占星術入門 32

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第32章 第9ハウスとその質問。長い旅、航海、技芸、学問、教会の登用、法律など


航海とその問題について


 吉星が第9ハウスにあったり、そのカスプと良いアスペクトがあり、アセンダントや第10ハウスの主がそこにあり良い状態にあれば、航海は幸福なものであろう。だが♅天王星、♄土星、♂火星、☋竜尾がそこにあれば、常に不幸なものである。また第9ハウスの主が凶星と共にあったら、船は素早く航海できないだろう。♄土星は損失や病を示し、♂火星は盗賊や海賊による危険を示し、☋竜尾は♂火星とほぼ同じであるが、より騙しや詐欺の要素が強い。第9ハウスからの資産のハウスは第10ハウスである。そこにある吉星は富を、凶星は損失を示す。吉星が第9ハウスにあれば良い航海となり、凶星があれば多くの困難などがある。


質問者が体験するであろう風や天気の種類


 アセンダントの主と吉星が共にあり、それらは強くて良いアスペクトにあり、第1と9の主が♓双魚宮、♎天秤宮、♒宝瓶宮で△トラインにあれば、良い天気で都合の良い風があるのを示す。表現星らが不動サインで☍オポジションにあれば、悪しき風により引き止められるのを示す。そして暴力的な恒星の近くにあれば、嵐や逆向きの風が船を戻すだろう。


長い旅とその問題について


 吉星がアセンダントにあれば、旅で目的地へ着く前やその始まりで良い幸運があるだろう。第10ハウスにあれば、旅の中で幸運があるだろう。第7ハウスならば、向かった先の場所であり、第4ハウスならばその帰り、家に戻った時である。この場合、♃木星は聖職者、裁判官、行政官、ジェントルマンからの利益を表し、そのいずれかは質問者の状況や♃木星が司るハウス、♃木星が司る性質に拠る。☉太陽の場合は、王、貴族、権力者であり、♄土星ならば、老人、古い事柄、農民などである。♄土星があるサインと受け取っているアスペクトによって、そのいずれかが表す人物に当てはめるようにせよ。それが♀金星ならば、女性、喜び、スポーツなどだったり、リネン、シルク、宝石、スパイスなどの交易と関連している。☿水星ならば、書きもの、商売、紹介の手紙などと関連する。☽月ならば、何人かの女性、おそらくは寡婦や、船乗り、知らせの使者、役者などによるものである。


旅の長さなどについて


 第9ハウスの主、そこにある惑星、☽月が活動サインにあり、素早く、東側にあれば、不在は短い時間のみであるのを示す。それらが不動サインにあるなら、心変わりし、その旅が変わり、別の場所へ行くなどになる。そして☽月が支えられたり苦しめられているかに拠って、その結果を占断せよ。例えば☽月が第6ハウスにあったり、その主と☍オポジションにあれば、病や従者らからの妨害を示している。そして第4ハウスやその主は、最終的な結果について示している。


長い旅にある人物の帰還などについて


 アセンダントの主がアセンダントやミッドヘヴンにあったり、そこにある惑星とアスペクトにあれば、この人物は今帰るのを考えているのを示す。だが、それが第4や7ハウスにあれば、この人物の帰還は長引き、今いる場所から去るつもりはない。アセンダントの主が第3か9ハウスにあり、アセンダントにある惑星とのアスペクトに近づいていれば、この人物は家に帰る途上にある。またこの主が第2か8ハウスにあり、第10ハウスにある惑星とのアスペクトに向かっていても同様に占断できよう。だがこの場合、☽月と、それがアセンダントやそこにある惑星とアスペクトがあるかも観察せよ。アセンダントの主や☽月が逆行する惑星とのアスペクトに向かっていたり、アセンダントの主自身が逆行していてアセンダントを見ていたら、この人物は質問者に向かっているが、その表現星が苦しめられていたら、この人物に何らかの問題があって滞在する羽目となっている。☽月が主のサインにある惑星が苦しめられていても、同様に障害を示している。


 ☿水星や☽月がアセンダントかミッドヘヴンにあるのをあなたが見い出したならば、この人物からの手紙や知らせがすぐに来ると占断せよ。☿水星は手紙の、☽月は知らせの表現星だからである。これらが吉星とのアスペクトから最近離れていたら、良い知らせを表し、凶星とだったら逆である。


 質問対象の(相対的な)アセンダントの主が最近あったアスペクトの惑星は、この人物が最近あった状態の表現星である。そして今あるアスペクトの惑星は、この人物が今ある状態の表現星で、後にアスペクトがある惑星は、これから来る傾向のある人物の表現星である。


