召喚魔術の実践 2-四大エレメンツ

ページ名:召喚魔術の実践 2-四大エレメンツ

1. 四大エレメンツの霊的存在



 図 1:ピュルフム Pyrhum――エレメンツの領域で、ピュルフムは王や君主のランクにある火の力ある霊である。多くの火の霊らは彼の力の下にあり、常に彼に用いられる。彼を支配する魔術師に対し、彼は特別な方法を明らかにし、それにより魔術師は火のエレメントの助けによる素晴らしい成功をしよう。またピュルフムは配下の火の霊を魔術師に与え、それにより魔術師は彼と同等の諸力を持ち、彼自身が行うような効果をもたらせる。ピュルフムにより魔術師は火の純粋なエレメントにより達成できる全ての事柄を学べる。また火エレメントを通じて影響させる事柄で、ピュルフムは望む効果をもたらせる。この火の霊と接触した魔術師は、彼の多才さを用いるよう説得できるだろう。彼の印のサインは、彼を最初に召喚する時に吸い取り紙に赤い色で描く。また吸い取り紙の代わりに小さな鉄の板に印を刻む事も出来よう。だがこの方法により作られたタリズマンは、常に五角形をしていなくてはならない。この内容は、火の原理に属する霊的存在の印すべてに共通する。



 図 2:アフチフ Aphtiph――彼もピュルフムと同じランクにある火の霊である。そのため彼はピュルフムと同じ効果をもたらす事が出来る。この二体の唯一の違いは、アフチフはピュルフムほど活動的ではなく、そのため制御はより容易である。彼は人類を大いに好んでおり、魔術師に対して火エレメントの様々な魔術的情報を与える。例えば、火エレメントの助けによる儀式により素晴らしい効果を得られる方法などである。アフチフは魔術師が望むならば、火の魔術の秘儀参入を与えて、その目的のために特別な技法が用いられる。また彼は魔術師に彼の配下にある霊らを与えるのを強く望み、それにより彼が持つのと同じ力を得られる。彼の印のサインもまた、最初の召喚で赤色で描かれねばならない。



 図 3:オルドゥ Orudu――火の領域の高いランクにある恐ろしい霊である。配下らを用いて彼は火山の噴火の直接的、間接的な原因となる。そして彼は燃えたり大火と繋がる全ての事柄を扇動する。それらは彼は原因となるのみならず、彼によって制御されたり止められたりも出来る。オルドゥを支配し友となった魔術師は、火エレメントの助けにより大いなる事を達成できる。オルドゥも他の二体の火の霊らと同様に、魔術師に従者の火の霊を与えられ、魔術師は火エレメントとオルドゥが与えた霊的存在の助けにより多くの魔術の技を達成出来る。最初に召喚する時にオルドゥの印は黄色で描かれねばならない。



 図 4:イツモ Itumo――印は黄色で描く。彼も火に属する男の霊である。彼は我々の地上の表面に留まり、動くのを好み、配下の者らを使って雷雨や好んで豪雨を引き起こす特別な能力がある。魔術師の支配下にあると、彼は従者らにより様々な種類の雷雨を引き起こす方法と止める方法を教える。雷雨で起きるだろう全ての事柄は、イツモにより影響される。彼とその従者らの助けにより、私はよく雷雨に影響を与えてきた。



 図 5:コロマン Coroman――印は赤色で描く。彼は火エレメントの様々な仕事を満たす霊的存在の軍団の主要な頭のランクにある。コロマンは人間界、動物界、植物界の三つの領域の火エレメントを制御し、それらを通じて影響を与える。彼は信頼できる配下を魔術師に与え、それにより火エレメントの力により、霊の儀式作業にせよ、共感魔術により影響を与える作業にせよ助けとなる。コロマンは魔術師に多くの実践、特に病者に対して火エレメントによって癒す方法を教えられる。



