召喚魔術の実践 1-7

ページ名:召喚魔術の実践 1-7

魔術のランプ


 所謂ラテルナ マギカとして知られる魔術のランプは、多くのグリモアや召喚を扱った古書でしばしば記述されている。儀式魔術において、これは非常に重要な補助となるとされており、魔術師は確実に作業において用いたいと望むだろう。魔術のランプは啓明、認知力、経験、直観、内なる光の象徴である。要するに、光の全ての象徴的な類推は魔術のランプで表されている。魔術のランプに火を灯すのは、ヘルメース的観点からは、魔術師の内なる光を灯すのと同義語であり、光の波動、特質、振動である燃える色も魔術のランプの密儀の一つである。特定の存在や圏の特質は、存在の色の性質により表現される。霊的存在や圏が形作る環境が純粋で輝く色であるほど、それらは知的で純粋な性質を持つ。低位や否定的な存在は、暗くて曇っている色の中で現れる。


 これら全てを知るのは、儀式魔術を実践する魔術師には最も重要な事である。魔術師の悟りはランプによって象徴的に表現される。霊的存在と作業する際には、ランプは霊的存在に相応しい色となるように、色付きのガラスかセロファン紙で覆う必要がある。よって、火の霊のためのエレメンツの存在と作業する際には、ランプはルビーや赤色や、ランプが赤い光を放つような色のガラスで覆われる。所謂フェアリーと呼ばれる風の霊らには、ダークブルーの光が必要である。そのためランプはダークブルー色のセロファン紙やシルクで覆われ、青い光を放つようにする。水の霊らや所謂ウォーターニンフらには、緑の光である必要がある。地の霊らは黄色であり、ブラウンの影が用いられるだろう。アカシャ色は普遍的な光として用いられようが、この場合にはランプはスミレ色にする。諸惑星を超えた世界の高い霊らや知性体は白い光を必要とする。


 特定の惑星から来る霊的存在のためには、その惑星に相応しい色となるよう光は作られなくてはならない。例えば土星の存在は、明るいスミレ色やウルトラマリーン色が必要で、木星からのは青、火星からのは赤、太陽からのは黄色、金星からのは緑、水星からのはオパール色、月からのは白い光とする。儀式魔術が普通の人工光の下で作業されるのは非常に限られた場合に限る。なぜなら、物理的な電気は、儀式の時に部屋や場所で振動しているアストラルの振動を阻害する効果があるからである。


 一般的にラテルナ マギカ、魔術のランプはロウソクやオイルの火を用いる。理想的な光はアルコールランプ、アルコールの炎から作られる。アルコール(メチル)は特別な方法により準備されなくてはならない。1/3のカモミールの花と2/3のアルコールの比率で混ぜられ、閉ざされた瓶やポットの中で8~9日保管する。それから、漉し器やフィルターにより灰汁を取る。この方法により準備されたアルコールは、同時に流体コンデンサーとしても有用であり、より良い結果を得るために魔術師の意志を充填される事もある。


 この充填されたアルコールが、火を点けられると、好ましい環境を作る助けとなり、それはまた良い結果をもたらすために働く。このアルコールの炎は、透視や魔術の鏡を用いた違った作業のためや、人工灯を用いない他のアストラル魔術のためにも充填されるだろう。魔術師が室内で作業しているなら、ランプは魔術の円の中か、部屋の隅に置かれるだろう。魔術師の頭の高さで固定し、それにより部屋全体が照らされるのが最も効果がある。ランプに火を点ける時、魔術師は自らの魂と霊の内なる光にも点火すると瞑想し集中しなくてはならない。


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