占星術入門 30-3

ページ名:占星術入門 30-3

戦い、戦争、取引、賞品を巡る競争、その他の競争について


 アセンダントの主、そこにある惑星ら、☽月が質問者、挑戦者、攻撃側を表す。そして第7ハウスの主とそこにある惑星らが、その敵対者を表す。これらの表現星のほとんどがアンギュラーにあり、良い品位とアスペクトがあるならば、そちらの側の勝利を期待できよう。凶星がアセンダントにあり、吉星が第7ハウスにあれば、敵対者が勝利し、逆の場合は質問者が勝利する。また第7ハウスの主がアセンダントにあるならば、質問者の勝利の知らせとなり、逆の場合は敵対者の勝利の知らせである。


戦争や危険な航海などから安全に帰還できるか?


 アセンダントの主が強く、良いアスペクトにあり、それが主のサインにある惑星が吉星だったり、アセンダントに吉星があったり、そのカスプとアスペクトがある。これら全ては良い条件であり、反対ならば悪い条件である。第7ハウスの主、第7ハウスが幸福ならば(アセンダントが不幸であっても)、質問者は多くの困難があるだろうが帰還するであろう。そして反対の場合は逆である。また☽月がどの配置にあるかも観察せよ。吉星と関係があれば幸福であり、逆の場合は不幸である。第8ハウスにある凶星は恐れや死の徴である。♄土星は落下などによる打ち身や傷や損失を示し、♂火星は武器による傷を示し、☋竜尾は損傷と不名誉を示す。


 凶星がアセンダントの主と共にあり、吉星がアセンダントにあれば、質問者は大きな損失や痛ましい傷を受けるだろうが、死ぬことは無いだろう。


 ♄土星が第1ハウスにあったりその主と共にあれば、質問者が出会った者によっての損失を示す。♄土星が第1ハウスにあり、凶星がその主と共にあれば、木や石によって傷つくであろう。♂火星ならば火や鉄による傷を示し、☋竜尾がアセンダントにあり、♄土星がその主に苦しめられていたら、質問者は傷を受け、ほとんど死ぬであろう。また☉太陽が第7ハウスの主と共にあるか、第8ハウスにあるのも不幸となろう。


 アセンダントの主が第8ハウスにあったり、その主と共にあったり、第8ハウスの主がアセンダントにあれば、質問者の死を表している。第7ハウスの主が第2ハウスにあったり、その主と共にあれば、敵対者の死を示す。


 第7ハウスの主が強く、第10ハウスからやその主と良いアスペクトがあれば、質問者は名誉を得るだろう。第2ハウスのカスプやその主、⊕フォーチュンやその主が幸福ならば、質問者は戦争などによって金を得るだろう。


 同様に第8ハウスとその主は死を示し、第12ハウスとその主は捕囚を示す。


 そして質問が戦争や遠征の一般的な結果についてのものならば、同様の原理によって占断できよう。


パートナーシップについて


 吉星らが第1や7ハウスにあるならば、パートナーシップはあり、良く行われるだろう。そして第7ハウスの主が強く、不動サインにあれば、耐え忍ぶ必要がある。これら2つの主がアスペクトにより同意し、相互の歓迎があれば、パートナー達は共によく従うであろう。これらが不同意するならば、これらのハウスに♅天王星、♄土星、♂火星、☋竜尾がある人物との失敗があろう。


 資産の表現星により、各人物の資産がどのようになるかを示すだろう。これらが良いアスペクトや悪いアスペクトを受け取るかにより、それらが繁栄するか失われるかする。第8ハウス、その主、そこにある惑星が、質問対象の資産を表している。


 月が吉星とのアスペクトから離れて、別のものと関係するならば、これらのいずれも多く得る事は無いだろう。☽月が吉星から離れて、凶星と関係するならば、これらは良く始まって悪く終わるだろう。だが凶星から離れてから、別の凶星と関連するならば、不満で始まり、嫉妬で続き、訴訟で終わるだろう。凶星や☋竜尾が第2ハウスにあるなら、質問者は僅かしか得ずに、騙されたり、負債を得たりするだろう。それらが第8ハウスにあれば、それが質問対象のものだと占断せよ。そして第7か8ハウスの主が⊕フォーチュンと☐スクエアや☍オポジションにあれば、質問者は望みがあるものの、パートナーから僅かしか得られず、この人物は株などで資産を使いこんでいるだろう。


