には単に瞼の裏を見続ければ良いと述べる。


1) 夜にベッドへ行き、目覚まし時計を3時間後に起きるようにセットして寝る(0時に寝るならば、朝3時か3時半にする)。
2) 目覚ましで起こされたら、1時間から1時間半は起きていて、コーヒーを飲む(重要。再び寝ないために)。
3) 5時にまたベッドで横たわり、目覚まし時計を朝8時にセットする。
4) 瞼の裏の暗黒を眺める。あなたの「目」が見る色や形に従う。これにより、思考が彷徨うのを防ぐ。「心が空白でなければならない」からだ。
5) 焦点を失ったと感じた(雑念が湧き出てきた)ら、焦点を瞼の裏の暗黒から呼吸に変える。
6) 呼吸と瞼の裏への焦点を切り替え続ける。これでまた寝るのを防ぐ。
7) その時に、何らかの「夢」が見え始めるが、あなたはそこに深く関わっていないので、夢を見始めたと気付く。気付くくらいには起きているが、幽体離脱のためのトランス状態にもある。
8) この時に、視覚だけでなく触れたりするなど、別の感覚も活性化させる。
9) やがて全ては消え去り、自分の体が振動するのを感じる。目を閉じたままなのに、寝室が見える。
10) この時に、冷静に留まったままにする。興奮したり、何かしようとしてはならない。離脱しようと試みてもいけない。ただ何が起きているのかを観察しリラックスする。
11) 奇妙な感覚があり、心臓が激しく鼓動するのを感じる。寝返りしたいのを我慢し、自然にプロセスが進むのに任せる。
12) やがては、いつの間にか自らの魂が肉体から離れて、ベッドの足元に自分がいるのに気づく。


 Angelo氏の1年後に書いた追記も付け加えておこう。


a) 瞼の裏を見ている時には一切動かない。痒みがあれば無視するが、どうしても出来ない時は掻いてから最初から始める。
b) 瞼の裏に色が現れたら、深い瞑想状態にあると気付く。リラックスするほど、それらは出てくる。他に何も考えずに、それらに集中する。
c) この暗闇を見ている時、他の何事も考えない。そのような考えは眠りへと導く。代わりに、暗闇を見ていると、実際は閉じていても、自分は目を開いているという印象がある。
d) 空白の精神を維持するのに苦労するなら、闇を見ている間にカウントする。これは心が彷徨うのを防ぐ。加えて、どのくらいリラクゼーションしているのかを測るのにも良い。数を忘れたり、同じ数を数えても驚かない。これはあなたがより深いリラックスに入ったのを意味するが、同時に眠りに落ちる危険もある。これが起きたら、少し意識を取り戻すのが最良である。例えば「眠りそうになった。私は起き続けなくては!」と心に言い、カウントを最初からする。
e) しばらくして(20分後から1時間後くらいに)、何かが起き始める。電気モーターのようなブンブンした音が聴こえたりするが、それはあなたの意識が拡張しようとしている証明である。ここでは共通項は無く、一部の人はここで体外離脱をし、他の人は特定の場所に自分がいるとか空中に浮かんでいるとか視覚イメージしなくてはならない。何が自分には働くかを自分で試す必要がある。
 追伸。このブンブン音を必要条件として待ったりすべきでは無い。これは体外離脱では常に起きたりはしない。時には、あなたはこの音が無くても体外離脱をするので、これを待っていたら最良の機会を失う事もある。
f) アストラル界(正確にはリアルタイムゾーン、現実世界と接した部分)に入ったら、そこが物理世界とは違う事に驚かない。左にある窓やベッドが右に会ったりするが、これは普通である。リアルタイムゾーンは現実の歪んだレプリカである。
g) 喋ろうとは試みない。喋る事ができずに、自分には口が無いとよく感じる。実際には、それらは無い。代わりにテレパシーによって「考える」癖を持つ。
h) リアルタイムゾーン/アストラル界に来たら、「もっとはっきりさせてくれ」と叫ぶ癖を持つ。物が曖昧に見えていたら、それらはよりはっきりと見えるようになるだろう。
i) まず小さな事からは始めるようにし、月へ飛ぼうとしてはならない! 自分の家を歩く事から始める。肉体とは違うので、歩く、走る、座るなどを再学習する必要がある。
j) 物を継続的に触れたり、匂いを嗅いだり、味わったりする癖を取る。これはあなたの旅を長引かせるのに助けとなろう。


↑ 体外離脱の技法