占星術入門 29

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第29章 第6ハウスについて

すなわち、病、従者、小さな城など


 まず最初に、対象の人物が病になったり、ベッドで寝ていなくてはいけなくなった時間でホロスコープを書くようにする*1


 第2に、それが不可能ならば、この患者について医者などに最初に話した時間にする。そして、病が自らのものならば、アセンダントが患者を表す。そして自らではないならば、アセンダントは質問者を表し、病になっている人物と質問者との関係を示すハウスが、その患者を表す。(これらは昔がそうであったように、医者が占星術師を兼ねているのを想定している。だが、患者の友人が占星術師に話している場合にも、同じ規則が当てはまる。)


 第3に、医者*2が最初に患者と話した時間を調べて、その時のホロスコープを書く。


 それから慎重に、まず最初にアセンダントとそこにある惑星を、第2に第6ハウスとそこにある惑星を、第3に☽月がいるサインとハウスを、第4に☽月が何の惑星の影響や苦しみを受けているか、その惑星がいるハウスは何か、その主は何かを調べる。


人体のどの部分が苦しんでいるか?


 アセンダントが凶星による苦しめられ、逆行、燃焼、放浪、遅い動き、あるいは第4、6、8、12ハウスの主らと☐スクエアや☍オポジションにあれば、病は頭か、アセンダントにあるサインにいる単独か複数の惑星が表す体の部分にあるだろう。


 例えば、アセンダントが♋巨蟹宮であり、そこに♄土星があれば、患者は頭で苦しんでいるだろう。なぜなら、このアセンダントは頭を表すからだ。または、腸、下腹部、性器に不調があろう。なぜなら、♋巨蟹宮の♄土星は、これらの部分を表すからだ。あるいは、不快な咳が伴うだろう。♄土星は咳を表し、♋巨蟹宮は胸の部分も表すからだ。そしてアセンダントの主である☽月や、第6ハウスの主が、♄土星が示すのと同じ人体の部分を表すサインにいたり、第6ハウスのサインが同じものを表していたら、あなたの占断はより確実なものとなろう。私は外れる事が無いと断言しよう*3


 私はまた同様に、第6ハウスとそのサイン、主、そこにある惑星も観察するだろう。また、☽月がいるサインとハウス、それが最近あったアスペクトも慎重に観察する。それによって、患者の人体のどの部分が病んでいるか、その性質についても、あなたは安全に占断を与えられよう。


病の原因と性質


 表現星らが火のサインらの中にあり、火のサインらがアセンダントや第6ハウスにあれば、熱、消耗熱、丹毒などを示す。


 地のサインは長く苦しい病、おこり、間欠熱、またメランコリー気質や肺病などから来る病も主張している。


 風のサインは腐った血、痛風、皮膚病、瘰癧などを示している。


 水のサインは冷えや湿気、咳、胃の不調などから来る病を示している。


ハウスにより表わされる病


 第1ハウスは、頭、目、顔、耳、鼻、口、その息などの全ての病。


 第2ハウスは、喉、瘰癧、扁桃周囲膿瘍、首の腺の腫れ、喉の渇きなど。


 第3ハウスは、肩、腕、手。


 第4ハウスは、胃、胸、肺。


 第5ハウスは、背中、肩の隠れた部分、肝臓、心臓、側面、胃。


 第6ハウスは、腹の下部、腸、肝臓、腎臓。


 第7ハウスは、横腹、小腸、膀胱、性器。


 第8ハウスは、脊柱、直腸、性器。


 第9ハウスは、尻と太腿。


 第10ハウスは、膝とその背後の足の上部。


 第11ハウスは、膝から足首まで、脛の骨、脛など。


 第12ハウスは、足首、足の指、それらが示す全ての痛みや病*4


病の期間は長いか短いか


 年のうちの冬に起きた病は通常は長く、夏に起きた病は短い。


 また♄土星により起きた病はより永続し、一般的に☉太陽の動きにより多く影響される。♂火星や☉太陽の影響を受けて、熱と乾燥の性質のある病は短く、☽月の動きの影響を受ける。♄土星は長い慢性の病、傷、打撲などの原因となる。♃木星と☉太陽はより短く、♂火星は切り傷や流血などのような短く、暴力的で素早いものである。♀金星は不摂生から来る病のような、これらの中間のものを意味する。☿水星は卒倒などのような、状況で様々に変化するものである。☽月は癲癇、眩暈、頭の震え、痛風、女性の月の病などの、周期的に起きる病である*5


