占星術入門 8

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第8章 太陽とその意味合い


 太陽は全ての惑星の中心にあり、全ての人間からずっと見ていられる。太陽は黄道の12の全てのサインを1年で経過する。その平均速度は59分8秒で、日周運動は時には57分16秒となり、時にはそれ以上かかるが、決して61分6秒を超えない。太陽は常に黄道上を動き、緯度のヴォイドに常にある。太陽の属する家は♌獅子宮のみであり、♒宝瓶宮で損失する。太陽は♈白羊宮の19度で高揚し、♎天秤宮の19度で落下する。


 太陽は昼に火の3つ組、♈白羊宮、♌獅子宮、♐人馬宮を支配する。太陽は常にまっすぐ進み、決して逆行しない。


 自然――太陽は自然と熱く乾いている。だが、♂火星よりも熱は高い。男性原理であり、昼の星である。良く品位があれば吉星である。


 良い品位にある時の態度――非常に信仰深い、最大限の正確さで約束を守る、どこだろうと支配する欲望に駆られる、慎重で比類の無い判断、大いなる尊厳と入念さ、名誉と大きな遺産を得るために努力する、そしてそれらを使いたいと願う。太陽の人は通常、魅力があるが、多弁では無い、強い確信と自分人の感覚で命令する、思慮深く、秘密主義で、信用が出来る、慎重に語り、それでいて良き心を持つ、親しみが持て、素直、全ての人に非常に慈悲深い、豪華な生活や名誉を好み、卑劣な考えは彼の心には入れない。


 悪い品位にある時――その時は太陽の人は尊大で傲慢、全ての人を軽蔑する、血統を自慢する、視野も判断も鈍感、落ち着きがない、面倒、支配したがる、役に立たない、派手好き、愚か、言葉に重みや真剣さが無い、行動では浪費家、遺産を浪費する、他人の慈悲にたかる、それでいて生まれの良さから、全ての人は彼に従うと考える。


 体現――通常☉太陽が表す人は、良く大きく強い体格、黄色やサフロン色の顔色、丸くて大きな額、大きな瞳の目は鋭く刺す、肉体は強く良く成り立つ、それほど美しくも愛らしくもない、熱があり、髪は黄色で、それゆえに速やかに禿げる、髭は毛深く、通常は赤っぽい、体は若々しく、その気質は非常に気前が良く正直で誠実で良い精神があり、良い心がある、健康体で、非常に慈悲深いが、十分に勇敢でもあり、お喋りではない。


 東にある場合――私は☉太陽は図で東にある、あるいは東の半分側にある、あるいは西の半分側としか言えない*1。惑星らは昇る時、あるいは朝に太陽の前に現れた時は東で、これらが太陽に続いて沈む時に西である。


 人の特質と職業――太陽が意味するのは、王、大公、皇帝など、公爵、侯爵、伯爵、男爵、副官、廷臣の補佐役、行政長官、一般的なジェントルマン、廷臣、地位と名誉を求める者、治安判事、市長、裁判長、警察本部長、貴族の家の執事、あらゆる町、都市、城、田舎の村の長、周囲により高位の者がいないならば、ただの巡査も含む、金、真鍮、白目、銅の細工師、紙幣の鋳造者。


 病気――顔のにきび、動悸、震え、脳と心臓の病気、弱視、痙攣、突然の気絶、口の病気と不純な息、咽喉や鼻の炎症、発疹チフス、男においては主に太陽は心臓と脳を支配する、女においては生命の霊とヒステリーを示す。


 場所――領主の宮廷や家、宮殿、劇場、全ての素晴らしい建物、よく掃除がされ清潔な場所、ホールとダイニングルーム。


 オーブ――15度である。


 年数――太陽は若者や最盛期の頃を支配する。その最大の年は1460年、大きいのは120年*2、中間は69年、最小は19年。


 国――イタリア、シチリア、ボヘミア、フェニキア、カルデア。


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*1 原注 出生チャートで☉太陽と☽月は第1から第10ハウスの間(逆回り)と反対側のクォーター(4分の1)の部分は東で、第10から第7ハウス(逆回り)と反対側のクォーターは西である。だがホラリー占断では、第4から第10までは東で、第10から次の第4までは西である。昇る時は東で、沈む時は西である。
*2 原注 興味深い事に、この年数は古代エジプト人らからはシリウスの年と呼ばれていた。これは、占星術の教義が古代エジプトからもたらされた明白な証拠である。