占星術入門 9

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第9章 金星とその意味合い


 名前――太陽に次ぐのは金星である。


 エレメントの色――金星は明るく輝く星である。また宵の明星ヘスペルスの名でもよく知られている。その理由は、太陽が沈んだ後に金星が現れるからである。金星は一般には明けの明星と呼ばれるが、学者らはルシファーと呼び、それは太陽が昇る前に金星が見えるからである。金星の平均速度は59分8秒で、昼間の動きは1日に62分で、82分を超える事は無い。金星の最大の緯度は9度2分である。金星は42日間逆行し、2日間留まる。金星は224日と7時間で一周する。


 エレメント――金星は女性原理の星であり、温度は冷たく湿であり、夜の星であり、小さな幸運の星で、陽気と快活さの創造者である。


 良い品位にある時の態度と特質――金星が意味するのは、静かな男、法に従わない、喧嘩や口論、悪意が無い、喜び、さっぱりと小綺麗、言葉と行動で陽気さを愛する、外見の清潔さ、大食よりも大飲、狩りをしがち、しばしば愛の問題に囚われる、愛情に熱心、音楽好き、風呂や全ての正直で陽気な会合や遊び場や劇場を喜ぶ、信じやすい、働かない、苦労を避ける、仲間を維持する、陽気、信用できる、正しい徳のある人物、しばしば原因もなく嫉妬深い。


 悪い品位にある時――この場合、彼は反抗的、高くつき、大いに浪費する、女友達に淫らになる、自らの評価を気にしない、不法な愛欲、近親相姦、姦通、空想的、ただの成り上がり者、無信仰、無評判、無信用、酒場に入り浸り、そこで悪い人間と付き合う、怠惰な仲間、自らの人生やあらゆる宗教的なことに気を配らない。


 体現――公正な体格だが背は高くない、顔つきは白く、少し黒味もある*1、これは彼をより好ましく見えるようにする、非常に良く好ましい目は時には黒い、丸い顔でそれほど大きくはない、通常はライトブラウン色の公正で柔らかく多い髪、愛らしい口と魅惑的な唇、顔はとても溌剌としている、目をきょろきょろとさせる、体は非常に快適で愛らしく非常に良い形をする、小ぎれいで、体も衣服も完全にするのを望む、頬に愛らしいえくぼがある*2、確固とした目、好色な誘惑に満ちている。


 東にある場合――その場合、体は背が高くなるか、背筋がまっすぐになる。肥満でも非常に背が高くもならず、均整が取れた体格となる。正しい金星の人物は可愛く、完全でハンサムな男女となる。


 西にある場合――金星が西の場合、背は低くなるが、姿も体も非常に洗練され心地よく、誰もから良く愛される。


 人物の特質や職業――音楽家、賭博師、絹の仕立屋、絹物商人、リネン仕立屋、画家、宝石商、役者、宝石細工、繍匠、婦人用床屋、妻、母、乙女、聖歌隊員、バイオリン弾き、パイプ奏者、バラードシンガー、調香師、裁縫師、絵師、彫刻家、家具職人、肖像画家、製造業者、その他女性に体(衣服など)や顔(化粧水など)の物を売る者全て。


 病気――金星が意味する病は、主に性病関連である。腎臓、腹、背中、臍、これらの部分、淋病や腎臓の暴走、梅毒や異常愛欲から起きるあらゆる病、持続勃起症、性的不能、ヘルニアなど、糖尿病や尿が自発的に漏れる病。


 オーブ――金星のオーブは7度である。


 年数――金星の最大の念は151年で大きいのは82年、中間は45年、最小は8年である。金星は14歳から28歳を支配する。


 国――アラビア、オーストリア、ナポリ周辺、ウィーン、大ポーランド、トリノ、パルティア、メディア、キプロス島*3


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*1 原注 これは青ざめた顔色に暗い色合いもあるのを意味する。
*2 原注 出生でも質問の表現星でも金星が強い場合、頬や顎に必ずえくぼがある。
*3 原注 これらの観察は我らが著者から来たものである。だが私は♀金星が支配するハウスは♉金牛宮と♎天秤宮と繰り返さねばならない。