ソロモンの鍵 1-6

ページ名:ソロモンの鍵 1-6

第6章 さらに強く、より効果のある召喚の呪文


 霊らが即座に現れたら、それで良い。だがそうでないなら、師は霊らを制約し命令するために作られ、首の辺りに括り付けておいた聖別されたペンタクルを露にする。このメダル(あるいはペンタクル)を左手に持ち、聖別されたナイフを右手に持つ。そして仲間らを勇気づけた後、以下の言葉を大声で唱えよ。

呼びかけの言葉

 ここにあるは大気の者(霊)らを強制する秘密の事柄の象徴、征服者たる神の軍旗、全能なる御方の武具なり。我はこれらの力と徳により、汝らが世界のどの場所にいようとも、我がそばまで来たるよう、さらに我らが汝らに力ある神の徳により命じた事すべてを遅らせる事なきよう、汝らに絶対的に命ずる。迅速に来たりて、遅れる事無く現れ、謙虚に我らに応えよ。

 霊らがこれにより現れたなら、ペンタクルを示し、優しく丁重に対応せよ。彼らに汝が要求する事柄についてを対話し、質問し、尋ねよ。

 だが逆に彼らが現れなかったなら、聖別されたナイフを右手に持ち、ペンタクルを聖別された覆いを取り除く事で露にし、まるで戦いの意思を表すようにナイフで空を切って、仲間らを安心させ元気づけてから、大声で以下の呪文を何度も唱えよ。

召喚の呪文*1

 再び我は汝らを召喚し、最も至急に命ずる。我は神の最も力ある強力な御名エルの力と驚異により、さらに義の神により、最大限に汝らを強制し、拘束し、戒めん。我は汝らにこれ以上遅れる事無く、速やかに即座に我が前に、騒音も奇形も醜さも無く、優しく穏やかに現れるよう祓い命ずる。

 我は語ることで全てを実現される御方により、これら全ての御名、エル シャダイ、エロヒム、エロヒ、ツァバオト、エリム、アシェル エヘイエー、ヤー、テトラグラマトン、シャダイにより、力と威力とともに汝らを再び祓い、強く召喚し命ずる。いと高き方にして威厳ある神、イスラエルの神、この御方により我らの全ての作業は成功し、主はいま常にそして永遠に我らの心と口にあるゆえに、さらにその聖なる御名により、神の主権の徳により、我らの作業は達成されん。

 汝らはどのような醜さも奇形も無く我が前に来たれ。怪物的な姿で無く上品な姿か人の姿で我が前に来たれ。アダムが聞き語ったイアとオンの御名により、ノアが聞き、自らと家族全てを大洪水から救ったエルの御名により、ノアが聞き、全能の神を知ったイオドの御名により、ヤコブが聞き、天へ通じる梯子を天使らが昇り降りするのを幻視し、それを神の家と天国の門と呼んだアグラの御名により、モーセが神のホレブ山にて名付けて呼び聞き、それにより燃える柴から語る声を聞く価値ある者となったエロヒムの御名により、アロンが聴き、瞬時に賢く流暢になったアイン ソフの御名により、モーセが名付け呼び、エジプトの地の全ての川と池が血となったツァバオトの御名により*2、モーセが名付け呼び、ブヨがエジプトの地の人や家畜、荷を背負う獣らを襲ったイオドの御名により、モーセが名付け呼び、巨大な雹がエジプトの地全てに降り、国中のつたも樹も木材も破壊したプリマトンの御名により、モーセが聞き呼び、即座にエジプトの地に大いなる悪疫が現れ、ロバも雄牛も羊も殺し尽くしたイアファルの御名により、モーセが呼び塵を天へと投げ、それらが激しい雨となりエジプトの人々や家畜の全てが死んだアバッドンの御名により、モーセが呼び、世界の始まりより今日まで1度も見たことの無い大きな雹が降り、エジプトの地全体の人々や家畜が死んだエリオンの御名により、さらにモーセが呼びエジプトの地に巨大なイナゴらが現れ、雹が破壊しなかったものを食い尽くしたアドナイの御名により、呼ばれる事によりエジプトの地全体が3日3夜恐ろしい暗黒に包まれ、生き残っていた人々を殺し尽したパテオン*3の御名により、モーセが呼び、人と獣の長子が全て死んだイェソドの御名により、モーセが名付け呼び、紅海が2つに分かれたイェシモンの御名により、モーセが呼び、ファラオの軍勢全てが海に飲み込まれたヘシオンの御名により、モーセがシナイ山で聞き、創造主たる神の指で書かれた石板を受けるに値する者となったアナボナの御名により、ヨシュアがモアブびとらと戦っている時に呼び、勝利を獲得したエリギオンの御名により、ダヴィデ王が呼び、ゴリアテの手から逃れられたホアの御名により、ソロモン王が名付け呼び、眠っている間に神の言葉に出来ない知恵を求め受け取る価値ある者となったヨドの御名により、ソロモン王が名付け呼び、風の全ての悪魔、権天使、能天使、力天使を支配する価値ある者となったイアイの御名により、我らが汝らを最も激しく祓うゆえに、汝らは来たれ。

