占星術入門 30-4

ページ名:占星術入門 30-4

上記のホロスコープの占断


 質問者の状況――質問者の女性に対して、あるジェントルマンは長い間、真剣な求婚をしていた。彼女は常に無視していたが、やがてははっきりと拒否を与えた。その後、彼女は痛ましく後悔し、先の機会があればと望むようになった。私にこの質問を提出した時には、彼女はこのような状態にあった。


 このホロスコープでは、アセンダントと☉太陽は質問者を表し、第7ハウスの主の♄土星と☽月はこのジェントルマンを表す。質問者は中背で、丸顔、日に焼けた顔つきで、灰色の目、薄茶色の毛がある。アセンダントの主の☉太陽が、♂火星のタームにある時には、彼女は中庸な快活な顔つき、見目好く、良く話す。


 ♄土星が南のアンギュラーにあり、♉金牛宮、不動、地のサインにある♂火星との☌コンジャンクションにあるのを見い出す事で、質問対象は中背で、背が高くも公正な姿でもなく、それほど良くない顔立ちの長い顔を持ち、青白い顔色で、暗い色か濃いトチノキ色でカールされた髪の毛、その目は固定されて常に下を見ていて、頭は思いに耽って俯いており、歩行でも幾らか不調があるなどと私は占断した(そしてこれら全ては正しかったと告白されている)。


 ♄土星は高揚して♂火星との☌コンジャンクションにあるのも見つけたので、この質問対象の人物は自らの先の事について、暗く怒り、不快で、嘲っている(全ての土星の人物が行うように)と私は占断した。そしてこの人物は第3や10ハウスの主の♂火星で示される関係者、ジェントルマンを多く立腹している。そしてこのジェントルマンと対象者は同じ家か傍に住んでおり、それは表現星が第4ハウスのアンギュラー、不動サインにある事で示されていた(そしてこれも証明されていた)。


 私は彼女に対して、このジェントルマンは彼女を望んでいないと述べた。それは☽月がヴォイドの軌道にあり、アセンダントの主の☉太陽と☍オポジションにあるからで、彼女は自身の敵であるのを示していた。彼女はそれが事実であると告白し、名誉を保ったまま、可能ならば彼女が再びよりをもどす方法がないかと、私に助言を懇願した。そして彼女は大きな苦悩を示し、私はこのホロスコープの中で彼女に何の望みがあるかを考慮し始めた。そして私は☉太陽が♄土星との✶セクスタイルのアスペクトにあるのを見つけた。これは彼女の望みと愛情が質問対象へ向けられているのを主張していた。だが歓迎が無いので、それには僅かな望みしかないのを示していた。


 そして♃木星と☽月、☉太陽と☽月の間に歓迎があり、☽月は高揚する♄土星とのアスペクトに向かい、♃木星は自らのハウスにあり、さらに♄土星との✶セクスタイルに近く、接近していて離れているのではない。この♃木星はその高揚にあり、吉星であり、常に苦しんでいる星を支えており、♄土星の悪意を取り去る事ができる。このアスペクトの正確さから質問対象は(♃木星が表すように)心の奥底から階級と社会の価値を得ようと望んでいると私は確信があった。そして正確にそう述べると、婦人はその通りだと伝えた。そして私は彼女に、彼に近づいて自らの愚かさを全力で詫びるように導き、この人物の中に全ての名誉と秘密厳守があり、神の祝福によって彼は再びよりを戻して、彼女を意中の人とする事は疑う事は無いと確言した。


 だが☉太陽と♄土星がこの月の27日に✶セクスタイルのアスペクトに近づいているので、私はこのアスペクトが来る前に急ぐようにと助言した。そして6月19日に♄土星と♃木星が✶セクスタイルが来るので、私は彼女にこのジェントルマンはその日の正午の近くでまず動くと語った。そして我が助言の全てに事実が従い、このジェントルマンによって、再びよりは取り戻され、20日以内にこの婦人の悲しみ(だが私にはその必要はなかったように思える)は取り除かれた。