短い病の徴


 第6ハウスのカスプ、☽月、第1や6ハウスの主が活動サインにあったり、アセンダントの主が素早い動きだったり、自らのハウスから別のハウスへと移動し、第6や12ハウスのサインでなかったり、第6ハウスに吉星があれば、この病はすぐに収まるとあなたは占断できよう。


長い病の徴


 第6ハウスの主が凶星だったり、苦しめられていたり、第6ハウスのカスプに不動サインがあったり、表現星ら、特に☽月が不動サインにいたら、長く永続性のある病を示している。そして♄土星が第6ハウスの主であり、不動サインにいたり逆行したり遅い動きだったりしたら、病は非常に長くなる。だが、それが活動サインにいたり、自らのタームにいたり、素早い動きにあれば、それほど不幸ではない。


一般的な徴


 ♓双魚宮が第6ハウスのカスプにあるなら、病は続くが短いだろう。☽月がアセンダントの主と悪しきアスペクトにあれば、病は長引くだろう。☽月が第6ハウスにあり、♀金星と悪しきアスペクトにあれば、病は悪しき食生活や暴飲といった不摂生によりもたらされる。♀金星が♏天蝎宮にあれば、外聞に悪い病(性病)の証拠がある。だが患者が女性なら、白血や子宮の他の病であろう。


 第6ハウスのカスプにあるサインの度が最後の方のものならば、病がほとんど終わろうとしているのを示している。だが第6ハウスの主がアセンダントの主と悪しきアスペクトにあれば、病は長引くであろう。また第6ハウスの主が第8か12ハウスにいても同様である。アセンダントの主が第6ハウスにあり、第6ハウスの主がアセンダントにあれば、病はこれまで長く続き、表現星の1つがそこにいるサインから去るまで続くだろう。そしてサインから出る時に、凶星や第4か8の主と悪しきアスペクトにあり、動きが遅く、悪しきアスペクトから別の悪しきアスペクトへと入るようなら、この病人は自らの人生を去る強い徴である。そして第6ハウスの主がアセンダントの主との☐スクエアや☍オポジションにあれば、病は重く治癒は難しい。


 第6ハウスの主がアセンダントにあるなら、病は続くが、時に起きる痛みは小さいだろう。それがカデントのハウスにあれば、病はそれほど重くなく、耐えられよう。第6ハウスに吉星があれば、病は治ると約束する。だが凶星がいたら逆である。第6ハウスの主が第6、8、12ハウスで苦しめられていたり、第6ハウスに凶星がいたら、病は容易には治せないのを示す。アセンダントの主と☽月が悪しきアスペクトになく、両方とも苦しめられておらずに強く、第6、8、12ハウスになければ、病から回復して健康となる強い徴である。第1ハウスの主が第4や8ハウスにおり、苦しめられていなければ、死なないのを示している。しかし不幸ならば、患者が回復するのに大きな困難があるのを示す。だがそれが逆行や燃焼などによる不幸ならば、患者は治癒されるだろうが、病気は後にぶり返すだろう。☽月との悪しきアスペクトがあれば、何らかの危険がある。だが何よりも、♄土星がアセンダントの主であり、遅かったり逆行していたら、長く苦しい病であると恐れる理由がある。♄土星が強く良い条件にあれば、その逆である。


