占星術入門 26

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第26章 第3ハウス、すなわち兄弟、姉妹、親族、知らせ、短い旅などについて


 このハウスの唯一ではないが主な質問は、兄弟、親族、隣人や短い旅に関してである。


質問――質問者はその兄弟や隣人と仲良くできるか?


 質問者はこの時に表現星らを持ち、質問対象は第3ハウスの主、第3ハウスのカスプ、第3ハウスの中にある惑星らにより示される。第3ハウスの主が吉星だったり、アセンダントにいたり、第3ハウスの中に吉星がいたり、関連する主らが良いアスペクトにあったり相互に歓迎していたり、アセンダントの主が第3ハウスのカスプへと良いアスペクトを投げかけていたりしたら、これらの者らの間に一致があるのは疑いない。だが凶星や☋竜尾が第3ハウスの中に見い出せたら、非常に良い品位やアスペクトがあるのでない限り、不和を示しており、質問者は質問対象らから僅かしか幸運を期待できまい。これらの表現星らの間で悪しきアスペクトがあるならば同様の占断ができる。そして表現星らが、放浪、逆行、燃焼により苦しめられていたら、憎しみや不幸な関係を示す。


 土星♄や☋竜尾が第3ハウスにあれば、隣人らは無作法であり、親族らは利己的であるのを示す。♂火星がそこにあれば、隣人らは不正直であり、その関係は当てにならない。惑星の品位が悪いならば、それらの不幸は増大する。凶星や☋竜尾がアセンダントがあれば、質問者は自らが不品行にある。


不在の兄弟については?


 第1ハウス、その主、☽月は質問者を意味する。第3ハウスは質問対象を、第4ハウスは資産などを表している。


 第3ハウスの主の状態、どのハウスにいるか、どのようなアスペクトにあるかを考慮せよ。この主が第3ハウスにあり、凶星との悪しきアスペクトから自由であれば、不在の兄弟は健康だとあなたは占断できよう。この主が自らの(第3)ハウスにあるが、凶星により苦しめられており、歓迎が無ければ、この人物は健康ではあるが、大きな厄介ごとにあり、苦しんでいる。だがそのようなアスペクトにあるが、歓迎があるならば、この人物は災難にあるが、すぐに避けて、その困難を取り除けるだろう。この主が△トラインや✶セクスタイルの良いアスペクトがあり、歓迎が無かったり、☐スクエア、☍オポジションにあり歓迎があれば、あなたは質問者に兄弟は健康で幸福であり、この世界でそれ以上に望むものは無いと語るだろう。


 第3ハウスの主が第4ハウスにあり、悪しきアスペクトに無いならば、異国で土地資産を得るために乗り出して、それから自らも住むだろう。主が第5ハウスにあり、☌コンジャンクションにより合していたり、第5ハウスの主と良いアスペクトにあり、後者はそれほど多く苦しめられていなかったら、この人物は健康で快活にあり、その周囲の環境も同様である。この2つのハウス、第3と5の主らの間に歓迎があれば、彼は幸福な状態にあるとあなたを確信できよう。だが主が凶星だったり、第5ハウスで凶星と悪しきアスペクトにあり、歓迎が無かったり、第5ハウスでヴォイドの軌道にあれば、この人物は忙しく、今の環境に不満があると占断できよう。この主が第6、8、12ハウス以外のいずれかで苦しめられていたら、この人物はそれほど満足していないが、病にも無い。


 この主が第8ハウスにあり、吉星との良いアスペクトにあれば、この人物は危険に無いものの軽い病にある。また第6ハウスの主が第3ハウスにあり、そこで良い品位になければ、同様である。この場合、第3ハウスの主が第8ハウスの主と☌コンジャンクションにあったり、燃焼に入ったりして、この人物が病である他の徴があれば、彼は死ぬだろうと恐れる理由がある。


 あなたがこの人物の表現星が第7ハウスにあるのを見つけたら、この人物は向かった国になおもいて、特に悪い状態にはない。


 第3ハウスの主が第8ハウスにいたら、この人物は死に捕らえられつつある。そしてこの人物の表現星が燃焼していたり、第8ハウスの主と☌コンジャンクションしていたり、凶星により苦しめられていたら、その死の大きな恐怖がある。