 私はこの婦人に対して、彼女の恋人とよりを取り戻す少し前に、♀金星が表す幸運があり、彼女は♂火星によって示される軍にいる士官やジェントルマンによって結婚を防げられると恐れる必要はないとも述べた。彼女は両方の人物をよく知っていて、そのような事があったとも告白していた。


 また、どちらがより長く生きるのかと尋ねられたら、私はそれは女の側だと占断するだろう。☉太陽は♃木星と☌コンジャンクションに向かい、♂火星は♄土星を苦しめているからである。


 質問対象は豊かか? その場合、第2ハウスの主である♃木星が直接的で、素早く、その高揚にあるなどにより、この人物は良い土地を持っていると私は述べるだろう。


 彼らは仲が良いか? 私はそうであると答えるだろう。☉太陽と♄土星が✶セクスタイルに近づき、また♄土星と♂火星が共にあるので、男の側には権威を持つのを求める、メランコリー、嫉妬深いなどがあるが、♃木星との✶セクスタイルがそれらの欠点を教育によって中和するだろうからだ。


 質問者は正直か? 私はそうだと答えるだろう。彼女の表現星の☉太陽は♂火星から苦しめられておらず、彼女のアセンダントは不動サインにあり、♃木星と☽月の間に歓迎があるので、徳のある女性であると主張している*1


 このような方法により、あなたはどのホロスコープでも、何が必要かの発見などを調べられるだろう。


上記の質問の占断


 質問は、ある女性が望んでいるジェントルマンと結婚できるか? である。
 質問者の女性は高い背、赤っぽい顔つきで、素面、思慮深く、話し上手などの特徴がある。そして質問対象は背がとても高く、細身で、背が曲がり、長い顔を持ち、黒い毛である。その背の高さについては、♃木星が☿水星のタームにあり、第7ハウスのカスプもそのタームにある事から来ている。無論、何らかの惑星のタームにある表現星は、その惑星の自然の構成を受け取るので、その品位に従って*2、その色合いを保つだろう。その毛の色の濃さは、♄土星と♃木星にアスペクトがあり、☽月が♃木星のタームにある事で示されている。


 ここでは☿水星は質問者の表現星であり、逆行していて、☉太陽の光線の影響を受けているので、彼女は悲嘆し、質問対象が彼女を愛さないのではないかと恐れていたのを示していた。そして彼女はそう信じるだけの理由もあった。♃木星はその高揚にあり、♀金星との✶セクスタイルに近いので、この男は高い階級の別の女を求めているのを主張していた。だが両方の表現星がセミ・セクスタイルのアスペクトにあり、良いハウスにあるので、私は相思相愛の望みがあると見た。そして☽月が♃木星との☐スクエアから離れ、☿水星との△トラインへと急いでいて、質問対象の表現星の光をアセンダントの主へと転移し、この主はその逆行の動きによって望んで受け取っているのを見い出したので、☽月で表される人物による求愛が突然に起きると私には確信があった。無論、実際にこれは行われ、僅かな困難があったものの、両者の結婚へと導いたのである。


上記のホロスコープの占断


 これは逃げ出した従者がどちらの方角に逃げたか? いつ帰るかの質問である。アセンダント、♒宝瓶宮にある☿水星、♊双児宮にある♂火星の全てが質問者(従者の主人)を表している。この人物は背が低く、太っていて、良い顔つきで、赤っぽく新鮮な色をしている。その太っている事については、私は☿水星の北緯1度から判断した。またアセンダントは♂火星のターム、☉太陽のフェイスにあり、湿気のサインにある☽月と部分的に△トラインにあり、それらは太った体、粘液質を示していた。


 そして従者の方は第6ハウスの主の♂火星と♏天蝎宮により示されていた。この人物は良い体格で背が低く、大きな関節で、幅広く四角い顔をし、濃い茶色の髪の毛、歯並びは悪く、顔色は曖昧で日焼けしているが肌は透明である。その年齢は19歳前後であった。


 この従者は先の日曜日、☽月が西のサインであり、今では♂火星がある♊双児宮にある時に主人から逃げ出したと私は観察した。そして、従者の一般的な表現星である☿水星は、西のサインであるが天の四方では南にある♒宝瓶宮にあった。