 アセンダントの主がアンギュラーにいて強く、苦しめられていなければ、質問者には危険が無い。☽月の動きが遅く、何らかのアスペクトがあるならば、回復する望みがあるものの、病は長引くだろう。☽月が素早い動きにあり、アセンダントの主とアスペクトがあれば、僅かな時間で癒されるだろう。☽月が光を減らし、♄土星との☌コンジャンクション、☐スクエア、☍オポジションのいずれかにあれば、病が既に患者から離れていない限り大きな危険がある。☽月が東の惑星と☌コンジャンクションにあり、素早い動きで直接的ならば、病は短いのを示す。だが逆行したり、西の惑星と合していたら逆である。


 ♏天蝎宮がアセンダントにあり、特に♂火星がそこにあるならば、患者は怒りや癇症などといった自身の原因による病にある。両方がカデントにあり、それらのサインにある惑星が凶星ならば、病は酷いものであろう。だが吉星による助けがあれば、病は長引くだろうが、予想もせずに回復するだろう。この吉星が強いほど、あなたは占断で確信がもてよう。♂火星がアセンダントの主であり、第6ハウスにありつつも、♀金星との良いアスペクトにあれば危険は無く、たとえ☐スクエアや☍オポジションにあっても、それほどでも無い。


 第6ハウスの主が燃焼、逆行、自らの没落や損傷にあり第8ハウスにあったり、♄土星か♂火星との☌コンジャンクション、☐スクエア、☍オポジションにあれば、病は患者に死ぬまで去る事はないとあなたは恐れるであろう。同様に☽月が第8ハウスの主と同じアスペクトにあれば、あなたの占断はより確実であろう。☽月や第1ハウスの主が吉星との☌コンジャンクション、☐スクエア、☍オポジションにあるが、逆行していたら、患者は回復するだろうが早くは無い。これはある病から別の病へとぶり返すのを示すからである。☽月が☉太陽との☍オポジションから離れて、速やかに♂火星との☐スクエアや☍オポジションに入るならば、病には致命的な結果となる恐れがある。だが☽月が♃木星か♀金星との✶セクスタイルや☐スクエアにあれば、病は回復するであろう。☽月がアセンダントにあり、♄土星か♂火星や他の凶星との☐スクエアや☍オポジションにあるならば、☽月が苦しめている惑星との間に相互歓迎が無い限り、酷い病や危険にある徴である。


回復する条件


 ☽月が吉星と良きアスペクトにあり強いならば、患者は以前の健康へと回復するのを示す。アセンダントと第8ハウスの主の間で、ハウスや3つ組により歓迎されていたり、アセンダントや第6ハウスの度を吉星が支えていたり、☽月と☌コンジャンクション、△トライン、✶セクスタイルのアスペクトがあれば、病人は完全に回復するだろう。アセンダントの主が吉星だったり、アンギュラーで吉にあったり、そこに悪しきアスペクトが無ければ、健康であるのを示す。回復の特別な徴は、☉太陽、♃木星、♀金星、☽月がアセンダントにあり、第6や8ハウスの主によって苦しめられていない事で、さらにそれらが光や利益のハウスにあるならば、それ以上に効果がある。☽月が自らや♃木星、♀金星のハウスにあり、これらの吉星との何らかの良いアスペクトにあり、♅天王星、♄土星、♂火星により苦しめられていなかったら、健康と命を示す。また☽月と♃木星との間で☌コンジャンクションにあれば、回復を示す。だがそれが♑磨羯宮にあれば他のサインよりも効果は低い。☽月がアセンダントの主と良きアスペクトにあり、苦しめられていなかったら(特に第6や8の主なら)、回復は約束されている。


 病人が最初に病んだ時に、☽月がヴォイドの軌道にあり、次の危機の時に♃木星や♀金星と△トラインと✶セクスタイルの、正確な度による完全でクリティカルなアスペクトを形成するならば、患者は疑いなく回復し、質問時のように病んでいたりはしないだろう。病にかかった時に、☉太陽、☽月、アセンダントの主が凶星や第8ハウスの主との悪しきアスペクトから自由ならば、確実に回復する望みがある。