 その表現星が第9ハウスにあるならば、この人物は当初に向かっている国よりもさらに遠くへと行っていたり、聖職者、法律家、学者との繋がりがあったり、旅に雇われたりしている。


 この主が第10ハウスにあり、吉星らとの良いアスペクトにあり、特に歓迎されているならば、この人物が向かった国で良い者らを雇ったりオフィスを得ている。だが、延焼していたり苦しめられていたら、この人物が亡くなる恐れがある。


 この主が第11ハウスにあり、第11ハウスの主と合していたら、この人物は友人らと良い関係にあり幸福にあるのを示す。もっとも凶星により苦しめられていたら、この人物は今の環境にはそれほど満足していない。


 この主が第12ハウスにあり、良いアスペクトにあれば、この人物は多くの馬や牛などに囲まれてたり、宿を保っていたり、牧畜を行ったりしている。ここや第2ハウスで悪しきアスペクトにあれば、この人物はトラブルにあり、不動サインにあるならば、おそらく牢獄にいる。だが、その表現星が逆行していたら、この人物は脱獄を試みるだろう。アセンダントにあれば、この人物は心地よい状況にあり、悪しきアスペクトがない限り、この人物は多く尊敬されている。


 兄弟以外の人物について尋ねられるならば、その人物の表現星に先の法則を用いる事で、その状態は知るだろう。例えば質問対象が質問者の父ならば、(第4ハウスから2つ離れている)第5ハウスの主が表している。質問対象が友人ならば、第11ハウスが表しており、第12ハウスはその第2ハウス、資産のハウスとして扱う。そして第8ハウスがその第10ハウス、名誉のハウスとなる、という風に12のハウスを循環させる。だがあらゆるハウスには、その第6、8、12ハウスがあり、第6ハウスはその病、第8ハウスはその死、第12ハウスのその捕囚を表すと理解するべきである。


報告、知らせ、噂が事実か否か? それが吉や凶を運ぶか?


 これらについて、私が(我々の最近の悲しい内戦の)経験から見つけた事は以下である。☽月がアセンダント、第3、10、11ハウスにあり、そこでは他の惑星との良いアスペクトには無いものの、第1ハウスの主との良いアスペクトがあれば、知らせや噂は事実であり、常に議会に良い傾向があると見出している。だが☽月が第7ハウスの主と良いアスペクトにあれば、我々は最悪の状況にあり、我々の敵が勝利していると確信していた。そして☽月がヴォイドの軌道にあるならば、知らせは何の証拠もなく、通常は空しくて偽りであり、すぐに矛盾していた。☽月と☿水星が☐スクエアや☍オポジションにあり、歓迎に無く、アセンダントへの良いアスペクトを放っていなければ、知らせは偽りであり、我々を惑わすために意図的に放たれたものであった。


 ホロスコープを書く時は、常に私が噂を聞いた最初の時にしていた。だが別の人物から提出されたものならば、最初に提出された時にした。


 噂を聞いて、それがあなたに不利か否かを知りたいならば、♃木星や♀金星がアセンダントにいるか、☽月や☿水星がそれらの本質的な品位にあるか、第11ハウスの主と△トライン、✶セクスタイルにあるかを観察せよ。それらがあれば、その噂は何の損害も与えないと占断できよう。だが第6、8、12ハウスの主がアセンダントにあったり、アセンダントの主と悪しきアスペクトにあったり、アセンダントで悪しき逆行にあったり、その主が苦しめられていたり、上昇の度にあったりすれば、質問者はそれらにより不利となろう。だがそれが公的なものならば、社会や国民に損害があるだろう。この場合、凶星が♄土星ならば、略奪、穀物や家畜などの喪失を、♂火星ならば、脱走兵や軍の暴力や流血などを、☿水星ならば、手紙の不着や、文士社会、使者などの不幸を意味する。そして☉太陽は王や指導者の災難を起こし、♀金星、はジェントルマンやその友人らの病を起こす。☽月は群衆による暴力を示し、それが苦しめられていたら、人々に損傷がなされよう。


