占星術入門 25

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第25章 第2ハウスに関する占断


 質問者は豊かになるか? 強い財運があるか? 何の手段で富を得られるか? いつ起きるか? それは続くか? (それらをここでは占断する)
 誰が質問するにせよ、アセンダントの主と月☽が常にその表現星である。
 そして第2ハウスとその主、そこにある惑星、あるいはそのカスプや主のアスペクト、また⊕フォーチュンについてを考慮せよ。


 これらの惑星全てがアンギュラーや、それどころかサクシーデントのハウスにあり、直接的で素早い動きにあるなら、良き徴である。また良いハウスの中にあったり、直接的で、充分に良い品位にあるのも良い徴である。これら2つの規則は一般的なものである。


 第1ハウスの主、☽月、第2ハウスの主が一緒にいたり、第2ハウスの主と良いアスペクトにあったり、♃木星や♀金星が⊕フォーチュンと良いアスペクトにあったり、第2ハウスの主や月☽がアセンダントの中にいたり、第1ハウスの主が第2ハウスの中にいたり、吉星が上昇していたり、第2ハウスで苦しんでいなかったり、そこに☊竜頭がいたりしたら、これら全ては質問者は貧しさを恐れる必要が無いのを示している。これらの表現星が強くて、その証明が数えきれずにあるので、質問者はそれに応じて豊かとなるだろう。また常に、質問者の人生の状態に応じて占断するように気をつけよ。


何の手段で富を得られるか?


 第2ハウスの主がアセンダントにいたら(特に♅天王星と良きアスペクトにあり、この惑星が強かったら)、質問者は予想をしなかった富を得たり、それほど労苦せずに得られるだろう。第2ハウスの主や月☽がお互いにアスペクトによって財産を約束していたら、このアスペクトがどのハウスから来るかや、☽月が支配するハウスを観察せよ。これらの財産の約束が無かったら、⊕フォーチュンや、これが主であるサインにある惑星がどのハウスにいるかを見よ。


 支えている惑星がアセンダントにいたら、質問者は自らの仕事によって富を得るだろう。その人物が技師だったら、自らの労働、配慮、発明によるものである。だが支えている惑星が第2ハウスの主でないならば、自らの土地、資産などを良く管理する事で富を得るだろう。あるいは、その惑星の性質に応じたものによってであり、そこにいるサインもまた考慮すべきである。


 第2ハウスの主が第2ハウスにいたら、自らの仕事によって利益を得るだろう。


 第3ハウスの主が、第2ハウスの主、⊕フォーチュン、富の他の表現星に利益を与えていたら、自らの隣人、友人、親族によって、あるいは第3ハウスの主がアスペクトを放つ四方の方角のいずれかにいる人物によって支えられるだろう。


 第4ハウスの主ならば、自らの父や年老いた人物によって、あるいは土地を得たり家を買ったりや、親族や隣人から借りた金を良く運用する事で、あるいは祖先が残した資産により富を得るだろう。


 第5ハウスの主ならば、カードや他のギャンブルや、株の投機により、あるいは大使や使者の職によって富を得るだろう。もし低い階級の人間から尋ねられていたら、第5ハウスが示すものである、宿屋などを運営する事や、運搬人をする事や、芝居小屋と繋がる事などで得るだろう。また、自らの父の資産をよく運用したり、それらを受け継いだりしても得るだろう。


 第6ハウスの主ならば、従者によってや、小さな城などを運用したり、可能ならば外科医などをする事で富を得るだろう。


 第7ハウスの主ならば、妻によってや、剣や戦争によってや、自らのビジネスでの契約によってや、訴訟などによって得るだろう。


 第8ハウスの主や、そこにいる惑星によって、(特に♅天王星が支持するならば)占断をする時には未知の遺産や妻の資産を示している。あるいは、突然に外国へと移住して、そこで豊かになっていくだろう。


 第9ハウスの主などならば、妻の親族や、結婚する時の彼女の隣人や、質問者の友人である聖職者や弁護士によって富を得るだろう。あるいは、♋巨蟹宮や♓双魚宮が第9ハウスにあるならば、質問者は遠洋航海によって豊かとなろう。だが地のサインがそこにあるならば、それらのサインが表す土地を売ったり、それらの国に属する産物を扱う事などで富を得るだろう。


 第10ハウスの主などならば、王や権力者に仕える事や、オフィスを構える事で富を得るだろう。質問者が若くて財産が少ないならば、第10ハウスにいるサインや惑星と関連する交易やビジネスを学ぶようにさせよ。