 図 6:タペト Tapheth――印は赤色で描く。彼は上記で述べてきた者らと同様に人類の友である。彼は魔術師の錬金術作業を助け、彼のエレメント、つまり火エレメントにより魔術師を守る。彼もまた魔術師の火エレメントによる様々な魔術作業を成功させるようにし、錬金術作業の様々な状態を認識させ、個々の進行を知り制御させる事について教える。タペトも魔術師に良き従者を与え、それらは火エレメントにより作業を成功させるための様々な方法により助けとなるだろう。



 図 7:オリマン Oriman――印は青色で描く。彼は強力な火の霊で、彼もまた火エレメントの使用が不可欠な多くの魔術作業で魔術師の助けとなる。彼の本質的な性質である火工術により、魔術師が火工術を得る助けとなり、後に自らや、彼の与える従者により儀式的に行えたりする。オリマンと彼の配下らは、峡谷で行われる作業を制御するのを好み、火の助けにより人力や機械による作業が行われる場所も好む。魔術師はオリマンから最も興味深い情報と、火工術と関連した全ての事柄を行える従者を受け取る。



 図 8:アムトフル Amtophul――印は青色で描く。彼は今まで述べてきた者らよりも低いランクや力では無い。この火の霊は魔術師に火エレメントの領域でどのように効果的となるかを示す。彼は魔術師に、彼の魔術的権威を支える方法を教え、それにより彼は火エレメントのどの霊的存在も完全に制御できるようになる。そのためアムトフルは俗に言う火の魔術の素晴らしい秘儀伝授者である。彼は魔術師に火によって燃やされないために、つまり火に対してある程度は不死身となるために、火エレメントに対して守る方法を教える。その後、魔術師は彼の手を傷つくことなく燃える炭を取ることが出来るようになる。だが他にも様々な火エレメントにより現実化される魔術の業をアムトフルは自由に明かすだろう。そうは言うものの、たとえ完全に制御されていても、アムトフルはいささか危険な火の霊である。


 その他にも私が以前に対話していた同じランクの多くの火の霊を、ここで記すことも出来るだろう。だが、上記の8体の例は、魔術師にとっては充分であろう。


 次には水のエレメントの8体の霊的存在である。



 図 9:アマソル Amasol――最初の召喚のためには赤色が使われる。彼やその従者らにより、神の摂理の命によって、海に嵐を起こしたり止めたりする。アマソルは魔術師に――魔術的にもカバラ的観点からも――水の中の磁力を制御する方法を教える。彼は魔術師に水エレメントに関連する望みを叶える助けとなる素晴らしい従者を与える。



 図 10:アルディフェン Ardiphne――この色も赤である。彼は良き秘儀伝授者で、魔術師に儀式魔術により人や動物に正しい方法で水エレメントの力により影響を与える方法を教える。影響される対象が何らかの形で水エレメントと接触するなら、例えば雨に濡れたり、体を洗ったり、飲み物を飲んだりするなら、アルディフェンとその従者らは影響の速度を速め、結果として魔術師の望みを現実化させる。



 図 11:イサフィル Isaphil――印の色は銀白色である。彼女は水エレメントの領域での非常に美しい支配者である。たとえ才能ある詩人でも彼女の美しさを描写するのは難しいだろう。イサフィルはウォーターフェアリーやニンフとして知られる多くの従者らを従えている。イサフィルは水エレメントと関連する多くの魔術の秘密を知り、魔術師に多くの情報を与え、多くの実践を明らかにする。だが魔術師はイサフィルとは非常に慎重でなければならない。アムエと呼ばれる以下の女主人に敬意を持つのを忘れないのと同じようにしなくては、彼は自らの理性を失うだろう。両者とも男を彼女らの美により虜にするのに長けているからである。正当な魔術師が望むならば、イサフィルは喜んで従者を与えるだろう。



 図 12:アムエ Amue――この印の色も白銀色である。この女君主もまた、多くの水の霊的存在の配下を持つ。魔術師がアムエとの繋がりを維持するつもりならば、彼女は自らの魔力により魚や水の生き物を捕まえる方法を教える。魔術師がこの物質世界で漁業や養殖や同様の仕事をしているなら、彼はアムエから有用な助言を得て、水の中を泳いだり這う全ての生き物を完全に制御する方法も教えられるだろう。またアムエは魔術師に望みを現実化させるのに貢献する配下の霊的存在を与えるだろう。