古人らによる、噂が事実か偽りか


 アセンダントの主、☽月、そのハウスにいる惑星が、アンギュラーや不動サインにあり、吉星や☉太陽との良いアスペクトにあれば、噂は事実であるとあなたは占断できよう。それらがカデントや活動サインにあり、凶星により悪しきアスペクトにあれば、反対と占断できよう。これらの条件の多くを考慮せよ。そしてホロスコープのアングルで、☽月や☿水星は不動サインにあり、それらは凶星から離れていて吉星と関連していれば、その噂は事実である。第4や10ハウスのアングルに不動サインがあり、そこに☽月があるならば、悪しき噂は事実であり、何らかの方法により確証されよう。あなたに悪い知らせがあれば、吉星がアセンダントにあったり、☽月が幸運ならば、噂は偽りだと強く主張でき、それらは凶ではなく吉となるだろう。☿水星や、これや☽月が関連する他の惑星が逆行や苦しめられてたり、これらのいずれがアセンダントの主ならば、噂は消え去ったり吉と変わったりするのを意味する。アセンダントの主が☉太陽の光線を受けていたら*1、この事柄は秘密を保っており、真実はごく僅かの者のみが知るであろう。


隣人、親族、友人らにより与えられる助言について


 助言がなされて、彼らが本当に自分に良いか否か、それらの助言に従うのが良いか否かを知りたいと望むならば、ホロスコープを書け。


 第10ハウスに☉太陽、♃木星、♀金星、☊竜頭があったり、☽月がアセンダントの主と良いアスペクトにあれば、彼らは正直な心で来て、助言はあなたに良いような意図で行われたと占断できる。♅天王星、♄土星、♂火星、☋竜尾がそこにあったり、☽月に悪しきアスペクトがあれば、彼らは欺きの意図がある。アセンダントのサインが活動サインであり、☽月とアセンダントの主の両方が活動サインにあれば、彼らは欺くために来ている*2


短い旅は、行くのが良いか否か?


 この短い旅とは、1、2日ほどで行き来できる距離を私は意味する。それには、アセンダントの主と、それが素早い動きにあるか、第3ハウスにあるか、このハウスの主の品位があるか、その主との良いアスペクトにあるか、そこにある惑星を見よ。あるいは、☽月がそのようなアスペクトにあるか、第3ハウスにあるか、アセンダントの度に△トラインや✶セクスタイルを放っているか、素早い動きにあるかもである。これら全ては、短い旅へ行くと成功するだろうと主張している。この人物が向かうだろう方角は、☽月の状況、第3ハウスのカスプにあるサイン、その主、本質的な品位でどれが最も強いかで知る事ができる。主な表現星が北のサインにあれば、北へと向かうだろうし、残りも同様である。


幾つかの例


 1645年11月にロンドンのある市民がイングランド西部へと行き、何週間もその知らせが無かった。そして彼の弟が大いに心配していたので、私はこれらについての占断を与えたくなった。


 質問の時に書いた以下のページにあるホロスコープでは、3つの質問のそれぞれについての占断は、以下に見い出せるであろう。


不在の兄に対しての質問


第1の質問――彼は生きているか死んでいるか、兵士らに殺されたか? この時期、我々の悲惨な王国は兵士らに満ちていたからだ。
第2の質問――生きていたら、何時それを知るか、何処にいるか?
第3の質問――何時彼は家に帰るか?


第1の質問――彼は生きているか死んでいるか?


 ここでのアセンダントは質問を尋ねた人物の姿形を表しており、そのサインの主、♄土星について考慮する事により、質問者は背が曲がっており、貧弱な体で、真に土星的な人物などがわかる。


 ♉金牛宮が第3ハウスのアセンダント(カスプ?)にあり、その女主人である♀金星は不在の兄を表している。


 質問対象の表現星である♀金星は苦しめられておらず、それは第8ハウスの主の☿水星、質問対象の第8ハウスの主である♂火星もであり、☽月との関係は良い、すなわち♃木星と△トライン、☿水星と☌コンジャンクションであり、☿水星も♃木星とよいアスペクトにあり、ミッドヘヴンのカスプで☉太陽と☌コンジャンクションへと向かいつつある。これら全てから私は不在の兄は生きており、事故に遭ったりもせず、健康にあると占断した。


第2の質問――彼について聞くのは何時か?


