錬金術の教理問答

ページ名:錬金術の教理問答

錬金術の簡潔な教理問答



質問:この哲学者の主な学習は何か?
解答:自然の作用の研究である。


質問:自然の終わり、目的は何か?
解答:神であり、それは始まりでもある。


質問:万物の由来は何か?
解答:一つにして不分割の自然からである。


質問:自然はどれだけの領域に区分されるか?
解答:四つの原理の領域にである。


質問:それらは何か?
解答:乾いたもの、湿ったもの、温かいもの、冷たいものであり、これらは四大エレメンツの性質で、万物の起源である。


質問:自然はどう違っているのか?
解答:男と女にである。


質問:我々が自然と比較できるのは何か?
解答:水銀である。


質問:自然の具体的な定義を与えよ。
解答:これは目に見えるものではないが、見えるように作用する。これは移り変わりやすい霊であり、惑星の体の中にその機能が満たされ、世界霊、神の息吹、存在する万物に活力を与える宇宙の中央の火により動かされる。


質問:自然の検査官(錬金術師)らが持つ性質は何か?
解答:彼らは自然そのものに似ている。すなわち、彼らは真理を愛し純粋で忍耐強く追及する。


質問:その後に彼らの注意を向けるものは何か?
解答:哲学者は彼らのデザインが自然と調和するか、そして可能性があり、到達可能であるかを最も慎重に確認しなくてはならない。自然の力により通常に行われる力で到達できるならば、あらゆる詳細でそれを真似るべきである。


質問:自然そのものが造るものよりも高度なものを造るには、どの方法に従うべきか?
解答:その増大の方法を学び、自然のような方法により常に作業しなくてはならない。例えば、与えられた金属の自然な条件を超えた本来持つ性質を開発するのを望むならば、化学者は自らの金属の性質を用いて、その男と女の違いを解消できなくてはならない。


質問:どこに、この金属の性質が保存されているのか?
解答:四大エレメンツの中である。


質問:どの物質により、哲学者のみにより何にせよ達成できるのか?
解答:与えられた物質の根源によってである。これはエリクサーとも精髄とも呼ばれ、術師にははるかに貴重に用いられる。これは自然そのものである。哲学者がこの種や根源を摘出する前には、自然自体が彼女の任務を実行するよう準備するであろう。


質問:あらゆる物質の根源、種とは何か?
解答:これは物質そのものの最も微細で完全な摘出、同化力である。あるいは、これは硫黄のパルムであり、金属の激しい湿気と同等のものである。


質問:何により、この種や根源が生じたのか?
解答:四大エレメンツにより、いと高き方の意志に従い、そして自然の想像力の直接介入によってである。


質問:どんな方法でエレメンツは作業するのか?
解答:絶え間ない統一した動きにより、それぞれがその性質に応じて、その種を地球の中心へと産みつけた。そこで行動と消化を受け、動きの法則によって地上へ向かって排出されたのである。


質問:哲学者らは地球の中心をどのように理解しているか?
解答:ある種の虚無の空間であり、何も平静ではなく、そこに存在するものも同化する。


質問:ではどこに、四大エレメンツはそれらの種を放ったのか?
解答:中心から、あるいは中心の縁、周囲である。そして相応しい場所に来てから、過剰にあるものを、排泄物、岩滓、火、形無き混沌の領域へと放出した。


質問:例によって説明してもらいたい。
解答:水平な机があるとする。その中心に水で満たした瓶を置いて、その周囲に幾つかの様々な色のものを置く。特にその中の一つは塩にして、注意して適切な距離を保つようにする。それから水を瓶からこぼしたら、それらはあちこちへと流れるだろう。あるものは、赤い色の物へと遭遇し、自らも赤く染まる。別のものは塩を通過して、塩水となるだろう。水は場所を変える事は無いが、水そのものが場所に応じて変化するだろう。同様に、四大エレメンツから地球の中心へ放たれた種は、移動する場所によって変容し、そこから存在する万物が類似の法則により造り出されたのである。そして、種が純粋な地と純粋な水に遭遇したら、反対側の場合とは対照的に、純粋な物質となる。


質問:どうやってエレメンツはこの種を生み出すのか?
解答:この点で完全な説明を行うには、エレメンツには二つの重い性質のものと、二つの軽い性質のものがあるのを知らねばならない。二つのものは乾いており、二つのものは湿っている。実際には、四つのうちの一つは非常に乾いていて、他の一つは非常に湿っている。これらはまた男性的、女性的としても分けられる。次に、それぞれは、自らの種を自らの圏で生み出す顕著な傾向がある。さらに、これらは決して休息せず、常に相互作用を続けて、それぞれは分離している。そして自らは最も微細な場所にある。これらが出会う一般的な場所は、中央であり、自然の従者である原初の中央ですらある。ここでそれらの種が混ざり合い、かき混ぜられ、最終的に外部へと放出される。


質問:全ての物質の第一原質があるのは本当か?
解答:適切に呼ぶと、第一原質のエッセンスは二重になっているか、あるいは自らが二重の性質がある。その一つは、別のものの同意が無ければ金属を生成する事は出来ない。第一にして主要なエッセンスは風的な湿気で、これに温かい風が混ざり合い、油性の水を形成し、それらは純粋であろうともそうでなくてもあらゆる物質を無差別に付着させるのだ。


