オカルト哲学 2-50

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第50章 一部の像の特別な天の観測と実践について


 私は次に、一部のこの種の像の実践のために必要とされる天の諸惑星の観察について汝に示そうと思う。
 何らかの者を幸運にするためには、幸運なもの、すなわち宮や惑星で命を表す者、命の与え手の像を造る。さらに、アセンダント、ミッドヘブンの主が幸運な時に造るようにする。また太陽と月も良い位置にし、フォーチュンの部分の星と主がコンジャンクション(合)するか、凶星を抑圧する事で、それらの自然な働きを防ぐようにする。だが汝が不幸を生み出す像を造りたい時には、汝はこれらの逆のことをして、幸運な星が配置された場所には凶星が上昇して不幸な配置にする必要がある。
 場所、地域、都市、家を幸運にするためには、同様に行う必要がある。また、先に述べたものを破壊したり歪めたりしたいならば、汝が滅ぼしたい者のアセンションの下での像を造り、彼の生涯のハウスを表す主、アセンダントの主、月、月のハウスの主、アセンダントの主のハウスの主、第10ハウスとその主が不幸の配置の時に造る必要がある。次に場所を適切にするには、幸運な星がアセンダント、第1、第10、第2、第8ハウスにあり、さらにアセンダントの主と月のハウスの主が幸運な時にするようにする。
 特定の動物を特定の場所から追い払うためには、すなわち、そこで子を産んだり住んだりしないようにしたい時には、その動物のアセンションの時に像を造る。例えば、汝が蠍を追い払いたい時には、月が天蝎宮を上昇する時に蠍の像を造る。さらにアセンダントとその主、火星のハウスの主が不幸な配置の時にする。また、汝は第8ハウスでアセンダントの主が不幸な配置にもし、それらが悪意のあるアスペクト、つまり180度のオポジション、90度のスクエアにあるようにする。さらに像には、アセンダント、その主、月、その日の主、時間の主の名前も書く。そして動物を追い払いたい場所の真ん中に穴を掘って、同じ場所の四隅の土を少し取り、像を逆さまの向きにして穴に埋め、その間に、これは蠍を埋めたもので、それによりこれらはこの場所に来なくなるだろうと唱える。
 また何らかの獲得のためには、その人物の出生のアセンダントや、汝が獲得を定めたいと望む場所のアセンダントの下で像を造り、さらに第2ハウスの主が、アセンダントの主と120度のトラインか60度のセクスタイルのアスペクトにあり、これらが良い配置にあるようにする。さらに、第11ハウスとその主と第8ハウスが幸運な配置にする。汝が行えるならば、フォーチュンの部分の星もアセンダントか第2ハウスにある時にせよ。そして像をその場所に埋めるか、その場所から汝が獲得を定めたい場所へと運ぶ。
 また一致や愛のためには、木星の日に、汝が愛されるようにしたい側の者の出生のアセンダントが幸運な配置で、第10ハウスも同様にして、アセンダントから凶星が無い時に像を造る。そして第10ハウスの主と第11ハウスの惑星らが、アセンダントの主と120度のトラインか60度のセクスタイルの良きアスペクトにあり歓迎されるようにする*1。それから愛を刺激するための別の像のためには、その者が汝が愛されている者の友人か仲間であるかを考え、そうであるならば、最初の像のアセンダントからの第11ハウスの上昇の時に像を造るようにする。だが相手が妻や夫ならば、第7ハウスの上昇の時に造る。兄弟や姉妹、従弟ならば、第3ハウスの上昇にする、といった風にする。そして第2の像のアセンダントを表す星を第1の像のアセンダントを表す星と合わせて、これらの間に良い関係にあるようにし、第1の像のように残りも吉星にする。その後に、両方の像をお互いに抱き合うようにするか、第2の像の顔を第1の像の背中に付けて、シルクで包んで見えない場所に保存するようにする。
