占星術入門 31

ページ名:占星術入門 31

第31章 第8ハウスとその質問。それらは、死、持参金、妻の資産などである


質問――いま不在の人物が、死んでいるか生きているか?


 その場合、質問対象が質問者と関係があるかを知るようにせよ。関係者ならば、その関係が表すハウスを見よ。そうでないならば、第7ハウスを質問対象の表現星とせよ。質問対象のアセンダント(とするハウス)の主が、第4か8ハウスにあれば、自らのハウスであろうとも、ホロスコープのものであろうとも、この人物は死んでいると主張している。また、その表現星が(ホロスコープの)第12ハウスか、自らの(ハウスからの相対的な)第12ハウスで凶星と☐スクエアや☍オポジションにあったり、☽月や☉太陽が同様に不幸だったら、この人物は亡くなっているという強い主張をあなたは持つだろう。


 不在の人物の表現星が強く、良いハウスにあり、吉星と最近アスペクトにあったら、この人物は死んでいない。だがこの星が苦しめられていて、最近に凶星と☐スクエアや☍オポジションにあれば、どこで苦しめられているかのハウスの性質に従った状況でのトラブルや不幸にあるが、第8ハウスの主もまたこの星を苦しめていて、光を放つ星も苦しめられていない限りは、死んではいないと私は占断する。


質問者の死について


 誰かから自らの寿命がどれくらいか、いつ死ぬかを尋ねられたら、アセンダントとその主、☽月、また第8ハウスの主、第8ハウスにある凶星、第1ハウスの主や☽月が☌コンジャンクション、☐スクエア、☍オポジションのアスペクトのある惑星を観察せよ。あなたは表現星と苦しめる惑星とのアスペクトの間の度数に応じて、質問者の死の時期を判断できるだろう。アセンダントの主が、第8ハウスの主とアンギュラーで☌コンジャンクションしていたならば、寿命は何年もまだあると示している。この質問ではアンギュラーは死を早めさせず、その人物の命と性質が強いのを示すからだ。それがサクシーデントのハウスにあれば、何ヶ月かで判断し、さらにサインが不動サインならば、半年か半月で判断する。カデントのハウスならば、数週間である。だが表現星らが極端に苦しめられていないかどうかを、あなたは常に考慮すべきである。そうでないならば、質問者はより長く生きるだろうし、(殺人者などにより)危険に晒された時にのみ死が近いであろう。この場合、☽月よりもアセンダントの主の方をより考慮すべきである。そのため、この主と第8ハウスの主か☉太陽との☌コンジャンクションは、最も恐るべきものである。


 たとえ☽月が強くても、アセンダントの主が極端に苦しめられていたら、☽月は健康や命を示さず、自らに関連した事柄の成功のみを示す。また最近あったアスペクトは考慮せず、これから近づいて来るもののみを考慮せよ*1


質問者はどのように死ぬか?


 この占断は第8ハウスの主と、第8ハウスにあったり、そのカスプの近くにあったり、第8ハウスで品位にある惑星、アセンダントの主を苦しめていて第8ハウスで品位にある惑星により主に示される。それが♃木星か♀金星だったり、第8ハウスにあったり、そのカスプと△トラインや✶セクスタイルにあれば、それらがあるサインの性質が表す病、それが司る人体の部分によっての自然死を示す。凶星がそこにあれば、暴力的な死や熱病、長く苦しい病を示す。そしてホロスコープが暴力的だったら、死は事故などによるものだろう。死の表現星と☋竜尾が共にあれば、非常に悪い徴である。そして表現星が♄土星(あるいは♄土星との☐スクエアなどにある♀金星)ならば、毒殺の恐れを示している。第1と8ハウスの主らが同じ惑星ならば、質問者は軽率さなどから自ら死を招くのを示している。


妻の資産は大きいか、容易に得られるか、あるいは問い合わせた人物は豊かか否か?