質問:この湿気は、哲学者らにどう呼ばれているのか?
解答:水銀である。


質問:何により、これは支配されるか?
解答:太陽と月の光線によってである。


質問:二番目の形質は何か?
解答:地の温かいものである。この乾いた熱は哲学者らから硫黄と呼ばれる。


質問:物質の体全体を種に変換できるか?
解答:その八百番目の部分のみである。すなわち、物質の中心に秘密にされており、たとえば小麦の粒の中に見る事が出来よう。


質問:物質の大半は、その種に関してどう用いるのか?
解答:過剰な熱、冷たさ、湿気、乾燥、さらに一般的に全ての危険な荒れたものに対するセーフガードとして使える。それらに対して、膜のように働く。


質問:物質全体を種へと減少させられると称する術者らは、それが可能だと仮定して、そのプロセスから何らかの利点はあるのか?
解答:無い。反対に、これらの作業は全くの無駄である。自然の方法から逸脱したものからは、何一つ良いものは得られないからである。


質問:では何をすべきか?
解答:物質はその不純な部分から効果的に分離しなくてはならない。どれだけ純粋であろうとも、その外見は変わるであろうが、金属が完全になる事は無いからである。次に、全ての過剰さ、外面、鉱滓を、その種を見つけるために剥がし取り除かなくてはならない。


質問:哲学者は最も慎重な観察で何を調べるべきか?
解答:確実に自然の目的である。そしてこれは世俗の金属を求めるという意味では断じてない。それらは形作る者の手から放たれており、もはやこの中には見つけられないからである。


質問:何の厳密な理由からなのか?
解答:なぜなら、世俗の金属らと金のほとんどは、絶対的に死んでおり、一方で我々は反対に絶対的に生きており、魂を持っているからである。


質問:金属の生命とは何か?
解答:これらが鉱山の中に埋まっている時は、火以外の何物も無い。


質問:その死とは何か?
解答:これらの生と死は実際、一つの原理であり、彼らが生きるのも死ぬののも火によるものであるが、その死は融合の火からである。


質問:どのように大地の子宮は金属を孕むのか?
解答:四大エレメンツがその力と徳を地球の中心で開発して、それらの種を放ったら、自然の原初、蒸留のプロセスの流れに則って、熱と永続する動きのエネルギーにより、これらを昇華させる。


質問:風が地の極を通じて蒸留された時、自らをどう分解するのか?
解答:風は自らを、万物がそこから流れ出る水へと分解する。この状態では風は湿気のある気体にすぎず、そこから続いて万物の始まりの原理が展開する。またこれは哲学者の第一原質としても仕える。


質問:知識人が哲学的達成のために第一原質として用いる、この始まりの原理とは何か?
解答:これは同一の形質であり、これが作られると永遠で変化出来ない形態を受け取る。


質問:土星、木星、火星、金星、太陽、月など(の金属)は、それぞれの種を個別に授けられるのか?
解答:これら全てでは共通の一つがある。これらの違いは、その派生した場所からであり、自然は銀を金や他の金属よりも遥かに早く生成すると述べるのではない。それぞれには自らの比率がある。


質問:地の内部でどのようにして金は形作られるのか?
解答:私が先に述べたこの気体が、地の中心に昇華し、それから特定の硫黄的な潤滑油が通路に塗られて、暖かくて純粋な場所を通過したら、哲学者らが彼らの水銀と名付けているこの気体は質料を帯びて、この潤滑油に加わり、それらを自らに満たして、このような混ぜ物から、特定の油質なものを生成し、それらは気体の性質を捨てて、この潤滑油を受け入れ、さらに他の場所へと昇華するが、そこは先にこの気体によって既に清められており、その地は結果としてより微細で純粋、湿気のあるようになる。ここに来た形質は地の極に満たされ、それらが加わっていき、結果として金が生成される。


質問:土星(鉛)はどのように生まれたのか?
解答:先に述べた油質の物、潤滑油が、完全に不純で冷たい場所を通過した時に生じる。


質問:金星(銅)はどのように生まれたのか?
解答:彼女は地そのものは純粋であるが、不純な硫黄と混ざっている場所で作られた。


質問:つい先ほど言っていた地の中心の気体には何の力があるのか?
解答:その絶え間ない進歩により、これには粗雑だったり不純だったりする物を永続的に純化する力がある。また、周囲の純粋なもの全てを成功裏に引き寄せる力もある。


質問:万物の第一原質の種とは何か?
解答:万物の第一原質は自然により他の種の助けもなくもたらされた、主要原理の形質といえる。言い方を変えると、自然はエレメンツから形質を受け取り、その結果として種を産む。


質問:ならば物事の種とは本質的には何か?
解答:この種の形質は、凝固した風、あるいは湿気を帯びた気体以外の何物でも無く、暖かい気体により解けるまで使い道が無い。


質問:金属の領域で種の生成はどう行れるのか?
解答:生命原理の術策により、四大エレメンツ、すなわち自然の最初の生成物が、重い水を地の中心へと蒸留し、これが諸金属の種となり、また水銀と呼ばれる。これはその本質からではなく、流体性と万物を粘着させるその性質からである。