死を主張する条件


 アセンダントの主や☽月が、第8ハウスの主と☌コンジャンクションにあり、吉星との良いアスペクトに無い。アセンダントの主がカデントに、第8ハウスの主がアンギュラーにあり、特に後者が凶星である。☽月が第8ハウスの主の光をアセンダントの主へと転移していたら、通常は死を示す。また第8ハウスの主がアセンダントにあり、アセンダントの主と☽月の両方が苦しめられていたり、アセンダントの主が第8ハウスにあり苦しめられていて、☽月が弱く品位が無ければ、同様である。アセンダントの主が地平線の下にあり、第8ハウスにて第8ハウスの主と悪しきアスペクトにあったり、この2つの主が第4ハウスで☌コンジャンクションにあるのもである。アセンダントの主が第4、6、8、12ハウスの主と☌コンジャンクションにあるのは、非常に悪しき徴である。


 アセンダントの主がアセンダントで燃焼していたり、第8ハウスの主が第10ハウスにいて、アセンダントの主が第4、6、12ハウスにおり、凶星により苦しめられていたら、これも非常に悪しき徴である。


 第8ハウスの主が逆行していて、☽月と共同していたり、☐スクエアや☍オポジションにあれば、死を示している。アセンダントの主が♌獅子宮や♒宝瓶宮にあり、第6や12ハウスの主らと悪しきアスペクトにあったら、患者の回復には僅かな望みしかない。そして、これらがアルデバラン、アンタレス、カプト、アルゴル、その他の暴悪な恒星と共にあるのも悪しき徴である。そして両方の星が♄土星により苦しめられていたら、恐ろしくも長い病である徴である。


 ☽月が第4ハウスで♂火星と関係していたり、☉太陽が♄土星と関係していたら、死の証である。また☽月がアセンダントのカスプの近くにあり、第4ハウスの♂火星と☐スクエアにある場合もである。☽月が第8ハウスで燃焼していたり、第6ハウスの主がアセンダントや第4ハウスで燃焼していても、特に第8ハウスの主が苦しめられていたら同様である。


 ☽月が☉太陽と☌コンジャンクションしているのは、特に☽月がそれまで☉太陽に通過していないならば、非常に悪しき徴である。だが♈白羊宮や♌獅子宮で☌コンジャンクションしているならば、そこまでは悪くは無い*6


 これら全ての場合で、あなたが死を予測する前に、苦しめている惑星らの力、悪しき影響を中立化させる助けの不在、条件の数を観察しなくてはならない。


質問者が真に病んでいるか否かを知るには


 アセンダントが苦しめられていなかったり、その主に全ての本質的な品位が無かったり、♄土星、♂火星、第6ハウスの主に苦しめられていなかったら、質問者は病には無い。あるいは惑星がその存在により第6ハウスを苦しめていなかったり、☽月が第8や12ハウスで苦しめられていなかったり、♃木星や♀金星や☊竜頭がアセンダントにあったり、☉太陽が第6ハウスにあったり、☽月がアセンダントの主と良いアスペクトにあったり、♃木星や♀金星がアセンダントや第6ハウスのカスプに△トラインや✶セクスタイルを放っていたら、質問者は真に病んでおらず、最も酷くでも僅かな不調であり、すぐに回復するだろう。


病が肉体と精神のいずれか、あるいは両方にあるか


 アセンダント、☉太陽、☽月が苦しめられていたら、病は肉体全体にある。だが、☉太陽や☽月と関連する惑星やアセンダントの主、あるいはこれらの2つが苦しめられていたら、病は精神の方により多くある。アセンダント、☽月、☉太陽の主の全て、あるいはそれらのうちの2つが苦しめられており、アセンダントの主とそのハウスにある惑星が自由ならば、病は肉体ではなく精神にある。


 ♄土星が☽月を苦しめていたら、患者は精神にトラブル、不快、不安があるのを示す。だが♃木星が☽月を苦しめていたら逆である。この惑星は決して精神を抑圧せず、常に肉体だからである。


