オカルト哲学 2-55

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第55章 詩人や哲学者らの伝統に従った世界魂と天について


 天とその諸惑星が、それらの低位のものに力、影響、発現を働くためには、生きている必要がある。単に天の惑星の物体のみからは、働きは起きたりはしないのである。ゆえに、全ての著名な詩人や哲学者らは世界と全ての惑星には魂と知性があると確言している。ゆえに、マルクス マニリウス*1の「アストロノミカ」の書でかく詠う。


「大いなる物質世界の地水火風に
 神的な形態として現れ、
 神の魂は支配し、神は賢明に支配する――」

 またルカヌスも、

「大地は大いなるユーピテルにより、
 風により吊るされる――」

 また、ボエティウスも、

「汝は世界の魂と加わる。
 この魂は三界の万物を動かし、
 その構成物の中に充満し
 分割された2つの動きの球に入り、
 元の場所へと急ぎ帰る――」

 またウェルギリウスも、全ての哲学の中で最も完全なものとして、このように詠う。

「そして第一天、地、流体の界で、
 月は輝く球であり、星々は瞬き、
 霊はそれらの中で養われ、全体に広がり、
 巨大な塊と混ぜられ、魂に染み込む。
 ゆえに人、獣、鳥はこれらの働きを得て、
 怪物らも大理石の大通りを飛ぶ。
 これらの種には、火の活力を持ち、
 天で生まれた種族でありつつも、地に留まる。」


 これらの詩が意味するのは、世界は霊や魂のみではなく、神の心とも共同しており、全ての低位物の起源、性質、活力は世界魂に拠っているのではないか? これらは、全てのプラトン学派、ピュタゴラス学派、オルペウス、トリスメギストス、アリストテレス、テオフラストス、イブン スィーナー、ガザーリー、さらに全ての逍遥学派が証言し、確証する事なのである。


オカルト哲学 2-56
↑ オカルト哲学 第二の書


*1 1世紀の古代ローマ詩人、占星術師。「アストロノミカ」の5巻の詩集を書く。