召喚魔術の実践 2-階層

ページ名:召喚魔術の実践 2-階層

第二部


階層(ハイアラキー)


 本書のこの部では、私が召喚や様々な圏や世界のメンタルの旅で個人的に接触した霊的存在のみの説明を与えている。なぜなら、階層の全ての霊的存在の説明は、ほとんど不可能だからである。だがこれは、魔術師がここで記した階層秩序に厳密に縛られなくてはならず、ここで記した霊的存在とのみ接触すべきなのを意味するのでは無い。魔術師が特定の霊的存在の情報を与える他の情報源を用いているならば、そのような存在の制御も可能となり、魔術師の願いはいずれは満たされよう。魔術の文献の世界には違った霊的存在、それらの印などを扱った多くの書がある。魔術師はそれらも自由に用いられる。


 私は始めからどのような否定的な使用も防ぐために、どのランクや圏の悪魔も記すのを意図的に避けていた。にもかかわらず、現在までの開発の段階と、ここに与えた教授によって、魔術師は悪魔召喚も可能となり、それらを自らの支配下に置く事が出来よう。それらの他に、様々な古代や現代の魔術書から、様々な圏の悪魔や、その能力、印などについての更なる情報を得られるだろう。魔術師はどのような存在も、それが肯定的だろうと否定的だろうと、ここで記した階層に従って関連した圏や帯に置くことが出来るだろう。ここで記した霊的存在は、これらと接触をした僅かな秘儀参入者らのみが知っており、そのため魔術師は望むならば、自らの作業のためにこの階層を用いる事が出来よう。魔術師がアストラルやメンタルの旅の最中に、霊的存在とも接触したなら、この存在が来た圏からすぐに名付けられるであろう。占星術の秘教的な総合やカバラとその類推も、良く使うことが出来よう。カバラを良く知る人物は、霊的存在によって別の名を教えられて騙されたりせずに、霊的存在の性質、色などから正しい名前をすぐに見つけられるだろう。これらの名前は実際には、霊的存在の真の本質的な性質の鏡であるのを魔術師は知るであろう。


 霊的存在の本質的な性質を表すそれぞれの印は、召喚魔術で関連する存在を呼ぶのに用いられ、円の正面の三角形の中心に置く事で召喚の助けとなる。作業の後には、印は破壊されよう。この場合、印が吸い取り紙の上に描かれていた場合、関連した惑星の色の流体コンデンサーで浸す。印はその関連するエレメントの方法により破壊される。よって、火と風の原理の霊的存在の印は燃やされ、水の原理の存在の印は千切ってから流水へと流し、地の原理の存在の印は埋められねばならない。


 さらに、霊的存在はタリズマンを用いて呼ぶ事も出来よう。この場合、関連した印は金属の板に彫られて、最初の召喚や接触の時に円の前の三角形の中央に置かれる。召喚された霊的存在は、この印を認めて、このタリズマン自身により関連する圏で接触がなされる。そのような印は自然と破壊する必要は無く、霊的存在の同意とともに保存される。魔術師が霊的存在を彼の魔術の鏡で見る為や、特定の願いを満たすために接触したい場合は、彼が必要なのは手に印を持つ事のみである。無論、これらの詳細は全て、霊的存在との相互同意に拠っている。数年前に私はある霊的存在の印章が刻まれた印を手に取り、魔術的に(つまり三次元的)な方法で空中に印を描いた。それにより、この印は直接にアカシャ原理へと転換された。それにより私は望む霊的存在とすぐに接触をした。これは無論、例としてのみ仕えられよう。特定の霊的存在と接触を望む魔術師は、彼の個人的な協定を作るだろうからだ。


 特定の圏や存在と継続的な繋がりを維持したいと望む魔術師は、必要な事はアミュレットや指輪、あるいは似たような物に彫った印を常に持ち運ぶのみである。だが霊的存在の印のあるアミュレットを長い間身に着けるのは賢明では無い。なぜなら魔術師はこの存在に依存しすぎるようになり、その均衡と魔術的権威を失うだろうからだ。良く訓練された魔術師はいつでも、自らの印を作る事ができ、霊的存在を制御下に置いた後、その存在の印章を彫ってから、自らで印を魔術的な方法によりその性質を充填でき、このために霊的存在と接触する、つまり先に召喚する必要もない。印の充填は、「Initiation into Hermetics」のタリズマンの充填を扱った章の方法により行われる。だが魔術師は関連する霊的存在のマスターとなった場合にのみ、この実践が出来るのを知るのは重要である。自らが完全に制御していない霊的存在を通じて、この実践をしたなら、その望みとは関係なく自らを霊的存在の印章と圏と即座に結び付けられるであろう。そのため、魔術師が召喚魔術により、霊的存在や知性体の絶対的なマスターに既になっていない限り、タリズマンの印の魔術の充填は行なうべきではない。


 それでは私は霊的存在の階層の紹介を一つ一つしていき、あらゆる圏での幾つかの存在と知性体の名前を挙げて行こう。これはガイドとして仕えられよう。既に述べたように、それぞれの圏――我が観測に従うと――には、数百万の霊的存在が住んでいる。これら全てには違った性質により違ったランクにあり、それぞれには特定の幅の影響力を与えられている。私は個々の章において、私が個人的な接触を維持している霊的存在と知性体を置いている。これらの他にも、私はまた多彩な圏の多くの存在も扱っているが、以下で説明している者らは、召喚魔術のガイドの原理として魔術師に良く仕えるであろう。そしていずれは、彼は意識を様々な圏へと向かわせて接触した霊的存在らによって自らの階層を作れるだろう。



召喚魔術の実践 2-四大エレメンツ
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