 これらにより、さらに他の全能にして聖なる生ける真の神の御名により、我らは強く汝らに命ずる。自らの罪により天と主の玉座から落とされた者らよ。汝らを地獄の最深淵へと投げ落とした方により、我は汝らを強く猛然と命ずる。その日には神の声を聴くために全ての地の乾いた骨は肉体を持って蘇り、全能なる神の御前へ立つであろう神の審判の恐るべき日により、万物を焼き尽くす最後の炎により、神の面前にあると我らが知る水晶の海により、創造主自らの言葉に出来ぬ徳と威力と力により、主の全能の力により、神の面前より放たれる光と火により、天にある天使らの力により、全能の神の最も偉大な知恵により、ダビデ王の印により、いと高き創造主が明らかにしたソロモン王の指輪と印により、さらに9つのメダルないしペンタクルにより、それらは我らが象徴と共にあり、天より受け取り、神秘の中の神秘、秘中の秘であり、その中の1つが聖別され、厳かに祓われ、儀式に必要とされるものが我が手にあるのを汝らは見よう。これら全てにより、さらにいと高き方の知恵と権威の宝にある全能の方に取り囲まれた秘密すべてにより、主の御手により、主の素晴らしき力により、我は汝らを召喚し、強制し、祓わん。遅れる事無く汝らに命令する事柄を我らの前で行うべく来たれ。

 我は全世界が畏れ、敬意を持ち、崇拝する最も聖なる御名、これらの文字で書かれるヨド ヘー ヴァウ ヘーにより、最後の恐るべき審判により、バルダキアの座*4により、モーセが唱え、神の偉大な審判により、ダタンとアビラムが地の底へと飲み込まれた、この聖なる御名イアイにより、汝らを召喚する。汝らがこのイアイの御名の徳と力に不服従により違反し抵抗するならば、我らは汝らを地獄の底へと落とすよう呪わん。そこで汝らを投げ落とし縛り付けよう。汝らがこの秘中の秘、神秘の中の神秘に反逆するならばだ。アーメン、アーメン、かくあれかし、かくあれかし。

 この召喚の呪文を東に向きながら唱え実行せよ。霊らが現れなかったならば、次に南で行い、それから西、最後に北にする。それぞれ4回ずつ唱えよ。それでも霊らが現れなかったなら、仲間らの額にタウの印*5を作って、それから以下の呪文を唱えよ。

召喚の呪文

 統治者にして征服者たる神の御名と象徴を見よ。これらを通じて、世界は畏れ、震え上がらん。また、秘密の神秘の最も神秘の言葉と、その徳と力と威力を見よ。

 我は語られた事はすべて実現する神の力と驚異により、最も効能あり力強き神の御名エルにより、モーセが神と聞き語ったイアの御名により、ヨセフが呼び兄弟らの手から逃れたアグラの御名により、アブラハムが聞き全能なる神を知ったヴァウの御名により、ヨシュアが名付け呼び、約束の地でイスラエル軍を率いる価値ある者となった4文字の御名テトラグラマトンにより、これにより神が人と世界全体を創造した御名アナボナにより、恐るべき終末の審判の日に天使らが形成され人々を集めるためにトランペットを吹き、神を認めぬ邪悪な者らの記憶は滅びるアルフェトンの御名により*6、その名により神が善悪全ての人間を蘇らせ、全ての人と天使らが主の面前へ集められ審判されるアドナイの御名により、その名により神が死者を呼び再び蘇らせるオネイフェトン*7の御名により、その名により神が全ての海で嵐を引き起こし、1日で海と川の3分の1の魚と人を殺すエロヒムの御名により、その名により神は海と川を乾かせ、人々は海峡を徒歩で歩けるようになるエロヒ*8の御名により、その御名により神が海と川と小川と潮流を元に戻すオンの御名により、その御名により神が全ての動物を共に戦わせ、それらが1日で死ぬことになるメシアク*9の御名により、その御名により神が1日で全ての建物を破壊し、石1つ残らないアリエルの御名により、その御名により神が石を投げ飛ばし、海岸の人々は吹き飛ばされ、どうか神の怒りから隠したまえと叫ぶイアフト*10の御名により、その御名により神が奇跡を起こし、翼ある空の生き物や鳥らが争い合うエマニュエルの御名により、その御名により神が山々を崩し谷を埋め、地上のすべての地が平らになるアナエル*11の御名により、その御名により神が太陽と月を暗くして、天の星々を落とすゼデレザ*12の御名により、その御名により神があたかも戴冠式に首都へ入る王子のように世界の審判に来り、黄金の輝きとともに、天使らに導かれ、主の御前に全ての罪と世界の部分が苦しみと恐怖に包まれ、火が主の面前に走り、炎と嵐がその周りを取り囲むセフェリエル*13の御名により、その御名により神が大洪水をもたらし、海は山々を超えて、その頂上より50キュビト上回ったタウ*14の御名により、その御名により神が全てを粛清し、聖霊を世界に送り込み、反逆の霊らと不明瞭な存在を苦悩と不浄と泥沼に満ちた地獄の池の底へと投げ込み、汝らも不浄で不潔な地下牢で永遠の火の鎖で縛られるルアキア*15の御名により、最大限の激しさで汝らを改めて召喚し、制約し、命ずる。