 そのため、この人物は最初は西へと向かい、質問がなされた時に質問者の家からは西にあったと私は占断した。♂火星がアンギュラーにある事からこれらを判断したが、さもなければ、私は☽月によって判断していただろう。♂火星とアセンダントの主である☿水星が、アンギュラーで△トラインに向かっていたので、1、2日で質問者はこの従者を再び得るだろうと私は占断した。


 そして次の金曜日に従者は質問者のもとに帰り、自らがテームズ川のキングストンにいたと述べた。これが事実だとしたら、ほぼ西だが少し南にいた事になる。そして大きな水のある場所(すなわちテームズ川)の近くにいた事は、☽月が♋巨蟹宮にいた事で示されていたのだろう。


上記のホロスコープの占断


 私への質問は、(いなくなった犬を)町のどの部分で探すか? 見つかるか? であった。


 質問者はアセンダントのサインとそこにあるカウダ(☋竜尾)により表わされ、この人物は土星的で、心身に損傷があった。すなわち、肉体では僅かに欠陥があり、背が低く、非常に強欲であるなどであった。第6ハウスは羊、豚などの小さな家畜のハウスなので、この見失った犬を表している。


 ♊双児宮は西南を表し、天の四方では西にある。犬の表現星の☿水星は西のサインであり、天の四方の南西にある♎天秤宮にある。☽月は南西のサインで西のアンギュラーの縁にある♍処女宮にある。これらの多くの条件が犬は主人が住んでいる場所、テンプルバーから西にあるのを示していた。そのため私はこの犬はロング エイカーか、ドルリー レーンの上側にあると占断した。☿水星がロンドンを表す♊双児宮と同じ3つ組のサインにあり、第6ハウスのカスプと△トラインに向かっているので、この犬は連絡線から離れているのではなく、同じ天の四方にあるのと私は占断した。さらに☉太陽との△トラインにある事から私はより確信していた。


 また☿水星が風のサインにあるので、犬は同じ屋根裏部屋か上の階の部屋にあると私は述べた。そして☽月は☉太陽の光線下にあり、☿水星、☽月、☉太陽は第8ハウスにあるので、質問者は私的に、あるいは大いに秘密に犬を保っていた。だが☉太陽が次の月曜日にアセンダントの主の♂火星と△トラインを形成し、☽月も♂火星と△トラインを形成し、この星はアセンダントで品位を持つので、質問者に対して犬の発見の知らせがあるだろうと私は知らせ、それは後に事実であると証明された。ある質問者の知人のジェントルマンが、ロング エイカーの友人と会うために向かった際に、偶然にこの犬が机の下で鎖につけられているのを見つけ、それが質問者に属するのを知っていたので、月曜日の朝10時に質問者の家へと送り、我が信用を大きくしたのである。


 通常私は、逃亡者全ては☽月によって進み、そのサインにより、それらの東西南北へ逃げる先を表すと見い出している。だがあなたは表現星や☽月によって占断し、そのどちらが強いか、両方とも同等に強いかなどによって、逃亡者を表すのにどちらが最良かを判断せよ。また、表現星を表すハウスのカスプと、アスペクトが近い方も考慮するのだ。すなわち、逃亡者が従者や小動物ならば第7ハウスを、大きな動物ならば第12ハウスを、息子や娘ならば第5ハウスを、妻ならば第7ハウスを、などとする。


