Goetia 51-60

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51:バラム (בצלם)

 第51の霊は恐るべき偉大な強力な王バラム*1であり、激しく怒る熊に乗った、3つの首を持った姿で現れる。第1は雄牛のようで、第2は人のようで、第3は雄羊のようである。また蛇の尻尾を持ち、その目は燃えている。またオオタカを片手に運んでいる。この霊はかすれた声で喋り、過去、現在、未来の事柄の真の答えを与える。また人を不可視にしたり賢くする。この霊は40の霊の軍団を率いている。作ってからラメンとして身に着ける印はこれである。



52:アロケス (אלוך)

 第52の霊は偉大なる力ある強き公爵アロケス*2と呼ばれ、大きな馬に乗る兵士の姿で現れ、獅子のような顔を持ち、赤く燃える目を持つ。その声は大きく、かすれている。その権能は天文学とその他の全ての自由諸学を教える。また良き使い魔をもたらし、36*3の霊の軍団を率いている。身に着けるべき印はこれである。



53:カイム (כאון)

 第53の霊は偉大なる議長カイム*4と呼ばれ、最初はツグミと呼ばれる鳥の姿で現れる。だがしばらくしたら、片手に鋭い剣を持つ人の姿に変わる。この霊は燃える灰の中で答えるように聞こえ、良き論争家である。その権能は人に全ての鳥や犬やほかの獣の鳴き声を理解させる。また水の騒音もである。また未来に起きる事柄を真に答える。この霊はかつては天使エンジェルズの位階にあり、30の地獄の霊の軍団を率いている。ラメンとして身に着ける印はこれである。



54:ムルムル (מורם)

 第54の霊は偉大な公爵にして伯爵ムルムル*5と呼ばれ、王冠をかぶり、グリフィンに乗った兵士の姿で現れる。その前には2人の従者が立ち、大きくトランペットを鳴らす。その権能は哲学を完全に教え、望むならば、亡くなった者の魂をエクソシストの前に呼び寄せて尋ねられた事柄に答える。この霊はかつては部分的には座天使スローンズにいて、部分的には天使エンジェルズにいたが、今は30の霊の軍団を率いている。ラメンとして身に着ける印はこれである。



55:オロバス (אוראוב)

 第55の霊は力ある偉大な大公オロバスと呼ばれ、最初は馬のような姿で現れるが、後にエクソシストの命令により人の姿に変わる。その権能は過去、現在、未来のすべての出来事を見つけ、権力、高位聖職、友と敵の支持を与える。また神性の事や世界の創造について真の答えを与える。この霊はエクソシストに忠実であり、他の霊たちが誘惑されるように傷つけようとはしない。また20*6の霊の軍団を率いている。作ってからラメンとして身に着ける印はこれである。



56:ゲモリー (גמור)

 第56の霊は強き強力な公爵ゲモリー*7と呼ばれ、公爵冠をかぶり、大きなラクダに乗った美しい女の姿で現れる。その権能は過去、現在、未来のすべての事柄と隠された宝を語る。また若いのも老いたのも女の愛を引き起こす。この霊は26の霊の軍団を率いている。作ってから、作業の際にエクソシストの前にラメンとして身に着ける印はこれである。



57:オセ (ושו)

 第57の霊は偉大な議長オセ*8と呼ばれ、最初はレオパルドの姿で現れるが、しばらくしたら人の姿に変わる。その権能は人を自由諸学に賢くさせ、神性や秘密の事柄への真の答えを与える。またエクソシストが望む自由な姿に人を変える。この霊は3*9の霊の軍団を率いている。ラメンとして身に着ける印はこれである。



58:アミィ (און)

 第58の霊は偉大な議長アミィ*10と呼ばれ、最初は燃える火として現れるが、しばらくしたら人の姿に変わる。その権能は人を占星術や他の自由諸学に博識にさせる。また良き使い魔を与え、霊によって守られている宝を明らかにする。この霊は36の霊の軍団を率いている。ラメンとして身に着ける印はこれである。



59:オリアス (וריאץ)

 第59の霊は偉大な侯爵オリアス*11と呼ばれ、力ある馬に乗り、蛇の尻尾を持ち、片手には2匹の大蛇を持つ獅子*12として現れる。その権能は星々と惑星の星宿の性質と、それらをどのように理解するかも教える。また、人に権勢と高位の聖職と確信、友や敵の支持を与える。この霊は30の霊の軍団を率いている。作ってから身に着ける印はこれである。



60:ヴァプラ (נפול)

 第60の霊は偉大な力ある強き公爵ヴァプラ*13と呼ばれ、グリフィンの翼を持つ獅子の姿で現れる。その権能は人を全ての手芸、哲学、他の学問に博識にさせる。この霊は36の霊の軍団を率いている。作ってからラメンとして身に着ける印、印章はこれである。



Goetia 61-72
ゴエティア


*1 マサース版では「Balam、あるいはBalaam」。
*2 ヴァイヤーは「Alocer / Allocer」。マサース版では「Alloces、あるいはAlocas」。
*3 Harley 6483では「30」。
*4 ヴァイヤーは「Caym」。Sloane 3825とヴァイヤー、スコット訳では「Caim」。Sloane 3648とHarley 6483では「Camio」、Sloane 2731は「Caim、別の文書ではCamio」。マサース版では「Camio、あるいはCaim」。
*5 ヴァイヤーとSloane 3825では「Murmur」。Sloane 3648とHarley 6483では「Murmus」。Sloane 2731では「Murmur。別の文書ではMurmus」。マサース版では「Murmur、あるいはMurmus、Murmux」。
*6 Harley 6483では「26」。
*7 Sloane 3648では「Gremory」、Sloane 2731では「Gemory。別の文書ではGremory」。マサース版では「Gremory、あるいはGamori」。ヴァイヤーは「Gomory」。
*8 Harley 6483では「Oso」。マサース版では「Oso、Osē、Voso」。
*9 ヴァイヤーは軍団数は書いておらず。マサース版の脚注では「30であった可能性が高い。ゴエティアの書の72の大いなる霊らは、全てが卓越した君主、指導者だったからである」。
*10 Harley 6483では「Auns」。マサース版では「Amy、あるいはAvnas」。
*11 マサース版では「Oriax、あるいはOrias」。
*12 マサース版の脚注では「あるいは獅子の頭を持つ」。
*13 Harley 6483では「Nappula」。マサース版では「Vapula、あるいはNaphula」。