 質問対象の表現星があるサインから別のサインへと向かっているならば、この人物は今までいた場所から離れて、別の場所へと入ってたり、別の旅を計画していると占断せよ。また表現星がどのサインで最も強く、良いアスペクトがあるなどを観察し、それらに応じた占断をせよ。


 そして不在の質問全てで燃焼を観察したら、それは捕囚にされるなどの大凶を示す。そしてそれが死のハウスで起きていたり、☉太陽が死のハウスの主ならば、一般的に死を表している。


 質問の対象を常に考慮し、その適切な表現星を選ぶようにせよ。第7ハウスの主は夫(あるいは関係の無い人物)を表し、第3ハウスの主は兄弟を、第5ハウスの主は息子を、などである。そして吉星がどこに置かれているかも注意せよ。それらがホロスコープで強く、質問対象の表現星と良いアスペクトがあったり、そのハウスにあれば、質問対象には健康や豊かさがあると占断し、凶星がそこにあれば逆に占断せよ。


学問などでの利益や熟達について


 アセンダントとその主、☽月は質問者を表し、第9ハウスとその主、あるいはそこにある惑星(1つより多くあれば、カスプに最も近い惑星)は対象の学問を表している。


 第9ハウスの主が幸福か否か、東にあるか、アンギュラーにあるか、さらにアセンダントの主と△トラインや✶セクスタイルにあるかを見よ。この星が幸福で、アセンダントの主との良いアスペクトがあれば、質問者は学問の知識を持っており、それにより利益を得るだろう。歓迎があればそれ以上に確実である。だが☐スクエアや☍オポジションのアスペクトがあれば、質問者は才能があるが、それによっての利益は無い。凶星がアセンダントか第9ハウスの主とアスペクトがあれば、質問者は自らに疲れていて、目的も無い。なぜなら、望む知識を決して得られないからだ。凶星が第9ハウスにあったり、その主が苦しめられていたら、質問者は僅かな知識しか持っていない。


 また☽月が第9ハウスの主と共にあるかも観察せよ。両方が幸福にあるならば、質問者は学者的な人物であり、不幸ならば逆である。


 質問が別の人物についてのものならば、あなたは質問対象のためのアセンダントを選ぶ必要がある*1



 著者(リリー)はこの質問に関する良い例を与えないでいる。(そのため編者のザドキエルにより)読者にここで与えるホロスコープは、疑い無く興味を惹くものだろう。


 編者には2人の他の占星術師の友人がいて、彼らは占星術の未来の運命を知りたいという一般的な望みを伝えており、そのため以下のホロスコープが書かれた。


上記のホロスコープの占断


 このホロスコープで最初に観察するものは、学問の自然な表現星、第9ハウスの主、そのため占星学の表現星でもある☿水星である。この惑星はカデントにあり、ほとんど放浪しており、自らのターム以外には本質的な品位もなく、そのため占星学の現在の衰えた状態と見る事ができよう。だが☿水星は不動サインで自らのタームから4度通過しており、それは4年前から以前よりも信用されるようになっているのを指し示している。これについては編者が4年前に出版した本が、この学問への注意を惹き始めていた事を表している。


 そして☿水星はこの質問を尋ねた人物を表す♃木星との✶セクスタイルがあったばかりなので、そのような人物により、9ヶ月前にこの学は多くの利益を得るのを示している。なぜなら☿水星が♃木星との✶セクスタイルがあったのは43分であり、1度を1年と計算したら、それはほぼ9ヶ月を表すからだ。そして実際、(この人物による)「占星術用語集」が出版されたのは、この質問がなされる9ヶ月前であった。


 アセンダントにある☋竜尾は、この学問を再び発展させるために、編者が出会ってきた困難、出会わざるを得なかった(批評家の)無礼を表している。


 第9ハウスにある♃木星は、この学問が一般的に持っている不信用を示している。そして♀金星との☌コンジャンクションにあるのは、占術が出来るフリをしてきたが、社会の公共からは大いに侮蔑されてきた年寄りの女性らによって行われてきた(この学の名誉への)損傷を示している。公共からの侮蔑については、☽月(公共の一般的な表現星)がこの学の敵のハウスにある♀金星と♄土星の両方と☍オポジションにある事で表されている。


 ☿水星が次に形成するアスペクトは、このホロスコープでは第11ハウスの主である♂火星との✶セクスタイルであり、第9ハウスから11番目の友を表すハウスのカスプに位置している。これは質問時から4年後ほどで、この学は♊双児宮にある♂火星で表される者ら、出版の気質のある著者、書店主などの間で多くの友を得るだろう事を示している。そして、この時期に占星術が突然かつ急速に公共の意見で地盤を得るであろう事には疑いが無い。