上記のホロスコープの占断


 金が失われて、誰がそれを盗んだか? 回復できるか? の質問である。
 ここではアセンダントの♏天蝎宮が、質問者の性質を部分的に説明し、♂火星はその心や気質を表している。♂火星が☿水星、♄土星との☐スクエアにあるので、質問者は病んだ気質があり、尊大、傲慢、浪費家などであるのを示していた。♂火星は♌獅子宮の25度2分にあり、自らのターム、フェイスにあるので、私はこれを盗人の表現星とするのを止めた。次の候補である♄土星は西のアンギュラー(盗みのハウス)にあるが、自らのタームとフェイスにあるので、これも私は用いずにいた。だが☿水星がアンギュラーにあり、本質的な品位が無く、♄土星と部分的に☌コンジャンクションし、♂火星との☐スクエアにあるので、私はこの星を盗人の表現星とする事にした。だが、盗人が男か女かが次の質問であった。アンギュラーは部分的に男性で部分的に女性であり、そのため私はこれらから占断する事は出来なかった。☽月は男性のサインにあり、男性の惑星(♂火星)とのアスペクトに向かい、☿水星も♄土星との☌コンジャンクション、♂火星との☐スクエアにあり、これらの惑星はいずれも男性なので、盗人の性は男であると私は占断した。


 ☿水星は常に若者を表し、☽月は☉太陽のすぐ近くにあり分かれているので、私は盗人は若者であり、15、6歳ほどだと述べた。そして、まずまずの背で、薄い顔、下がった眉、♂火星が☿水星との☐スクエアにあるので、その顔には傷や欠点がある。☿水星が♂火星と☽月の性質のある悪しき恒星(プレアデス)と共にあるので、目は悪い。また♄土星と近いので髪は黒い。他にも、卑しい顔つきをし、盗みや詐欺で以前にも告発された事がある。


 この若者の表現星が第3、4ハウスの主の♄土星と☌コンジャンクションしている事から、私は隣人の子供であると占断した。また☽月が♊双児宮にあり、☿水星が第7ハウスの♉金牛宮にあるので、この盗人は質問者の家の反対側か少し南西に住んでいると告げた。そして⊕フォーチュンがアセンダントにあり、第10ハウスにあるアセンダントの主の♄土星とアスペクトがあり、☽月が✶セクスタイルのアスペクトから4度以内にあるので、この盗人の知らせを聞くだけではなく、その金もまた4日以内に戻せるだろうと占断した。だが質問者は私の言葉を少しも信じず、♂火星が表す女のメイドが一人の盗人で、♄土星がもう一人の盗人だろうと主張した。しかし私はこの(占星)術に確信があり、これを受け入れなかった。♄土星と♂火星の両方とも、本質的な品位があったからである。そして後に私の方が正しいのが証明され、この若者と金の両方とも3日後に戻ってきた。


上記のホロスコープの説明


 盗まれた魚についての質問である。
 1637年にある地方に住んでいた私は、待降節での食料としてロンドンで幾らかの魚を買って、それらはウォルトンに艀で送られてきた。だが2月10日の土曜日に船乗りの一人が私のもとに来て、この魚を我が家へと運ぶ代わりに、その倉庫に昨夜、賊が入り、魚が盗まれたと告げた。私はこの知らせを聞いた時間を正確に調べて、それに従ってホロスコープを書いた。そして我が持ち物はどうなったか、可能ならばその部分か全てが戻せるかの解答を得るべく調査に乗り出した。


占断


 私はまず最初に、第7ハウスのカスプにある♃木星以外は、アンギュラーには放浪する惑星が無いのを観察した。そして♃木星が湿気を表すサインの♏天蝎宮にあり、我が持ち物の表現星の☿水星も湿気のサインの♓双魚宮にあり、⊕フォーチュンも湿気のサインの♋巨蟹宮にある重要性を考えた。この術により考慮する事で、我が持ち物を持つ者はこれらの仕事にある人物であるか、水の近くに住んでいる者であると私は結論した。また低い部屋に住んでいる事もであり、それは⊕フォーチュンは♋巨蟹宮に、☽月は地のサインで地平線の下にある♉金牛宮にあるからである。


 第2ハウスの主の☿水星は⊕フォーチュンの女主人である☽月と✶セクスタイルに向かうので、我が持ち物がある場所を聞くだろうと確信した。だが☿水星が没落、損傷にあるので、それら全てを回復する望みは無かった。もっとも、☿水星は自らのタームにあり、⊕フォーチュンと△トラインにあるので、そのうちの幾らかは回復する望みはあった。


