ソロモンの鍵 1-2

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第2章 日と時間と惑星の性質について


 汝がどのような試みや作業も行いたいと望むなら*1、汝はまず最初に以下の章において見つけるであろう全ての準備を整えなければならぬ。日と時間と、関連する章で見つけるであろう星座の効果についても観察せよ。

 それゆえ、昼と夜の時間を合わせると24の数があり、それぞれの時間は7惑星が最も高い場所から最も低い場所へ向けて順番に支配しているのを知る事は望ましい。惑星の順番は以下の通りである。ShBThAIサバタイが土星、土星の下には、TzDQツェゼクの木星、木星の下には、MADIMマディムの火星、火星の下には、ShMShシェメシュの太陽、太陽の下には、NVGHノガの金星、金星の下には、KVKBコカヴの水星、水星の下にはLBNHレヴァナーの月、これが全ての惑星の中で最も低い。

 それゆえ、惑星はそれらが与えられた名前の日、すなわち土曜日は土星、木曜日は木星、火曜日は火星、日曜日は太陽、金曜日は金星、水曜日は水星、月曜日は月を支配すると理解しなくてはならぬ*2

 惑星が各時間を支配する法則は、太陽が昇った時から、その日の名前の惑星から始まる。そして次の時間には順番に次の惑星に変わる。ゆえに、土曜日には土星が第1の時間を支配し、木星が2時間目、火星が3時間目、太陽が4時間目、金星が5時間目、水星が6時間目、月が7時間目、そして土星が再び8時間目、そして他のものがこの順番を繰り返す。惑星は常に同じ相対的な順番を維持し続ける。

 各魔術作業や試みは、この惑星の下で行われねばならないと注意せよ。そして通常は時間も同じにする。例を上げると――

 土星の日と時間に汝はハデス*3から魂らを召喚する試みを行えるだろう。だがそれらは自然死した者のみに限られる。同様に、これらの日と時間には汝は幸運や悪運をもたらす作業を行えるだろう。また使い魔を寝ている間に警護させたり、学習を得るためにも用いる。また商売、所有、品物、種、果実、その他の似たようなものへ成功や失敗をもたらし、破滅をもたらし死を与え、憎しみと不和の種を蒔く。

 木星の日と時間には、名誉を得たり、豊かさを獲得したり、友情を結んだり、健康を保ったり、汝が望むあらゆるものが到着する作業が適切である。

 火星の日と時間には、戦争に関係する試みを行える。また、軍事的な名誉を得る、勇気を得る、敵を打倒する、破滅、殺戮、残酷さ、不和の原因を作り、傷つけたり死を与える。

 太陽の日と時間には、一時的な富、希望、獲得、幸運、占術、権力者からの恩恵、敵意の解消、友人を得る儀式を行うのに非常に良い。

 金星の日と時間には、友情を作ったり、優しさや愛、喜びや快楽、また旅に関連する事をするのに良い。

 水星の日と時間には、雄弁さや知性、ビジネスでの機敏さ、科学と占術、驚異的な事柄、幽霊、未来に関する回答に関する作業をするのに良い。汝はまたこの星の下で、盗み、執筆、詐欺、商売の作業も行える。

 月の日と時間には、外交、航海、使節、メッセージ、操縦、仲直り、愛、海に関連する商売の獲得に良い。*4

 汝はこの章に含まれている教授全てを慎重に観察すべきである。汝が成功を望むならば、ここにある魔術の学の真理を求めるのだ。

 土星、火星、月の時間は、霊らと対話し交渉するのには良い。水星の時間は、霊的な手段により盗まれたものを取り戻すのに良い。

 火星の時間は、ハデス*5からの魂、特に戦いで殺された者を召喚するのに良い。

 太陽と木星と金星の時間は、愛や優しさに関連する作業の準備に向いている。また、不可視の作業も、その後により完全に示すので向いている。同様な事もこの作業に加えても良い。