 図 13:アポスト Aposto――印の色は赤である。彼は再び水エレメントの領域の男性で、全ての小川や川の支配者である。彼は魔術師に小川や川の底に何があるか、どの場所の水の底に宝石類を見つけられるかを知らせる。アポストは水原理の魔術を完全に達成している。魔術師が彼に従者を求めたら、アポストは喜んで彼に貸し与えるだろう。そのような従者はしばしば泳いでいたり海のスポーツをしていて溺れた人々を助けている。この他にも、魔術師はこれらの霊的存在から、水死した人の遺体がどこで見つけられるかも学べるだろう。



 図 14:エルモト Ermot――この印の色も赤である。彼は図13のアポストとほとんど同じ性質を持つ。エルモトは魔術師に水エレメントの魔術の導入を教え、さらに彼に特定の目的のために水エレメントから魔術ボルトを作る方法をも教える。エルモトは魔術師に喜んで配下を与えるだろう。彼の本質的な性質は水エレメントの助けにより二人の人間をお互いに愛させる事である。女性に対しては、エルモトは特に影響を与えられる。



 図 15:オシペー Osipeh――印の色は青である。彼女は水の存在の中でも最も美しく、このエレメントの完全な君主であるのみならず、水の魔術の主でもある。彼女は音の魔術により水エレメントのリズムの基礎を魔術師に教えるのを好む。彼女は素晴らしい歌い手、踊り手であり、彼女の配下らもこれらの術に卓越しており、素晴らしい踊りと愛らしい歌を伴う。魔術師がこの女君主の誘惑に抵抗し、彼女を彼の力の支配下に置いたなら、彼女は幾つかの配下らを彼の下へ渡すだろう。私は自分の経験から、彼女は支配する魔術師に良く仕えるのを好むのを知っている。



 図 16:イスティフル Istiphul――この印の色も青である。彼女はここで示す最後の水の霊的存在である。彼女もまた女性の姿をしている。魔術師が水の魔術についてよく教えられる他にも、彼女は魔術師が望むならば、水や他の液体の表面に過去、現在、未来の幻視を見させることも出来る。彼女は水エレメントが原因となる様々な変化をもたらす働きの主である。他の事柄とともに、彼女は魔術師が望むならば、友人や敵らに彼を愛させる事を、彼個人の力や従者らを用いてする方法を教える。イスティフルの性愛の技と美による誘惑により、多くの魔術師らが既に破滅させられている。彼女に触れた途端に、魔術師はより本質的な繋がりへの関心が全て無くなる。そのため、あらゆる魔術師は常に彼が支配し、相手のランクやどの圏から来たにせよ、どんな霊的存在にも服従してはならないと肝に銘ずる必要がある。


 上記で示した霊的存在らは勿論、水エレメントの全ての者らではなく、魔術師は望むならば、同様のランクの別の者らとも接触出来る。次には、第四エレメント、地エレメントの者らである。



 図 17:メンティフィル Mentifil――最初の召喚での印の色は黒でなければならない。彼は地下の領域のノームらの大王である。彼は多くの力と性質を有している。この君主は魔術師に全ての医療のハーブを教え、人や動物が陥る病に対して有効なハーブと医薬について準備させ効果を与える。それらの他にもメンティフィルは錬金術の作業の師であり、魔術師に対して第一原質を哲学者の石へと変容させる方法を明らかにする。言い方を変えれば、ラピス ピロソポスムがどのように勝てるかである。彼は多くのノームらを配下に持ち、それらは地の領域での彼の作業や働きを助ける。地のこの霊を支配する魔術師は良き友でもあり、この地エレメントの強力な君主から多くのことを学び、多くの秘密とともに彼の知識を増やすだろう。