 ♏天蝎宮にある♃木星で表される船乗りはウォルトンには居なかったので、そのような(♃木星の性質の)顔つきのある漁師を調べ、さらに第7ハウスの主である♂火星が自らのサインの♏天蝎宮を去っており、別のハウスに向かっているので、♂火星と♃木星の性質のある漁師が最近土地を売っていたり、自宅から別の場所へと引っ越ししていないかと問い合わせた。その結果、私はある漁師を見つけ、この者はテームズ川の近くに住み、ただの漁師だが、木星的な人物で、盗みの大きな疑惑があった。この者は良い背丈で、体づきが良く、美しい顔をして、赤か黄色っぽい髪を持っていた。


 私は裁判所から捜査令状を得て、この月の18日の土曜日までそれを私的に保ち、それからある巡査、船頭と共に容疑者の漁師の家を捜査した。そこで私は我が魚の一部が水槽に入れられていて、部分的にはもう食べられていて、部分的にはまだ食べられていなかったのを見つけた。この漁師は全て自白をした。私は同時に盗まれた7つのポルトガル産の玉ねぎについても、そこにいた女に尋ねたが、この女はそれが何かも知らずに、それらでポタージュを作っていた。私は残っていた我が魚の全てを取り戻した。ウォルトンで雇った牧師は私はそれに満足するだろうと断言していたが、彼は嘘によって自らを傷つける事は無かった。


 あなたが見ての通り、アンギュラーで放浪する惑星が盗人を表しており、アセンダントにある☉太陽と☽月のいずれかが、誰が犯人であるかを見つける望みがあるのを主張していた。そして☽月が第2ハウスの主とのアスペクトを作ろうとしているので、回復するのを主張している。これらの両方が本質的な品位にあれば、完全に回復する。だが、偶然に形作られたものならば部分的であろう。そして両方ともが放浪していて、それらがアスペクトをなすならば、発見する事は出来ても回復は無いだろう。



 上記のホロスコープは、ウィリアム ウォラー卿*3とラルフ ホプトン卿*4のいずれが勝つかを知るために書かれた。彼らは1644年3月29日にチャーストンの戦いに挑もうとしていた。


上記のホロスコープの占断


 アセンダントは我らが(議会派の)軍を表し、☽月、♃木星の、♀金星は我らが将軍たち、すなわちウィリアム ウォラー卿とブラウン少将を表している。後者は勇敢で思慮深いロンドン市民で、この日の勲功を正当に主張できよう。(敵の)ラルフ ホプトン卿は第7ハウスの主の♄土星によって表されている。そしてその軍は、通常は敵の友人や助けを表しているデセンダントにある♑磨羯宮によって表される。第9ハウスには♂火星と☋竜尾のみがあるので、ラルフ卿はこの日の成功などのための補給が欠けているのを示している。そして我々や我が軍の主な表現星である☽月が高揚し、♃木星と共にあるので、これら全ては我々の側に良く、勝利は我らの側にあるだろうと私は結論した。


 また☽月は♃木星とのアスペクトから離れているので、我々は既に幾らかの弾薬を敵から得ているか、幾らかの損害を彼らに与えていると私は確信した。これについては、我らの資産や助けの主である☉太陽が第10ハウスにあり、その高揚の19度にある事によって私は確証を得ている。♄土星と☉太陽が近いので、幾らかの兵の減少無しに全てを得たり完勝する事は無いと私は考えたが、彼らの弾薬の充分な部分を得て、勝利を得るだろうと私は確信していた。☽月は♀金星とのアスペクトに近づき、それから☿水星との✶セクスタイルをなし、アンギュラーにあるからである。私は質問者に対して、この質問がなされた11、12時間後には我々は完全な知らせを聞いて、それに満足するだろうと語った。この戦場がロンドンから50マイル以内にあるので、私は裁量をもって時間を測り、それらが日にちではなく時間ごとに測るようにし、☽月は♀金星から11度離れているが、素早い動きにあり、光を増大させていたからである。これらはまた、我々の成功と敵の敗北の徴でもあった。


 この週の金曜日に、前線の軍からの手紙により、我々の将軍たちは前日に120人の(敵の)指揮官ら、560人の一般兵を殺し、多くの弾薬を得たと我々は知った。よって敵は最悪の状況に陥った。ホプトン卿の表現星である♄土星がsub radiusにあり、没落し、他の惑星とのアスペクトも無く、完全に放浪し、不幸であり、第7ハウスのカスプと☐スクエアのアスペクトにあるからである。これら全ては、卿がその軍を失い、自らもこの戦いによって不名誉を被るなどと同意している。



 質問――エセックス伯ロバート閣下*5は自らの軍により包囲中のリーディングの町を得るか?


