召喚魔術の実践 1-11

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魔術の衣


 これは帽子や魔術師のバンドと同じように扱われる。魔術の衣はシルク製の長いローブで、首から足元までボタンが付いている。ローブの袖は手首で終わっている。このローブは聖職者の衣のように見え、全ての概念の絶対的な純粋性と魔術師の魂の純粋性を象徴している。またこれは守護の象徴である。普通の衣服が人の肉体を雨、寒さなどの外側の影響から守護するように、魔術の衣は魔術師の体をアストラルやメンタルマトリックスを通じて引き寄せるだろう外的影響から守る。私が既に何度か述べたように、シルクはあらゆるアストラル、メンタルの影響力に対する最良の絶縁物質である。


 そのためシルク製のローブは素晴らしい絶縁の手段となり、また儀式魔術と直接繋がりの無い他の作業にも成功裏に用いられる。例えば、メンタル体やアストラル体を放出中に、それらの体を守護し、霊的存在が魔術師の許可無しにこれらの体に憑依しようとするのを防ぐ。また魔術のローブは、メンタル、アストラル、肉体の絶縁が必要な似たような作業においても成功裏に用いられる。だが、可能などの派生を魔術師が用いるかは、彼の一存に委ねられている。どんな場合においても、魔術師は儀式魔術や召喚において、既に一般的な目的、例えば訓練や現行の魔術作業で用いられた魔術の衣を使うことは無い。特殊な種類の魔術に対しては、特殊な種類のローブが使われる必要があり、その色は目的に向いているものにする。ここで述べなくてはならないのは、一般的なメンタル、アストラルの作業や実験では、絶縁体の衣は他の衣服の上から羽織る。だが召喚や儀式魔術においては、魔術の衣は裸の肉体の上から着る。だが冬場の寒い時には魔術師はローブと同じ色のパンツとシャツを着ても良い。魔術師はローブと同じ色の内履きを用いられよう。靴の材質は皮かゴム製にする。


 ローブの色は魔術師が行おうと望む作業、概念、目的と対応するものにする。また、白、スミレ色、黒の3色の普遍的な色から選ぶことも出来よう。スミレ色はアカシャの色と同一物であり、ほとんど全ての魔術作業で用いられよう。白ローブは高次の善の霊的存在と対処する時にのみ用いる。黒は否定的な諸力や霊的存在に相応しい色である。魔術師はこれらの色により、ほとんど全ての魔術作業を行える。魔術師が経済的に豊かならば、それぞれの色の3着のローブを持てよう。豊かな魔術師は自らのローブを、作業する諸惑星の圏と関連する色を選べるだろう。それらは以下のようにである。


土星の存在――暗紫
木製の存在――青
火星の存在――紫
太陽の存在――黄色、金色、白
金星の存在――緑
水星の存在――乳白色、オレンジ色
月の存在――銀や白


 勿論、経済的に豊かな魔術師のみが、このような支出に耐えられよう。それほど豊かでない魔術師は、明るいスミレ色のローブの1着のみで、満足する結果を得られるだろう。自らの帽子や魔術師のバンドは同じ色でなければならない。ローブを作り終えたら、魔術師はそのオドを取り除くために流水で洗い、外部の影響力がシルクに残らないようにする。そして自らでローブをアイロンがけする。誰も他人の手を触れさせてはならないからである。魔術師はこれらについて、正当化されると気付くだろう。他人、たとえそれが家族、親戚、友人であろうとも、魔術の道具にわずかに触れたのみでも、それが不快であるのを彼は既に見つけているだろうからだ。この方法により準備されたローブは、魔術師の前に置いて、魔術師は想像力を用いて自らと神とを合一させ、ローブに祝福を与える。それは自らのみならず、自らに招聘した神からもである。それから魔術師は、この衣は儀式の目的のためにのみ用いると誓約をする。このように影響され充満された衣は正当な魔力を持ち、魔術師に絶対的な安全を与えるだろう。魔術師がローブを魔術的目的のために準備する前に、望むならば、帽子に行ったような普遍的な象徴を刺繍する事も出来る。勿論、これら全ては自身の意志に任せられているし、この件でどのような失敗もしないと安心できよう。


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