 第11ハウスとその主ならば、友からの予想もしない利益や、王、貴族、その他の権力者に雇われる事で富を得るだろう。


 第12ハウスとその主から幸運のアスペクトを放たれていたら、質問者は牛や競馬によって富を増大させるだろう。あるいはこのサインが人間を表す、すなわち♊双児宮や♒宝瓶宮ならば、囚人によって、すなわち刑務所の所長や刑務官、判事の職などで利益となろう。このサインが♈白羊宮、♉金牛宮、♑磨羯宮ならば牛によって、♍処女宮ならば穀物によってである。これらもあなたの占断に、理性によって組み合わせるようにせよ。


 富のために最も確実な条件は、第1、第2ハウスの主、♃木星が、第1、2、4、7、10、11ハウスで共にいる事である。あるいは☌コンジャンクションになかったとしても、△トラインや✶セクスタイルにあり、お互いに歓迎している事である。これらが☐スクエアや☍オポジションにあってもお互いに歓迎しているならば、質問者は多くの労苦があるものの富を得るだろう。


貧しさのサインとその原因


 あなたが質問者が豊かにならないだろうと見つけて、質問者はなぜかと知り、それによって自らの資産をより良く扱って、迫ってくる困難に対して用心するのを望むならば、以下の様に慎重に観察せよ。第1、2のハウスの主、☽月、⊕フォーチュン、それらが主のハウスにいる惑星、第2ハウスのカスプ、そこにいる惑星を最も苦しめている惑星が、その原因を示している。それが第1ハウスの主ならば、質問者自身がその原因であり、その惑星がいるハウスが、どのように行うかを示すだろう。第2ハウスの主ならば、金や充分な資産の要求である。第3ハウスの主ならば、質問者の親族や隣人が多く対立したり、安売りする事によってである。このようにして、あなたは残りの12宮の全ても見て、それらのアスペクトなどが良いものだったら逆に占断するようにせよ。


 注意――第2ハウスの主や、⊕フォーチュンが主のハウスにいる惑星が凶星だが、強くて良いアスペクトにあれば、それらは♃木星や♀金星のように利益を得るだろうが、利益はより少なくて労苦が多いだろう。また♃木星や♀金星が苦しめられているならば、他の惑星のように障害となろう。あらゆる惑星は神意により定められた働きをなすからだ。また、☋竜尾がある場所は常に、そのハウスによる凶事がある。例えば第6ハウスにあれば、悪しき従者や病などによるものである。


質問者が貸している資産を得るならば、どれを求めるか?


 アセンダントの主と月☽が質問者の表現星であるように、第2ハウスの主はその資産を表す*1


 そして第7ハウスとその主は、金を借りるように尋ねる人物を表し、第8ハウスとその主はその土地資産を表す。アセンダントの主と月☽が、質問者の資産の表現星と合しているか、良いアスペクトにあるかを観察せよ。そうであり、この表現星が吉星だったり非常に強ければ、質問者は確実に金を受け取るだろう。それが凶星であり、質問者の表現星と歓迎があれば、こちらも質問者は金などを受け取れるだろう。だが、質問者の表現星が凶星であり、歓迎が無ければ、その望みをほとんど得られないか、大きな遅延や困難があり、むしろ得ない方が良かったと思うだろう。


 同様にして、第8ハウスの主が第2ハウスにいて歓迎されているならば、その金などを得られる徴である。だが第7や8ハウスの主が、第1や2のハウスにいて、質問者の表現星や第2ハウスの主からの歓迎が無ければ、質問者はその望みを果たせず、望んだ事の不利益があるだろう。


 第1ハウスの主や月☽が、アセンダントのサインで品位のある吉星と合していたり遮られていたら、この問題は影響されよう。あるいは、そのような品位がある凶星と合していて、歓迎があれば、ビジネスは行われるだろう。あるいは、表現星が第10や11ハウスで吉星と合しているならば、歓迎が無かったとしても、質問は成功するだろう。


政府、貴族、高官などからの利益、給料などを得られるか?


