明晰夢の技法の追記

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明晰夢の技法の追記

(A Follow Up on the Lucid Dreaming Project)


マーク スタヴィッシュ修士著


All Rights Reserved. Copyright Mark Stavish 1997.


序文


 今年の始めにヘルメス学の季刊雑誌「石とカドケウス」にて、ORAプロジェクトの明晰夢の技法を世に出してから、多くの人々から彼らの経験と、この技法の継続的な実践から得た驚異的な結果についての手紙を頂いた。そのため、私はこの技法の追記を出版する事にした。それによって、ほとんど1年になるこの技法の実践者らが、次のレベルへと進ませられるだろうし、まだ明晰夢を日々の実践に組み込んでいない読者も、始めるように勇気づけられるだろう。


 この追加の内容は、実践者に以下を到達する方法を示すように作られている。

 1. ヘブライ文字を用いる事で、夢の質を増大させる

 2. 「魔術の声」あるいは「言葉」(言葉の力)の創造


ヘブライでの夢


 このカバラあるいは錬金術の小路を成功裏に理解するためにはノートが必要となる。実践の結果として受容的な期間に、内なる自己から受け取る個人的経験や不安定な情報を、(ノートに書く事で)具体化させるためである。この情報は時と共に蓄積されていき、我々個々により統合的な概念へとまとめる必要がある。あなたがノートを持っていなかったら、すぐに買いに行くのだ! 外部の教師が、もし学生が講義を聴いていなかったら、教授を止めるように、我々の内側の教師も同様なのである。あなたが内なる成長に真剣ならば、あなたの内なるコンタクトの記録を保持するのだ。この記録は、後に内なる教えの連なりへと成長するだろう。


言葉の力


「In principa erat Verbum...(初めに言葉があった)」 ヨハネによる福音書 第1章1節。


 肯定的な思考は、秘教の道で成功するための単独の最も重要な鍵である。事実、我々はこれを「ティフェレトの魔術」と呼べるであろう。ここでは思考そのものが、魔術的(想像的かつ磁気的)な働きである。今の状況の肯定的な様相に集中する事で、一見してどれだけ絶望的で希望無き状況のように見えても、我々の内なる成長と調和した解決法を見つけ出せるだろう。


 肯定的な思考に焦点を当てるのは、否定性や世界の悪を無視する事では無く、単純にそれを受け入れ、例え我々が無自覚だとしても、世界の全てには意味があると悟り、肯定性に取り込む事により、我々は人生の道を進む事が出来るのである。


 この外的な世界への内なる態度を拡張する事により、我々は他者と共有し始め、我々のための新たな生を形作り始めるのである。これは主に発言、語る言葉の力によってなされる。


 言葉を話すのは、我々の日々の創造的なエネルギーの原理的形態、創造的鼓動の最も本質的な形態である性的エネルギーである。これらの2つのエネルギーの表現はお互いに密接に関わり合っている。


 ハーモニーの共鳴、音により、我々は自らに利益になったり不利益になったりする条件を作り出せる。これは一般的なレベルや秘教的なレベルの両方でもそうである。これらの音、振動を見出す事により、我々もまた最も調和されて共振し、我々に利益となる条件を作り出せる。よって、言葉を話すと言うのは、我々の内なる状態の表現である場合がほとんどであるが、道具ともなり得る。


名前


 我々(オカルティスト)はヘブライ語の名前のリストを得るように勧められている*1。たとえばアグリッパの「オカルト哲学」では、ヘブライ語の名字や使徒らのリストがある*2。そして、それらの中から、我々の内なるレベルで共振するような一つ、あるいは複数の名前を見つける事もである。五芒星儀式や他の方法により、我々の周囲の環境の(霊的な)浄化と最バランス化をした後、リストを目の前に置いて、以下のように行うように言われている。


 あなたが選んだヘブライ語の名前を低い声で1回詠唱する。それから、1、2分ほどそれぞれの名前について瞑想する。それにより様々な事が(心で)起きたりするが、その中でも2つのみが重要である。名前の一つを唱えた時に、情緒的な共振があれば、それはあなたの霊的、神秘的な名である。これらの一つを唱えた時に、知的な共振があれば、それはあなたの実体上のオカルトの名前である。


 その名前、この啓示が起きた日、時間、場所をノートに記す。


 いずれにせよ、これは再誕であり、あなたの占星術のチャートは、この啓示の時となるだろう。あなたや他の人にこれを解釈するようにしてはならない。その真の意味を知るには、「セフェル イェツィラー」の書のみを読むのだ。