 ☿水星が得る次のアスペクトは、14度離れている♅天王星との☍オポジションである。これは女性のエージェントによって行われる、この学への興味に対しての突然の損害を示すであろう。♀金星が♅天王星と正確なセスクィクォドレート(135度)のアスペクトにあるからである。だが♅天王星は逆行していて、アンギュラーにないので、これはそれほど重大な結果にはならないだろう。


 ☉太陽は第9ハウスから12番目のハウスにあり、権力を持つ男らによる、この学への秘密の妬みがあるのを占めている。☉太陽が♌獅子宮にあり、☉太陽が主であるサインに☿水星があるので、現在権力のある者の手にこの学があるのを示す。☿水星は☉太陽のから18度離れているので、1852年にはこの学に対して重要な名誉が与えられると私は占断した。おそらくは、現在で占星術の実践で報酬を得るのを禁じている刑罰が取り除かれるのであろう。


 そして☿水星は自らの品位に到達するまで20度あり、その時には☿水星が主である♊双児宮に♄土星が入るので、私は20年後にはこの学は公的な名誉を得るだろうと占断した。その後に☿水星が18度で柔軟サイン(数ヶ月を表す)を通過するので、その後の18ヶ月、☿水星がこのホロスコープの第9ハウスのカスプを通過する時(1856年頃)に、この学は急速に公的な評価を上昇させ、大学などでも公的に研究されるようになるだろうと占断した。


 ☉太陽が♍処女宮に入るまで2度ほど離れているので、2年後には権力者らはこの学に対しての厳しい態度を緩めるだろう。そして、カスプを通過する前まで18度(柔軟サインなので18ヶ月と同等である)あるので、この時期、すなわち質問がなされた時である1838年から3年半ほどしてから、この学を助ける権力者が現れるだろう。


 次に☽月について考慮するとしよう。☽月は第9ハウスにある2つの惑星と☍オポジションへと向かっており、この学が公共でなおも多くの敵対者、特に☽月が♂火星のハウスにいる時に常に示す騒がしく暴力的な人物らがいるのを示している。だが♄土星と♀金星との☍オポジションの影響を通過してからは、☽月は良いアスペクトとのみ会っている。☽月が♈白羊宮を通過する前に、あらゆる惑星とアスペクトがあるのは注目に値する。☽月が♄土星と♀金星との☍オポジションの後に、最初に形成するアスペクトは、♃木星との✶セクスタイルであり、編者の本によってこの学が人気を得るのを示している。次は☿水星との△トラインであり、学徒と公的な議論の増大を示している。次は♂火星との✶セクスタイルで、この学の大義を勇敢に主張する強い友らが増えるのを示す。その次の♅天王星との✶セクスタイルはそれほど重要ではないが、☽月が♈白羊宮を去る前の最後のアスペクトである☉太陽との△トラインは、この学が高い地位のパトロンを得て、公的に名誉を得るのを決定的に示している。そして☉太陽は♌獅子宮、不動サインにあるので、この支援は永続的なものであろう。


 最後に第4ハウスのカスプは♂火星のタームとハウスにあり、3つ組とフェイスにより☉太陽に支配され、☉太陽は△トラインをそこに放っている。また第4ハウスの主である♂火星は♃木星との☌コンジャンクション、☿水星と☽月との✶セクスタイル、♄土星と♀金星との△トラインにあり、ハウスとフェイスにより☽月を支配し、フェイスにより☉太陽を支配している。これら全ては、最終的には(占星学の)真理の大義は勝利し、この学の真実性と有用性は永遠に確立すると主張している。☿水星が不動サインにあり、♄土星、♃木星、♂火星(最終的な結果を表す第4ハウスの主)、♀金星、☽月との強いアスペクトがあるのは、「占星学は世界全体に永遠に繁栄すると運命づけられている」別の証拠である。


 注意。☿水星が第9ハウスから2番目の(資産を表す)ハウス、ホロスコープの第10ハウス、第9ハウスから9番目(法律のハウス)の主である♀金星との✶セクスタイルを通過したばかりなのは注目に値する。これはこの学を大いに苦しませてきた、暦への税金の法律が取り除かれる事での利益を示している。また1835年2月7日頃に♃木星が♊双児宮の2度、第9ハウスから10番目のハウス(名誉のハウス)のカスプを正確に通過するのも注目に値する。この日に本書の前版の最後の本が印刷されているのだ。そして同時に、この学への興味を傷つけてきた♄土星が♎天秤宮の23度6分にあり、第9ハウスを離れたばかりである。