上記のホロスコープの占断


 エセックス将軍はここでは♏天蝎宮の主である♂火星で表され、(敵軍の司令官であるチャールズ1世)陛下は第10ハウスの主である☉太陽で、リーディングの町を解放するために送られた軍は(議会派は)♓双魚宮にある♀金星と(王党派は)♉金牛宮にある☉太陽で、町そのものは第4ハウスのサインである♒宝瓶宮で、知事の(高名なる軍人でもある)アーサー アクトン卿は第4ハウスの主の♄土星であり、それらの弾薬や糧食は第5ハウスの♃木星と、そこにある♀金星で表されている。


 閣下の表現星の♂火星は良く守られ、自らが没落にある以外は苦しめられていない。このホロスコープは、戦争についての質問では♂火星が質問者と友好的であるのが非常に重要である事を明らかにしている。☽月は近い頃にどの惑星とのアスペクトにもなく、ヴォイドの軌道にあり、無論この時には何かを得る望みは僅かしかないのを示している。そして今では♂火星との✶セクスタイルに近づいており、この星が長い上昇のサインにあるので☐スクエアと同等となり、閣下には多くの困難があり、町を得るのに幾らかの戦いが必要だろうと主張していた。だが♂火星と☽月が歓迎されている、すなわち♂火星は☽月のハウスにあり、☽月は♂火星のタームとフェイスにあり、♌獅子宮の端の近く、名誉のハウスにある事から、閣下はやがてはリーディングを占拠し、それにより名誉を得るだろうと私は占断した。


 一方で(チャールズ)陛下の表現星である☉太陽は、第7ハウス、不動サインにあるので、陛下は町を解放すべく軍を送るだろうが、♂火星は☉太陽よりもよく守られているので、勝つことは出来ないだろうと私は述べた。事実、国王陛下は自ら軍を率いて救援に向かったが、コーシャム ブリッジで撃退されている。


 ♒宝瓶宮は苦しめられていないのを見る事で、この町は強く、長く保っていられるだろうと私は占断した。そして♀金星が第5ハウスにある事から、彼らは弾薬には乏しくなく、全てをよく満たしているのを示していた。だが知事を表す第4ハウスの主の♄土星は☋竜尾と共に没落しており、☿水星と♃木星は☋竜尾からそう遠くないので、町を降伏させる最も確実な方法は、主な指揮官らの間で分割をして、彼らを最高司令官と直属にする事で、それにより質問がなされた時から8日以内に閣下は町の支配者となるが、それは流血よりも調停によってなされるだろうと述べた(そして人を送って閣下に伝えた)。なぜなら、☉太陽と♂火星は最近✶セクスタイルのアスペクトから離れていて、♂火星はまた♄土星との☐スクエアから離れていた事と、☽月がアセンダントの主と✶セクスタイルへと直接的に近づいていて、何のフラストレーションも無いなどからである。


 この町は4月27日、私が述べてから3日後に議会に降伏した。だが月曜日の直前、ホロスコープが書かれてからまさに8日後に実際の町の占拠を始めている事は観察可能である。♈白羊宮の♄土星が☋竜尾と共にある事で示されていた通り、知事は頭に傷を負い、第5ハウスにある♀により示されていたように、町の住民も糧食などを(これ以上は)必要としなかった。


 ザドキエルの原注――包囲戦の良く知られている例であるアントワープ城攻略戦は、この質問に良く適しており、その包囲戦が始まった時間にも信頼があるので、次に私が書いたホロスコープに学徒は注意を向けて欲しいと思う。