 質問者が望むものを与えられる人物より、質問者が遥かに低位の階級にある場合に、以下の内容は用いられよう。


 アセンダントとその主と月☽は、いつものように質問者自身を表し、第10ハウスとその主は質問対象である。第2ハウスは質問者の資産を、第11ハウスは質問対象を表す。


 第1ハウスの主や月☽が第11ハウスの主や、第11ハウスで何らかの吉星と合しており、苦しめられていないならば、質問者の自らの資金、給料、負債の免除などを得るとあなたは確信できよう。あるいは、☽月とアセンダントの主が凶星と合していて、歓迎があれば、成功はするだろうが、多くの勧誘を必要とし、多くの疲弊もあるだろう。表現星らの間に何らかの悪しきアスペクトがあり、そのうちの一つが凶星で、歓迎も無ければ、質問者は望みを決して得られないだろう。


 この質問では、惑星らに真の本質的な品位があり、お互いの歓迎があり、それらの品位がお互いに受け取るかを、慎重に観察せよ*2


この章で扱ってきた先の出来事は何時起きるか?


 アセンダントの主や月☽と☌コンジャンクションやアスペクトにあるのが、何の惑星にあるかをよく調べよ。完全な☌コンジャンクションやアスペクトからどれだけの度が離れているかも確認し、それらが両方ともカデントのハウスにあれば、それらの度と同じだけの日にちがかかると言える。そしてサクシーデントのハウスにあれば週がかかり、両方ともアンギュラーならば月がかかる。だが問題が数日や数週間で得られるようなものではなく、多くの時間を必要とするものならば、月の代わりに年を、週の代わりに月を、日の代わりに週を必要とする。だが、一つの惑星がアンギュラーのハウスに、もう一つの惑星がサクシーデントのハウスにあれば、これらは月を表し、一つがサクシーデントにあり、もう一つがカデントにあるならば、これらは週を表し、一つがアンギュラーにあり、もう一つがカデントならば、こちらも月を表す*3


 古人らの一部が述べているが、質問をした時に求めている事柄の成功を表す惑星がアセンダントの主と同じサインにあり、アセンダントの主が重い惑星*4ならば、歓迎があっても無くても、これらが☌コンジャンクションにある時に、結果がもたらされるであろう。だがアセンダントの主が軽い惑星であるならば、これらがコンジャンクションの時に影響される角度にあったり、もう片方の惑星が自らのハウスの1つ、特に喜ばせるもの*5にあったり、歓迎があるならば起きるだろう。


 私はハウスにより歓迎されているならば、アスペクトが☐スクエアやたとえ☍オポジションにあったとしても、成功はもたらされるのを見てきた。この場合には他の歓迎が勝ったりはしない。


 何時起きるかについては、吉星や月☽や、質問の事柄のハウスの主が、アセンダントにあり、本質的な品位にあれば、アセンダントのカスプとその惑星の間の度が時間を表しているのを私は発見している。それが活動サインにあり、出来事が速やかに成功する事ができるものならば日々であり、その他のサインや出来事の性質に応じて、月や年になる。



例――1634年のロンドンのある商人が、以下の質問をし、私はそれらへの自らの占断を見ている。


第1の質問――質問者が豊かになるか、結婚無しに生きていけるか?
第2の質問――何の手段によって富を得られるか?
第3の質問――何時それが起きるか?
第4の質問――それは続くか?


第1の質問――質問者が豊かになるか、結婚無しに生きていけるか?


 私はまず最初に、諸惑星の一般的な配置を調べると、その多く、特に吉星が素早い動きにあり、良い配置で、苦しめられていないのを見つけた。またその他にも、アセンダントの女主人である♀金星は、大きな徳と影響の恒星であるコル レオニス(獅子の心臓)の傍にある。☽月はその光を増大させ、♃木星はほとんど最高位に達している。ゆえにこれらから、質問者はその隣人らの間で良い階級と質で生きると私は一般的な占断をなした。


 第2に質問者は豊かになるか否か? 第2ハウスの主がアセンダントにあり、⊕フォーチュンの主が♎天秤宮の18度にある、おとめ座α星*6の近くにある。さらに、♃木星(一般的に富を表す)は高揚しアンギュラーに位置し、アセンダントのカスプに☐スクエアを放っており、長い上昇のサインであるので、△トラインとなる*7。また☽月は第2ハウスの主、♂火星などとの✶セクスタイルから離れて、☿水星と☌コンジャンクションし、それから質問者の表現星である♀金星と☌コンジャンクションしており、♂火星と♀金星の光と性質を、質問者の適切な表現星へと転移している。また☽月が主のハウスにいる惑星は、強い状態の☉太陽であり、⊕フォーチュンは不動サイン、♂火星のタームにある。これら全てから質問者は土地を得て、充分な財産を持つと私は占断した。だが、凶星により表されているので、質問者はそれらを労苦と配慮によって得るであろう(そして今のところ、質問者はそれらを得ている)。そして、第7ハウス(結婚のハウス)の主の♂火星は、ほとんどの求めている事柄、すなわち富の表現星を得ているので、私は質問者に対して結婚するようにと助言をし、結婚無しにはよく利益を得られないだろうと述べた。


第2の質問――何の手段によって富を得られるか?