 ☽月がいるハウスの主と、アセンダントの主が☉太陽により苦しめられていたり、燃焼していたり、☉太陽の光線の影響下にあるなら、病は肉体にある。だが☽月やアセンダントの主が「多く」苦しめられていたら、病は肉体よりも精神の方に多い。またアセンダントの度や☽月がいる度が、これらのサインの主らよりも苦しめられていたら病は精神の方がより多いが、主らの方が苦しめられていたら逆である。


 これらの光のあるサインにある惑星が非常に苦しめられて弱かったり、アセンダントの度が☽月と☐スクエアにあるが、♄土星や♂火星との悪しきアスペクトに無ければ、この人物は精神に多く苦しめられている。これらの場合で、☉太陽は心にプライド、虚栄心、傲慢などによるトラブルを起こす。♀金星は贅沢、好色により肉体と精神の両方を病ませる。☿水星は愚かしい幻想、恐れの想像を示す。


危機や危険な日について


 病が慢性のものではないなら、☽月がその最初の場所から、45度、90度、135度にある時に患者が大きな苦しみにあるのをあなたは見い出すだろう。これらの危機が良いか悪いかを知るには、これらの時にどのアスペクトにあるかを見よ。☽月が吉星と良いアスペクトにあるならば、病は軽く、状態が良くなるのを約束する。だが☽月が凶星や第6か8ハウスの主と悪しきアスペクトにあれば、患者はより悪く、治療はほとんど効果が無い。


 危機の時に☽月がアセンダント、☽月、アセンダントの主を苦しめる惑星と☌コンジャンクション、☐スクエア、☍オポジションにあったり、☽月が第6ハウスの主や、第6ハウスにある惑星とそのようなアスペクトにあれば、病はさらに酷く、治療はほとんどか全く効果が無いのを私は常に観察している。だが☽月がアセンダント、第9、10、11ハウスの主らと△トラインや✶セクスタイルにあれば、患者は容態が安定したり良くなったりするのを私は見ている。同様に、アセンダントの主が☉太陽と良いアスペクトにあれば(☉が病を司っていたり力が無いならば)、患者の精神はよく回復しているのを私は見い出している。


回復までどれだけ時間がかかるか


 神の祝福により病人が回復すると信じる理由があり、それが何時なのかを知りたいならば、どの惑星がアセンダントの主か、それとアスペクトにある吉星があるか、それらがどのハウスにあるかを観察せよ。さらに、(これは他のアスペクトにも当てはめ)、何の度にあるか、それらが持つサインは何か、活動サインかなども見る。それから病の性質に従って、それらの時間の単位を測るのだ。一般的に、このサインが活動サインであり、惑星がアンギュラーならば、アスペクトが完全になるまでの度に応じた日を私は占断するが、より確実には患者がそれらの日々において回復し始めると私は考える。表現星があるサインが柔軟サインならば、私は日、週、月の占断はせず、病の性質をまず観察してから思慮を用いる。


 古人らは、以下の様な規則を用いていた。


 活動サインを示すならば、日々で計測する。
 柔軟サインが同意するならば、週で計測する。
 不動サインが同意するならば、月で計測する。
 アンギュラー ハウスは、活動サインと同等の意味がある。
 サクシーデント ハウスは、柔軟サインと同等である。
 カデント ハウスは、不動サインと同等である。


 また☽月の動きが早いか遅いか、それがいるサイン、その状況がアンギュラーなどにいるかも観察すべきである。アセンダントの主が今いるサインから離れて、自らが品位があるサインへと入った時に、患者が回復したり、より良くなったと感じているのを私は多く見い出している。例えば、柔軟サインが第6ハウスの28度以上にあるならば、病は2週間で回復すると私は言うだろう。


患者が最初に病んだ時や質問を尋ねられた時の月の苦しみから病を占断する*7


 患者が最初に病んだりベッドに入るように強いられた時に、☽月が♄土星や☿水星*8により苦しめられ、患者に♄土星の性質があるならば、ここで述べるような苦しみを受けるだろう。