質問:この気体はなぜ硫黄と比べられるのか?
解答:その内なる熱からである。


質問:何の水銀の種から、金属は構成されているのか?
解答:これは哲学者の水銀とのみ呼ばれ、一般的で世俗の同名の物質とは何の関係も無い。これらは種にはなれない。他の金属のように、既に自らの種を含んでいるからである。


質問:では、何を我々の物質として受け入れるべきか?
解答:種単独、あるいは固体の粒であり、全体の物ではない。これは硫黄、あるいは生ける男と、水銀、あるいは生ける女へと分離されよう。


質問:その後に何の作業をすべきか?
解答:これらは共によく混ぜて、幼芽となるようにする。その後に、これらの自然に従って果実を産みだすよう育てられるよう。


質問:この作業で作業者は何をすべきか?
解答:作業者は粗雑なものと微細なものを分離する以外は何もしてはならない。


質問:では、この哲学的な組み合わせは何に減少するのか?
解答:一つから二つへと進み、二つから一つへと減り、それ以上は進まない。


質問:鉱物や金属の種、命はどこへ行くのか?
解答:鉱物の種は、鉱物の中心にして心臓に存在する水へと適切に向かう。


質問:この術の助けにより自然はどう働くのか?
解答:あらゆる種は、何であろうとも、自然か術により適切な構造体へと配置されない限り無用である。この構造体で種は萌芽の沸騰と、純粋な粒あるいは固体の粒の凝固により命を得る。


質問:種はそれからどう養われ保存されるのか?
解答:その物質の暖かい環境によってである。


質問:では作業者は鉱物の領域で何を行うのか?
解答:彼は風の粗雑さに関して自然では行えない事を行う。これはその暴力により、全ての物体の極性に浸透しているが、それは表面であり地の底ではない。


質問:金属とそれらとには何の関係があるのか?
解答:惑星の場所を考慮し、全ての中で至高にある土星へ注意を払い、それから木星、火星、太陽、金星、水星、最後に月へと注意を払うには、この関係の自然の適切な理解が不可欠である。諸惑星の影響の性質は、上昇ではなく下降であると観察すべきであり、経験が伝えるのは、火星(鉄)は容易に金星(銅)へと変容できるが、逆はそうではなく、金星は火星よりも低位の圏にある。また木星(スズ)は容易に水星(水銀)へと変容できるが、木星は水星よりも上位にあり、天空よりも二つ下で、地よりも二つ上に位置するからである。土星はこれらで最高位にあり、月は最低位にある。太陽(金)は全ての中に入れるが、その低位者によって決して改善される事は無い。土星(鉛)と月(銀)との間に大きな照応があるのは明らかである。これらの中間には太陽があるが、これらを変容させるには、哲学者は太陽を治めるべく努力しなくてはならない。


質問:哲学者らが物質から取り出した金や銀について語っている時、それらは一般的な金や銀の事を言っているのか?
解答:まったく違う。世俗の金や銀は死んでいるが、哲学者らのこれらは生に満ちている。


質問:この哲学者らの探求の目的は何か?
解答:鉱物の領域で自然が未完成のままにしたものを完成させる術に熟達するのと、哲学者の石の宝に到達する事である。


質問:この石は何か?
解答:この石はエレメンツの激しい湿気以外の何物でも無く、完全に浄化され独立した固体へと引き出され、健康に偉大な働きをなし、もっぱら激しい湿気に住む命である。


質問:この素晴らしい作業を達成する秘密は何によって構成されるか?
解答:これは激しい湿気の中心に位置し包まれている、生来の暖かさ、あるいは自然の火を潜在性から活動性へと引き出す方法を知る事で構成される。


質問:作業の失敗を防ぐための事前の注意は何か?
解答:物質から余計なものを全て取り除き、構成物の性質全てが含まれたその本質のみにするのに、大いに労苦しなくてはならない。


質問:この医薬はなぜ全ての種類の病を癒すのか?
解答:この中に様々な性質が含んであるからではなく、これは人体の自然の暖かさを強力に強めて、その暖かさが患部を優しく刺激し、それと同時に他の医薬が激しく活動して刺激するからである。


質問:チンキについてこの術の真理をどう示せるか?
解答:まず第一に、金属と同等の形質で構成された物理的な粉、すなわちクイックシルバーは、これらを融合させる機能があり、一つの物は自然かつ容易に別の物を自らのように抱え込むのは、事実に基づく真理である。第二に、卑金属の不完全は、それらのクイックシルバーの粗雑さに原因があり、そのクイックシルバーの成熟と摘出である物理的な粉単独で、純粋な火へと投じる事により、容易にこれらを自らの成熟へと導け、その本来の自然の中へと変容させられる。その粗雑な湿気、すなわちそれらのクイックシルバーを引き寄せた後に、この粉のみがそれらを変容させるが、残りの部分は滓と排泄物であり、それらは投射を拒絶する。