 あなたはこれらの名前を、メズラ*3の降下の神秘主義における自らの作業に組み込む事も出来る。それらはオカルト、霊的、実践的な作業のいずれでも可能であるが、どのような否定的なカルマの影響も無いものにしなくてはならない*4


 だが多くの人が、内なる名前を見つけるのは困難なようである。私は以下の技法によって、それらの発見を容易にするよう願っている。


内なる名前


 いつものように眠る、あるいは瞑想する前の準備をする。大きく輝く藍色の球を喉に想像し、あなたのリストの中の一つの名前を振動させる。それから止めて、2、3分ほど反応を待つ。何も反応が返ってこないなら、次の名前へと移る。あなたがヘブライ文字があなたの内側から宇宙の端へと移動し、それからあなたの下に創造的な振動あるいは力として帰ってくると視覚イメージ化するなら助けとなるだろう。あなたが、これを寝る前に行うならば、12夜の間は1つの名前のみを選ぶようにする。


 また、あなたの視覚イメージに確言(アファメーション)も組み合わせる事でも、助けとなるだろう。それらは、この実験でのあなたの内なる欲求と意図の表現である。つまりこの場合は、あなたの力の内なる名前を悟る事である。例えば「私は自らの内なる名前が明らかにされるように求める」などである。この論文の後半では、さらにアファメーションについて述べる事にしよう。


 それぞれが持つ「内なる名前」について、以下の事を心に留めて欲しい。


 地上の個々の存在は、この退行と進化の旅のための二元性に入った時から秘教的な名前を持っている。人は永遠なる振動――神の像としての名前を受け取っている。全ての人が同じ名前を受け取っているのではないが、全ての名前は等価値である。宇宙の正義の諸原理の働きとしてである……それぞれのレベルあるいは世界で、人は新たな名前を受け取るだろう。これらの一つや幾つかの名前を知るのは、学徒にとって重要なステップとなる。なぜならば、正確な振動は彼の物理レベルと内なるレベルの間に深い共振を作り出すだろうからだ。振動される名前は、内なるレベルと照応する。


 警告:あなたが見つけた名前全てについて、どのような理由があろうとも他者に話してはならない。秘教の名前を他人に話すのは、内なる存在に対する裏切り行為であり、(来世になるまで)一生の間の進化は止まるだろう。我々一人一人には、それぞれの創造のレベルにおける秘教の名前がある。これらの言葉の一つを発音するのは、その名前に照応するレベルの内なる自己を招聘する事になる。もし誰かが、あなたの内なる名前を自らで見つけられないとしたら、彼はそれを用いる知恵を有していないのだ*5


 これらの名前は、特定の順番で、それぞれのセフィロトのレベルの神名を振動させる事で見つけられよう。だが、(エレメンツの)多面体図形や惑星の象徴についての瞑想をした後にのみ行うべきであり、私は明晰夢の技法の時と同様にここでも述べておく。あなたはエレメンツと惑星の象徴を数ヶ月継続的に実践した後にのみ、自らの内なる名前の探求や、魔術の声の開発をすべきである。


 あなたの名前がヘブライ文字により明らかにされる際に、気を付けておくべき事はヘブライ文字は右から左へと読む事と、おそらくはラテンアルファベットへの翻訳も必要となろう。


「神名の発音は、儀式魔術で最も重要な要素の一つである。神名の振動しての発音の結果は、アストラル光の高次のレベルへ到達する事、ブリアー界の限界、2番目の知性体を召喚する前に行われる、最初に招聘した際のハーモニー的な反応である。」*6


 明晰夢の技法によって、基本的な象徴を通じて作業をしてから、あなたはヘブライ文字を惑星のサインと取り換える事が出来る。これはあなたにより深い共振をもたらすだろう。これらの文字のみならず、それらが神名を作り出すならばである。


アレフ――あるいは、声門閉鎖音とは何なのか


 文字を視覚イメージ化する際には、まず単純なものから始めるようにする。それらを濃いスミレ色か藍色を背景とした輝く白い文字として想像する。後には、王のカラースケールや、ヘルメスの薔薇十字の創造で用いた色でそれらを想像するようにする。実践が2、3ヶ月したら、あなたはまた火(熱と乾。拡張と電気的)、水(冷と湿。縮小と磁気的)、風(熱と湿)、地(冷と乾)の「エレメンタル」の性質を、それぞれの文字と関連させて加える事も出来る。