ある女性が航海中の夫が生きているか? いつ帰るのか? を尋ねる


 占断――アセンダントの主の☿水星は質問者を示す。この星は顔を司る♈白羊宮で☽月と♄土星と共にあるので、彼女はひどいあばた面で、目は弱いなどがあり、♄土星が☿水星を苦しめている事により、その夫に対して大いに悲しんでいた。彼女はまた舌がもつれて上手く話せずにいた。獣のサインにある♄土星が☿水星を苦しめていたので、発言の障害となっていたからで、特に☽月もまた苦しめられていたからである。


 ♃木星は質問対象を表しており、それが第10ハウスにあり、最近第9ハウスにあり第3ハウスの主である♀金星との✶セクスタイルから離れているので、この人物は最近南東に航海しているのを示していた。そして♃木星は何も苦しめられておらず、早い動きにあり、アンギュラーにあるので、この男は生きていて、健康であると占断した。だが♃木星が☿水星が主であるサインにあり、この☿水星は(第2ハウスなので)8番目のハウスの主であり、☽月が☿水星と♄土星により極端に苦しめられているので、この男は多くの危険があり、敵の裏切りと策略によって命の危機にあると述べた。☿水星はそのアセンダントから7番目の主であり、♄土星はその12番目の主だからである。


 さらに♃木星は偶然的であり、本質的な守りになく、損傷していて、凶悪な恒星であるおうし座イプシロン星の近くにあるので、この男は多くの突然で暴力的な出来事に耐えているのを主張していた。


 だが♃木星は南のサインである♉金牛宮に入ろうとする☽月よりも守られていて、♃木星は西のサインで天の四方では南にある♊双児宮にあるので、質問対象はイングランドの南西で、♃木星がアンギュラーにあるので沿岸にいると私は占断した。


質問者は何時ごろに夫の事を聞いたり見たりするか?


 ☽月は♄土星から離れて、質問者の表現星の☿水星に近づいているので、多くの期待などの後に彼女は夫について聞き、☽月は☿水星に近く、活動サインにあるので、それは3日後ほどであると示していた(そして彼女はそう行った)。だが☿水星は活動サインにあり、☽月は☿水星と♄土星により苦しめられているので、最初に聞いた知らせは偽りであり、彼女は夫が町にいると聞くが、それは事実ではない。☿水星と♃木星が♊双児宮で☌コンジャンクションに向かっていて、☿水星はとても強く、次の5月5日頃に起きる事から、私は彼女はその頃に夫について、自ら家に帰ってこなかったとしても、その知らせを聞くだろうと占断した。そして5月の2週目で彼女は夫について聞いたが、この夫は6月になるまで家には帰ってこなかった。この夫は西へと航海している中、王党派の軍隊によって捕虜にされていて、質問をしていた時にはバーンスタプルの町に留められていた。


質問――長老派教会はイングランドで保てるか?


 占断――ホロスコープのアンギュラーは不動サインにないが、占断の基となった第9ハウスのカスプは♉金牛宮、不動サインであった。また私は♄土星が宗教問題の一般的な表現星である♃木星のタームにある事からも占断した。♃木星は今は安定して高揚から去り、♂火星により障害を受けている。そして♋巨蟹宮から去った後に、不動サインである♌獅子宮に入り、また♄土星のタームにも入っている。そして第9ハウスの主の♀金星は損傷し、彼女自身の第9ハウスから12番目のハウスにあると私は見い出した。♀金星は自らのサインである♉金牛宮に入る前に、第8ハウスで22度進んでおり、♉金牛宮では彼女は不動となるだろうが、♀金星が♉金牛宮に入る前に♃木星との☐スクエアがあるので、(イングランドは一般的にこの宗派に対立しているのを示しており)、それから♂火星(イングランドのアセンダント、♈白羊宮の主)ともあり、王国の一般市民全体がこの宗派を受け入れないだろう。そしてアスペクトのある時に、これら3つの惑星全てが♄土星のタームにあった。


 ♄土星以外の全ての惑星は固定されておらず、♃木星以外は本質的な品位も無い。☽月は燃焼に入り、♂火星と☿水星は没落にあり、♀金星は損傷し、♃木星は♂火星によって妨害されている。☽月は第8ハウスにある♀金星と別れて、それから♂火星と♃木星との☐スクエアに入っている。これらの条件から私は自らの占断を作るであろう。「すなわち、後世の人々は占星術には幾らかの真実があるのを見るだろう。」


