第五知識講義

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第五知識講義 ピロソプス(哲学者 4=7)位階用


カバラの用語について


 アゾット(AZOTH)は、ギリシア語、ラテン語、ヘブライ語の最初と最後の文字、すなわちAとZ、アレフとタウ、アルファとオメガから構成される言葉である。これには様々な著者らにより様々な意味合いが与えられているが、一般的にはエッセンスを意味する。


 以下の名前はカバラの書にはよく現れる。


 アイン 否定性 אין (無)
 アイン ソフ אין סוף (無限)
 アイン ソフ アウル אין סוף אור (無限光)


 これらはケテルに拠る否定的な存在のヴェールである。



 アリク アンピン אריך אנפן マクロプロソプス、大いなる顔つきは、ケテルの称号の一つで、別の称号はアーティク ヨミン עתיך יומין 、日々の古き御方である。
 ケテル、大いなる顔つきから、まず最初にアッバ、至高の父とアイマ、至高の母が流出した。
 アッバ אבבא 至高の父は、テトラグラマトンのヨドを表し、
 アイマ אימא 至高の母は、ヘーを表す。そして、
 エロヒム אלהים は、これらの二人の統一を意味する名前である。



 エロヒムとして、彼らは息子、ザウイル アンピン זאויר אנפין あるいはミクロプロソプス、小さな顔つきと呼ばれるものの両親となった。
 アッバは神名のヨド、セフィラのホクマーと関連しており、アイマは神名のヘーとセフィラのビナーである。ザウイル アンピンはヘセド、ゲブラー、ティフェレト、ネツァフ、ホド、イェソドの6つのセフィロト、特にティフェレトと関連している。
 マルカー מלכה 王妃と、カラー כלה 花嫁は、マルクトの称号であり、ザウイル アンピン、ミクロプロソプスの伴侶と見做されている。
 神名YHVHの文字には、これらの意味合いが含まれている。
 ヨドはアッバを表し、
 ヘーはアイマで、
 ヴァウはザウイル アンピンで、
 ヘー(終端)はマルクトである。
 これらの文字はまた、4つの世界と、タロットカードの4スーツとも関連している。


 ヨド アツィルト界 杖
 ヘー ブリアー界 杯
 ヴァウ イェツィラー界 剣
 ヘー(終端) アシアー界 ペンタクル


 この4世界のそれぞれに10のセフィロトがあり、それぞれのセフィラにもまた10のセフィロトがあり、合計で400のセフィロトがある。この数は十字架、世界、万物の完成を表すタウの文字の数と同値である。


タロットと生命の樹との関連


 4つのエースのカードは、ケテルの御座に置かれる。残りのスーツの小アルカナカードは関連するセフィロトに置かれる。2はホクマーで、3はビナーといった風に。22の大アルカナカードは、それらを繋げる小路に、それらを表すヘブライ文字に従って配置される。
 各スーツの王と女王のカードは、ホクマーとビナーにそれぞれ置き、騎士と従者はティフェレトとマルクトに置く。
 これにより、タロットカードはそれらが繋がっているセフィロトの均衡を受け取る。


ピロソプス位階で使われる象徴


 ピロソプスの位階で使われる入場証は以下の通りである。



 この12の正方形によるカルバリー十字架は、第29のクフ(ק)の小路に入るのを許し、これらは黄道十二宮と4つの水源があるエデンを流れる永遠の川を表している。 




四大エレメンツのピラミッド

 これは第28のツァディ(צ)の小路に入るのを許す。それぞれの側面にはエレメンツの名前があり、頂点にはエッセンスを意味する言葉エトがある。そして底辺には世界を意味する言葉オラムがある。



10の正方形によるカルバリー十字架

 これは第27のフェー(פ)の小路に入るのを許す。10の正方形はバランスの取れた配置の10のセフィロトと関連している。また、香の祭壇の二重の立方体を開いたものでもある。



ヘゲモンの記章の十字架

 これは、ピロソプスの位階に入るのを許可する。この十字架はティフェレト、ネツァフ、ホド、イェソドを覆って、マルクトの上に安らぐ。また6つの正方形のカルバリー十字架はミクロプロソプスの6つのセフィロトを表しており、立方体を開いた形態でもある。



生命の樹の金星の象徴

 これは生命の樹の10のセフィロト全てを覆っており、自然のイシス女神の記章に適している。全てのセフィロトを含ませるために、これは先に示した水星の図よりも、上の円が大きくなっている。



生命の樹の別の配置

 セフィロトの配置には様々な形式がある。最もよく使われるものは先に示したが、別に一般的に使われるものもあり、プラクティコスとピロソプス位階の両方の祭壇の図の一部で使われているのを見る事もあるだろう。これはよく、10のセフィロトが配置されたアシアー界の7つの諸宮殿として引用されている。



生命の樹を降りるエレメンツの反映

 この図は、樹の中を下向きへと反映し、セフィロトを通じて働くエレメンツの3つ組を表している。風エレメントは中央の柱をケテルからティフェレトを通じてイェソドまで垂直に降りているのを反映し、水エレメントはビナーからヘセド、ホドへとジグザグに降りている。火エレメントは、ホクマー、ゲブラー、ネツァフとこちらもジグザグに降りている。マルクトは結果として、他の3つのエレメンツの受容器となっている。


第五の瞑想


 ピロソプスは、火の三角形をその全ての様相とともに瞑想する。金星の象徴について黙想し、普遍的な愛が全人類へ仕えるために自らを表現し、見えるものと不可視のものの両方の性質を含んでいる事を悟るまで続ける。
 次に自らを火の諸力と同一視し、燃える生贄が消費され、キリストが霊により生まれるまで自らの全てを捧げる。
 それから火の三重性について、その属性と照応について瞑想する。


第六の瞑想


 志望者は、諸位階を通じての入場証で示された、様々な十字架の形と様相について瞑想する。
 次に自然と宗教を通じての生贄の必要性と普遍性について考える。師イエスが言った言葉「自分の命を救おうと思う者はそれを失い、私のために自分の命を失う者は、それを見いだすであろう」「一粒の麦が地に落ちて死ななければ、それはただ一粒のままである。しかし、もし死んだなら、豊かに実を結ぶようになる」について悟るようにする。
 次に自らの場所と宇宙での相対的な重要性について悟る様に努める。自らの局外に立つように努め、他者に許すであろう事のみを自らに許す。
 さらに、自らについて語る事や、それで得るだろう感覚や経験について慎重に控えて、心の無駄な活動を制御する事を学ぶ。
 それから雲にうっすらと覆われた太陽を黙想する。


↑ 黄金の夜明け団