 第8ハウスのカスプが♃木星か♀金星のタームにあったり、♃木星や♀金星が第8ハウスにあれば、富について良い望みがある。それらが本質的に強く、燃焼などから自由ならば、より多くの富を示している。だが、良い品位があっても、それらが燃焼していたり、遅かったり、逆行していたら、それらの富などを得るのに困難があるのを示す。第8ハウスの主が第8ハウスにあり強く苦しめられていなければ、幾らかの土地や遺産を質問対象が得る良い望みを与える。第4や10ハウスの主のいずれかがアンギュラーにある第8ハウスの主に良いアスペクトを与えていたら、それらはより確実である。⊕フォーチュンが第8ハウスの♌獅子宮や♒宝瓶宮にあったり、♃木星や♀金星のハウスにあったり、それらが⊕フォーチュンと良いアスペクトにあれば、質問対象の資産は多くある。また⊕フォーチュンが主のサインにある惑星が、⊕フォーチュンや♃木星や♀金星に良いアスペクトがあれば同じ事を示す。だが第8ハウスの主が燃焼していたら、ゆっくりとしか得られず、約束されたものよりも僅かしかないのを示す。そして☋竜尾が第8ハウスにあり、他の惑星がそこに無ければ、詐欺の試みがあったり、実際よりも多くのものを約束している。


 第8ハウスの主が第2ハウスにあったり、△トラインや✶セクスタイルのアスペクトがあれば、質問者は約束されたものを得るだろう。だが☐スクエアならば困難が伴い、☍オポジションならば多くの論争があり、歓迎が無ければ決して得られない。だがこれらの一般的な規則の他にも、ホロスコープが特に約束するものにも占断に重点を置くべきである。


質問者が特別に恐れているものにより苦しめられるか?


 ☽月が苦しめられていたり、アセンダントの主が不幸でアンギュラーから落ちていたり、特にそれが第12ハウスにあり、☽月も共にあるのをあなたが見たら、質問者の恐れには根拠があり、罪も無いのに告発されたりするだろう。第1ハウスの主が第10や11ハウスへと上昇していたり、吉星と合していたら、質問者は苦しめられないだろう。だがこの星が凶星とのアスペクトに入るならば、恐れているものは真実である。だがそれが吉星であり、同時に凶星とのアスペクトが無ければ、それは間違いだったり思い過ごしである。☽月が☉太陽と△トラインにあれば、全ては突然に発見する。そして☽月がカデントにあり、カデントの惑星とアスペクトを作ろうとするならば、恐れている危険は実体が無く、何も起きないだろう。


質問――質問者は約束された資産を受け取るか?


 占断――質問者の表現星(♄土星)は第12ハウスで逆行しており、彼がそれに絶望しているのを示しており、彼はそれが事実だと告白している。相手の女性は♃木星と♀金星により表わされている。♃木星はその高揚にあり、☽月は不動サインの♌獅子宮にあり、この女性が自らを良く考え、確信があり、それでいて中庸で美徳があると主張していた。☽月は☉太陽の傍にあるので、彼女は右目の近くに傷があるのを示していた。


 質問対象の主の☉太陽が自らのハウスである第2ハウスにあり、♀金星も彼女の(表現星からの相対的な)第2ハウスにあり、☽月は最近☉太陽から離れていて、その光をアセンダント、第2ハウス、⊕フォーチュンの主の♄土星へと転移しているので、質問者が妻の資産を得られないのではないかという恐れには何の理由も無く、約束された全てのものは得られて、その父は満足しており、彼女は貞節で美徳のある女性であるが少しプライドが強いと私は保証した。その後に質問者自身の口から、この占断が正確に事実だと証明されたと聞いている。


占星術入門 32
↑ 占星術入門


*1 原注。♃木星か♀金星のタームで致命的な☌コンジャンクションやその他の悪しきアスペクトがあったり、それらとの正確な△トラインや✶セクスタイルがあれば、死の恐れはほとんど無い。