 ☽月が♈白羊宮にあり、♄土星と☌コンジャンクション、☐スクエア、☍オポジションにある――頭痛や頭の重み、鼻の大きな不調、目の鈍さや弱さ、喉に気質(粘液など)が落ちる、弱い心拍、精神の重い眠気、胃の不快、季節外れの激しい汗、内側の熱と外側の寒気。患者は昼よりも夜の方で苦しめられよう。


 ☽月が♉金牛宮にあり、♄土星と悪しきアスペクトにある――心臓、肝臓、肺の近くの障害、時には暴食、不適切な生活などから来る熱。高血圧や不摂生、肉体の膨らみ、抑圧された肺、潰瘍など。☽月が吉星により支えられていなければ、14日以内に死ぬ危険がある。


 ☽月が♊双児宮にあり、♄土星と☌コンジャンクションなどにある――病は心配しすぎたり、多数のビジネスによる心にその源がある。あるいは旅の疲れや、過重な運動からである。また小さな熱の危険もある。痛みは体全体にあるが、主に関節にある。主な器官は苦しめられており、心拍は乏しく弱い。また多くの発汗、脾臓の不調や肺病もある。♂火星も苦しめていて、他の支えも無ければ、患者が10日も生きられる望みはほとんど無い。だが♃木星や♀金星の支えがあれば、患者は長く苦しんだ後に回復するだろう。


 ☽月が♋巨蟹宮にあり、♄土星と☌コンジャンクションなどにある――厄介な痰や粘液により胸が多く苦しめられる。咳や唾液の不調、胸に沈む粘液などによる嗄声、鼻水など、また気道の障害、軽い熱、おこり、息を長く保ちすぎるなどもある。また腸の痛み、腎臓や性器の病もある。☽月が減少していたり、♄土星の近くにあるならば、病は長い間続くだろう。


 ☽月が♌獅子宮にあり、♄土星と☌コンジャンクションなどにある――病は悪しき血から起き、胸の熱、燃える激しい熱、心拍の異常、外側と内側の熱、心臓の眩暈、卒倒、結石、時には黒色黄疸により患者は苦しむ。それらが良いアスペクトによって防がれていなければ、患者は☽月が♄土星と☌コンジャンクションにある時に死ぬ事が多い。


 ☽月が♍処女宮にあり、♄土星と☌コンジャンクションなどにある――病は胃弱、腸の障害などから起きる。肋骨などから鋭い痛みがある。消化管の不調、痛風、太腿や足首の痛みなどもである。患者は一般的に長い間病にある。


 ☽月が♎天秤宮にあり、♄土星と☌コンジャンクションなどにある――病はその源をワインの暴飲や暴食、病んだ消化、漁色などから来ている。胸や頭の痛み、食欲不振、胃の不快、咳、嗄声などもある。また関節、膝、太腿に大きな痛み、それらの痒み、坐骨神経痛の恐れがある事も多い。


 ☽月が♏天蝎宮にあり、♄土星と☌コンジャンクションなどにある――これは病が直腸、括約筋、痔、瘻にあるのを示す。また膀胱の分泌閉止や逆がある事も多い。また膀胱の結石、水腫の気質などもある。さらに淋病などや、子宮の病の事もある*9


 ☽月が♐人馬宮にあり、♄土星と☌コンジャンクションなどにある――患者は関節などの痛み、熱、極端な熱と冷えに苦しめられる。これらの病は肉体や精神の酷使から起きる事が多く、その後に寒気が来る。また多くのメランコリーも起きる。そして♄土星と☌コンジャンクションにあれば、手、太腿、足首などに痛風、震え、腫物などが一般的に起きる。そして♂火星が☽月と悪しきアスペクトにあれば、激しい燃える熱を起こす。


 ☽月が♑磨羯宮にあり、♄土星と☌コンジャンクションなどにある――病は冷えやメランコリー気質から起きる。また胸と胃に重く感じるようにし、呼吸困難、乾いた咳、肺の抑圧、熱が起きてくる。痛みは昼よりも夜の方が大きい。患者は継続して頭痛を訴える。あるいは痛みは左耳であり、その頭に呟くような騒音を感じる*10