 図 18:オルダフェ Ordaphe――彼の印の色は黒である。彼もまたノームらの大王である。彼は地下で見つかる全ての金属に大きな影響を与える。魔術師が望むならば、オルダフェは彼を自らの領内を案内し、鉱物の形をした彼の地下の宝全てを見せるだろう。彼もまた多くのノームらを配下に持ち、それらは地下で指示された仕事を働いている。オルダフェは魔術師に配下を与えるのを好み、それらは地エレメントの作業でいつでも助けとなる。だが魔術師は彼に粗野な物質主義的な要求をしないように慎重でなければならず、決してこれらの霊の従者らを邪悪な目的で使ってはならない。その場合、彼はノームの領域の力と範囲から出るのに常に大いに危険があるだろう。



 図 19:オロヴァ Orova――この印の色も黒である。彼はノームの領土で次に強力な君主である。地の霊らに属する通常の力の範囲の他に、オロヴァは特に地球で見つかる全ての石と宝石を守る任にある。彼は小石を宝石に変える事ができ、魔術師に地エレメントにより石に充填する方法や、特別な目的のためのその他の技法を教える。全ての宝石のオカルト的な意味合いも、オロヴァは良く知っていて、魔術師はタリズマンや幸運の石を作る際に特にそれらを見つけられる。魔術師の要求によって、このノームらの強力な君主は配下らを様々な場所に置くことが出来る。だが魔術師はオロヴァの素晴らしい威厳に対して服従してはならない。魔術師はこのような霊的存在から何かを教えられるのは問題ないが、決してどのような物質も求めてはならない。これらは魔術師が依存するようにするのを好むからである。



 図 20:イドゥラー Idurah――この印の色もまた黒である。彼もまたノームらの君主で、このノームらは地原理によって結晶化させる任にある。彼の最大の力の範囲は地下での例えば塩などの結晶化にある。イドゥラーから魔術師は岩石塩や他の結晶体がどこにあるかを見つけられ、またこのノームの王から塩をどのように造るかを化学とヘルメース学の類推から教えられ、同時に地エレメントにより魔術の目的のために塩をオカルト的に様々に使う方法も教えられる。イドゥラーは植物から様々な塩を取り出す方法と、その医学的、錬金術的な使用など多くの秘密の方法を知っている。魔術師はイドゥラーから本では学べない多くの偉大な事柄を学べるだろう。



 図 21:ムサル Musar――印の色はブラウンである。彼もまたノームの大王で、地の魔術の専門家である。彼は魔術師に地球の内部にある電磁気流の潮流と、それらを実践的に制御する方法、利用法についてを教える。さらにムサルは魔術師に自然魔術の基礎を教えて、彼は地のプラスとマイナス、つまり電流と磁気流によりそれらを実践できる。彼はまた、このノームの王から、生命と地の下での分解の化学的影響があるこれらの二つの放出が、ヘルメース学的観点からどう起きるのかも学ぶ。地エレメントの領域では、ムサルは最も尊敬されている存在である。彼は地の正当な魔術師と呼ばれよう。



 図 22:ネカス Necas――印の色はブラウンである。彼もまたノームの君主の一人であり、魔術師に植生のヘルメース学的進行とそのオカルト的意味合いについて説明するだろう。ネカスから魔術師は、木や野菜や全ての他の植物が地下のエネルギーの流れと力により、どのように養われるかを見つけるだろう。彼はネカスからエレメンツの魔術により植生の加速化と制御の方法を教えられるだろう。



 図 23:エラミ Erami――印の色は黒である。彼は強力なノームの魔術師と見做されている。求められたら、彼は魔術師に共感魔術により他人を制御する方法を教え、彼に地の鏡と様々な流体コンデンサーを作る方法も熟達させるだろう。これらの他にも、彼は魔術師に地エレメントの実践的な応用について秘儀伝授を与える。また魔術師はエラミから、地エレメントの助けにより様々な危険から身を守る方法も教えられる。エラミはエレメンツの領域の魔術の様々な秘密を明らかにし、彼は喜んで従者らを魔術師のために働かせるだろう。