ある土地資産を処分する事について


 アセンダントの主やそこにある惑星が第7ハウスとそこにある惑星よりも強ければ、保持する方が良い。第7ハウスに吉星や☊竜頭があり、特に☽月が凶星から離れていたら、処分した方が良い。そこに凶星があったり、第1ハウスの主や☽月が吉星から離れていたら、保持する方が良い。


 第8ハウスは質問者が処分したいと望む資産を示している。そこに凶星があれば、保持する方が良い(また141ページも参照せよ)。


訴訟やそれらの成功について


 アセンダントの主や☽月が第7ハウスの主と合していたり、△トラインや✶セクスタイルにあり、相互の歓迎があれば、関係者らは容易にお互いに同意し、対立は解消されよう。だがこれらがありつつも相互歓迎が無ければ、訴訟は避けられるものの、友人らの介入無しには同意は起きないだろう。良いアスペクトがあっても相互歓迎が無かったり、悪しきアスペクトがあり歓迎があれば、裁判での努力の後に同意するだろう。そして表現星が相手側により配置される者に同意する。これらが相互の良いアスペクトに急いでおり、第9か10ハウスの主が悪しきアスペクトを間に挟んでいたら、弁護士か裁判官により不和が導かれるだろう。これら2つの表現星の間で☽月や他の惑星による光の転移があったら、この惑星により表わされる第3の人物により彼らが仲直りするだろう。


 アセンダントか第7ハウスの主のいずれがより強く、良いアスペクトにあるかを観察せよ。それらが表す側が裁判で勝つだろうからだ。これらが混ぜ合わされていたら、より軽い惑星から最初の動きが来て、もう片方を配置するだろう。アセンダントの主が第7ハウスにあるならば、敵対者の側が勝利し、逆ならば質問者の側であろう。第1か7ハウスの主のいずれかが逆行していたら、そちらを表す側が自らが勝つ権利があると信じなかったり、強く主張しないだろう。


 裁判官を表す第10ハウスの主が直接的ならば、裁判官は公正に進めて、裁判を速やかに解決させるだろう。この星が逆行していたら、裁判官は法に従って働かず、解決しようと努めないだろう。第10ハウスの主がいずれかの表現星に悪しきアスペクトを放っていたら、裁判官はそれらが表す人物に対立するだろう。


 ☉太陽や☽月がアセンダントにあったり、その主とのアスペクトがあれば、質問者には良い条件である。反対に第7ハウスの主がそのような状態にあれば、質問対象の側に利益がある。第10ハウスの主が両方の表現星からアスペクトを受け取っていたら、裁判官は正式な裁判になる前に事態を解決するだろう。


 第10ハウスの主が自らのハウスである第10ハウスにあるなら、第10ハウスの主が♄土星で無い限りは、裁判官は正義をなし、名誉ある判決をするだろう。第10ハウスの主が自らのターム、3つ組にのみあれば、裁判官は判決を決めるが、それについて無関心であろう。第10ハウスに何の品位も無かったり第10ハウスの主からアスペクトを受けていない惑星があれば、両者とも裁判官や法廷に満足しないだろう。♄土星が裁判官の表現星ならば、裁判官は正しく判決しないだろう。また♃木星、♀金星、☉太陽、☿水星、☽月が☍オポジション以外のアスペクトがあれば、裁判官に悪しき知らせがあり、自らには明白であろう。だがそれが☍オポジションならば、裁判官には厳しい知らせがあり、それは長く続くだろう。そして♂火星が♄土星と☍オポジションにあれば、裁判官は酷く中傷されよう。また☉太陽と♄土星が☐スクエアにあれば、裁判官は不名誉があろう。


 結果について占断する際には、第4ハウスの主と、表現星らや、それらの資産の主らとのアスペクトがあるか、また☽月との関係があるかも良く観察せよ。両方の表現星らが一つの惑星とアスペクトがあれば、彼らの間で何らかの人物が介入するだろう。アセンダントと第7ハウスに不動サインがあれば、訴訟で両者は思い切って決意しているだろう。柔軟サインならば、彼らは長く続けて、ある法廷から別の法廷へと続けられよう。活動サインならば、彼らはそれほど決意しておらず、すぐに裁判は終わるだろう。


 これらの両者の間でより弱く、凶星によって苦しめられている側が、訴訟で不利益を被るだろう。


売買をなす事について


 ☽月が第7ハウスの主と合するならば、質問者は購入するだろう。(第1と7の)2つのハウスで軽い惑星の方が、売る機会があるだろう。それが司るハウスにより、資産の性質を占断せよ。第4ハウスならば家であり、第12ハウスならば大きな家畜であり、第9ハウスならば本などであり、第10ハウスは商品である。