 ☽月*11が♒宝瓶宮にあり、♄土星と☌コンジャンクションなどにある――病は精神か肉体の労苦から起き、睡眠や回復を望んでいる。この病は不均等に強められたり軽減されよう*12。患者は頭の騒音や風邪、心臓の眩暈、ヒステリーなどによる窒息の危険や喉の渇きなどに苦しめられよう。


 ☽月が♓双魚宮にあり、♄土星と☌コンジャンクションなどにある――寒気からの不平が起き*13、患者は継続する熱、多い溜息に苦しめられ、胸や心臓の周囲の痛みを受ける。また喉も多くの粘液に苦しめられ、また胸での水、腐った咳などもある。


☽月が♂火星や☉太陽により、以下の様に苦しめられていたら病になる


 ☽月が♈白羊宮にあり、♂火星と☌コンジャンクションなどにある――病は脳の膜などの不調から起きる。また継続する熱や焦燥感、極端な渇き、腐敗した舌、肝臓の炎症、胸の熱と痛み、高血圧があり、精神錯乱になる事も多い。患者は腸の胆汁やコレラの痛みなどによって、一般的に常に狂ったようになる。☽月が♂火星から離れて、♄土星との☌コンジャンクションや☍オポジションにあれば、生きる僅かな望みがあるものの、月の光が減少し、動きが遅いならばさらに少ない。


 ☽月が♉金牛宮にあり、♂火星と☌コンジャンクションなどにある――多すぎる血、継続する熱、全身の不調がある。また首やその隠れた部分の炎症を伴う喉の渇き、骨の痛み、不規則な睡眠、ワインや冷水の愚かしい渇望がある。喉の腐敗した渇きや嗄声、排尿困難、結石、尿砂症、腎臓の痛みや病が起きる事も多い。


 ☽月が♊双児宮にあり、♂火星と☌コンジャンクションなどにある――激しい熱、高く不規則な血圧、抑圧し腐敗した血、体全体の痛み、腎臓の熱、時には吐血もある。また跛行や腕の骨折、関節の痛みなどもある。


 ☽月が♋巨蟹宮にあり、♂火星と☌コンジャンクションなどにある――これは多飲、放蕩、過剰さなどによる胃の不調を示す。また赤痢、咳、吐血も多い。


 ☽月が♌獅子宮にあり、♂火星と☌コンジャンクションなどにある――多血症、弱い心拍、不安定な脳、荒れた卒倒、食欲の不振や堕落、心臓の病、体全体の重みや眠気がある。また肺病の危険もある。血は熱を帯びて、体の渇き、肋膜炎、卒倒の可能性もある。私はどの他の徴よりも、この☌コンジャンクションや☍オポジションを恐れる。


 ☽月が♍処女宮にあり、♂火星と☌コンジャンクションなどにある――腸の不安定、小さな熱、血圧の低下、胆汁、胃腸の不調、足や足首の近くの衰弱がある。☽月が♍処女宮で♂火星で苦しめられていたら、病は容易に回復しない。


 ☽月が♎天秤宮にあり、♂火星と☌コンジャンクションなどにある――患者は血の過剰さや、それによる高血圧に苦しめられ、休息は無く、熱があり、体全体の炎症がある。患者は暴食にあったり、血が熱を帯びすぎたり、腎臓に結石がある。その後に激しい熱が伴う事が多い。


 ☽月が♏天蝎宮にあり、♂火星と☌コンジャンクションなどにある――一般的に潰瘍、梅毒、淋病などがあり、患者が子供ならば麻疹にある。また痔がある事もある。頭に重い寒気の障害がある事も多い。血の腐敗の他にも、できもの、発疹も見い出せよう。信じるに足りる理由があれば、特に♀金星が☽月を苦しめていた場合には、外聞に悪い病(性病)も占断できよう。