質問:この物理の作業の知識と実践を得るには、哲学者はどの道に従うべきか?
解答:彼らは正確に天地創造の世界の大建築家(神)により、どのように混沌から秩序へと世界が向かったのかを観察する事で従うべきである。


質問:混沌の形質とは何か?
解答:それは湿気の気体以外の何物でも無い。なぜなら水のみが、全ての被造物の形質の中に入れるからで、それらは奇妙な形質となる。この形質は万物の形態に影響するには適切な形質である。


質問:あなたが今言った事を示す例を与えよ。
解答:組み合わされた形質の特別な生成物の中に例は見つけられよう。それらの種は常に自らを特定の気質、すなわち特定の形質の混沌の中へと分解する事から始まる。そこに放たれ、ある種の光の照射により、植物の完全な形態となる。さらに聖書は神の霊がただよう形質として水のみを、万物の普遍的な形として光のみを示しているのを注記すべきである。


質問:哲学者がこれらの考慮から何の利益を引き出せるのか? また、いと高き神がなした創造の技で特別に注意すべき事は何か?
解答:まず哲学者は世界がそこから作られた形質を観察する必要がある。そして彼はこの混乱した形質を見るであろう。いと高き建築者は、そこから光を取り出す事から始め、この光は地の面を覆っていた闇を分解した。そしてこの光は形質の普遍的な形態として仕えた。それから彼は全ての組み合わされた形質の生成、種の照射の発生、光と闇の分離などを容易に知覚するだろう。ここでは自然は創造主の逸れる事の無い写字生である。哲学者は同様の方法により、まずこの光の働きがあり、最高天あるいは天空が、上位と下位の海へと分離し、続いて創造されるのを理解するであろう。また他にも、空が輝く星々で散りばめられた方法。月が起き上がるために必要なもの。この月は上位のものと下位のものを介在するために必要であること。この月は上位と下位の諸世界の間で介在する松明で、天から影響を受け、それを地へと送るからである。最後に彼は創造主がどのように海を集めて、乾いた地を創り出したかを理解するだろう。


質問:どれだけ多くの天を複製できるのか?
解答:厳密には一つのみであり、水と水が分かたれた天空である。だが、三つは認められよう。第一は、雲の上の空間である。この天では海は希薄で、恒星へと降り注ぐ。またここは惑星らが円運動を行う空間でもある。第二の天は恒星天で、第三は超越天の海が住む場所である。


質問:第一天の海が希薄となぜ言えるのか?
解答:なぜなら希薄な形質には上昇する性質があり、神はその永遠の法により、万物を適切な圏へと配置しているからである。


質問:それぞれの天体はなぜ常に天の軸を回転しているのか?
解答:原初の勢いを受け取ったからであり、糸で吊るしたどんな重りであれ、動きをもたらす力が常に同じであるならば同じ速度で動くのと、同じ法の性質によるものである。


質問:上位の天の海はなぜ落下してきたりしないのか?
解答:なぜなら、これらの極端な希薄さからである。この理由から、技量のある化学者は他のどの学問よりも、希薄さの学習から多くの利益を得る事が出来る。


質問:天空の形質は何か?
解答:それは適切な風であり、光の媒体としては水よりも適している。


質問:海が乾いた地から分離された後、創造主は生成を始めるのに何をしたのか?
解答:神は生成のためにまず光を作り、それを中央の火の中に置き、水の湿気と地の冷たさによりこの火を調整した。それにより、そのエネルギーを保持させ、神の計画に合うようにした。


質問:中央の火の働きは何か?
解答:これは湿気のある形質の傍で常に働き、それを気体へと高める。ところでこの気体は自然の水銀であり、三界の第一形質である。


質問:次に自然の硫黄はどのように形成されたのか?
解答:中央の火と水銀の気体との相互作用によってである。


質問:海の塩はどう造られたのか?
解答:同じ火が水の湿気へと働く事によって、その中に含まれていた風の湿気が蒸発する事によってである。


質問:真に賢い哲学者が自然に存在する全ての大建築家である神の行いとその基礎に熟達した後には何をすべきか?
解答:この哲学者は、可能な限り、彼の創造主の忠実な真似をすべきである。物理的混沌については、彼はオリジナルの実際のものと同様のものを造るべきで、彼は光を闇から分離させ、海を上下に分けて天空を作り、続いて一つ一つ創造の術の完全な進行を進めるべきである。


質問:この大いなる深遠な作業は何とともに行うべきか?
解答:一つの単独の小体、小さな体で、顔と排泄、消化器官のみがあるが、それから特定の暗くて水銀的な湿気を摘出できる。これには哲学者が必要とする全てが含まれている。なぜなら、事実として彼が探求する物は真の水銀以外の何物でも無いからである。


質問:では、この作業で用いるためにはどんな種類の水銀が必要なのか? 
解答:地上では見つからないような種類の水銀であり、小体から摘出するものだ。よく間違って言われているような一般的な水銀からではない。


質問:一般的な水銀ではなぜ我々の作業には適しないのか?
解答:なぜなら、賢き術者は、一般的な水銀には、硫黄の不十分な性質が含まれているのを知り、結果として自然により造られた小体に対して作業しなくてはならない。自然自身により、この中で硫黄と水銀が合一しているので、それを分離させるのは術者の作業となる。