 土星と火星の時間、そして月がこれらに合*6する日や、180度の反対や90度のクォータイルの相ならば、憎しみや対立、紛争、不和に関する作業をするのに最適である。

 水星の時間はゲーム、冷やかし、冗談、スポーツといった事に関連する作業をするのに良い。

 太陽、木星、金星の時間は、特にその惑星が支配する日においては、極端な事や普通でなく未知な事に関する作業に良い。

 月の時間は、盗まれた物を取り戻す、夜の幻視を得る、眠っている夢の中で霊と会う、さらに水に関連するすべての作業を試みるのに適切である。

 金星の時間は、宝くじ、毒、金星の性質に関する全ての事、狂気を生み出す粉を作る、といった様な事にさらに効果的である。

 だがこの術で完全に効果的であるために、汝は惑星の時間においてのみならず、同様に惑星の日において作業を行うようにせよ。それにより、作業はより良く成功するようになるだろう。後に記す法則を汝は良く観察するのだ。1つの条件を省いたならば、この術の達成には決して至れないからだ。

 月に関する問題、例えば霊らの招聘、死霊術の作業、盗まれた物を取り戻すなどでは、月は地のサイン、つまり金牛宮、処女宮、磨羯宮になければならない。
 愛、恩寵、不可視に関するなら、月は火のサイン、白羊宮、獅子宮、人馬宮になければならない。
 憎しみ、不和、破滅のためには、月は水のサイン、巨蟹宮、天蝎宮、双魚宮になければならない。
 その他に関する事を試みるなら、月は風のサイン、双子宮、天秤宮、宝瓶宮になければならない。

 だがこれらの事柄が達成するには難しいように見えるなら、月が太陽と合する、特に月が光を放つのを止めてから*7、見えるようになっていく時に注意するだけで充分だろう。その時には、建設的な試みやあらゆる作業に良い。これが、新月から満月までの期間は、今まで話してきたあらゆる作業に良い理由である。だが、月が衰退する時(満月から新月へと向かう時期)は、戦争、破壊、不和に関する作業には良い。同様に、月がほとんど光を失う時には、不可視や死に関する作業に適切である。

 だが月が太陽と合している時には、どのような作業もしないように徹底的に注意せよ。これは極めて不幸な時期であり、汝が行う魔術は何1つ成功しないだろう。だが月が満ちていく時期は、汝が望むあらゆる作業を行える。にもかかわらず、この章に記した方向を観察するのだ。

 さらに、汝が霊と対話をしたいならば、水星の日と時間にすべきである。そして月と太陽は風のサイン*8にある時にする。

 昼にせよ夜にせよ作業を行いたいのなら、ここで作業を終えるまで、誰にも見られないよう秘密の場所に隠居せよ*9。だが汝が夜に作業を行いたいのなら、継続する夜が完璧である。昼間ならば、日の出の始まりとともに継続する昼が完璧である。だが、時間は水星の時間にする。

 霊との作業の試みは(魔術の)円の準備無しには行えないので、霊とどのような対話を望むにせよ、汝は特定の魔術円の作製について学ばねばならない。また、魔術の円の外側にもう1つの円を描けば、より注意深く効果的だろう。


ソロモンの鍵 1-3
↑ ソロモンの鍵


*1 マサース注。この最初の段落はSloane 1307文書とAdd 10862文書からは削除されている。
*2 日本語だとそのままの意味になるが、原文ではThursday, Jupiterなどになる。
*3 冥府。ギリシア神話の冥府の神ハーデースから取られた。
*4 マサース注 これらの教授の多くはAdd 10862文書からは省かれている。だが、違った順番の段落が与えられている。
*5 マサース注。フランス語では'des Enfes'、ラテン語では'Inferis'。
*6 マサース注。合、コンジャンクションとは、黄道12宮で2つの惑星が同じ角度にあるのを意味する。衝、オポジションは180度反対にあるのを意味し、矩象、スクエア、クォータイルはお互いに90度の角度があるのを意味する。
*7 マサース注。新月の事である。
*8 マサース注。Add 10862では「あるいは、先に述べたように地のサイン」。
*9 マサース注 この章の終わりの以下の段落は、ラテン版のAdd 10862にのみ見つけられる。