 これらの諸名とともに、誰一人として御前にて生きる事が叶わなず、悪魔の軍勢も恐れ震える他の神の聖なる御名により。加えて、神の大いなる恐るべき路*16により、また主がそこより世々限りなく統治する聖なる住居により、我らは汝らを召喚し、祓い、命ずる。アーメン。

 先に述べた全ての徳とともに、我らは汝らにその場にとどまらずに遅れずに速やかに来るよう命ずる。だがなおも応じないなら、我らは神の権威と効力とともに汝らが楽しむ全ての性質、状態、階級、場所を取り除き、火と硫黄の世界へと放り込み、永遠に罰さん。ゆえに地の全ての場所のどこにいようとも来たれ。そして万物が服従する神の御名と象徴を見よ。そもなければ我らは汝らを縛り付け、火の鎖により我らの前へと引き出さん。我らの学と儀式による火が汝らを永遠に燃やし尽くそう。これらにより世界は震え、地は動かされ、石は殺到し、全ての万物は服従し、反逆の霊らは創造主の権威の力により懲罰されん。

 これらによりたとえ霊らが火の鎖に縛られていたとしても、確実に来るであろう。だがより重要な要件に関わっていて来れなかったとしても、霊らは代理の者を寄越し、それらにより容易に確実に霊らが何と関わっているのかを知るだろう。だが上記の召喚の呪文を以てしても霊らが現れず、なおも反逆的であるなら、この術の師、あるいはエクソシストは立ち上がり、その仲間らを良き気分にし、作業の失敗に対して絶望することないよう励ましてから、聖別されたナイフを世界の四方を向きつつ空中を切り、円の中央で跪く。仲間らもまた様々な場所に配置し、低い声で師が言うのと同様に唱えるようにさせよ。東へと向いてから、以下の呪文を唱えよ。

天使らへの呼びかけ

 我は汝ら神の天使ら、天の霊らを我が助けのために招聘し祈らん。来たりて天の徴を見よ。そして、主の主権の前と、そしてこれらの悪しき堕天した霊ら、かつての汝らの同輩たちの不服従への証人とならん。

 これらを行ったら、師は立ち上がり、以下の強き召喚の呪文により、霊らを制約し強制させよ。


ソロモンの鍵 1-7
↑ ソロモンの鍵


*1 マサース注。この呪文はレメゲトン、ソロモンの小鍵にあるのとほとんど同じである。これは違った書であるが、これもソロモン王が書いたとされている。
*2 マサース注。ある文書では、et furent purifiesを追加している。
*3 マサース注。しばしば似たような召喚の呪文ではPATHTUMONと書かれているが、私はこの文書に書かれている単語が正当だと思っている。
*4 マサース注。時にはバスダテアとも書かれる。私はこれは「命の主」を意味すると考えている。
*5 マサース注。あるいは、十字を切る。
*6 マサース注。ある文書ではHipeton、またAnaphenetonやAnaphaxetonとも換えられる事がある。
*7 マサース注。この言葉もOneypheon、Onayepheton、Donecepheonなど、様々な文書で違っている。
*8 マサース注。あるいは、エリア。
*9 マサース注。ここで述べられているのは、カバラに記されている王メシアにより象徴的に悪しき霊らと殻クリポトを宇宙から絶やす事である。カバラでは、時には動物、獣、不気味なものとして悪しき霊らを表している。
*10 マサース注。古い文書では上記として記されているが、他では、Iaphat、Taphat、Japhetとすら書かれている。おそらく、統一を表すアハドが崩れた言葉なのだろう。
*11 マサース注。これはまた金星の天使の名でもある。
*12 マサース注。これは古い文書での言葉である。他の文書では、Zedessia、Zedeezia、Zedeziasなど。
*13 マサース注。神からの放出を意味する。文書では、Sephosielと崩れている。
*14 マサース注。Add.10862文書ではIahaとある。
*15 マサース注。イアの霊を意味する。
*16 マサース注。これはセフィロトの中の隠されたオカルト的な流出である。後の文書では、誤訳によりvoiesをvoixとしているが、最古のラテン文書ではSemitis(狭い道の複数形)としている。