 この方法によって個々の文字で作業する際には、全ての象徴を一度に記憶しようとするのは避けるべきである。代わりに、数週間、数ヶ月かけてゆっくりと層を加えていき、少しずつ吸収し同調させていく。これによって、我々は困難で、時には混乱する知的実践の代わりに、個人的経験を通じての個々の文字とその関連の理解を得る。


 再び述べると、あなたのノートは内なる世界の探求の最良の友にして教師として仕えるだろう。このノートを通じて、あなたの実践での進歩を記録していくうちに、内なる教えの開発と進歩のパターンを見始めるだろう。


 後には、あなたはやがては、黙読か音読による個々の文字の振動を加えられよう。それによって、あなたが神名や、組み合わされた文字、他の形態の聖なる言葉を唱えている際に、自分にとっての最良の共振を見つけられるだろう。


 あなたが振動させる個々の文字を選んだら、作られる音は深く、共振し、まだ消耗されていないならば、あなたの体全体を微細に振動させるよう注意する。これらは「内に入り」、それから宇宙の端まで語られ(あるいは叫ばれ)、再びあなたの下へと帰ってくると想像する。これらはまた、ゆっくりと徐々に色や性質を個々の文字に加えていくことも出来よう。


「言葉は意志と思考の乗り物である。これは魔術師らが一見して意味のないように見える言葉を述べたりする理由である。だがこれらの言葉は彼らによりエネルギーを与えられるが、それは彼らがこれらの発音から何を期待できるかを知っているからである。加えて、これらの言葉は、繰り返し使われる事により、行動の力を増大させるエネルギーの充填を得るのである。」*7


「加えて、魔術理論では、人間の声がトリガーとなった振動は、アストラル光の形成力のある形質を、その周波数、振幅、強度、その音の放出による共振によって様々に形作るのみならず、また様々な形而上学的な存在の注意を我々の世界へと向けさせる。


 ……これらの実践を日々続ける事により、単独の言葉の発音のインパクトの下で、我々は速やかに体全体に強い震えを感じるだろう。加えて、この実践は学徒に体の特別な部分に振動の効果を自由に与えるのを許すだろう。」*8


声の力


 喉は我々の発声と創造の力と直接繋がっている。喉を通じて我々は他者、人間、動物、神とコミュニケーションをする。これは物質世界で何かを現実化させる最速の道である。音自体は一時的なものと永遠のものの両方だからである。言葉がひとたび語られたら、それは永遠に去っていく。だが、その意味と効果は永遠に残る。ひとたび語られた言葉は、決して戻す事は出来ない。


 言葉は我々の最も内なる考えを「結晶化」、実体化させる。思考が複雑であればあるほど、それを表現する言葉も複雑なものになる。これらの複雑性は「発言のDNA」あるいはプログラミングとして働き、可視、不可視の条件の連なりを作り出し、それらは我々の生となる。


 性急さ、冗談、貪欲、怒りは、後には後悔を生むのみだと、私は何度言った事だろうか?


 一般的な発言もかくも強力ならば、魔術的に方向付けられたなら、我々の発言にはどれだけ力があるだろうか?


「秘儀参入者はエネルギーを転換させる人である。初心者は言葉を発音し、物理世界の風を揺るがすが、彼の言葉は高次の振動数においては僅かしか共振しない。一方で秘儀参入者は宇宙の様々な振動レベルの繋がりを再構築する。そして、彼が秘儀参入の道をさらに進むごとに、彼の様々な諸界との繋がりは良くなっていく。


 そのため、初心者と対称的に、秘儀参入者が話す時には、彼は高次の振動レベルに影響を与え、その言葉がオリジナルの言語が確証するものならば、言葉によるものを作り出し、ハーモニーを通じてものの波動を広がらせるだろう。それによって創世記の物語でアダムが動物を名付けた場面がよく理解できるようになる。彼はそれらの真の名を発音する事によって、これらを創造したのだ。またモーセは荒野で、水の真の名を発音し、それにより砂の間から水を噴出させている。」*9