質問:その次に何をすべきか?
解答:彼はそれらを浄化させ、新たに共に混ぜる必要がある。


質問:我々が語ってきた物体は何と呼ばれているのか?
解答:未加工の石、混沌、イリアステ、質料ヒュレー――混乱の形質で、世間では知られているが見くびられている物である。


質問:水銀は哲学者が絶対的に理解しなくてはならないとあなたは言ったが、誤解を避けるために、詳細な説明を与えてくれるか?
解答:その自然のものと似て、我々の水銀は固体と液体の二つがある。その動きに関しても、上昇する動きと下降する動きの二つがある。下降により、これは植物に影響を与え、それにより自然の火を刺激する。これは凝固する前の最初の働きである。その上昇する動きにより、起き上がり浄化を求めて、凝固した後には、形質の激しい湿気と見做される。その見た目の汚い岩滓の下には、なおもその最初の源の高貴さを保持している。


質問:それぞれの複合物の中には、どれだけの数の湿気の種があるのか?
解答:それらは三つである。エレメンタリーは、他のエレメンツの乗り物となる。激しきものは、実際には油あるいは香膏で、その全体の性質は内在している。最後に、栄養物、真の自然の溶剤であり、内なる火を引き上げ、その湿気に拠り腐敗と黒化の原因となり、形質を育て保持する。


質問:哲学者らにはどれだけの数の水銀の種が知られているのか?
解答:哲学者の水銀は四つの様相があると見做されよう。第一は物体の水銀と呼ばれ、実際にはそれらの隠れた種である。第二は自然の水銀と呼ばれ、哲学者の浴槽とも瓶であり、他の場合は湿気のある激しきものである。第三は哲学者の水銀と呼ばれるが、それは彼らの作業場や鉱山で見つけられるからである。土星の圏では、これは賢者のディアナであり、鉱物の真の塩であり、真の哲学の作業の達成の後には、かく呼ばれるに値しよう。第四の様相は、一般的な水銀と呼ばれ、それは世俗のものという意味ではなく、哲学者の真の風の性質で、水の真の中間の形質、真の秘密にして隠された火である。これは一般的な火と呼ばれるが、全ての鉱物と共通するからである。これは鉱物の形質なので、その質と量を受け継いでいる。


質問:我々の作業にはどれだけの数の術の作業で構成されるのか?
解答:一つのみで、昇華に要約されよう。そしてこの昇華は、ゲベールによれば、乾燥した物質を瓶に入れて、火を媒介として高める事以外の何物でも無い。


質問:ヘルメス哲学者らの書を読む際に、何を気を付けるべきか?
解答:この点には何よりも慎重に観察されねばならない。彼らがこの主題に言う事を、文字通りには解釈せず、言葉の単なる音と見做すべきだ。文字は殺し、霊は命を与えるからである。


質問:我々の学に熟達するためには、何の書を読むべきか?
解答:古代人らの間では、ヘルメスの書全ては特に学ぶべきである。次には、「紅海の通過」と「約束の地への入り口」という題名の書である。パラケルススの書は全ての古い書や文献よりも前に読むべきで、彼の「化学の小道」や「パラケルススの手引書」には、実証される物理の全ての神秘とほとんどのカバラの奥義が含まれている。この稀と特別な文書はヴァチカン図書館にのみあるが、センディヴォギウスが幸運にも筆写し、我が団の賢者らの啓明の助けとなった。第二に、ライモンドゥス ルルスの書、特に彼の「必携の書」、生命の樹と呼ばれる彼の図、彼の信条書、彼の補足書は読むべきである。だが、最後の二人は、慎重に読む必要がある。なぜなら、ゲベールの書や、アルナルドゥス デ ビラノバの書のように、偽りのレシピと無駄なフィクションが含まれており、それらは真理を無知な者らから隠す目的でなされているように思えるからである。第三に、「ツルバ ピロソポルム(哲学者集)」は、古代の著者らの集書であり、多くの価値ある内容が含まれている。もっとも同様に無価値なものも多いが。中世の著者らの間では、ザカリアス、トレヴィザン、ロジャー ベーコンの書も読むべきで、さらにある匿名の著者による「哲学者たち」という題名の書は学徒らの間で評判高い。近世の者らの間では、最も価値があるのは、ジョン ファブリチウス、フランシス ド ネイション、ジャン デスパニエの書で、最後の者は「回復した物理」を書いている。もっとも真実を述べると、彼は一部の偽りの勧告と意見を彼の論文に入れている。


質問:哲学者はいつ作業を始めるのか?
解答:理論的には彼が粗雑な霊により体から消化された霊を摘出するのが可能である時である。この霊を彼は再び生命の油へと加えられなくてはならない。


質問:この理論をより明快に説明してほしい。
解答:実際のプロセスにより、より完全に示されるであろう。この偉大な試みは以下の様に行われる。哲学者が植物の溶媒を鉱物の溶媒へと組み合わせ、三分の一の量の本質的な溶媒へと分解され、この合一した溶媒により彼は地を洗わねばならない。そして、それを天の精髄へと引き上げ、硫黄の稲妻へと加えるなら、それは自動的にこの形質を貫き、その排泄物を破壊するであろう。