 第9ハウスにある♄土星は厳しく不愛想な性質、過酷な気質があるので、長老派は少々温和で柔順なイングランド人の気質には厳しすぎるであろう。そしてイングランド人の間には多くの奇妙な意見があり、自らが属する以上の物に求める強欲さや争いを好む気質があり、世俗的、妬み、悪意がお互いにあり、それらの中で♀金星で表される若者らには規律の低下がある*2。そして♄土星で表される老人らには長老派の厳格さについての敬意が無く、その正当とされる意見にも同意しないであろう。


 ♄土星が放浪し、吉星のいずれかから良いアスペクトも受けていないのを観察せよ。☽月と♄土星との間には歓迎があるものの、アスペクトは無い。権力者を表す第10ハウスの主の☿水星は♄土星から素早く離れており、王国のお歴々、権力者らは、長老派の厳格さを既に断っており、彼らの力を増すのを許すよりも恐れているからである。


 これから3年間以内に、権力者自身や、神の摂理によって我が占断に告げるのは、政府や人々の規律は、古の純粋な時代に戻ろうとしたり、イングランド王国全体により愛されるようになり、権力者らは今強く望む多くの事柄に対して、この時代には中庸となるだろう。イスラエルに王がいなかった時代のように、我々は時には自らが何を確立すべきか、何であるべきかすらも見い出せないからだ。我々の間にある混乱は、なおも残ったままであろう。それから兵士的、あるいは火的な精神の持ち主らが起き上がり、聖職者らから彼ら生来の権利を取り戻し、長老派と呼ばれる者らに服従するのを拒否するであろう。それから、これら(聖職)は行政の長、王国の大権威により扱われるだろう。また、聖職者らや公正な判断の出来るものらの多数によって、これらは否認されたりするだろう。そして、今長老派として知られる者らは、イングランドの一般人らが生の規範として受け入れているものとは同じ物ではなくなるだろう。


 このホロスコープから見い出したものから、私は長老派はここイングランドでは保たれないであろうと結論した*3


質問――質問者は望んだ牧師館を得るか?


 占断――まず最初に私が見たのは、第9ハウスの主の♃木星がアセンダントの主の♂火星と☌コンジャンクションしていたが、今では離れていた。第2に、☽月もアセンダントの主も第9ハウスにない。第3に、♃木星から♂火星へと光を転移させている惑星は無い。第4に、♃木星と♂火星の間に歓迎は無い。第5に、♄土星はアセンダントで妨害されており、この存在が質問者を苦しめ、成功に絶望するようにしている。第6に、☽月は♂火星との△トラインから離れて、第3ハウスの主である☿水星との☍オポジションに入ろうとしており、これは質問者の親密な隣人が、手紙、言葉、交流のいずれかによって、質問者の希望を粉砕し、また水星的な人物、すなわち幾らかの学者や聖職者らが、質問者の敵であるのを示している。また♎天秤宮にある♀金星が、アセンダントの反対にある事から、ある女が質問者に反対していたり、不利益を与えると私は占断した。


 これらの条件全てから、私は質問者にこれ以上追求しないようにと説得した。だがこの人物は強欲で追求するだろうと考えたが、実際にそうであった。そして質問者が成功したと考えた時、女についての好まざる事実が書かれた、ある下劣な手紙を見て、この善人の望みを粉砕し、終わらせたのである。


 質問者は♄土星と♂火星の正確な気質を持ち、機智と言葉巧みな人物であった。そして☿水星と☽月が☍オポジションにあり、☿水星は地平線の下に、☽月は第12ハウスにあるので、質問者はどの隣人が彼を苦しめたかを見つけず、私に聞きもしなかった。だがもし尋ねていたとしたら、それは第12ハウスの主の♄土星が表す人物、すなわち農夫か牛を扱う仕事で、病んでいて不平屋の性格で、質問者の家から北東に15ファーロング(約3キロメートル)の距離にいる者であろう。


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*1 原注。私はこの点では、我らが著者と同意しない。質問対象が質問に同意を与えていない限り、私はその人物は他の質問と同様の表現星、すなわち第3、5、7ハウスの主などを与えるべきだと考えるからである。
*2 原注。この理由は、♂火星のハウスにある♀金星は快楽に身を委ねるのを示すからである。
*3 原注。我々はこの占断、すなわち英国国教会の再建を完全に達成されたものとして得ており、歴史的な事実として、この学と公私での最も重要な質問に答える能力が真実である決定的な証拠である。イングランドに関していえば、長老派教会の没落が、我らの著者によって描かれているような厳格さによってなされたという予測が正確であったのを学徒は容易に知るだろう。