占星術入門 7

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第7章 火星とその意味合い


 火星は木星の隣にあり、さらに小さい星であり、我々の目には輝く火的な煌く色に見える。火星は黄道を1年321日22時間で一周し、その最大の北緯は4度31分で南緯は6度47分である。80日間逆行し、2、3日留まる。火星は水の3つ組すなわち、♋巨蟹宮、♏天蝎宮、♓双魚宮全てを支配する。


 自然――火星は男性原理で、夜の星である。熱く乾いており、怒りっぽく火的である。小さな凶星で、喧嘩、闘争、論戦の創造者である。


 良い品位にある時の態度――戦争の功績と無敵の勇気、彼を上回る者全てを嘲る、理由なく服従させる、勇敢、自信、不動、争いを好む、全ての名誉に挑戦する、勇敢、戦争とそれに関連するものを好む、全ての危険に自らを曝す、誰にも服従する気がない、自らの活動を自慢する、勝利のあらゆる面で貢献するが、自らの問題には慎重になる。


 悪い品位にある時――喋る時には温和さや正直さが無い、虐殺や喧嘩、殺人、盗みを好み、誘惑、喧嘩、騒擾を助長させる、山賊、風の様に揺れ動く、裏切り者、荒れ狂う霊、偽証、卑猥、気の早い、冷酷、神を恐れず人を思いやらない、感謝しない、不忠、抑圧的、貪欲、詐欺、怒りっぽい、暴力*1


 体現――一般的に、火星的な人には以下の形がある。彼らはやや中背で、体は強く、骨は大きく、太っている程でもない、顔つきはブラウンや赤っぽい色、丸顔で、髪は赤か砂色、多くの場合、てきぱきしてたり、カールしている、鋭く、荒っぽく、突き刺す目をする、勇敢で自信のある顔つき、彼らは活動的で恐れを知らない。


 東にある場合――その時に意味するのは勇敢な男、赤みかかった白い肌、背が高くなりがち、毛深い。


 西にある場合――非常に赤い顔つきだが背は低い、小さな頭、柔らかい体だが毛深くない、黄色い髪、固く、自然な気質はより乾いている。


 人の性質と職業――軍の将軍、大佐、隊長、兵士、あらゆる種類の兵士、医者、薬師、外科医、化学者、銃士、屠殺人、元帥、軍曹、廷吏、絞首刑執行人、盗賊、鍛冶屋、パン屋、武具屋、時計職人、仕立屋、剣やナイフの刃物師、床屋、染め物師、コック、大工、賭博師、熊管理人、なめし革職人、製革工。♂火星の状態に従って、強かったり弱かったりする。


 病気――胆汁、四日熱、伝染熱、片頭痛、癰、ペストや全ての伝染病、炎症、白癬、水膨れ、脳の炎症、突然の頭の狂気、黄疸、赤痢、瘻、性器の全ての傷と病、膀胱の石、顔の傷と天然痘*2
 火星は鉄、小石、怒りすぎや感情が高ぶりすぎての他の病による全ての痛みの原因となる。


 火星のオーブは7度のみである。


 年数――人間において、火星は若く元気な時期と、41歳から56歳まで支配する。火星の最大の年は264年であり、大きいのは66年、中くらいのは40年、一番小さいのは15年である。


 国――サルマティア、ロンバルディア、バタヴィア、フェラーラ、イェータランド*3



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*1 原注 これらの極めて邪悪な性質は、☽月と☿水星も非常に苦しんでいる時にのみ起きる。
*2 原注 ♂火星の悪しきアスペクトが出生チャートでアセンダントに向かうならば、一般的に天然痘、麻疹、猩紅熱の原因となる。だが出生チャートで示しているならば、火星は傷、痛み、熱などを与える。
*3 いずれも現代の地名では黒海北岸、北イタリア、インドネシア、イタリア中部、スウェーデン南部。