1695(6)年3月2(3)日のニュートンの日記

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 以下は、ニュートンの1695/6年の、3月2/3日の日記である。この日、ニュートンは知人のロバート ボイル(近代化学の祖と呼ばれているが同時に錬金術師でもあった)らの紹介で、とあるロンドン市民と会う。この謎の錬金術師から、ニュートンはいくつかの錬金術理論の真偽を確認するのだった。

 

 

 

ケンブリッジ大学 キングズカレッジ図書館 Keynes 26文書

 

 1695/6年の3月2日月曜日あるいは3月3日火曜日、ボイル氏とディッキンソン博士の紹介で私はあるロンドン市民の元を訪れ、ヨディクスの書について確認した。話によると、硫酸の浄化は不要のようで、オイルかスピリットは精留を多く行わずとも固体として取る事が出来るようだ。つまり火は灼熱の硫酸からオイルかスピリットを切り離しても、それらを破壊する事は無い。二、三ポンドのオイルかスピリットは半オンス以上の固着した塩を産する事は無い。だがオイルはスピリットよりも固着した塩を産する。この白いスピリットは雨水のように見え、甘く香りの良い。ヨディクスがトワイスデン博士に述べたスピリットの内容は正当だった。この白いスピリットはその原型から、いずれの部分も分離することなく七回精留しなくてはならない。この精留により、スピリットはその生命を失うことなく、どのような熱にも耐えられるようになる。魂を摘出するため残っている物質は灼熱へと煆焼してはならず、良く乾かすなら、最小の魂のみが飛び去るだろう。魂を摘出するために、スピリットはこの物質へと消化しなければならず、それも二ヶ月ではなく、摘出した魂により良く色づけられたように見えるまでである。スピリットと魂を分離したら、魂は蜂蜜やバターのような濃い物質ではなく、液体のようにグラスに注げるくらいに、オイルのように薄いものにしておく必要がある。そしてこれは乾燥しすぎる場所よりも湿気のある場所で保管するべきであり、また反対に湿気のありすぎる場所も避ける。私が思うに、また彼が言うには、魂はスピリットにより揮発しなくてはならないというが、私はヨディクスの書の20ページとバシリウスの書の、Key 5 p 22.Test. p123 lin 5 & p154l17,18,19,20, & p 166 lin ult & p169 l19,20,21. & p170l19,20,21,22.Et Sny dears Pharm.Cath.p.15 l.ult&p.21|25 の、太陽と他の金属についての内容からそれを確信している。

 

 彼が他に私に語ったのは、全ての魂は残った物質から摘出し、それらをお椀を逆さまにしたような形の包みものがあるか、鉄の上蓋のある坩堝の中に入れて、熱くなり過ぎないよう一時間ほどのみ弱火で温める。そしてスピリットから塩を摘出し、物質を再び煆焼し、先のように摘出するのを繰り返し、これ以上塩が摘出されないまで行う。彼はこの固着した塩を常にスピリットの八分(おそらく、八、十、十二回)とともに吸収させ、揮発するまでそれを続ける。だが昇華するまで続ける必要は無い。全てが純粋であり、この下に留まるどの部分も昇華を拒絶するような不純なものではないが、まだ物質の成熟していない部分が更なる吸収により、成熟して残りのように揮発するだろう。そして吸収するには、いつであろうとも高熱を用いて、入れ物の上位の部分へと引き寄せられ昇華するゆえ、残りの部分のみが失われる。どのような吸収であれ、彼は吸収した物質に八分の一のスピリットを加えて三日間冷やして合流させるようにして、さらに四、五日続けて消化させた。そして、彼の白いスピリットの作業が終わった時には、彼は赤い魂の八つの部分のような方法で(おそらく七回)吸収した。そして、三つの原理が溶媒に合わさったなら高貴なものとなる。それは分解し揮発した全ての金属と金を最終的には消化するだろう。

 

 彼が吸収し終えた時、白にせよ赤のスピリットと共にするにせよ、あるいは白単独にせよ、彼が言うには物質は弱火では流れるが、冷やした場合には固め、石のように固くなるという。そして消化により黒から白、レモン色、赤と色が変わっていく。初めに煎出すると、ヨディクスの書のプロセスに記されているように雲のように蒸発する。そしてこの火による煎出は、新しく点火してしばらくの間は物質はその命や動きを失わないので、それまでに止めておく。これにより物質は決して腐敗せず、それが最初の煎出となる。私が思うに、ヨディクスやバジルの書で記されているように、彼は白のスピリット単独で腐敗させ、赤により吸収することで増殖させていたようだ。彼が太陽により何度も溶かす事で発酵させたこの作業は、九か月かかったと述べていた。

 

アイザック ニュートン

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