オカルト哲学 2-46

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第46章 月の宿の像について


 また人々は月の28の宿全ての像も造った。
 第1宿には、敵の破滅のために人々は鉄環で黒人の像を造った。その衣服は毛によるもので、腰ひもを結び、右手で持つ小ランスを投げている。人々はこれを黒色ワックスで塗り、液体の蘇合香でまぶし、敵に何らかの不幸が来るのを望んだ。
 第2宿には、君主の怒りを避け、その和解のために、人々は白ワックスと漆喰による、王冠をかぶる王の像を造り、アロエの樹脂でまぶした。
 第3宿には、人々は正方形の銀輪で像を造った。その姿はよい衣装を着た女のもので、椅子に座り、その右手は頭に上げられている。人々はこの印を造り、麝香、ヘンナ、菖蒲でまぶした。これは幸運とあらゆる良きものを与えると彼らは確証している。
 第4宿には、復讐、分離、敵意、憎悪のために、馬に乗り右手には蛇を持つ兵士の像の赤ワックスの印を造り、赤没薬と蘇合香でまぶした。
 第5宿には、王や高官らの引き立てや良き娯楽のために、人の頭の像の銀の印を造り、サンダルウッドでまぶした。
 第6宿には、2人の間に愛を引き起こすために、2人がお互いに抱き合っている像の白ワックスの印を造り、アロエの樹脂と琥珀でまぶした。
 第7宿には、良きものを得るために、良い衣装を着て、両手を祈り嘆願するように天へ掲げた男の像の銀の印を造り、良質の香でまぶした。
 第8宿には、戦争の勝利のために、人の顔を持つ鷲の像のスズの印を造り、硫黄でまぶした。
 第9宿には、敵に病弱をもたらすために、性器が無くて、両手で目を覆っている像の、鉛の印を造り、松の残存物でまぶした。
 第10宿には、子宝に恵まれるためや、病を癒すために、獅子の頭の像の金の印を造り、琥珀でまぶした。
 第11宿には、恐怖、復讐、崇拝のために、獅子に乗り、その耳を左手でふさぎ、右手には金のブレスレットを持つ男の像の金板の印を造り、良質の香とサフロンでまぶした。
 第12宿には、恋人らを別れさせるために、人と戦っている竜の像の黒鉛の印を造り、獅子の毛と阿魏でまぶした。
 第13宿には、既婚者らの一致のためや、性交できなくなる呪具を解消するために、男女の両方の像を男の方は赤色ワックスで、女の方は白色ワックスで印を造り、お互いを抱擁するようにさせ、アロエの樹脂と琥珀でまぶした。
 第14宿には、男女を別れさせるために、尻尾を噛んでいる犬の像の赤銅の印を造り、黒色と黒猫の毛でまぶした。
 第15宿には、友情と幸運を得るために、座っている男の像を造り、そこに文字を彫り、フランキンセンスとナツメグでまぶした。
 第16宿には、商売繫盛のために、椅子に座り片手に天秤を持つ男の像の銀の印を造り、良い香りのスパイスでまぶした。
 第17宿には、盗賊や強盗に対抗するために、猿の像の鉄の印を造り、猿の毛でまぶした。
 第18宿には、熱や腹痛を癒すために、尻尾を頭の上で保持している蛇の像の銅の印を造り、鹿角精でまぶした。また、この印を埋めた場所からは蛇や全ての毒のある生き物が逃れていったと言われる。
 第19宿には、出産を容易にし、月経を刺激するために、両手で顔を保持している女の像の銅の印を造り、流体の蘇合香でまぶした。
 第20宿には、狩りのために、半人半馬の弓者の像のスズの印を造り、狼の頭でまぶした。
 第21宿には、敵の破滅のために、前後に2つの顔を持つ男の像を造り、天然磁石と貝褐炭でまぶし、さらにこれらと敵の髪を真鍮の箱に入れた。
 第22宿には、(古代の奴隷の)逃亡を防ぐために、翼のあるサンダルをはき、兜をかぶった男の像の鉄の印を造り、水銀でまぶした。
 第23宿には、破滅と荒廃のために、犬の頭を持つ猫の像の鉄の印を造り、犬の頭の毛でまぶし、敵の住居のそばに埋めた。
 第24宿には、家畜を増やすために、雄羊、雄牛、山羊、あるいはその他の増やしたいと望む家畜の角を手に入れ、女が自らの子に乳を与えている像の鉄の印とともに燃やして、その残存物を家畜群の指導者の首にかけるか、その角の中に置いた。
 第25宿には、木々や収穫を保持するために、植えこみをしている男の像を木で造り、イチジクの花でまぶし、これを木にかけた。
 第26宿には、愛と恩寵のために、女が髪を洗い、梳いている像の白ワックスと漆喰の印を造り、良質の香りのものでまぶした。
 第27宿には、泉、井戸、医療の水場、温泉を破壊するために、空の瓶を持つ翼のある男の像を赤土で造り、この瓶の中に阿魏を入れ、破壊したいと願う沼や泉に埋めた。
 第28宿には、魚の収穫を増やすために、魚の像の銅の印を造り、海魚の皮でまぶし、魚を集めたい海の場所へと投げ込んだ。
 これまで述べた像らの他にも、霊らの名前とその印、さらに願い事のための招聘と祈りの文も彼らは書いている。


オカルト哲学 2-47
↑ オカルト哲学 第二の書