 これについては、⊕フォーチュンの主、第2ハウス、富を表す♂火星がアセンダントにあるので、資産は質問者自身の仕事により得るのを意味する。また♂火星は第7ハウスの主なので、私が先に述べたように、質問者は女性と結婚する事で、良い財産を生み出すだろう。妻の家の資産のハウスの女主人である♀金星が良い状態にある事から判断するに、それは質問者が求める以上のものであり、地に着いた性質がある。また☽月は第10ハウス(交易のハウス)の女主人であり、☿水星と♂火星の光を質問者の表現星である♀金星へと転移しているので、質問者に対して自らの仕事で喜びがあり、良い資産を得るだろうと助言した(それ以来、質問者はその妻、金、土地で幸運があり、交易でもとても成功している)。♃木星が交易での成功や、仕事での利益を表すサインである第10ハウスでとても強いからである。


第3の質問――何時それが起きるか?


 全ての表現星らは東にあり、5つの惑星は素早いので、質問の後にすぐに利益が得ると約束している。また質問の事柄の主な表現星である♂火星が、素早い動きにあるので同じように示す。アセンダントから♂火星までの距離は2度であり、質問者がその妻の資産を得るのに2年ほどなのを意味する。また☽月は♀金星と☌コンジャンクションするまで6度27分あるので、1640年頃に質問者は大きな交易をして、素晴らしい評判も得ると結論した。また♀金星は第11ハウス(友人のハウス)のカスプに位置するので、質問者は多くの良い友人を持ち、彼らによって資産を増大させるだろう。


第4の質問――質問者の豊かさは続くか?


 これについて私は第2ハウスのカスプが不動サインにあり、そこには⊕フォーチュンもあり、♃木星は高揚してアンギュラーにあり、♀金星が♂火星が主であるサイン、不動サインの♌獅子宮におり、☽月も♌獅子宮にあるので、これら全てが示すのが、質問者はその豊富な資産を保ち続けて、神が祝福した豊かさは永続的なもので、貧しさに落ちる事は決して無いだろう。


 ただこのホロスコープには一つだけ問題があり、私は質問者に対して警告した。第11ハウスの主である☉太陽は⊕フォーチュンと第2ハウスのカスプと☐スクエアにあり、ここでの☉太陽は友人を意味するので、多くの友情があるものの、この太陽に関連する者らを信用するのは避けるようにと質問者に熱心に勧めた。このように惑星が苦しんでいるならば、あなたに充分な警告を与えるだろう*8


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*1 原注。何らかの対象を表すハウスの中に惑星がいるのを見つけたら、その惑星はハウスの主と同様に扱う。
*2 原注。ハウスからの歓迎は最も強いものであり、次には高揚、3つ組、フェイスと続き、この最後は最も弱いものである。
*3 原注。この節全体には混乱があるように思える。通常では他はカデントよりも出来事は早く起きるが、ここでは逆である。私は学徒に対して、これを用いる前に慎重に実験するようにと助言する。
*4 土星など。
*5 原注。惑星が喜ぶハウスは、♒宝瓶宮は♄土星、♐人馬宮は♃木星、♏天蝎宮は♂火星、♎天秤宮は♀金星、♍処女宮は☿水星である。これらは現代占星術師は通常は用いない。
*6 原注。現在では、♎天秤宮の22度に進んでいる。
*7 原注。長い上昇のサインは、♋巨蟹宮、♌獅子宮、♍処女宮、♎天秤宮、♏天蝎宮、♐人馬宮で、短い上昇のサインは♑磨羯宮、♒宝瓶宮、♓双魚宮、♈白羊宮、♉金牛宮、♊双児宮である。前者では☐スクエアは✶セクスタイルとなり、△トラインは☐スクエアとなる。そして後者では✶セクスタイルは☐スクエアとなり、☐スクエアは△トラインとなる。だが私は学徒に対して、これらの説を拒否するように勧める。単に混乱させる傾向があるからである。
*8 原注。♌獅子宮にある☉太陽のこの説明は、質問者の資産を傷付ける者の正確な種類を答えるだろう。