質問:世俗の金を種として、世俗の水銀を溶媒として、あるいは植えるべき大地として用いると称する者は、自然の正当な達成をしているのか?
解答:確実に違う。なぜなら、いずれも外的な動者――金が煎出により欠けていたり、水銀が元々無かったりして保有していないからだ。


質問:金以外のいずれかの金属でこの金を産する種を探すのは、自然からかけ離れた怪物の種を生み出す危険は無いのか?
解答:金の中に、金を産む種があり、他の金属よりも完全な状態で含まれているのは疑い無く真実である。だが、それは我々に世俗の金を使うように強制はしない。そのような種は他の金属でも同様に見つけられ、自然が水銀の最初の凝固により染み込ませた固体の粒以外の何物でも無いからだ。全ての金属は一つの起源にして共通の形質を持ち、それらは最後には価値ある者の前に、これらの学習と応用により明らかにされるであろう。


質問:この教義から何が従うのか?
解答:以下が従う。金において種はより完成されたものであるが、金自身からよりも他の金属からの方が遥かに容易に摘出できる。他の金属はより開かれており、すなわち、それほど消化されておらず、それらの湿気が金ほどには厳密なものではない。


質問:自然から取られた例を与えて欲しい。
解答:世俗の金は成熟して木から刈り取られた果実に例えられよう。それには最も完全で良く消化された種があるが、誰かがそれを大地に埋めても、それが生長するのを見るには多くの時間と困難と注意を払う必要があるだろう。一方で、同じ木から伐採したものや根を取って、同様に埋めたとしたら、短い時間で問題なく育ち、多くの実を結ぶだろう。


質問:この学の初心者が、作業を完成させたいならば、地の底での金属の編成を理解するのは不可欠か?
解答:誰にせよ、他の学習よりも先に達成し、自然をそのまま真似る事に失敗したとしたら、価値なきもの以外は何も達成しないだろうほど不可欠なものである。


質問:では、自然はどのように地の底で金属を作り、それらは何で構成されるのか?
解答:自然はそれらを硫黄と水銀から作り出し、それらの二つの気体により形作った。


質問:この二つの気体とは何を意味するのか? そして、それらからどう金属は作られるのか?
解答:この問題を完全に理解するためには、まず最初に水銀の気体は硫黄の気体と洞窟の場所で混ざり合っており、そこには塩水もあり両者を媒介していると述べなくてはならない。これにより、まず最初に自然の硫酸が作られ、第二にエレメンツが騒ぐ事により、この自然の硫酸から、新たな気体が生み出される。これは硫黄でも水銀でも無いが、両者の性質と結びつき、この場所を通過して、硫黄の潤滑油が付着した場所へと行き、それらと混ざり合って、そこから粘着性の形質が生み出される。さもなければ、洞窟の場所に満ちている気体が浸透している形無き形質にしかならない。この気体により、そこに含んでいる硫黄の活動を通じて、完全な金属らが造られ、この気体とその場所は純粋であるのを示す。もしもその場所や気体が不純ならば、不完全な金属が結果として造られる。この完全、不完全という言葉には、混ざり合った様々な段階が含まれている。


質問:この気体には何が含まれているのか?
解答:天の惑星らの自然にある、光と火の霊であり、それらは世界の形態として適切に理解されるべきものである。


質問:この気体は何を表すのか?
解答:この気体は普遍的な霊により満たされているので、完全な意味合いにおいて、原初の混沌を表し、原初の創造に必要な全てのもの、すなわち普遍的形質と普遍的形態を含んでいる。


質問:そしてこれも、世俗の水銀では、このプロセスで用いられないのか?
解答:否である。なぜなら、世俗の水銀は先に述べたように、外的な動者が欠けているからである。


質問:一般の水銀には外的な動者が無いとはどこから来ている考えなのか?
解答:なぜなら、二つの気体の高揚の中で、騒乱はかくも激しかったので、霊あるいは動者は金属の溶解に非常に似たような形で蒸発したからである。この結果、特別な水銀の部分は、その男性的、硫黄的な動者と分離し、結果として自然によっては金へと変容できなくなったのである。


質問:哲学者らにより、どれだけ多くの金の種類が区分されているのか?
解答:アストラルの金、エレメンタルの金、世俗の金の三つの種類である。


質問:アストラルの金とは何か?
解答:アストラルの金は、その中心に太陽があるもので、その光線により全ての低位の存在と相互干渉する。これは生物、植物、鉱物の全てを貫く太陽の小体の絶え間ない放出を受け取る火的な形質である。


質問:エレメンタルの金というのは何を意味するのか?
解答:これはエレメンツの中でも最も純粋で固体であり、それらにより全て構成されているものである。三界に含まれた全ての世俗のものは、このエレメンタルの金の貴重な粒を、それらの最も内奥に含んでいる。


質問:世俗の金についての何らかの説明を与えて欲しい。
解答:これは我々が知る最も美しい金属であり、自然が作れる最良のもので、自らそれ以上に変化できないほど完成されたものである。