 凶星が第7ハウスにあるなら、売り手に用心せよ。買い手に対して詐欺を仕掛ける可能性があるからだ。第4ハウスは最終的な結果を示す。だが☽月がヴォイドの軌道にあれば、多くの会合があるものの、値段の交渉は滅多に結論されないだろう。


軍の包囲下にある都市、城などが占拠されるか否か*1


 アセンダントとその主は、質問者や包囲する側を表している。そして第4ハウスは包囲戦が行われている場所を表し、第4ハウスの主はその市長や城主を、第5ハウスとそこにある惑星は、そこにある弾薬、兵士などを表している。


 第1ハウスの主が強く幸運だったり、アセンダントで第4ハウスの主、☽月や第10ハウスの主と合していたり、第6、8、12ハウス以外で、第1ハウスの主が第4ハウスの主と関係していたり、☽月が関係していて、第1ハウスの主と関係していなければ、この場所は占拠されると強く主張している。第4ハウスの主が第4ハウス以外のハウスにあり、凶星と共にあり、弱かったら、この場所は占拠され、市長や城主は傷つくだろう。凶星が第4ハウスにあり、吉星との強いアスペクトに無かったらこの場所は占拠されよう。☋竜尾が第4ハウスにあっても、そこにある砦が占拠されたり、一部の者らが裏切りを試みよう。そこにあるサインは、町のどの部分であるかなどを示すだろう。この場合、市長などはそれを防ぐと期待できない。


 第4ハウスの主が第4ハウスにあり、強くて苦しめられておらず、逆行も燃焼も無く、凶星に占拠されていなかったり、第7ハウスの主がそこにあれば、全ての障害から自由であり、♃木星、♀金星、☊竜頭がそこにあり、第1と4ハウスの主らとの間に歓迎が無ければ、都市などは占拠されないだろう。他にも第4ハウスに吉星と凶星の両方があり、吉星がカスプの近くにあったり、最初のトランジットにあるなら、都市は占拠されないだろう。そしてアセンダントの主が弱く不幸だったり、特に軽い惑星ならばより確実である。アセンダントの主が強かったり幸福だったり、☽月が第4ハウスのカスプを見ていたら、都市は奇襲をされたり降伏するだろう。凶星が第2ハウスにあったり、その主などが苦しめられていたら、質問者は占拠をなすための活力と方法に欠けるだろう。


軍の指揮官らについてや、彼らが勝つか否か


 アセンダントに凶星があれば、質問者は自らの部分に大きな正義が無かったり、争いの原因があるのを示している。また凶星がアセンダントと☐スクエアがあれば、それが示す相手(質問者が尋ねる相手)は、よく行えなかったり慎重であろう。吉星がアセンダントにあったり、△トラインや✶セクスタイルとのアスペクトがあれば、良い原因があるのを示し、良く行われるだろう。


 凶星が第2ハウスにあり何の品位も無かったり、そのカスプと☐スクエアのアスペクトがあれば、戦争は無く、質問者はそれによって何も利益を得ないだろうと示し、吉星があればその逆を表している。♃木星(あるいは良い品位があれば♂火星)が第3ハウスにあれば、質問者の側は良い勇敢な兵士らによって構成された、良い戦争好みの蓄えがあろう。だが♂火星がそこにあり悪しき品位にあれば、これらの兵士らは悪しき性質、貧しい規律にある。


 凶星が第4ハウスにあるなら、その地方の戦役に困難がある。サインが丘の地方を示すものならば、森や粗悪な道による障害が与えられよう。それが湿気のある地方を示すならば、川や沼などにより軍の占拠には適せず、軍はよく行われないだろう。


 ♂火星が第5ハウスにあり、良い品位、アスペクトがあれば、質問者の側の軍は良い兵士らであり、良く行動するだろう。だがそこに♄土星や☋竜尾があれば、反対を示している。


 吉星や☊竜頭が第6ハウスにあるなら、弾薬、大砲などは良い状態にある。そこに♂火星があれば、その馬は獰猛であり躾けされていない。そこに♄土星があれば(そして品位が無ければ)、それらは使い物ならず、遅く、疲れ果てているだろう。


 第7ハウスに吉星があれば、兵器、戦争の道具は豊富にあり使い物になるだろう。そこに凶星があったり、悪しきアスペクトに苦しめられていたら、これらは逆であろう。前者の場合、敵は勇敢で愚か者ではなく、公正に戦うだろう。後者の場合、敵は公正な人道によるよりも、策略や裏切りによって戦うだろう。