 図 24:アンディモ Andimo――印の色は黒である。エラミと似て、彼は人間を好んでいる。彼は洞窟、地下水脈、炭鉱などにある全てのものを良く教える。彼の特別な任務は地下にいて、ここで働かなくてはならない人々に隠れ家を提供して助ける事である。彼は全ての鉱夫らの良き友である。彼に好まれている魔術師は、地のどこにいようとも、アンディモにより常に守られている。彼は錬金術も良く熟達しているので、魔術師にこの分野についても理論的、実践的に助けるだろう。私の経験から、あらゆる魔術師はアンディモに直接的にか、彼の得意とする燃える石、いわゆる「生ける硫黄」により、物理的な投入*1について容易に誘惑される。そのような場合、魔術師が石の投入の間に石を手に取ったら、彼は大いに燃やされるだろう。アンディモはそのような石を魔術師の足の前か魔術の円の前に置くのを好む。あなたはこの石には触れずに、アンディモに取り除くよう命ぜよ。アンディモにより地の原理により(つまり錬金術の技法により準備された)変容された燃える硫黄に、魔術師が先に描いておいて魔術的に準備したアンディモの印とともに触れたら、印が書かれた羊皮紙は燃え始め、硫黄の石は即座に赤色の錬金術の粉末、いわゆる「赤い獅子」となる。この粉末は極めて安全であり、ガラスのスプーンにより集められ、ガラス瓶の中で保存される。この種の投入の粉末は、通常は1:10,000の投入能力があり、哲学者の石はこれらの中でも純粋な形態である。魔術師は金を作ったり自らの寿命を長くするために、この粉を使う誘惑があろう。だがそうしたら、魔術師はそのような錬金術の作業により、この霊的存在と契約を結ぶ結果となろう。そのため、魔術師はそのような軽率さを避け、決してそのような方法で錬金術を実践しないように警告する。魔術師が自らに確信があり、魔術の学について充分に成熟して経験を積んでいると考えても、間違った考えのステップへ入る事もある。個人的にアンディモと対処した時に、私はこれらの事実を確信する機会があったが、私はアンディモに粉を自らの領域に戻すように命じた。すると瞬時に粉はシュッという音と共に消えた。


 風エレメントの霊的存在についてもまた、8体の頭領の名前があり、それらの印とともにここに記すとしよう。それらは、 図25:パラヒム Parahim、図26:アピルキ Apilki、図27:エルケヤ Erkeya、図28:ダレプ Dalep、図29:カピシ Capisi、図30:ドリソピ Drisophi、図31:グリシ Glisi、図32:カルゴステ Cargosteである。だが、私はこれらの知性体らの説明を与えるのは控える。それは単純な理由からで、風の霊的存在らはとてもシャイな性格をしている他にも、人には決して喜ばないからである。彼らを従わせるには多くの努力が必要で、正当な魔術師のみが、彼らを自らの制御下に置ける。風の霊的存在が私に教えた事柄は全て、また後に地球を取り巻く帯のどの頭領らからも教えられる。読者はこの帯についての更なる情報を、階層の第二章から教えられるだろう。個々の魔術師は、この意見についての証拠を、自らの実践経験から見つけられるだろう。










 上記に記した地エレメントの8体の霊的存在は、魔術師にとっては充分だろう。なぜなら彼は自らの実践経験により個々の経験を集められるからだ。だが私は全ての魔術師に初めて召喚した霊的存在とは、自分から話しかけるべきではないと再び指摘する必要がある。さらに、あらゆる霊的存在は違った形で現れる事も、ここで記す必要がある。私はそれぞれの霊的存在の色、姿形、大きさ、喋り方について記すのを控えた。それらは実践魔術師には僅かな価値しかないだろうからだ。完全な説明により、魔術師が想像力により自己欺瞞に陥り、その結果として実際の霊的存在を召喚するのではなくエレメンタルを作り出す可能性すらある。そのようなエレメンタルは霊的存在の姿を取るだろう。これを防ぐために、どのような霊的存在の外観の詳細も与えないようにした。正当に準備した魔術師は幻覚により騙されず、ファントムや似たようなものを作り出したりはしないだろう。彼が必要な魔術の準備を行っていたら、常に真の霊的存在を彼の制御下に持ち、それを見て、聴いて、感じるだろう。



召喚魔術の実践 2-地球を取り巻く帯
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*1 哲学者の石を入れる事で卑金属を金にするプロセスのこと。