Goetia 11-20

ページ名:Goetia 11-20

11:グソイン (גוסיון)

 第11の霊はグソイン*1と呼ばれる偉大にして強大な公爵である。この霊は蝶のような姿で現れ、過去、現在、未来のすべての事柄を教える。そして汝が尋ねた事すべての意味を示し、友と仲直りをさせ、名誉と権勢を誰に対しても与える。また40の霊の軍団を率いている*2。先に述べたように身に付ける印はこれである。



12:シトリー (שיטרי)

 第12の霊は偉大な大公シトリー*3である。最初はレオパルドの顔とグリフィンの翼を持って現れるが、エクソシストの命令により、非常に美しい男の姿になる。この権能は男に女の愛を掻き立て、女に男の愛を掻き立てる*4。さらに汝が望むならば彼を裸にさせる。この霊は60の霊の軍団を率いている。その身に付けるべき印はこれである。



13:ベレト (בלאת)

 第13の霊は力ある恐るべき王ベレト*5と呼ばれ、青白い馬に乗り、トランペットやその他の全ての楽器がこの前で演奏される。最初に現れた時には、この霊は非常に怒りを表すので、エクソシストは勇気を持つ必要がある。そのためには汝はハゼルの枝を片手に持ち、南東の方角の円の外側に三角形を描いて、その中に現れるように霊に命令し、霊の鎖や縛る呪文を続ける。この霊が汝の脅迫にも関わらず三角形の中に現れなかったら、再び霊の鎖や呪縛を繰り返す。ついには服従し来たならば、エクソシストにより命令が行われるが、丁重に対応しなければならない。この霊は偉大な王であり、王や大公に謁見するように、敬意が与えられるべきだからである。汝はまた常に銀色の指輪を左手の中指にはめて、アマイモンのために彼らが行うように、汝の顔に向けて保持する必要がある。この王ベレトはマスターエクソシストが満足するまで男も女にも愛の原因を作り出す。また主天使ドミニオンズの位階にあり、85の霊の軍団を率いている。作業の時には前に身に付けるこの高貴な印はこれである。




14:レライェ (לראיך)

 第14の霊はレライェ*6と呼ばれる。この霊は偉大な侯爵であり、緑の衣に弓と矢筒を身に付けた弓者のような姿をしている。その権能はすべての大いなる戦いと闘争を引き起こし、矢により腐敗する傷を作る。この霊は人馬宮に属し、30の霊の軍団を率いている。その服従の印はこれである。




15:エリゴル (אליגו)

 第15の霊はエリゴル*7と呼ばれる偉大な公爵である。この霊は軍旗と蛇をからませたランスを手に取る美しい騎士の姿で現れる。その権能は隠された物事を見つけ、未来の事や戦争においてどこで部隊が会うかを知る。また君主や高官の愛を作り、60の霊の軍団を率いている。その印はこれであり、身に着けなければ霊は汝の前に現れたり従ったりしないだろう。



16:ゼパル (זאפר)

 第16の霊は偉大な公爵ゼパルと呼ばれ、兵士のような武装をし、赤い衣を着て現れる。その権能は女に男への愛を作り出し、彼らを共に愛させる。また彼らを裸にもする。この霊は26の地獄の霊の軍団を率いている。この霊が見たならば従う印はこれである。



17:ボティス (בוטיש)

 第17の霊は偉大な議長ボティス*8と呼ばれる。最初は醜い毒蛇の姿で現れるが、魔術師の命令により鋭い牙を持ち二本の角があり、片手に鮮やかな剣を持つ人間の姿になる。その権能は過去、現在、未来のすべてを教え、友や敵と仲直りさせる。この霊は60の霊の軍団を率いている。この霊が見たならば従う印はこれである。



18:バティン (באתין)

 第18の霊は偉大にして強大な公爵バティンと呼ばれ、青白き馬*9に乗る、蛇の尻尾を持つ屈強な男として現れる。その権能は薬草や宝石の性質を知り、人をある場所から別へと瞬時に移動させる。この霊は30の霊の軍団を率いている。作って前に身に付ける印はこれである。




19:サレオス (שאלוש)

 第19の霊は偉大な力ある公爵サレオス*10と呼ばれ、クロコダイルに乗った、公爵冠をかぶった勇敢な兵士の姿で現れる。その権能は女に男への、また男に女への愛をかきたてる。この霊は30の霊の軍団を率いている。前面に身に着ける印はこれである。



20:プルソン (פורשון)

 第20の霊は偉大な王プルソン*11と呼ばれ、通常は熊に乗った、獅子の頭をして片手に蛇を持つ人間の姿で現れる。その前では、多くのトランペットの音が鳴り響いている。その権能は隠された物事を知り、宝を見つける。また過去、現在、未来のすべての出来事を語る。また人や風的な生き物を捕まえる事が出来、すべての地上での物事を、秘密の事も神性の事も世界の創造についても真実に答える。また良き使い魔をもたらす。この霊は22の霊の軍団を率いており、その一部は力天使ヴァーチュースで、また一部は座天使スローンズである。その署名、印はこれであり、この霊を従わせるためにはエクソシストは儀式の時に身に着けねばならない。



Goetia 21-30
ゴエティア


*1 マサース版ではGusion。
*2 ヴァイヤーの原文では、45だが、スコットの訳では間違って40になっている。
*3 ヴァイヤーは「Sytry、またの名をBitru」、スコット訳では「Sitri、またの名をBitru」。
*4 一説には、これは同性愛を表す隠語ともいわれる。
*5 ヴァイヤーでは「Byleth」だが、スコット訳では「Bileth」になってSloane 3825もそれに準ずる。マサース版では「Beleth(あるいは、Bileth、Bilet)」となっている。
*6 Sloane 2731と3648では「Leraje」、Harley 6483は「Leraic」、マサース版では「Leraje、あるいはLeraikha」。ヴァイヤーは「Loray、またの名をOray」、スコット訳は「Leraie」。
*7 ヴァイヤーは「Eligor、またの名をAbigor」。Sloane 3648、Harley 6483、マサース版では「Eligos」。Sloane 2731は「Eligor」だが、余白で「ある文書ではEligosとも呼ばれる」とある。
*8 ヴァイヤーは「Botis、またはOtis」。
*9 マサース版では[馬?]とあり、脚注で「古い文書の中には、この言葉は省かれており、別の文書では判別しがたいが馬と書いてあるように見える。そのため私は馬を鍵括弧に入れておいた。」とある。
*10 ヴァイヤーは「Zaleos / Saleos」。Sloane 3825では「Saleos」、Harley 6483とSloane 3648では「Sallos」、マサース版では「Salos(あるいはSaleos)」。
*11 ヴァイヤーは「Pursan、またの名をCurson」。スコット訳では「Purson」。