 また拒否された物、取られた物、他人が持つ物を得るための懇願の成功のためには、その物のために懇願したい者のアセンダントの下で像を造るようにする。それから、第2ハウスの主とアセンダントの主が120度のトラインか60度のセクスタイルのアスペクトにあるようにし、これらの間でも良い関係にあるようにする。そして可能ならば、第2ハウスの主がアセンダントの主が司る宮に従うようにし、アセンダントとその主が幸運な配置にし、アセンダントの主が逆行や延焼や没落、さらに対立しているハウス、すなわち彼自身のハウスから7番目にある時期にはしないようにする。また凶星により防げられておなず、強く四方のアングルにある時にする。汝はアセンダント、第2ハウスの主、月が幸運な時期にするようにせよ。また、懇願する対象の別の像も彼に属するアセンダントの下で造る必要がある。もし彼が王や大公ならば、第1の像のアセンダントから数えて第10ハウスの下で始める。彼が父親ならば第4ハウスの下でして、息子ならば第5ハウスにする、などである。そして第2の像を表す星を第1の像のアセンダントの主とトラインかセクスタイルにあるようにし、両者とも強く、幸運な配置にし、全ての凶星がこれらから離れているようにする。汝は第10ハウスと可能ならば第4ハウスも幸運な配置にせよ。そして第2の像が完成したら、第1の像と合わせて、顔をお互いに向け合わせて、清潔なリネンで包み、表現する星が幸運で強い時期に、嘆願者の家の真ん中に埋め、第1の像の顔は北か、嘆願する相手が住んでいる場所へと向ける。また嘆願者が嘆願する相手と共に歩く事があるならば、彼になるべく、これらの像を帯びさせるようにする。
 そして、夢のために像を造り、眠っている頭の(枕の)下に置くなら、彼の夢は起きている時に心配していた事への真の夢となるだろう。そして像の形は天使の胸の下で眠っている男のものにし、それは獅子宮がアセンダントにあり、太陽が白羊宮の第9ハウスにある時に造る。汝は像の男の胸に望む効果の名前を書き、天使の手には太陽の知性体の名前を書くようにする。同じ像を処女宮が上昇し、水星が第9ハウスの白羊宮で幸運な配置にあるか、双児宮で水星が幸運にあり、第9ハウスには宝瓶宮がある時期に造る。また、幸運なアスペクトにある土星からも像は影響を受け取るようにし、水星の霊の名前をそこに書く。また同様の像を、天秤宮が上昇し、第9ハウスの双児宮にある水星と金星が良いアスペクトにある時に造り、金星の天使の名前を書く。これらの他にも同じ像を、宝瓶宮が上昇し、土星が高揚しつつ第9ハウスの天秤宮で幸運な配置にある時に造り、土星の天使の名前を書く。さらに別の像も、巨蟹宮が上昇し、双魚宮にある木星と金星から月が良い影響を受け取り、第9ハウスで幸運な配置にある時に造り、月の霊の名前をそこに書く。
 また、驚異的な効果のある夢の指輪もあり、それらは太陽と土星の指輪で、太陽か土星が高揚しつつ、第9ハウスか出生の第9ハウスにあった宮にある時に造り、指輪には太陽か土星の霊の名前を書くようにする。
 これらにより像については充分に語ってきたであろう。今度は汝自身の性質についてより知るべき時である。それを知るためには、このような像は何の役にも立たない。これらが自然、天上、英雄的、魂的、悪魔的、天使的な性質があるか、これらを助けるものでない限りである。
 だが誰が像に魂を与え、石、金属、木、蝋を生けるようにできようか? そして誰が石からアブラハムの子らを引き上げられよう?*2 確実にこの奥義は、低位の術者には行えず、彼が持たないこれらを与える事も出来まい。これらは誰も持たないが、エレメンツを抑えられ、天も地も圧倒される事をなす者には、天使らの進歩を超え、自らがアーキタイプとなり、共同する者が万物をなせるようにしよう。それらについては、私は後の章で語るつもりである。


オカルト哲学 2-51
↑ オカルト哲学 第二の書


*1 2つの惑星がお互いに相手の司る宮にある状態。たとえば、金星が火星が司る白羊宮の中にあり、火星が金星が司る天秤宮にあるなど。
*2 創世記 第28章11-18節。おそらくゴーレム伝説も含む。