沈黙


 「雄弁が銀だとしたら、沈黙は金である」と古き格言にはあるが、これは多くの者らが考えるよりも真実である。沈黙の行を実践する事により、我々は自らのエネルギーを保全し、それらを他の創造的な活動へ向ける事を学ぶ。あなたが良い考えがあったとして、それを他人に説明している間に、その情熱が失われたのは何度あっただろうか? ひとたび充実したエネルギーを感じていたのが、唇から逃げ出していき、あなたは文字通りに空っぽになったと感じたことは? これは後に、友や敵といった者らがあなたの計画を聞いて、それについて質問してくることで、さらにややこしくなっていく。疲れてしまって、あなたは計画を変えるか、さらに議論を避けるべく道を逸れたりする。種子のエネルギー、最初の情熱は無駄になってしまい(マスターベーションの言葉の同等物)、そこから何も生まれない。この創造の失敗は、損失と恥の感情を作り、更に先に進む前に取り除く必要が出てくる。これは、多くの創造者、芸術家、著作家、デザイナー、エンジニアが、彼らの作業を物見高い者らの目から隠している理由である。それを批評や刷新のために公開するのは、実行可能な生産物、計画、デザインが完成した後にのみである*10


 単に肯定的なことを語るのは、我々のエネルギーを、計画を「行う」事から離すので(また、たとえ無意識でも対立する者のエネルギーに自らを晒すので)、しばしばそれらの現実化するエネルギーや力を弱める。我々の問題を継続的に語り続けるのは、それらを増強して、より強く堅固にする役にしか立たない。


 成功者は、計画が実現するまで沈黙を守るのを理解している者のように思える。失敗者は、彼らのエネルギーを喋る事で失っていたり、不満屋のようである。


 カルマに関していえば、以下の事を心に留めて欲しい。


 「カルマ」――すなわち、我々の人生の困難や障害物を中立化させ支配するためには、宇宙の正義には誤謬が無い事を心に留める必要がある。


 どのように我々は解決に加わったりできようか? まず何よりも、最も明らかな事柄は、我々の事例をややこしくせず、沈黙の実践をする事である。実際問題、不満を述べたり正当化したりして、意識的、無意識的な意図とともに我々の「問題」を語る事は、たとえ状況が後にさらに悪化しないとしても、確実に解決を遅らせる事になる。あなたの問題を少数が知るほど、解決、解消は容易になる。そのため、我々はそれらを結晶化、具象化するのを避けるべきである。*11


 だが逆もまた真である。声が状況を結晶化できるならば、声の賢明な使用のもと、我々は状況を自己の好むように現実化できる。これらと先のヘブライ文字とを組み合わせる事により、力が発現し、我々は自らの内なるエネルギーを好むように方向付けられるようになる。


 アファメーション、自己暗示の力は、より強力な技法を作るために、喉と延髄の諸センターのエネルギー化のプロセスと組み合わせられる。だが、秘教のあらゆる性質と同じく、最良に用いられるアファメーションの言葉は我々自身によって作るものである。それぞれの文字/惑星の象徴の中で、我々が強めたいと望むエネルギーには様々な性質があり、我々一人一人によって僅かに違っているだろうからである。そのため、それぞれの文字の性質を研究し検討し、そこから自らのアファメーションを作るべきである。


 アファメーションの作製の一般的なルールは以下の通りである。

 1. 肯定的で活動的なものにする。

 2. 一人称(私は)にする。

 3. 短いものにする。

 4. あなたが文字自身で行ったように、感情のエネルギーを込める。

 例えば、学徒が月の性質を強化したいと望むならば、ヘブライ文字のベートと組み合わせて、以下のアファメーションが使えるだろう。

「我はベートなり! 知恵と無知の主なり! ここにて宇宙よ、我に主の家を明かしたまえ!」

「我はベート、その栄光の月なり! 拡張と収縮の諸力よ、我に従え」

「満月は我なり! 隠された知恵を明かし、正しい行動の諸力なり」


 あなたが見ての通り、上記のアファメーションのそれぞれは、お互いに似ており、この文では「我」は、能動態、諸有格の場所に置かれている。だが、それぞれはベート・月のエネルギーの僅かに違った性質を表現している。上記の例を参考にして、セフェル イェツィラー*12を基にしながら、7つの2重文字のそれぞれのアファメーションを作るようにする。


バアル シェム


 バアル シェム(「名前」の師)は、中世、ルネッサンス時代のユダヤ教カバラの中でも、最も興味深いものの一つである。これらのラビらには不可能は無く、神名の一つや幾つかを唱えるのみで、奇跡が行われたと言われているからである。これらの信仰は現在でも続いており、ヨーロッパと北アメリカの様々な民間伝統に取り込まれている*13


 だが、神名、文字、その他の力ある言葉の発音には、様々な要素があり、その中には振動させるための音の適切な内面化も含まれる。これらの発音の一般的な方法は以下の通りである。