 ☽月が♐人馬宮にあり、♂火星と☌コンジャンクションなどにある――病は一般的に激しく、暴飲や飽食が原因である。激しい熱や癇癪がある。患者は伝染性の熱などに苦しめられよう。また手や足の痛風、骨折、喉の渇きなどもあり、時には目の渇きや充血、馬による怪我もある。


 ☽月が♑磨羯宮にあり、♂火星と☌コンジャンクションなどにある――多くの吐き気や不安定がある。(コレラの痙攣のような)腱の腫れ、胸の炎症、手や指での気質の病もある。顔は黄色く痩せこけ、体は極端に消耗し、血は腐敗し、心拍は遅くなる。これらのアスペクトの下で黄疸が起きる。


 ☽月が♒宝瓶宮にあり、♂火星と☌コンジャンクションなどにある――☽月が遅くて、光を減らしていたら、病は鋭く激しい苦しみや極端な情熱から起きる。また心臓の痛み、卒倒、高血圧、胸の大きな痛みもあり、呼吸は困難となろう。


 ☽月が♓双魚宮にあり、♂火星と☌コンジャンクションなどにある――肉体は粗雑な気質に満ちており、多飲や暴食から病は起きる。患者は精神錯乱に苦しめられる(また、過剰な飲酒もよく示す)。また激しい渇き、鋭い燃える熱、ワインの渇望もある。患者は一般的に腸にゆるみや多くの痛みがある。あるいは激しい咳や痰があり、粘液によりほとんど窒息しそうであり、水腫の危険もある*14


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*1 原注。この病が事故によるものならば、それが起きた時間にする。
*2 原注。我らが著者は「あるいは、尿がもたらされた時」も付け加えている。これは当時、水医者(water doctors)と呼ばれた者らは、ごく最近になるまで、患者の病の性質と結果を確認するのに占星術に頼っていたのを示す。私は多くの経験から、この学によりそれらは正確に知る事ができると確信している。そして多くの医者らは今でも助けとして用いていると信じている。そして占星術が医学で一般に使われるようになる時代は近いであろう。
*3 原注。☽月が♄土星や♂火星に苦しめられていたら、私はこれらの規則を最も重要なものと見做している。私はこれらが外れたのを見た事は一度も無い。
*4 原注。サインが示す病については、第15章を参照せよ。そして惑星が示すものや、その性質などについては、35ページを参照せよ。
*5 原注。さらに加えて、♅天王星は全ての非一般的な病の原因となったり、病への非凡な性質を与える。
*6 原注。さらに加えると、♋巨蟹宮で☽月が☉太陽と共にあるのも悪くは無い。
*7 原注。学徒はこれらを用いるのが確実だと見出した時にのみ、これらの規則に頼れるだろう。
*8 これは後の説明から、♂火星の誤字のようである。
*9 原注。後者は、♀金星や第5ハウスの主が悪しきアスペクトを投げているならば特に起きる。
*10 原注。私は個人的にこの効果について語る事ができる。私は1829年3月1日の夜、☽月が♑磨羯宮の19度にあり、♄土星が♋巨蟹宮の28度にある時に病になった。そしてこの夜全体に極端に苦しみ、激しい痛みが頭の左側にあり、騒音の感覚――蒸気エンジンのピストンのような――もあった。熱も起きて、私に3週間ベッドに縛りつける事になり、メランコリーの後に寒気もあった。さらに私の出生チャートでは、MC(南中点)で☉太陽と☌コンジャンクションにあり、その悪しき性質を共にし、マンデーンのスクエアによってアセンダントを苦しめていた。
*11 原書では☉太陽とあるが、月の書き間違いだろう。
*12 原注。☽月が自らの場所との☍オポジションを過ぎるまで続き、もし良いアスペクトがあれば、病は回復可能となる。
*13 原注。特に足首が濡れていたり、湿気のあるリネンを着ているなどの場合にはである。
*14 原注。これらの様々な病が並べられているが、学徒は正確な病状を知るためには、他の条件も見るようにせよ。