 第8ハウスに吉星があれば、質問者の側の多くの男が殺されなかったり、決戦が行われないのを示す。だが♄土星がそこにあれば、多くの略奪や破壊が行われ、多くの囚人が取られ、また病により多くの死も起きよう。♂火星がそこにあれば、多くの流血が予測されよう。


 第9ハウスに吉星があったり、アスペクトがあれば、敵は良い立場にあり、偽りの知らせや警告などにより目標を得ようと努め、政治的な人物である。それが凶星ならば、進軍を好み、偽りの知らせによりよく欺かれる。そして同時に第3ハウスに吉星があれば、質問者の側は敵のこの失敗によって利益を得るだろう。


 第10ハウスに吉星があったり、△トラインや✶セクスタイルによりそのカスプとアスペクトがあれば、最高指揮官は熟練して有能であるのを示す。だが、♄土星、☋竜尾、♂火星があったり、第10ハウスを☐スクエアにより苦しめていたら、質問者の側の指揮官は極めて無能で価値が無く、不名誉のみを得るだろう。


 第11ハウスに吉星があるなら、中隊指揮官らは有能で、自らの任を理解し、最高指揮官を良く補佐するのを示す。だがそれが凶星だったり☋竜尾ならば逆である。


 第12ハウスに吉星(や良い品位にあれば♂火星)があれば、敵はよく準備され、自らを良く守るであろうと示す。だがそこに凶星があれば、彼らは弱く、お互いに不同意であり、彼ら自身の軍を恐れているのを示す。第12ハウスに☋竜尾があれば、質問者は裏切りを予期しよう。そして第12ハウスの主がそこにあり、アセンダントで品位のある星があれば、質問者の側は脱走兵の問題により苦しめられよう。


二つの軍隊が戦うか否か


 アセンダントとその主、☽月と第7ハウスの主を観察せよ。それらがアンギュラーで☌コンジャンクションにあれば、彼らは戦うだろう。第1と7ハウスの主が☌コンジャンクションになく、アンギュラーからの☐スクエアや☍オポジションにあっても、彼らは交戦するだろう。また、☐スクエアや☍オポジションによって、これらの一つの星の光を他の星へと転移させる惑星があり、それらの間に歓迎が無ければ、戦いがあるだろう。だがこれらのいずれも無く、重い惑星が軽い惑星から受け取っていれば、真剣な交戦は無いだろう。


質問者に対立者や公敵がいるか


 この質問が関係者によるものではないならば、第7ハウスを公敵を表すものにし、特別な人物について考えているが、それが単純に一般的な敵を指すならば、第12ハウスを見よ。それが何らかの個人的な敵ならば、第7ハウスの主やそこにある惑星が、アセンダントの主か☽月へ☐スクエアや☍オポジションを放っているかを見よ。これは質問対象は妬みや敵意があるのを示している。他のアスペクトもあれば、敵意はさらに増大するだろう。そして敵の表現星が質問者の表現星とアスペクトがあり、お互いに歓迎が無ければ、質問者はその者により苦しめられるだろう。どのように苦しめられるかは、その惑星があるハウスに拠る。そのアスペクトが過去のものならば、質問者の表現星や☽月が別の悪しきアスペクトを受け取ろうとしていない限り、もう傷つけられており、敵意は滅びているだろう。


 質問対象の表現星が第12ハウスにあったり、良いアスペクトがある惑星があり、それが☽月やアセンダントの主と☐スクエアや☍オポジションがあって相互歓迎が無ければ、質問者への敵意があるだろう。


 質問が一般的なものならば、第12ハウスの主とそこにある惑星を見よ。そして第12ハウスに吉星があり、質問者の表現星への△トラインや✶セクスタイルを放っていない限り、それらが質問者への私的な敵を示している。第7ハウスに多くの惑星があれば、多くの公敵がいるのを示す。そしてそれが第12ハウスならば、多くの秘密の敵がいる。そして☐スクエアのアスペクトならば、この妬みや悪意は仲直りが可能であるのを示し、☍オポジションであり歓迎が無ければ、修復不能な敵を示す。第12ハウスにある凶星が、質問者の表現星へ良いアスペクトを放っていたら、友情があるフリをしつつ、影で質問者を傷付けようと望む人物がいるのを示す。第11ハウスの主が第12ハウスにあっても同様である。第12ハウスの主がいるハウスが、質問者を傷つけようとしている人物について記すであろう。


占星術入門 30-4
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*1 清教徒革命の内乱中には、多くの都市、城の包囲戦が行われていた。リリーはそれらについても多くの助言を求められていたようである。