質問:哲学者の石はどのような金の種類なのか?
解答:これは第二の種類であり、その純化した後は、全ての鉱物のエレメンツの中でも最も純粋なものであるゆえ、生ける哲学者の金と呼ばれる。四大エレメンツの完全な均衡がこの物理的な石の中に入り、この作業の達成に不可欠な四つのもの、すなわち合成、配置、混合、合一が、この術の規則に則って行われたなら、太陽の嫡子を産み、フェニックスは自らの灰から蘇るであろう。


質問:哲学者の生ける金とは実際には何なのか?
解答:これは全くの火の水銀、あるいは火的な性質のもので、激しい湿気の中にあり、既に硫黄の性質の固体と交流しており、それが放出する時には、哲学の硫黄の形質全体の中の水銀の性質が、水銀と呼ばれる物へと変異させる。


質問:この生ける金は哲学者により他に何と呼ばれているのか?
解答:これらはまた、生ける硫黄ともそれらの真の火とも呼ばれる。これらは全ての物質の中にあると認められており、これ無しに存在できる物は無い。


質問:我らの生ける金、生ける硫黄、真の火をどこに求めるべきか?
解答:水銀の家の中にである。


質問:何によりこの火は養われるのか?
解答:風によってである。


質問:この火の力の比較的な説明を与えて欲しい。
解答:この内なる火の引き寄せる力の例としては、稲妻から来るもの以上に良い比較は無い。これは最初はただ乾いた地上の高揚が、湿気の気体と混ざり合い、この高揚と火的な自然が、それらが受け継いだ湿気に働いて引き寄せ、これをその自身の稲妻の性質へと変容させ、その後に急速に自らを地上へと落として、それに似た固体へと引き寄せられる。


質問:水銀を取り出した後に哲学者は何をすべきか?
解答:彼はそれを潜在性から活動性へと開発しなくてはならない。


質問:自然は自らでは行えないのか?
解答:行えない。なぜなら彼女は最初の純化の後にすぐに活動を止めて、よって金属から生じる性質によって処理されるからだ。


質問:哲学者は彼らの金や銀から何を理解するのか?
解答:哲学者は彼らの硫黄を金の名前で、水銀を銀の名で呼ぶ。


質問:どこからこれらは得られたのか?
解答:私が既に述べたように、これらは同種の物質から得たのであり、その中には豊富にある。また哲学者は卓越した、完全に哲学的なプロセスを用いて、これらの両方を摘出する方法を知っている。


質問:この作業が正しく行われたら、それらに次にすべき点は何か?
解答:哲学の合金の調合であり、慎重に行う必要がある。だがこれらは水銀の準備と昇華が終わった後にのみ達成出来る。


質問:いつ、あなたの形質を生ける金と組み合わせるのか?
解答:合金の間にのみである。つまり硫黄が合金の手段により混ぜられ、それにより一つの形質になる。このプロセスは硫黄を追加する事でさらに速められるが、同時にチンキは増加する。


質問:激しい湿気の中心には何が含まれるのか?
解答:それには隠された硫黄が含まれており、硬い外皮によって囲まれている。


質問:大いなる作業へとこの硫黄を用いるためには何をすべきか?
解答:これはその束縛から、巧みな技量と腐敗の方法により引き出さなくてはならない。


質問:自然は鉱脈での働きにおいて、この硫黄を分解し解放するために用いられる溶媒を持っているか?
解答:持っていない。なぜなら、その場所での動きが無いからだ。もしも自然が金属の物質を援助の無い状態にし、分解し、腐敗させ、浄化できたなら、彼女は物理的な石を我々に与え、それは高められた硫黄でその性質が増大しているだろう。


質問:この教義を例によって説明できないか?
解答:先の果実の例えを拡張させると、この果実あるいは種を、まず最初にその溶解のために大地に埋め、その後は増殖をさせる。次に、良き種を選別する立場にある哲学者は、その中心から摘出し、それを適切な土へと渡し、良く治癒され準備されたなら、彼はその多作の性質が増大し無限に増えるように、それを希薄にする。


質問:この種が構成する秘密全体は何か?
解答:その適切な土の真の知識である。


質問:哲学者の作業で、種についてあなたは何を理解しているか?
解答:私は激しい湿気により取り囲まれている内なる熱、あるいは特別な霊を理解している。言い方を変えれば、これは生ける銀の中央の形質で、金属の適切な精であり、自らの種子を含んでいる。


質問:どのように硫黄を束縛から解放するのか?
解答:腐敗によってである。


質問:鉱物の土とは何か?
解答:これは適切な溶媒である。


質問:哲学者が必要な部分を摘出するには、何の労苦を必要とするのか?
解答:彼は種を植える前に、悪臭の気体と不純な硫黄を取り除くのに大いに労苦する必要がある。


質問:術師が作業で正しい道を進んでいると何が示すのか?
解答:彼が溶剤を見つけ、分解の期間に溶けた物が一つの形と物質となったならである。


質問:この哲学の作業でどれだけの溶解を数えるか?
解答:三つである。第一の溶解は粗雑で金属の物質を硫黄のエレメンツ、生ける銀へと減らし、第二の溶解で物理的な物質とし、第三の溶解で鉱物の土とする。