 神名を振動させる際には、作業者はまず最初に、ケテルの神の白い光の放射の概念を可能な限り高い理解に到達し、その間彼の心は至高の大志のレベルに保つ必要がある。これに到達しなかったら、アストラル界の諸力を振動させるのは危険である。なぜならば、振動は作業者に特別な力を引き寄せ、この力の性質は彼自身の心と密接に関連しているからである。


 それに続く一般的な進行は以下の様にである。深く呼吸をし、あなたの意識をティフェレトと照応する心臓へと向ける。(最初にあなたのケテルで瞑想し、心臓に集中する前に、白い光をあなたの心臓の最奥へと導く必要がある。)


 それから、選んだ名前の文字を心臓に白い文字で描くと想像し、それらが刻まれると感じる。これらの文字は白く輝く放射にし、白銀色にしないように気を付ける。それから息を吐きつつ、これらの文字を柔らかい声で発音し、音があなたの内側で振動するようにし、あなたの体から出る息が空間全体に満たされるよう膨れると想像する。あなたが宇宙全体へと放出し、音がその宇宙の端に至るまで止まらないかのように、神名を発音する。


 成功するオカルト作業のどのような実践においても、作業者を疲弊させたり、彼の磁気の一部を減らしたりするので、あなたが作業での進歩を望むならば、完全な磁気のバランスを保つ必要がある。さもなければ、あなたは利益よりも損失をなすだろう。*14


結論


 私は上記の記事が、あなたの内なる共振と外なるハーモニーの探求にとって有益であるのを望む。ここで与えた諸道具はあなたが使う為にある。これらを時間をかけて使うことによってのみ、我々の内なる部分となり、それらに熟達できるようになるのである。ここで示した技法は、内なる共振を得るためには、私が知る限り最もシンプルで効果的なものである。そして何度か述べたように、夜寝る前の数分間として、そして望むならば朝起きた時の数分間も、あなたの日々のスケジュールに少し加える。これらの目的は、我々個々が一日の特別な性質――占星術の象徴やヘブライ文字により――あるいはヘブライ文字の12の単独文字や3つの母文字として表現されるその他の原型的な性質に調整する事にある。


 これらの諸力が単純にして「マンツーマン」レベルで理解されるようになったら、やがてはより複雑な概念や、それらの概念の現実化のための諸力のために組み合わせて用いられるだろう。それによって、7つの2重の諸原理、エネルギーの濃度の諸段階、我々の内なる名前の性質が明らかになり、我々の内にあるこれらの諸力をより制御できるようになろう。


 あなたが行う必要のある全ての事は、目を閉じて夢見るのみである。これよりもシンプルな事はあろうか?


マーク スタヴィッシュ
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*1 原注。PONのカバラ講座 8、9より。
*2 原注。PON カバラ講座 13より。
*3 カバラの生命の樹の様々なセフィロトを通じてのエネルギー、意識、形質の流れ。
*4 原注。PON カバラ講座 9の5ページより。
*5 原注。PON 秘教知識の基礎 講義 5の5-6ページより。
*6 原注。PON カバラ講義 61、4-5ページより。
*7 原注。PON カバラ講義 61 1ページより。
*8 原注。同書、3ページより。
*9 原注。同著。11ページより。
*10 原注。個人的な注記として、著作家は、初期の作品が完成した後には、どのような批評や編集も受け入れられるが、それまでは作品について認める事すらしないだろう。
*11 原注。PON 秘教知識の基礎講義 10の3ページより。
*12 原注。PON カバラ講義 9-11より。セフェル イェツィラーの様々な版では、割り当てられている属性が違うのに注意する。グラ版は、最も一般的なものである。Aryeh Kaplan著の「Sepher Yetzirah - The Book of Creation, In Theory and Practice」を、様々な版の比較のために参照せよ。またフランツ バードン著の「Key to the True Kabbalah」も、ヘブライ文字の別の属性のために参照すべきである。だがこの本の表音ドイツ語からヘブライ文字へと戻す必要があるのに注意する。
*13 原注。民間魔術実践の中での発音のカバラの継続についての更なる情報については、Mark Stavish修士著のPow-wow,Psalms, and German Magical Folkloreを参照。
*14 原注。PON カバラ講義 61の7ページより。またIsrael Regardie著のThe Golden Dawnの487ページの「The Vibratory Mode of Pronouncing Divine Names」も参照。