先のホロスコープの占断


 このホロスコープは1832年11月29日午後6時のアントワープの緯度、経度で書かれ、フランス軍部隊がアントワープ要塞へと進軍した(あるいは包囲戦を始めた)時の正確な天の配置である。このホロスコープにより学徒は、我らが著者が記した規則が真実を基にしたもので、その性質が誤る事がなく、17世紀だけではなく19世紀でも同様に真実である事を知るであろう。これらはやがては懐疑家らを沈黙させ、惑星の影響の真実を世界の人々に確信させるであろう。


 アセンダントとその女主人の☽月は包囲する側を表し、第7ハウスとその主は包囲される側である。第4ハウスはこの町そのものであり、その主は市長である。第10ハウスは包囲する側の名誉のハウスであり、そこに♃木星があるのを見い出し、それは包囲によって彼らが名誉を得るのを示している。アセンダントにある☊竜頭はフランス側の成功を示し、第7ハウスにある☋竜尾は敵側は逆であるのを示す*6。第4ハウスの主の☿水星は損傷し、カデントにあり、凶星の♄土星と正確に☐スクエアにあるので、市長は極端に強情であり、不名誉があるのを示し、実際にその通りであった。第4ハウスにある凶星は、この町が取られるのを示していた。また、☽月が♂火星との☐スクエアに近いので、包囲側の多くの兵が失われるのを示していた。そして☽月は♂火星のタームにあり、♂火星は高揚して3つ組にあるので、それらの歓迎は包囲側の兵士に勇気ある行いがあるのを示していた。☽月は♂火星と☐スクエアにあるものの相互歓迎があるので、火星的な行いでの成功があるのを示している。だが☐スクエアのアスペクトにより、多くの困難があるだろう。守備兵は第5ハウスとその主の♀金星により表わされ、♀金星は第6ハウス(敵のアセンダントからの12番目のハウス)にあるので、敵兵の全ては戦争捕虜となるのを示していたが、実際にその通りになった。


 この要塞は突破口が造られた時に占拠され、その後の12月23日、包囲側の表現星である☽月が第7ハウスのカスプを通過した時にフランスに降伏した。第7ハウスに入るのは、包囲側の兵がこの要塞自体に入るのと同時であった。また☿水星が逆行し、☽月が第5ハウスのカスプを通過した日(12月15日)に包囲側の兵が要塞の外郭の一つに入ったのも注目する価値がある。


 第7ハウスの主が放浪しており、何の本質的な品位も無く、☽月は戦争の主な表現星である♂火星とアスペクトと相互歓迎がある他にも、自らのフェイスにあり、3つ組により♄土星と関連しているのも学徒は観察するであろう。そのため包囲側は確実により強い側であり、この学の規則により、確実に勝利するであろう。


 学徒はどの試みも最初に行われた時に書かれた天のホロスコープに拠る事ができ、占星術を真に理解した者には、その最終的な結果を誤りなく示せるであろう。


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*1 原注。私ならば彼女の表現星である☉太陽が♃木星と☌コンジャンクションにある事を、より多く重視するだろう。
*2 原注。私はむしろ、その背の高さを示すのは、♊双児宮にある☿水星が第7ハウスのカスプとアスペクトがあり、この人物の一般的な表現星である月が♎天秤宮にあり、♃木星とのアスペクトがある事を重視するだろう。♊双児宮と♎天秤宮のいずれも、背の高さを表すサインである。
*3 1598年 - 1668年。革命での議会派の有力軍人の一人で政治家。内戦ではイングランド南部、西部で王党派と戦っていた。
*4 1598年 - 1652年。こちらは王党派の貴族、軍人、政治家。南西部で議会派と戦っていた。
*5 第3代エセックス伯ロバート デヴァルー(1591年 - 1646年)。清教徒革命では議会軍の総司令官だったが、優柔不断な性格で能力も乏しく、敗北を重ねたのをクロムウェルらに糾弾され職を解かれた。総司令官職はフェアファクス卿が継いだ。
*6 原書では竜頭と竜尾が逆にあるが、ホロスコープとも違い、また竜頭が幸福を表す原則とも逆なので、ザドキエルの書き間違いに思える。