質問:金属の物質が、第一の溶解で水銀に、それから硫黄へとどう変わるのか?
解答:秘密の人工的な火、輝ける星によってである。


質問:作業はどのように行われるのか?
解答:まず最初に対象物から水銀あるいはエレメンツの気体を摘出し、浄化した後に、それを用いて硫黄をその束縛から解放し、腐敗によって、その黒化が兆候となる。


質問:第二の溶解はどのように行われるのか?
解答:物理的な物質が先に述べた二つの形質へと分離し、天の性質を得たならである。


質問:この期間にこの物質を哲学者らはどう名付けているのか?
解答:これは物理的な混沌と呼ばれる。そしてこれは事実、第一原質であり、この名は男性――これは硫黄である――と女性――これは銀である――が結合する前には、滅多には呼ばれない。


質問:第三の溶解は何を意味するのか?
解答:これは鉱物の土の湿潤化であり、増殖と密接に関連している。


質問:我々の作業に何の火を用いるべきか?
解答:自然により用いられた火である。


質問:この火には何の効力があるのか?
解答:これは世界にある万物を分解する。なぜなら、これは全ての分解と腐敗の原理だからである。


質問:なぜこれは水銀とも呼ばれるのか?
解答:なぜなら、これは風的な性質を持ち、最も微細な気体であり、同時に硫黄の性質もあり、そこから一部の汚濁も出ている。


質問:どこにこの火は隠されているのか?
解答:この術の対象物の中に隠されている。


質問:この火に誰が熟達し、作り出せるのか?
解答:これは賢者には知られ、彼はこれを創り出し浄化できる。


質問:この火の本質的な効能と性質は何か?
解答:これは極めて乾燥しており、常に動き続け、物を分解し潜在性から活動性へと引き出す事のみをする。要するに、これは鉱脈の堅固な場所へ来て、物質の周囲を気体の形態で循環し、分解する。


質問:どのようにこの火を卓越したものにするのか?
解答:包み込んでいる硫黄の排泄物と、身に着けている塩分の環境によってである。


質問:女性の種の焼却のための能力を引き出すために、この火に何を加えるべきか?
解答:その極端な乾燥のため、湿潤化が求められる。


質問:どれだけ多くの哲学の火を数え上げるか?
解答:全ては三つである。自然のもの、不自然のもの、自然に反するものである。


質問:この三つの火の種類について説明してほしい。
解答:自然の火は男性的な火あるいは主要な動者である。不自然な火は女性的で、自然の溶媒であり、白い煙を作り、その形を取る。慎重に扱わない限り、この煙は速やかに消失する。そしてこれはほとんど不燃性である。もっとも、哲学的な純化により、これは物質的で輝くようになる。自然に反する火は構成物を分解し、自然が密接に結びつけたものを解く力がある。


質問:我々の形質はどこで見つかるのか?
解答:それはどこでも見つけられるが、特に金属の性質にある。これは他よりも容易に獲得できる。


質問:何の種類が最も好まれるか?
解答:最も成熟し、相応しい、容易なものである。だが何よりも先に、この金属の本質は現存し、潜在性ではなく活動性の状態にあるようにしなくてはならない。さらに金属の壮麗であるべきである。


質問:この形質に全ては含まれているのか?
解答:そうである。だが、同時に作業が完成し速められるために自然の補助も必要である。この方法により、試みの高い段階にも精通するようになる。


質問:この形質は極端に貴重なものか?
解答:これは下等であり、元は自然な上品さの欠けているものだ。誰もがこの種を売り物となると言うだろう。だが本質的には、これは売り物とはならない。なぜなら、これは我々の作業にのみ有用だからである。


質問:我々の形質に何が含まれているのか?
解答:これには塩、硫黄、水銀が含まれている。


質問:実践のためには何が最も重要な作業か?
解答:塩、硫黄、水銀の順の摘出である。


質問:どのように行われるのか?
解答:単独で完全な昇華によってである。


質問:まず最初に何を摘出するか?
解答:白い煙の形の水銀である。


質問:次には何を?
解答:火の水、あるいは硫黄である。


質問:それから?
解答:浄化された塩の分解で、まずは固体のものを気体化させ、その後に気体のものを貴重な土へと固体化させる。これは哲学者の容れ物であり、全く完全なものである。


質問:哲学者はいつこの試みを始めるべきか?
解答:日の出の時で、彼のエネルギーが最も満ちているからである。


質問:いつ彼は休むのか?
解答:作業がその完成に到達したらである。


質問:この作業の終わりは何時頃か?
解答:正午、すなわち太陽が最大の力にあり、この昼の星の子が最も輝く光輝にある時である。


質問:マグネシアのパスワードは何か?
解答:汝は私がそれに答えられるか知っていよう――私は沈黙を保とう。


質問:哲学者らへの挨拶状を与えて欲しい。
解答:始めよ。私は汝に返答をしよう。


質問:あなたは徒弟の哲学者なのか?
解答:わが友と賢者よ、我を知るのだ。


質問:哲学者の歳は何か?
解答:彼が探求を始めた時からその発見の時まで、哲学者は歳を取らない。



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