オカルト哲学 3-25

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第25章 ヘブライの賢者らはどのように聖書から天使の御名を導いたか、またジルフの図と文字と数の変換を用いて導きだした神名を含む72の天使について


 また権能より導いた善霊や悪霊の他の御名もあり、これは前のものよりもさらに大きな効果がある。それらはヘブライの賢者らが教えられてきた特別な術に従って聖書から導いたものであり、また諸神名も特定の聖書の箇所から導いたものである。
 これらの一般的な規則は、聖書で神的な本質が表現されている箇所から神名は正しく集められるだろうというものである。また聖書で神名が表現されている箇所は、その御名の下に何の権能が横たわっているかも記されている。そのため、聖書は善や悪の霊らの権能や働きを語り、それらから名前や善か悪かも集められよう。この普遍の規則に従うなら、善霊からその名前を、悪霊からその名前を、我々は受け取るのである。
 また、黒と白、昼と夜、光と闇、これらの用語が出てきても混同しないようにせよ。例として、詩編 第35篇5-6節の言葉を見るとしよう。「彼らを風の前の塵のようにし、主の天使の前に散らせてください。彼らの道は闇で滑らかにし、主の天使に彼らを追い行かせてください。」


 יהיו כמץ לפני רוח ומלאך יהוה
 דחה יהי דרכם חשך והלקלקת
 ומלאך יהוה רדפם


 このヘブライ版聖書の第35篇、我々の聖書では第34篇の文からは、これらの天使の御名が導かれる。戦士らの位階のミダエル מידאל と、ミラエル מיראל である。


 次にヘブライ版の詩篇 第109篇、ラテン聖書での第108篇での、「彼の上に悪しきものを立て、サタンを右手に立たせてください。」


 הפקד עליו רשע ושטן יעמד על ימינו


 この文からは、悪霊シイ שיעי の名が導かれ、これは戦の働きをする霊を意味する。
 また、出エジプト記の特定の箇所*1には、それぞれが72文字で構成される3つの文がある。これらの最初の文字はヴァジサ ויסע、第2はヴァヤボ ויבא、第3はヴァヨト ויסであり、これらは1行へと拡張できる。すなわち、第1と第3の文は右から左へと読み、第2の文は左から右へと読む事によってである。それからそれぞれの列の3文字を分離するならば、72の名前を造り出し、これをヘブライ人はシェム ハ=メフォラシュと呼び、さらにこれらに神名のエル אל か、ヤー יה を後ろに加えるならば、72の3音節の天使らの名前を造り出す。これらはそれぞれが神の御名を抱え込んでいる。それは聖書に、我が天使を汝の前に遣わす。彼を見よ。なぜなら私の名は彼の中にあるからである、とある通りにである*2
 これら72の天使らは、天宮の5度ずつや、国々、言語、人の72の関節もそれぞれが司り、シナゴーグの72人の長老らやキリストの72人の弟子らとも共同する。そしてカバラ学者らにより導かれたこれらの名は、以下の図において私が先に述べた方法により示すとしよう。
 次に、これらの文からシェム ハ=メフォラシュを造り出す他の多くの方法もある。一つの方法は、3つの文の全てを右から左へと並べるものである。他には、ジルフの図や置き換えの図によって変換させる方法もある。そしてこれらの図は、神名にも天使の御名にも使えるので、私はこの章の末尾にこれらを加える事にした。


これらは神名を含む72の天使らの御名、シェム ハ=メフォラシュである


置き換えの正図


置き換えの逆向きの図


変則と呼ばれる置き換えの別の逆向きの図


ジルフの結合の図


合理と呼ばれる別のジルフの結合の図


数値の変換の図


オカルト哲学 3-26
↑ オカルト哲学 第三の書


*1 出エジプト記 第14章19-21節。
*2 出エジプト記 第23章20-21節。