 第3ハウスの女主人の♀金星が、アセンダントの主の♄土星と△トラインにあり、♄土星は逆行しており、♀金星とのアスペクトにもあるので、質問者はその兄の知らせは突然に聞くと示している。そしてあなたが1645年11月7日の天文暦を見るならば、この日の4時に♀金星と♄土星との△トラインが形成されるのを見い出すであろう。そのため私は質問者に、その兄がこれまでいたのが知られていた地方へと使者を向かわせ、そこで住民に見かけたか尋ねさせるように助言し、この日に兄について聞くだろうと私は告げた(この時以来、質問者には確信がある。すなわち4時に使者が帰ってきて、彼に兄は生きており健康だと伝えている)。


彼は何処にいるか?


 この兄は西へと旅をしており、質問がなされた時に私は、その表現星である♀金星が北東のサインである♐人馬宮を離れて、南のサインである♑磨羯宮に入っているのを見た。そのため私は兄は向かった地方の南東にいると占断した。そして♀金星はアセンダントから遠くになく、天の東方にあるので、ロンドンから2日の旅ほど遠くはなく、♀金星が♐人馬宮から去り、入ったサインで3つ組とタームによって品位を持っている事から、私はこの人物は土地の保有も居住もしていない地方から去って、ロンドンの自らの家へと帰って来ると占断した。さらに♀金星はこのサインから去るのに1度にあるので、この人物は家に1週間以内に帰ると占断した。そしてこの人物は☽月が♀金星と☌コンジャンクションする時、それから♑磨羯宮に入り、自らのタームと昼の3つ組にある、次の火曜日に家へと帰ってきた。


別の例。噂や報告は真実か否か?


 1643年、(イングランド内戦で)陛下の軍は暴れ回っており、陛下がケンブリッジなどを占拠したという幾つかの知らせがあった。そしてある高官が私に、この知らせは真実か否かについて尋ねてきた。そこで私はこのホロスコープを書いて、以下の占断を与えた。「我々が聞いた全ての事は真実では無く、この町は陛下やその軍によって取られてはいない」と。


ケンブリッジが国王軍に占領されたという知らせは事実か?


 第1に、これらのアングルは全て活動サインにあり、凶星の♂火星は第10ハウスのカスプによって、♄土星は第7ハウスによって力をつけられているので、この知らせは偽りであると主張していると私は考えた。


 第2に、☽月はカデントにあり、そのサインの♊双児宮にあり、非常に弱くなっているので、同じように主張している。


 第3に、アセンダントのカスプにある☊竜頭は、議会には良い徴である。この第1ハウスは名誉ある社会を表すからである。アセンダントの女主人である♀金星は、その高揚にあるが、我々の敵である第7ハウスの主、♂火星は没落にある、すなわち♋巨蟹宮にあり、♄土星との☐スクエアによって苦しめられている。☽月は第7ハウスにある♃木星から離れていて、その光を♀金星へと転移させているので、この知らせや噂では我々の側に良く、敵には利益を与えないと期待させる理由を与えている。♄土星と♂火星との☐スクエアは、我々の敵は分裂と裏切り者に満ちており、妨害されているので、この知らせによって彼らに良い事が来ないと私に確信させている。そのため簡潔に述べると、ケンブリッジは占領されておらず、我々が聞いた事は偽りであると占断した*3


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*1 原注。これは☉太陽から12度以内にあるのを意味する。現代占星術師らは17度と述べている。
*2 原注。この助言があなたの利益を意図しつつも、従うべきではないかは、第4ハウスの主と、そこにある惑星によって見る事ができる。そこに凶星があったり、第4ハウスの主がアセンダントの主を苦しめていたら、結果は良くないだろう。だが、そこに吉星があれば、その結果は良いだろう。
*3 原注。学徒が1834年12月23日午前10時53分のホロスコープを見るならば、第10ハウス(のカスプ)が♐人馬宮の15度に、☽月は第7ハウスの♎天秤宮の0度15分にあり、第7ハウスの主の☉太陽と☐スクエアにあるのを見い出すだろう。そしてアイルランドのラスコーマック地方で兵士らによって虐殺が行われたという噂があったので、私はこのホロスコープを書いた。この図では☽月はアンギュラーにあり苦しめられているので、この悪しき知らせは事実であるのを示している。そして♅天王星はアセンダントのカスプ、♒宝瓶宮の23度30分に正確に位置し、似たような表現星も♐人馬宮の16度35分、第10ハウスのカスプにあるので、政府の報告は信用できないのを示す。そして検視をした裁判官は意図的な殺人であると判決している。